まとめサイトの下請けライターをやって感じた闇など。

ぽんたしろお

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2020/02/27

グーグル検索に求めることと、SEO対策したサイトのこと(2020/11/10 改)

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 ここから以下の話は二〇二〇年のかなり早い段階で書いた内容である。世界が、日本が、まだ大きなうねりに入る前に書いたことであることを了解のうえで読んでいただきたい。

 ドラマの下請記事を書いていた時、記事の内容は「公式サイト」の情報をもとに、ライバルサイトや関連情報を読み取り、リライトする手法だった。
 そこにクライアントがSEO対策を更に施す。リンクの無効化とか、ライバルサイトにコピペされないための対策とか更に加えるようだった。

 文章の下書き係だったので、SEOのテクニカルな部分は何をやっているの当然知らない。プログラムを知らない自分には、わからないことが多々あったし、この「肝」の部分を外部の人間に教えるわけもない。
 情報商材として販売している人もいるのだろうか。
 知らないけれど、私がサイト運営していても購入することはなかったな。購入したところでたいしたことは読めないような気がする、だってグーグルはレギュレーション公開していないのだもの。
 もしかしたら、高額な値段出せば、研究した人が行き着いた「肝」を教えてぃれるのかもしれんが、とにかく手軽に元がとれる範囲の料金払ったところでたかが知れている情報しか入手できないと思うんだよなあ。
 それぐらいのお金払うなら、ここ読んでいた方がマシかもよ(笑)? いや、ほんとのとこは確かめたこともねぇし、確かめたくもないから、わからないけど。この文章は、テクニカルなことを除いても、クラウドソーシングの会社の講習よりは、実になること書いてある自信はあるもの。
 サイト運営でお小遣い稼ぎする前に、「まとめサイトの下請けライターをやった闇など。」は読破しておこう。損はしないよ、やる気は削ぐかもだが。
 
 さて何度も繰り返しになるが、クライアントから下請けライターに指示されているのは、キーワードを、文章のタイトルや冒頭と「まとめ」といわれる記事の最後の部分に「自然」な形で何回も入れること。
 読者が大好きなテンプレは「ドラマ名+ネタバレ、相関図、あらすじ、原作、視聴率」+「おすすめ」みたいなことなので、検索上位サイトは、トップ記事に全部のキーワード突っ込んだ「○○年(季節)ドラマ ネタバレ、相関図、あらすじ、視聴率、原作などのおすすめ情報」という記事載せているわけ。
 そこから、「ドラマ名+ネタバレ、相関図、あらすじ、視聴率のおすすめ記事」に誘導、さらに「ドラマ名+相関図などの細かいキーワードの記事」に誘導して、サイト内「回遊率」と「滞在時間」を伸ばしていく作戦だ。

 SEOの研究が進むとグーグルのレギュレーションが変更になる。検索結果の数ページがSEO対策に注力したゴミ記事を表示するからだ。その変更で、私のクライアントDさんも下請け使うのやめる決心したようだから、レギュレーション変更のインパクトはサイト運営側には大きく影響はしている。でも、変更からしばらくすると検索の一ページ目にいつも強いサイトが載って、レギュレーション変更前とあまり変わりばえしないいつものサイトが鎮座する。レギュレーション変更を必死に研究している努力の賜物であることは認める。

 そうはいっても、グーグル検索さん側も、勉強はしているようで、進化はしている。そこは認めなくちゃならんと思う。
 どこが変更点かといえば。公式サイト、いわゆる一次情報が、検索トップに出てくるようになってきているからだ。

 私が下書きをしていた頃、記事を書くための下調べの検索かけると、ドラマの公式サイトが、まとめ記事に押し出されて、検索の二ページ目、三ページ目に埋もれている状態だったのだ、まじで。
 公式サイト探すのが一苦労で「ドラマ名+公式サイト」とかで検索かけたこともあったな。でも一ページ目に出てくるのは「まとめサイト」なのだ。「ドラマ名の公式サイトの詳細をいち早くお届け!」みたいな感じで、ぬかりなく検索誘導するわけよw
 まとめ記事のイライラするところは、公式サイトへのリンクを絶対貼っていないことだ。読者がリンク探している「滞在時間」も大事なのだから当たり前だ。とにかく、自サイトに留めておくことが大事だから、引用してもクリックで飛べないようにする「リンクの無効化」を施すサイトが多い。
 今、ちょっと調べてみたら、簡単なHTMLでリンク無効化ってできるのね。
 WP(ワードプレス)に下書きしたものに、クライアントがこのリンク無効化のタグを付けていたんだな~、なるほどね。
 表示上、リンクは貼ってあるから引用しているよ♪という体裁は整えてあるわけだ。
 
