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アホな飼い主とアホなインコのエピソード
運命の出合いなんて私にはないっ!
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ぶっちゃけた話、私は動物に好かれるタイプではない。
どうやら 世の中には 何をしなくても 動物に好まれる人がいるらしいが、私は違う。
なので 仲良くなりたいと思ったら、それはもう努力と誠意を 彼らに捧げなければ振り向いてもらえない。
ちょこっとでも、手をぬいてみろ。積み上げてきた信頼関係はあっという間に崩壊する。
もっといえば信頼を得られたらもうけもの、私なりの誠意が全く受け入れてもらえないことの方が多い。
中学生の頃、ひょんなことから実家にやってきたきたうさぎは、うさぎ小屋を掃除しようとする私にうんPだんごを蹴り上げ攻撃してきたものだ。誠意はいつか受け入れられる、というかわいらしい? 子供心が粉砕されるに充分なし打ちだったな(遠い目)。
そんな人間なので、いんことの運命の出会い! なんてあるわけがない。
時々。
「プラケースの雛が、「私を連れて帰って!」と訴えたの」
というエピソードをネット上で見かけることがある。うらやましすぎる話だ。
というわけで、うちに来たいんこ達との出会いといえば、”尻”で「あっちいけ、このヤロー」状態ばかりなり。
特に印象に残っているセキセイの出合いがある。
ペットショップで、新たな出会いに凝りもせず胸ときめかせた私が、雛だんごの入った箱を開けてもらい、中を覗き込んだ。
雛だんごは、ワラワラと一箇所に固まり、いわずもがなだが尻をこちらに向けて、集団で私を拒絶しやがった。
私はカチンときながら、1羽だけ雛だんごの固まりから、はずれてぐったりしている雛を見て店員さんに尋ねた。
「これは、具合が悪いのですか?」
店員さんの答えは意外なものだった。
「買われたくなくて、死んだフリするんですわ」
ブチッ!私はきれた。おーおー、そうかい、そうかい。そんなに嫌かい! そっちがそういう態度なら、こっちも覚悟が出来るってもんよ(怒)
「こいつ 連れて帰ります」(←むきになるの図)
店員さんが、ひょいとつかまえた途端、死んでいたw雛があわてて、元気いっぱいぎょえーーと抵抗をし始めた。本当に死んだフリしていたのかよ。元気いっぱいじゃん(怒)。お持ち帰り用の箱の中で、転がり慌てふためい
ている振動を感じながら、意地悪く
「ざまーみろ」
とつぶやき無意味な勝利感に浸ったが、微笑ましい出会いなんて一体どこにあるのだろう?
セキセイとの出会いがこんなのばっかりだったから。
オカメを飼いたいと思った時、私のテーマは
「運命の出会い」
を勝手に求めてしまっていた。
こうして、運命の出会い探しの旅が始まった。しかし、雛探しを開始して3週間、運命のオカメの雛は現れなかった。
探し始めた当初、近くのショップに灰色の地味地味オカメを発見した。が。
「ここのペットショップからオカメの雛を連れて帰るのはギャンブルなんだよな(←値段が、輸入オカメを物語っていたのだ。その当時、輸入オカメの落鳥率は異常に高かったのである)、運命のオカメは他にいる筈だ。」
運命の雛に巡り合えない日々、こいつはショップを覗く度に売れ残っていた。どう考えても、運命の雛がこいつとは思えない。しかし一向に運命の雛は現れず、私は多少運命のオカメ雛探しに疲れて弱っていたw。
その日もショップ巡りが空振りに終わり、私は空虚な気持ちを持て余し、売れ残りのオカメのいる店へと吸い込まれた。売れ残りったまま。まだあいつはいた。すでに雛といえる状態から脱却し、ますます売れ残る感を増して、そこにいた。
何度も運命の雛ではない、と直感し確信していたのに、その日の私は特に弱っていたのかもしれない。
店員さんに 籠から出してもらって抱っこして
「うちに来るかい?」
なーーんて、きいてみた私は一体、こいつに何を期待していたのだろう?
案の定。
「いやぎゃーっ!」
ええ、もうこの耳にはっきりと。オカメとのふれあいは、これが実質初めてであったというのに、そいつは輸入オカメのくせに、日本語ではっきりと、私の耳をつんざくように意志表示をしてくれた。
ブチッ、とまた私の中で何かがきれた。思った通りだ。ロマンティックで劇的な運命の出会いなんか、求めたのが間違いだった。やっぱり、このパターンになってしまうわけねっ⁉ セキセイとの出会いと変わらないのねっ!
そうかい、そうかい。そんなに嫌なら連れて帰って、じっくりとっくり、話し合おうか!
