世間の風潮に逆行して50才で免許とろうとしたら、自動車学校で予想以上の苦難が待っている体験談

ぽんたしろお

文字の大きさ
9 / 23
第9章

速度感問題と、クリープ現象で走っていると言えるのか問題

しおりを挟む
地獄の狭路通行としばし別れることを許された私は、ちょっとだけ気持ちが軽くなって、夫に報告した。
しかし、いつもより饒舌に話す私に夫が疑問を投げかけてきた。
「アクセル踏んでいないの?まさか、クリープ現象だけで走っているんじゃないよね?」
ばれてしまったようだ。運転の大先輩の夫に、車の練習の話で反論したことはなかったが、これについては反論した。
「そ、そうだよ、クリープ現象で走っているよ、何か悪いの?」
クリープで走りながら、足の定位置はほぼほぼ、ブレーキの上でスタンバイ。
ハンドルさばきと視野を広く持つことで、脳の処理は限界フル回転状態なのだ。
今でさえ、動作が追いつかないと指摘されているのに、速度を上げたら、まともに操作できるわけがない。
身に染みついている自転車までの速度以上が、そんなに簡単に馴染むわけがなかった。

若い柔軟性は私にはない。染み付いた自転車の速度は私を簡単に離さない。
おそらく、それが50才という年齢で免許を取る時感じる、一番の課題なのではないか?
入校したての時に感じる、車のスピードの恐怖は、若かろうが中年だろうが変わらないはずだ。
しかし、練習を始めると速度に柔軟に対応しスピードに慣れるのが、若さなのだ。
一方、夫のように運転歴が長い中高年は自動車の速度が体に染み付いている世代だ。

私が、いつまでも慣れないのは、中高年までに染み付いた速度感ゆえだ。
運転歴が長い中高年が自動車の速度感が染み付いているように、私には自転車や歩行の速度が染み付いている。
染み付いた速度感から、新しい速度感を身に付けようとしているのが自分の今の状態だ。
簡単に自動車の速度感が身に着かないから、苦労が増えるのが中高年なのだろうと思う。その中でも飲み込みが特に悪い自覚はあるけれどね。

時速20キロの世界にからだは全くついていっていないし、狭路通行に至っては、ブレーキ踏んで、タイヤ動かし前進するしかないと、担任の先生すら受け入れた。
狭路通行に限れば、歩いた方が何倍も速いーそんな速度に4時間どっぷり浸かっていたわけだから、アクセルはほぼお飾りの状態と化している。
「クリープ現象で走るって、自動車運転しているといえるの?」
夫はう~んとうなると黙ってしまった。
夫の言うことはごもっともだ、でも出来ないから、出来るスピードでこなすしかないじゃん、と私は心の中で更に反論する。
『スピードの出しすぎは危険です』
ってよく標語とかにもなっているじゃないか、警察だってスピードの出しすぎは良くないと言っている。
スピードを心がけて出さない運転のどこが悪いと言うのだ?詭弁なのはわかっていた。だから心の中で反論するにとどめた。
ほんとは、先生だって、たまに指摘はしてくるのだ。
「直線ではせめて20キロ、30キロは出しましょう」
と。

でも時速20キロを怖いと思う。
時速20キロに慣れないのはそんなに悪いことなのか?慣れる方がもっと怖いことなんじゃないか?と私は思っていた。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...