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2019/07/23

まとめサイトの下請け「リライトが出来るようになって思ったこと」(2020/10/17 改)

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 文章力が上がったとは思わないが、リライトはそこそこ出来るようになった。
特に、ドラマや映画のあらすじや、これまでの話の流れを書くことは、鍛えられた感半端ない。

 公式サイトのあらすじをまるっと引用して(引用URLを書いて、引用である旨の表示はする)、同じネット上で何度も読んだって面白くないよね?
 ついでに受注側からすれば、引用文の部分は文字数にカウントされないの、発注者の方が多かったし。

 あらすじを公式や感想を参考にしながら、違う文章で書く――これで小見出し1つ分の文章作成になる。
 そういう事情もあって、私はあらすじは引用でなく、自分の言葉にアウトプットした派である。文字数カウントされるし、読み手も引用でない文章の方が面白いじゃん、ウインウインだなと思ったわけ。
 
 実際にどういうふうにやったかというと、登場人物の誰かになりきってお話の展開を見る感じであらすじを書く。すると、視点が変わって、あらすじの文章も同時に変わってくるのだ。
 同じドラマや映画の記事を何本も書くことがしょっちゅうだったので、記事中の一つの小見出しをあらすじにして違う文章で綴ることは、受注していた私には都合が良かった。調べもの少なくなるし、文字数稼げるし。

 勿論、作業をやり始めたほんとの初心者の頃は、同じあらすじを違う文章で書くのに難儀していた。しかし、やがて視点を変える、登場人物の誰かになりきってあらすじを書くと随分違う雰囲気になって面白かった。
 同じ映画の記事何本も作成発注受けて、全部にあらすじ入れたことあった。全部で五~六本あったと思う。主人公視線、ヒロイン視線、主要わき役視線、でもまだ書く記事あったので、映画の二シーンにしか出てこないちょい役視線ってのも書いた(このちょい役視線はたまたま、結末知っていたのでできたことだけど)。
 同じ作品で何度も記事を書くことを要求されることが多いので、参考になればどうぞ挑戦してみてね。
 慣れてきて、このスタイルがちょっと楽しくなったころクライアントに
「あらすじに頼りすぎなので、気を付けてください」
 と注意されちったんだよな。公式サイトのまるっと引用より、ずっと面白いと思うんだけどね! と心の中で文句言っていた。いや、わかっている、クライアントは私のあらすじリライトを何回も使うのが気に入らないから、別の内容で記事作成すれって言いたかったのはわかっている。記事作成効率下がるから、ききたくなかった(結局、指示に従ったけどさっ)。そこまで要求しても、報酬上がることもなかったしな~。

 記事作成のために同じテーマの記事を何本も読むと、まとめサイトの記事によって文章の手抜き加減は様々なのが読み取れる。作業効率を下げまない状態を保ちつつ、私の作成した文章を読んだ人がちょっとでも「ほぉ、ほぉ」と楽しんでもらえたらいいなと思いつつ記事作成していたんだけどね。それが「あらすじのリライト」だったんだけど、注意はいっちゃったからな、ちぇっ。


 今、下請けの仕事を受注をやめて、これを書いているわけだが、最近の募集をざっと眺めると記事作成に、独自見解などをを入れて書いて欲しいという発注側の要望が目立ってきていると感じる。
 グーグル検索さんのレギュレーションが変化し定型文的な記事から「独創性のある記事」が評価されるようになっていると、分析されているためだと思う。
 私が受注していた時は定型文が検索上位にズラズラ並んでいて、どの記事も似たり寄ったりだった。というか書き手の個性を消すことを求められた。
 グーグル検索さんのレギュレーションが変ったとSEO対策分析する人が増えて、独創性を受注側に求めてる傾向になってきた。私は今の方が、のびのび書けそうな気もする。いや、もうこりごりしているんだけどね。

 私が受注していた時、断定するのは禁止されていたうえで、更に「~~と思います」という書き方は修正依頼されることが多かった。
「~~という考え方もあるようですね」や「~~という意見も見受けられます」などの第三者的の立場の書き方を求められた時代だった。
 現在は要求される記事の質が違ってきていると感じる。難度的にはどうなんだろう? 私は独創性を入れる記事を要求される方が好きだけど。
 とはいえ。ドラマや映画の記事が安いのは、昔も今も変わらない。高そうに見えても、修正入って、どんどん単価下がっていく状況に全く変化はないと思う。

 今は、自分のやってきた体験をグチグチ書く方がいいや。興味のない記事を決めごとの多い窮屈な状態で、それなりの文字数にして提出するのは、もう飽きた。


(つづく)

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