ふと頭をよぎったことを書いておく、いわゆるブログ的なあれ

ぽんたしろお

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2019年12月

書き手と読み手

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 オリジナルの話を小説投稿サイトで更新するようになって、ツイッターで物書きさんの呟きを多く見るようになった。
 一人で悶々として独善的だった考えから、世界が広がったと思う。

 一方で。読者さんより、書く人の発信を多く見るようになったからだと思うけれど、書き手の方の読者さんに対する考え方にやや驚いたのも事実だった。
 
 無論、書き手に対し読者はたくさんいて、様々な考え方で作者に感想を言うわけで、全員を満足させることも出来ないし、批判されれば凹むこともある。
 それでも、極論は横に置いておいて、作者は「読んでもらいたいから、web小説投稿サイトに載せている」のではないだろうか?

 そしてここからが本題だが、書き手の文章を読み手がいかに受け止めるかを書き手がコントロールしようとしても無理という前提を持つことは必要だと思う。
 読み手から意味わからないという感想がくることがあるが、それは読み手が世界観を築けないという意味もあるのではないだろうか?
 そして書き手と読み手の世界観は同じではない、その前提で書く覚悟は必要だろう。

 無論、緻密なプロットで読者を引っ張りこむ作品があるのは承知している。それでも作者の頭の中の世界観と読者の描く世界観には違いがあるはずだし、それが文字という情報伝達手段で紡ぐ物語の醍醐味ではないだろうか。

 小説ではないが、漫画・アニメでヒットした「進撃の巨人」の序盤は読者に想像を許さない世界観で成功した作品だと認識している。こういう情報制限で読者を引き込む手法あるのか、と驚いた。
手法として凄いと思った。
 でも、この作品は特殊な例外だと感じた。

 少なくても自分の作品は読者の頭の中に、新しい世界観が生まれる幹を提供しているにすぎない、と認識している。書き手が文字の余白まで読み手を縛ることはできないと思うから。
 書き手は自分が読み手に伝えたい幹の部分を、全ては伝わらない前提で描写量を加減するしかないだろう。

 書き手にも世界観あるけれど、読み手にも作品から先の世界観は構築されるわけだから。
 そして、その書き手と読み手の間に生まれる齟齬まで含めて、映像でない「文字」で表現する世界観の楽しさがあるとも思う。

 ツイッターでタイムラインの流れてきた呟きに反射的に反応してツイッターで呟いたのをまとめてみた。
 この文章に何を感じるか感じないか、それは様々なのだろうと思うし、それでいいと思う。それが文章の楽しさだと思うから。



 

 
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