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2020/10/11
自分が小説家になろうを最初の投稿先にしなかったわけ(2020/10/30 改)
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下書きの闇と話が逸れるなと思いつつ、この話題に触れることにする。
数ある小説投稿サイトの最大手「小説家になろう」をメイン投稿サイトにしなかったのには、自分なりの理由がある。
まず、私の文章が書籍化するのは非常に現実感に乏しかったこと、これは否定しない。うける内容を書く気はサラサラないし、書きたいものを書きたかった。
書きたくない記事は二年間、書いたから、これ以上、書きたくない内容で、誰かに擦り寄るのは嫌だった。
そのうえで小説投稿サイトを眺めた時、一番最初に思ったのは「小説投稿サイト」がアフェリエイトサイトのビジネスモデルとして、非常に親和性があることに気が付いたからだ。
私が下書きを受注していたサイトは、知名度を上げるありとあらゆる工夫をしていた。(いわゆるSEO対策に心を砕き、グーグルさんに目を向けてもらう工夫をして、それでも検索の四ページ目とかにしか表示されなかった)
SEO的にグーグルさんが評価するサイトの特徴をざっとあげると
・常に更新記事が出るサイト
・更新したら、宣伝して読者を呼びこむサイト
・記事の内容が、読者の興味を惹き、読者の滞在時間が長いサイト
私の認識と理解であることは踏まえて欲しい。なんせ下書きしかやっていない。サイト運営自体には関わったことないから、わからないことも多いのだ。
受注側しか知らない状態ではあったが。文章を書いていくばくかの報酬が発生する業界を経験したうえで、自分の言葉をネットにあげたいと思って、小説投稿サイトを見つめた時。小説投稿サイトこそが、グーグルが大きく評価する全てを網羅していると感じたのだ。
投稿サイトには、登録した会員が凄まじい勢いで、新しい話を投稿し、常に新着記事が押し合いへし合いしている過密状態である。
さらに、読んで欲しい作者が、自ら、更新宣伝を担う。
さらにさらに、作品は独創性があり(一時創作において、独創性がないということはパクリということだし)、読書の滞在時間は長い。
こんだけ揃っている小説投稿サイトが、弱小のまとめサイトの小手先のSEO対策なんぞ手が出ない「強いサイト」になるのは、当たりまえだなと感じてしまったのである。
私は時給という観念が吹き飛ぶフリーランスな立場で初心者ライターを二年やってきた。興味はないが三千字の記事に五百円の値段がついた(著作権放棄込みだけど)。
ところが、小説投稿サイトの最大手「小説家になろう」は、全く無報酬なのだという。下書きとはいえ、報酬もらっていたので、その状態がいささか不思議だった。
日本のサイトの中でも指折りのPVを誇るサイトが、「小説を載せてあげる」ことだけを売りに、たくさんの作者を虜にしているのが奇異にすら見えたのだ。
その後、「小説家になろう」がもともと個人サイトであり出版社などの大手企業の後ろ盾もない状態で巨大化したゆえ、様々なニーズを拾いきれないまま、現状の肥大化した状態をしのいでいるなどという話をきき、誤解していた部分もあったのかもしれないとは思う。
しかし、やはり下書きで報酬を得ていた体験があるので、私は広告収入を還元するという投稿小説サイトを最初の投稿サイトに選んだ。
小説をネットにあげる行為は、何らかの見返りが欲しいからだと思う。
それが、「お金」なのか「読まれている実感」なのか「感想」なのか「書籍化」なのかは人それぞれだとは思う。しかし、見返りが欲しいというのを否定できないと思う。
上記のあげた見返りを欲しないなら、ネットにあげないだろうというのが私の考えだ。
そして、現在。「小説家になろう」は書籍化したい人の売り込み場所として一番利用されているのは確かだし、それでいいと思う。
私は、読んでいただいたら、PVのお礼という形の報酬がもらえるサイトや、投げ銭や感想をいただきやすい可能性のある小説投稿サイトの方が合っていると思うので、そういう形のサイトを利用していきたいと思うのだ。
そういう意味で私は、明確に見返りを求めて文章をネットにアップしているのだ。それは事実だ。
クラウドソーシングに嫌気を刺して作業をやめた私は、決して聖人君主でない、煩悩と欲にまみれた人間であることに変わりなく。ただ、好きな文章が書籍化するほどの内容も筆力もない中で、自分の欲望を満たすために投稿サイトを選んでいる。
うまく説明が伝わるか自信がないが、私自身、読み手でもある。読み手としての自由を作者側に強要されたくないという気持ちは強い。ゆえに、私は作者としての欲望を、読み手に強要しないで満たすことができる小説投稿サイトを選んでいる。
それが「小説家になろう」を投稿先に選ばなかった理由である。
多数の小説投稿サイトが存在し投稿先を選べるというのは、ありがたいことだなと思うのだ。
それにしても、「小説家になろう」が利益は出ているが、作者に還元する力がないという話をきくと、グーグルアドセンスで収入を得ようと弱小ブログを始める人が、ほんとに利益出るのかな?と逆に不思議で仕方がなくなってくるのである。
改めて記しておく。