かくして。
「これ 連れて帰ります!」
セキセイ用のお持ち帰り箱ではおさまらないサイズのオカメの中雛は、クワガタの餌30個入りと書かれたヨレ
ヨレダンボールに入れてられた。
クワガタの餌30個入りの段ボールに入れられゴトゴト動くのを感じながら、運命の出会いってなんだろう?という問いが私の頭の中にぐるぐる渦巻いていた……。
あれから20年弱。やはり運命の出合いもなければ、一向に鳥に好かれる体質にもならずに現在まで鳥と暮らしている。ええ、気を抜いたらすぐにそっぽ向かれそうな状態は、変わっていない……。
どうやら 世の中には 何をしなくても 動物に好まれる人がいるらしいが、私は違う。
なので 仲良くなりたいと思ったら、それはもう努力と誠意を 彼らに捧げなければ振り向いてもらえない。
ちょこっとでも、手をぬいてみろ。積み上げてきた信頼関係はあっという間に崩壊する。
もっといえば信頼を得られたらもうけもの、私なりの誠意が全く受け入れてもらえないことの方が多い。
中学生の頃、ひょんなことから実家にやってきたきたうさぎは、うさぎ小屋を掃除しようとする私にうんPだんごを蹴り上げ攻撃してきたものだ。誠意はいつか受け入れられる、というかわいらしい? 子供心が粉砕されるに充分なし打ちだったな(遠い目)。
そんな人間なので、いんことの運命の出会い! なんてあるわけがない。
時々。
「プラケースの雛が、「私を連れて帰って!」と訴えたの」
というエピソードをネット上で見かけることがある。うらやましすぎる話だ。
というわけで、うちに来たいんこ達との出会いといえば、”尻”で「あっちいけ、このヤロー」状態ばかりなり。
特に印象に残っているセキセイの出合いがある。
ペットショップで、新たな出会いに凝りもせず胸ときめかせた私が、雛だんごの入った箱を開けてもらい、中を覗き込んだ。
雛だんごは、ワラワラと一箇所に固まり、いわずもがなだが尻をこちらに向けて、集団で私を拒絶しやがった。
私はカチンときながら、1羽だけ雛だんごの固まりから、はずれてぐったりしている雛を見て店員さんに尋ねた。
「これは、具合が悪いのですか?」
店員さんの答えは意外なものだった。
「買われたくなくて、死んだフリするんですわ」
ブチッ!私はきれた。おーおー、そうかい、そうかい。そんなに嫌かい! そっちがそういう態度なら、こっちも覚悟が出来るってもんよ(怒)
「こいつ 連れて帰ります」(←むきになるの図)
店員さんが、ひょいとつかまえた途端、死んでいたw雛があわてて、元気いっぱいぎょえーーと抵抗をし始めた。本当に死んだフリしていたのかよ。元気いっぱいじゃん(怒)。お持ち帰り用の箱の中で、転がり慌てふためい
ている振動を感じながら、意地悪く
「ざまーみろ」
とつぶやき無意味な勝利感に浸ったが、微笑ましい出会いなんて一体どこにあるのだろう?
セキセイとの出会いがこんなのばっかりだったから。
オカメを飼いたいと思った時、私のテーマは
「運命の出会い」
を勝手に求めてしまっていた。
こうして、運命の出会い探しの旅が始まった。しかし、雛探しを開始して3週間、運命のオカメの雛は現れなかった。
探し始めた当初、近くのショップに灰色の地味地味オカメを発見した。が。
「ここのペットショップからオカメの雛を連れて帰るのはギャンブルなんだよな(←値段が、輸入オカメを物語っていたのだ。その当時、輸入オカメの落鳥率は異常に高かったのである)、運命のオカメは他にいる筈だ。」
運命の雛に巡り合えない日々、こいつはショップを覗く度に売れ残っていた。どう考えても、運命の雛がこいつとは思えない。しかし一向に運命の雛は現れず、私は多少運命のオカメ雛探しに疲れて弱っていたw。
その日もショップ巡りが空振りに終わり、私は空虚な気持ちを持て余し、売れ残りのオカメのいる店へと吸い込まれた。売れ残りったまま。まだあいつはいた。すでに雛といえる状態から脱却し、ますます売れ残る感を増して、そこにいた。
何度も運命の雛ではない、と直感し確信していたのに、その日の私は特に弱っていたのかもしれない。
店員さんに 籠から出してもらって抱っこして
「うちに来るかい?」
なーーんて、きいてみた私は一体、こいつに何を期待していたのだろう?
案の定。
「いやぎゃーっ!」
ええ、もうこの耳にはっきりと。オカメとのふれあいは、これが実質初めてであったというのに、そいつは輸入オカメのくせに、日本語ではっきりと、私の耳をつんざくように意志表示をしてくれた。
ブチッ、とまた私の中で何かがきれた。思った通りだ。ロマンティックで劇的な運命の出会いなんか、求めたのが間違いだった。やっぱり、このパターンになってしまうわけねっ⁉ セキセイとの出会いと変わらないのねっ!
そうかい、そうかい。そんなに嫌なら連れて帰って、じっくりとっくり、話し合おうか!
かくして。
「これ 連れて帰ります!」
セキセイ用のお持ち帰り箱ではおさまらないサイズのオカメの中雛は、クワガタの餌30個入りと書かれたヨレ
ヨレダンボールに入れてられた。
クワガタの餌30個入りの段ボールに入れられゴトゴト動くのを感じながら、運命の出会いってなんだろう?という問いが私の頭の中にぐるぐる渦巻いていた……。
あれから20年弱。やはり運命の出合いもなければ、一向に鳥に好かれる体質にもならずに現在まで鳥と暮らしている。ええ、気を抜いたらすぐにそっぽ向かれそうな状態は、変わっていない……。
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