 また話が逸れた、毎度ごめん。
 結局何が言いたいかというと、まとめ記事が公式サイトより検索上位にきちゃうことは駄目だと、自分は思うということ。
 まとめ記事自体は否定しないよ、表現の自由があるわけで、今書いている駄文だって、表現の自由なわけだしなwww。
 でも、公式サイトやいわゆる一次情報といわれるサイトの上にまとめサイトが検索で表示されるのはいかんと思うのよ。
 そこはグーグルがちゃんとすべきでしょ、と言いたいわけ。んで実際、公式サイトや一次情報が検索のトップページになんとか表示されるようになってきた気がする。まぁ、いいことだと思うのだ。
 一次情報がまとめサイトに埋もれる検索精度ではダメだ。そこは検索エンジン側がきっちりやるべきことだと思う。
 災害などで情報が錯そうしやすくなる時、一次情報源が埋もれるような検索エンジンであってはならないと思うのだ。それぐらいグーグル検索は情報のライフラインと化しているわけで、巨大な力を持った以上、社会的責任はあるはずだと思う。

 と日本の片隅で、まとめ下書きの元作業経験者がぼそっとぼやいてみたw


 ここから加筆して付け加えていきたい。
 世界と日本が大きなうねりに巻きこまれた二〇二〇年。
 私は、下書きの経験を元に、在住する北海道の各地域のテイクアウト情報をまとめるサイトを作成した。各地域の発信サイトを見つけては、紹介の承諾とって載せていくことをしたのだ。
 まとめサイトに載せるための一次情報源としてに厚生労働省を中心に官公庁のサイトも毎日チェックした。
 なぜなら、この「テイクアウト」の許可は食品衛生なんちゃらの法律関連を簡素化して実現したものだから。さらに、居酒屋さんが酒類をテイクアウト用に販売できるように許可もおりた。
 これらの動きはダイナミックに日々の中で更新されていった。
 官公庁のサイトを毎日チェックしていたゆえ、その動きの早さは体感した。対策が有効だったのか適格だったのか、それを評価したいわけではない。ただ、今年、打撃を受けた飲食店に対する救済措置を矢継ぎ早に出していたのを、私は個人的には感じていた。
 テイクアウトの情報垢をまとめたサイトを作成していたので、同時にテイクアウト関連の官公庁の情報も載せていた。当然、リンクを貼るソース付きで記入した。
 これらは、下書きを経験して痛烈に反省したことを踏まえたサイト作成だった。
 速報性より、正しい情報を心掛けた。酒類の販売許可は、官公庁のサイトの発表前にネット上を駆け巡っていて、私も早くお知らせしたいと思っていた。しかし、一次情報源の官公庁のサイトに載らないうちは、公開できない。下書きを作成して、官公庁がネットに公開したのを確認してURL付きで、発信を開始した。

 このささやかな個人の自己満足活動の中で、サイトを作り始めた当初、厚生労働省を始めとする関連官公庁のサイトが検索トップにならない日々が続いていた。
 まとめサイトが厚生労働省にSEO的に勝っていたのだ。さすがにまずくねぇか? と私は感じた。
 日本の状況が更に混迷していくなかで、突然、グーグル検索のレギュレーションが変ったことを肌感覚で知った。
 官公庁に分類される一次情報源が検索のトップに表示されるようになった。ここで重要なのは、トップページでないく、検索トップであること。これがある日を境に、実現していた。
 
 検索プログラムで何をしたのかはわからない。しかし、とにかく「一次情報源」をトップに是が非でも表示させる「意思」を感じた。手動でトップに表示させているじゃね?と思うぐらい不自然なほど、厚生労働省のページが「まず」表示されるようになった。
 二〇二〇年の大きな混乱の中で、グーグル検索が一次情報を表示させることに注力したことを感じた。検索は社会インフラとしてもはや、欠かせないものになっている。
 この世界的なうねりの中で、グーグル検索が一次情報を最初に表示するようにした動きは、素直に評価したいと思ったな。


(つづく)
 
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