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2019年12月
ゆるくない話(追記あり)
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甥は本州の大学に進学して、本州で結婚し、子供も生まれた。
生活も本州を拠点にしている。
生活の拠点は本州だが、家族全員で里帰りする。甥にとって北海道が自らのルーツなのだからなのだと思う。
甥にとって祖母の家は、私にとっては実家である。
年越しに里帰りする家だ。
私たち夫婦も、母も北海道の人間だ。
甥も大学進学まで北海道だ。
甥は「ばあちゃん子」なので、里帰りすれば、祖母の家――すなわち私たち夫婦が里帰りしてゴロゴロしている家にも顔を出す。
甥と甥のお嫁さんとちびっこが二人。
遠路、ちびっ子も連れて里帰りするのだから大変だ。
甥の子供たちはまだ未就学児で、北海道はひたすら興味深い場所だ。
エネルギーの塊で、北海道の家を探検するわけだから、興奮が止まらない。
ぶっちゃけ年齢的に「ひいばあちゃん」も「大叔父、大叔母」にあたる私たち夫婦も、甥の子供といっしょにいる時間、エネルギーが確実に甥に吸い取られている。
希望したとはいえ甥夫婦の育児の大変さは、数時間ともに過ごしただけでも、想像に難くない。
そういう事情で「ひいばあちゃん」が甥のお嫁さんに
「ゆるくないね」
と労いの言葉をかけた。
と。一瞬、甥のお嫁さんの顔いっぱいに
「?」
という文字が浮き上がった。
それを見た周りの全員もしばし
「?」
と固まった。
気が付いたのは、私の夫だった。
「ゆるくないって方言!」
甥のお嫁さん以外が、あ~と気がつき場が和らいで、笑いが起こる。
しかし、甥のお嫁さんの顔には大きなハテナマークが張り付いたままだ。
甥の母が
「ゆるくないねって大変だねってことなの」
「子供が一番暴れる時期だから、大変だねって」
ようやく、甥のお嫁さんが理解して笑いながら頷いた。
親戚家族が集まると、思いがけない「ぼっち」になるこちがある。
他の人がきにしなくても、当人は気になることもあるのではなかろうか。
少なくとも、私は「ぼっち要素」を気にするタイプだ。
例えば血液型が一人だけ違うとか、血縁関係でないとか。
そして、私は「ゆるくないね」で甥のお嫁さんが北海道人の中で「本州人ぼっち」だったのに気が付いた。
私なんかわからない、たくさん気を使って、里帰りに付いてきたんだな、と改めて感じる。
次に会うのはいつになるのかわからないけど。
「ぼっち」になる大変な里帰りが、良い時間であればよいなと思う。
家に着いたら、ほっとするのだろう。
やはり「ぼっち」でない自宅が一番だろな。
話題変わるが。
自分たちに子供がいないので、お年玉は甥に渡すものだった。
その甥が一人前の大人になって、すっかり油断していたのだ。
お年玉あげるのも卒業したな、と。
どれくらい失念していたかというと、年末に「ひいばあちゃん」がポチ袋用意しているのを見ても、気が付かなかった。
自分の頭の配線どーなってるん?
で。正月新年の挨拶に来て、
「あ?もしかしてお年玉必要じゃん!なんてこったい、ポチ袋ねぇよぉぉぉぉ」
コンビニに走った。今年初めての買い物はポチ袋と相成った。
また、お年玉を渡す日々が戻ってきたみたい。
生活も本州を拠点にしている。
生活の拠点は本州だが、家族全員で里帰りする。甥にとって北海道が自らのルーツなのだからなのだと思う。
甥にとって祖母の家は、私にとっては実家である。
年越しに里帰りする家だ。
私たち夫婦も、母も北海道の人間だ。
甥も大学進学まで北海道だ。
甥は「ばあちゃん子」なので、里帰りすれば、祖母の家――すなわち私たち夫婦が里帰りしてゴロゴロしている家にも顔を出す。
甥と甥のお嫁さんとちびっこが二人。
遠路、ちびっ子も連れて里帰りするのだから大変だ。
甥の子供たちはまだ未就学児で、北海道はひたすら興味深い場所だ。
エネルギーの塊で、北海道の家を探検するわけだから、興奮が止まらない。
ぶっちゃけ年齢的に「ひいばあちゃん」も「大叔父、大叔母」にあたる私たち夫婦も、甥の子供といっしょにいる時間、エネルギーが確実に甥に吸い取られている。
希望したとはいえ甥夫婦の育児の大変さは、数時間ともに過ごしただけでも、想像に難くない。
そういう事情で「ひいばあちゃん」が甥のお嫁さんに
「ゆるくないね」
と労いの言葉をかけた。
と。一瞬、甥のお嫁さんの顔いっぱいに
「?」
という文字が浮き上がった。
それを見た周りの全員もしばし
「?」
と固まった。
気が付いたのは、私の夫だった。
「ゆるくないって方言!」
甥のお嫁さん以外が、あ~と気がつき場が和らいで、笑いが起こる。
しかし、甥のお嫁さんの顔には大きなハテナマークが張り付いたままだ。
甥の母が
「ゆるくないねって大変だねってことなの」
「子供が一番暴れる時期だから、大変だねって」
ようやく、甥のお嫁さんが理解して笑いながら頷いた。
親戚家族が集まると、思いがけない「ぼっち」になるこちがある。
他の人がきにしなくても、当人は気になることもあるのではなかろうか。
少なくとも、私は「ぼっち要素」を気にするタイプだ。
例えば血液型が一人だけ違うとか、血縁関係でないとか。
そして、私は「ゆるくないね」で甥のお嫁さんが北海道人の中で「本州人ぼっち」だったのに気が付いた。
私なんかわからない、たくさん気を使って、里帰りに付いてきたんだな、と改めて感じる。
次に会うのはいつになるのかわからないけど。
「ぼっち」になる大変な里帰りが、良い時間であればよいなと思う。
家に着いたら、ほっとするのだろう。
やはり「ぼっち」でない自宅が一番だろな。
話題変わるが。
自分たちに子供がいないので、お年玉は甥に渡すものだった。
その甥が一人前の大人になって、すっかり油断していたのだ。
お年玉あげるのも卒業したな、と。
どれくらい失念していたかというと、年末に「ひいばあちゃん」がポチ袋用意しているのを見ても、気が付かなかった。
自分の頭の配線どーなってるん?
で。正月新年の挨拶に来て、
「あ?もしかしてお年玉必要じゃん!なんてこったい、ポチ袋ねぇよぉぉぉぉ」
コンビニに走った。今年初めての買い物はポチ袋と相成った。
また、お年玉を渡す日々が戻ってきたみたい。
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