まとめサイトの下請けライターをやって感じた闇など。

ぽんたしろお

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2019/07/27

まとめサイトの下請け「クラウドソーシングサービスの手数料の話」(2020/10/22 改)

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  この話は大幅は修正を入れているが、土台になった記事は二千十九年に書いている。時事ネタを修正していないが、それもまたライティングに関わる話題と繋がっている。


 昨今、吉本興行の話題が世をにぎわしている。

 あ、ちなみに、まとめサイトの記事作成で、記事作成時期の時事ネタは、NGである。書いても修正になる可能性大。書くだけむなしいので避けた方がいい。
 なぜなら、読者がどのタイミングで読んでも、「記事が古い」と感じさせないためだ。

 ドラマや映画をネタにしたサイトがこれほど乱立するのがなぜかと言えば、有料動画サイトへの契約を誘導するため。
 グーグルアドセンスの広告収入+動画サイト契約報酬、これがドラマ・映画記事のブログの主な収入源になる『のだと思う』。そのため、ドラマが終わったり映画公開は終わったりした後、動画配信サービスの開始を機に、作品の内容を検索することがあるのだ。
 半年~一年前の時事ネタが入っていると、読み手がちょっと鼻白むというのはあると思う。
 
 というわけで、おそらくこの文章を読んでいる方は鼻白んでいると思うのだ。あえて修正しないで書いた理由の一つである。

 ライティングに慣れるまでに覚えることはそこそこあって、上記のようなコツが身に付けることもその一つだ。
 「まとめサイトの書き方」としてをここに書いていることは基本、どのクライアントと契約しても注意されるポイントだと思う。
 
 クライアントと契約すると、たいていマニュアルを渡される(だいだい、テキスト形式で、ダウンロードして読むように指示される)。しかし、案外ここで書き散らしている内容にまでは言及していない。時事ネタに触れた文章を作成してしまい、修正という形で指摘された。
 なるほどね、と思った。

 話がそれた。あえて時事ネタを出したのは理由があるからで、それが本題に関連するからなのだ。
 吉本興行と芸人さんの関係は、クライアントと記事作成を受注する下請けとの関係に非常に似ているというか、基本同じ構造だ。
 その吉本興行と芸人さんとの騒動の中で、報酬の話が出てきた。騒動に直接関係ないながら、報酬の少ない芸人さんが騒動に乗じて世に訴えたのだ。
 その芸人さんは「報酬一円」という振込みの記載された銀行通帳を写真に撮って安い報酬なのだという呟きを発信していた。それを見た時は、記事作成をしながら安い安いと文句を言っていた私でも、一瞬、負けたと思った(←え、負けたんでなくて勝ったんでない?)w

 しかしだなぁ、ちょっ待てよ。この「一円」の振込問題は「一円」だけをクローズアップできない問題なのだ。順を追って説明していく。
 
 初心者がライターを在宅ワークでやろうとして、仕事見つけるなら、そりゃもう、クラウドソーシングサービスに登録して仕事探すことになる。だって、他につてがあるわけでないしね。

 で、テストライティングで契約に至って、記事を納品しはじめたとして。報酬は、仕事を契約するために使ったクラウドソーシングの会社を「仲介」して受け取ることになる。
 テレビ番組で仕事をした芸人さんが、吉本興行から報酬を受け取るのと同じ構造だ。