私は作者としての欲望を「小説投稿サイトを選択する」ことで満たしている。読んでくださっている方に何かを要求するつもりは一切ない。それだけはご理解いただければと思う。
数ある小説投稿サイトの最大手「小説家になろう」をメイン投稿サイトにしなかったのには、自分なりの理由がある。
まず、私の文章が書籍化するのは非常に現実感に乏しかったこと、これは否定しない。うける内容を書く気はサラサラないし、書きたいものを書きたかった。
書きたくない記事は二年間、書いたから、これ以上、書きたくない内容で、誰かに擦り寄るのは嫌だった。
そのうえで小説投稿サイトを眺めた時、一番最初に思ったのは「小説投稿サイト」がアフェリエイトサイトのビジネスモデルとして、非常に親和性があることに気が付いたからだ。
私が下書きを受注していたサイトは、知名度を上げるありとあらゆる工夫をしていた。(いわゆるSEO対策に心を砕き、グーグルさんに目を向けてもらう工夫をして、それでも検索の四ページ目とかにしか表示されなかった)
SEO的にグーグルさんが評価するサイトの特徴をざっとあげると
・常に更新記事が出るサイト
・更新したら、宣伝して読者を呼びこむサイト
・記事の内容が、読者の興味を惹き、読者の滞在時間が長いサイト
私の認識と理解であることは踏まえて欲しい。なんせ下書きしかやっていない。サイト運営自体には関わったことないから、わからないことも多いのだ。
受注側しか知らない状態ではあったが。文章を書いていくばくかの報酬が発生する業界を経験したうえで、自分の言葉をネットにあげたいと思って、小説投稿サイトを見つめた時。小説投稿サイトこそが、グーグルが大きく評価する全てを網羅していると感じたのだ。
投稿サイトには、登録した会員が凄まじい勢いで、新しい話を投稿し、常に新着記事が押し合いへし合いしている過密状態である。
さらに、読んで欲しい作者が、自ら、更新宣伝を担う。
さらにさらに、作品は独創性があり(一時創作において、独創性がないということはパクリということだし)、読書の滞在時間は長い。
こんだけ揃っている小説投稿サイトが、弱小のまとめサイトの小手先のSEO対策なんぞ手が出ない「強いサイト」になるのは、当たりまえだなと感じてしまったのである。
私は時給という観念が吹き飛ぶフリーランスな立場で初心者ライターを二年やってきた。興味はないが三千字の記事に五百円の値段がついた(著作権放棄込みだけど)。
ところが、小説投稿サイトの最大手「小説家になろう」は、全く無報酬なのだという。下書きとはいえ、報酬もらっていたので、その状態がいささか不思議だった。
日本のサイトの中でも指折りのPVを誇るサイトが、「小説を載せてあげる」ことだけを売りに、たくさんの作者を虜にしているのが奇異にすら見えたのだ。
その後、「小説家になろう」がもともと個人サイトであり出版社などの大手企業の後ろ盾もない状態で巨大化したゆえ、様々なニーズを拾いきれないまま、現状の肥大化した状態をしのいでいるなどという話をきき、誤解していた部分もあったのかもしれないとは思う。
しかし、やはり下書きで報酬を得ていた体験があるので、私は広告収入を還元するという投稿小説サイトを最初の投稿サイトに選んだ。
小説をネットにあげる行為は、何らかの見返りが欲しいからだと思う。
それが、「お金」なのか「読まれている実感」なのか「感想」なのか「書籍化」なのかは人それぞれだとは思う。しかし、見返りが欲しいというのを否定できないと思う。
上記のあげた見返りを欲しないなら、ネットにあげないだろうというのが私の考えだ。
そして、現在。「小説家になろう」は書籍化したい人の売り込み場所として一番利用されているのは確かだし、それでいいと思う。
私は、読んでいただいたら、PVのお礼という形の報酬がもらえるサイトや、投げ銭や感想をいただきやすい可能性のある小説投稿サイトの方が合っていると思うので、そういう形のサイトを利用していきたいと思うのだ。
そういう意味で私は、明確に見返りを求めて文章をネットにアップしているのだ。それは事実だ。
クラウドソーシングに嫌気を刺して作業をやめた私は、決して聖人君主でない、煩悩と欲にまみれた人間であることに変わりなく。ただ、好きな文章が書籍化するほどの内容も筆力もない中で、自分の欲望を満たすために投稿サイトを選んでいる。
うまく説明が伝わるか自信がないが、私自身、読み手でもある。読み手としての自由を作者側に強要されたくないという気持ちは強い。ゆえに、私は作者としての欲望を、読み手に強要しないで満たすことができる小説投稿サイトを選んでいる。
それが「小説家になろう」を投稿先に選ばなかった理由である。
多数の小説投稿サイトが存在し投稿先を選べるというのは、ありがたいことだなと思うのだ。
それにしても、「小説家になろう」が利益は出ているが、作者に還元する力がないという話をきくと、グーグルアドセンスで収入を得ようと弱小ブログを始める人が、ほんとに利益出るのかな?と逆に不思議で仕方がなくなってくるのである。
改めて記しておく。
私は作者としての欲望を「小説投稿サイトを選択する」ことで満たしている。読んでくださっている方に何かを要求するつもりは一切ない。それだけはご理解いただければと思う。
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