まとめサイトの下請けライターをやって感じた闇など。

ぽんたしろお

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2019/07/09

まとめサイトの下請け「修正は辛いのよ」

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 私はそんなに記事書くのが遅いのだろうか?
キーワードに沿って、検索した内容を理解してアウトプットを記事化する――一記事三千~五千文字の作業に四~五時間かかった。
つまり一日一記事が精いっぱいだったのだ。

 発注者(クライアント)は慣れて早くなれば一時間に一記事できるようになりますよ~というが、私には絶対無理だった。
 コピペじゃないとできないぞというのが本音。発注者(クライアント)もコピペは当然禁止している。二年たっても一時間で三千字以上の記事を作ることはなかった。

 無理ゲーだと、今なら思う。でも、最初の受注で無理ゲーかどうか判断できるわけがない。慣れたらできるを信じて必死にマニュアル見ながら記事を作成していた。

 とりあえず一日一記事を目標にひたすらがんばった。それでも日給500円。そこから、クラウドソーシングの仲介会社に手数料とられるので、ワンコイン弁当も買えない。

 追い打ちをかけるのが、修正だ。がんばって記事を書き上げても、
「ここを直して欲しい」
「冒頭文と本文の分量のバランスがおかしい」
 などなど、様々な修正が真夜中にくる。発注者(クライアント)は、前日何人かの下書きライターが納品した記事を日中にアップする作業に追われているような雰囲気だった。ゆえに、記事の添削は真夜中になるらしかった。
 修正がきたら、直さないと一記事納品完了とはならない。修正がくると報酬は「待て」の状態。

 記事の修正のために私は、翌日作業時間の半分がつぶれるような状態だった。結局、一週間平日五日間を作業に費やして、良くて一週間に三記事、修正が重なると二記事しか発注者(クライアント)の承認が出ないこともあった。

 日給五百円も遠のくばかり、必死に記事を作製して週給千円~千五百円が私の精一杯だった。

 私はブラインドタッチができない。でも週給千円はブラインドタッチが出来ないせいだとは思えない。

 それでも、最初のクライアントから教わったリライト術やら、サイトを作成するとき使うワードプレスの使い方を教えてくれた授業料を払っていると思えば、こんなもんなのだろうと思った。実際、発注者(クライアント)は、学びながらお金稼げるのはいいことだと言っていた。
「講習料とるところもあるんですから」
 そう言われたら、修正も有難い言葉にきこえてくるのだった。

 初心者ライター向けの記事(勿論、これも「まとめサイト」の一つだ)を読むと、最初は報酬もらって教えてもらえる視点を持てと書いてあった、発注者(クライアント)の言葉を裏付けている記事を読み、さらに納得したものだ。

 でも半年たって、キーワードの難易度が上がってきた。全然記事の納品ペースが上がらない。さすがに、別のクライアント探そうかなと思い始めた。このキーワードについてはまた別の話として説明する。

 ちなみに、この記事は下調べもないし、書き散らかしているだけだが、千百文字ほど。一時間を要している。
うん、下調べ込みで三千~五千文字を一時間で仕上げるのは、私には絶対無理だわw


(つづく)
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