 当然、クラウドソーシングの会社に仲介手数料をとられる。会社によって違うが、報酬の一割から二割プラス消費税分ほど。
 手数料の消費税を受注者が払うのか? とびっくりしたが、まだ凹むのは早かった。
 報酬の銀行振り込み手数料も、受注者側の報酬からしっかり引かれるのだ~。
 当時の話になるがネット銀行なら百円+消費税『こちらにも、当然手数料の消費税もかかる』、その他の普通銀行なら五百円+手数料の消費税が差っ引かれる。
 どのクラウドソーシング会社も出金できるのが千円以上が基本のはずだが、報酬が千円を超えたからすぐに出金するとどうなるか?
 千円から仲介手数料を一割から二割『+消費税』がまず引かれ、更に振り込み手数料が引かれるのだ。
 もっと具体的に言うと、仲介手数料が1割だとしよう。千円の報酬から仲介手数料百円+手数料の消費税十円『二千二十年現在』が引かれる。出金できるのは八百九十円。それを、普通銀行に振り込んでもらおうとすると、銀行に支払う振込手数料五百円+消費税五十円『二千二十年現在』をさらに引かれる。つまり、通帳に記載される実際の振込額は三百四十円である!
 馬鹿馬鹿しいにもほどがある。当然、まとまった金額になるまで報酬を積み上げていくしかない。なので、記事作成して納品したからといって、すぐに現金が手に入るわけではないことは、気に留めておくべきだ。せめて振込手数料が痛手にならない金額まで作業を続けて、報酬をまとまった金額にして出金するのが現実的だ。

 じゃあ、仲介手数料が悪なのかといえば、それは違うわけで。
 それこそ、その仲介手数料を取られたくなくて「闇営業」になっちまった問題は、クラウドソーシングで作業しようとする人にも降りかかりかねない問題なのだ。あやしい発注者と直接対峙しなくて良いところが、クラウドソーシングの会社を利用する最大のメリットといえる。トラブった時、間に緩衝材があるのとないのとでは大きく違う。

 まぁ、私がこんなこと好き勝手に書いているのは、仲介会社を通して作業をしたので、発注者に私のことを知られていないからだってのはあるし。

 また話が逸れてしまった。それで、私が吉本芸人さんの「一円報酬」のツイッター画面見て思ったのは、振り込み手数料はどっちが負担しているの? ということだった。
 え、そこ?って思うだろうか? クラウドソーシング会社の仲介で作業していた身はそこが一番疑問だったのだ。
 芸人さんは通帳をみせていたから、ネットバンキングではないと思われる。つまり振り込み手数料は五百四十円(二千十九年時点、消費税は八パーセント)だよね? だとしたら。正式には「五百四十一円の報酬じゃねぇの?」と思ったのだな。
 いや、「一円」だろうが「五百四十一円」だろうが、安いとは思う。思うけどさ。
 少なくとも、私は一円の振り込むために、五百四十円の振り込み手数料払いたくないので、私の通帳に「一円」が振り込まれた数字はない。
 ということは、だ。たぶん、「一円」の報酬を振り込むために五百四十円の振込手数料を吉本興業が負担しているんでないかなとしか考えられないのだ。
 何が言いたいかというと、五百四十円という振り込み手数料だけ考えれば、私が利用したクラウドソーシング会社より吉本興行さんの方が、良心的だということになってしまうのだよ!(あら、びっくり)。

 クラウドソーシング会社だってもうけなければいけない。責めているわけでもないし、自力で営業できる人間なら、記事作成の下請けやろうとは思わないだろうし、それができないから仲介会社を使っているわけだし、利用する人が後を絶たない理由も理解できるのだけどさ……
 なんか、やりきれねぇ……

 まぁ、利用して作業させてもらったのは事実だから、クラウドソーシング会社を利用する利点を書いておこうと思う。
・報酬の踏み倒しが少ない
・クライアントに身元がばれない(匿名性が高い状態でやり取りできる)
 この利点はすごく大きい。
 クライアントとのトラブルは決して少なくない。どちらが悪いとかは別にして、トラブルがリアルに持ち込まれることを防ぐ壁としての存在意義は大きい。これはきちんと記しておく。

 さて、仲介手数料のことだが、クラウドソーシング会社によって実はまちまちだ。きちんとチェックしての利用をオススメする。
 大手クラウドソーシング会社は手数料高め、でも案件が豊富
 小中規模クラウドソーシング会社は手数料低め、でも案件が少なすぎる
そんな感じである。


(つづく)


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