まとめサイトの下請けライターをやって感じた闇など。

ぽんたしろお

文字の大きさ
上 下
22 / 37
2019/12/14

まとめサイトから投稿小説に場を移して感じたこと

しおりを挟む
 まとめサイトの下書きの時は、下書きを了承された後のPVなどはクライアントが全て仕切っていたので、自分の文章が読まれているのかはわからないし、知ったところで報酬が減ることも増えることもない、どうでも良かった。
 下書きをやっている側の興味は、次のテーマで書くことに移動している。PVが増えようが関係なかった。納品して数を稼ぎたいーーそれだけだった。

 様々な変遷があったけれど。
・リライトでない自分の文章を書きたい
・ストーリー系なのでブログだと書きづらい。結果投稿小説サイト
 となって、自分の文章を投稿小説サイト(ここのこと)に投稿初めて、しみじみ思ったことがある。
 
 投稿小説サイトはSEO的にグーグルと抜群に相性がいい、と。
更新は黙っていても書きたい人によって次々更新される、書き手のファンがつきPVもサイト全体で相当な量になる。そして、まとめ記事のように、記事内容が薄くない(薄い記事もあるけどね)。独自性のある内容が切磋琢磨する。
 さらに作者自ら、ツイッターで宣伝する。運営(クライアント側)が宣伝する必要がない。
 まとめサイトの主催者または個人で必死に記事を書き毎日更新してツイッターで宣伝しても、小説投稿サイト全体のうねりに勝てるわけがないのだ。
 一人の書き手がへたろうが、新しい書き手が雨後の筍のようにとってかわる。
つねに更新されるサイトの巨人状態になっていたわけだ。

 下書きにやらせるように金を払うわけでなく、勝手に新しい話を毎日更新させれるのだから、SEO的に笑いが止まらないだろうと思った。
 つまり、下書きでスズメの涙ほどの報酬を得ていたが、その報酬すら捨てて鼻の先ブラブラさせた「文学賞」というごちそうが吊り下げられた状態で、自己承認欲求のためだけにサイトに尽くし続けているともいえるのだ。

 こんなおいしいシステムはない。巨人の「小説家になろう」に続いて続々小説投稿サイトが出てきている。一強の「小説家になろう」もうかうかしていられないのでは? それとも、いまだに危機感ないのかな?
 続々投稿小説サイトが出てくる中で、差別化を図るために広告収入を筆者に還元するサイトが現れてきた。アルファポリス、カクヨムがそれだ。
 実際もらってみて、それが、まとめサイトの下書きより更に微々たるものである厳しい現実を突きつけられた。
サイトは毎日更新でうるおっていても、そこにまったく貢献していない無名には、スズメの涙も蒸発するレベルの報酬だ。
 
 まとめ記事の話から、投稿小説の話に脱線している感があるが、一方でどちらもグーグルに牛耳られているという点で同じ立場だとも感じる。

 まとめ記事は、グーグルのレギュレーション変わるたび検索の何ページ目に載るかで右往左往していた。
 小説投稿サイトの巨人「小説家になろう」は、描写のレーティングでグーグルの気まぐれ(明示されていないはず)に右往左往して、ランキング上位の作品に嫉妬した通報で作品をアカウントごとバンすることを繰り返している。
 
 自分も戦場を変えたつもりで、結局グーグルの手のひらで踊っているだけの気がしてならない。



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

七絃──キンのコト雑記

国香
エッセイ・ノンフィクション
琴をキンと読めないあなた! コトとごっちゃにしているあなた! 小説『七絃灌頂血脉』シリーズを読んで、意味不明だったという方も、こちらへどうぞ。 本編『七絃灌頂血脉──琴の琴ものがたり』の虎の巻です。 小説中の難解な楽器や音楽等について、解説しています。 これを読めば、本編の???が少しは解消するかもしれません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

処理中です...