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第6章
|羽太郎《うたろう》と香奈
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香奈のアバターのニックネーム:きなこ@
美優のアバターのニックネーム:もじゃ@
謎のアバター:u
羽太郎は、彼女が物心が付いたころにはすでに飼われていたセキセイインコだ。
香奈は覚えていないが、一歳をすぎたころ両親とペットショップに行ったとき、売れ残って少し大きくなった羽太郎の入っていた鳥かごの前から香奈はいつまでも離れなかったのだという。
無理に売り場から離そうとすると、火がついたように泣き喚いて大変だったのだと両親はあとで、香奈にそう語った。
香奈がそれまで両親を手こずらせることのなかった子供だったから、一人娘の香奈の相手になることを願って両親は羽太郎を飼う事を決心しだという。
「羽太郎と私は、運命の出会いだったんだよ」
香奈は肩の上の羽太郎に、何回もその話をきかせた。友人の美優もその話を何回もきかされていて、最近は「耳にタコができる」と香奈の話を遮るようになっていた。
オカメのきなこがきたのは彼女が中学生になった年だった。中学の入学祝いにリクエストしたのだ。
「入学祝いに鳥を欲しい子って、いる?」
両親はからかいながら、香奈といっしょにオカメのヒナを探してくれた。そうしてとあるブリーダーから譲り受けたのが、オカメインコのきなこだった。
両親がきなこを飼うことに反対しなかったのは、入学祝い以外にもう一つ理由があった。両親の危惧はそれから3年後に起こった――
その日も、いつもどおり、予定の受験勉強を終えると香奈はスマホを取り出し「星の遊び場」を開いた。香奈がスマホを持つのを合図に、羽太郎が肩にのってきた。何も変わった事は感じなかった。おとといと同じ、きのうと同じ、そして明日も同じだと――。
しかし、それは間違いだった。いつものように遊び場にログインして飛んできた羽太郎とほぼ出来上がった部屋の微調整をしていた時だった。
コロン……羽太郎が、肩から転がり落ちた。
「うたろ……?」
羽太郎は転がり落ちたまま床で荒く肩で息をしていた。あわてて、すくいあげると彼女は叫んだ。
「おかあさん! おかあさんっ! 羽太郎がっ!」
「羽太郎っ! しっかりしてよ!」
香奈は母に叫び、羽太郎に呼びかけ……
「病院に連れていかなきゃ……羽太郎! おかあさんっ!!助けてっ!」
ぐったりしている羽太郎を抱きながら、香奈は叫び続けた。動けなかった。
娘の異変に部屋に飛び込んできた母は衝撃を受けた。予想以上に香奈は取り乱していた。
「おかあさん! 羽太郎を病院へつれていって! お願いだから! 死んじゃうのは、いやだ、いやだ! 羽太郎っ! 羽太郎っ!」
母は羽太郎ときなこを何度か連れていったことのある動物病院に連絡をいれて、出かける準備を始めた。
「病院へいくから、羽太郎をキャリー用のプラケースに入れて。ペットボトルにお湯入れて湯たんぽを作って! プラケースとペットボトルをタオルに包んでプラケース温める、早くして!」
母のするどいが的確な指示で、香奈は動き出した。言われたとおりプラケースに羽太郎を入れて、ペットボトルにお湯を入れた。プラケースと湯たんぽがわりのペットボトルをタオルで包むと自分も支度をして母の運転する車に乗り込んだ。
母は予想していた危惧がついにきたのを感じた。羽太郎の寿命が来た時のことを両親は数年前から考えていたのだ。きなこを飼うことを許したのは、羽太郎亡き後の香奈を考えてのことだった。でも、なぜ娘の受験を控えたこの時期なのだろう、母は羽太郎だけを心配しているわけにはいかなかった。香奈が心配だったのだ。
動物病院に着くなり、待っていたほかの患蓄をとばして、診察室に通された。様々な検査が羽太郎に施される。それだけで羽太郎が死んでしまうのではないかと香奈は恐ろしい思いを抱えながら診察室で座っていた。
集まったデータを手元のパソコンで確認しながら、獣医師は言った。
「今から流動食を羽太郎くんに与えます。見ていてください」
検査から戻された羽太郎の口をあけ細いチューブを羽太郎ののどの奥までさしこみ、嫌がる間も与えず、あっという間に流動食を注入して、チューブをぬいた。
「よし、がんばったね」
獣医師は、羽太郎に語り掛けるとプラケースに羽太郎を戻した。羽太郎は目を閉じ丸くうづくまって肩で大きく息をしている。
「老衰で内臓機能が全て弱っています。今日はほとんど餌も食べることができなかったようですね。羽太郎くんは……十三才半ですか。うーーん……。寿命だと思ってください」
「え……?」
「がんばってここまで生きていると思いますよ」
獣医師が香奈に優しく声をかけた。
しかし香奈には飲み込めなかった。老衰? 羽太郎が? 突拍子もない話にきこえた。しかし、母はまるでわかっていたようにうなずきながら獣医師に尋ねた。
「今後の処置は?」
「同意があれば、数日入院させて体力の回復をはかります。その後退院させたら、家の方で流動食を一日に四、五回与えてもらい、フンの排泄補助を行う――つまり介護状態になります。今みたとおり、流動食はのどの奥までチューブを通します。直接体内に栄養食をいれます」
「それで、どれくらいもってくれますか?」
「わかりません、羽太郎くん次第ですとしか」
羽太郎が死ぬ? 香奈は自分の目からぼたぼたおちる涙もこの空間も全部、うそのような気がした。
話は続いていた。
「今日からの入院や検査でざっと数万円かかります。さらに退院後も介護が長引くほど費用がかさむことになります」
母は絶句した。大きな金額である。獣医師はさらに苛酷な話を続けた。
「おそらく、一旦回復しても、自力で食事摂取では栄養が足りないと思われます。流動食を与える練習が必要ですので、羽太郎くんの入院中に訓練に来ていただいた方がいいと思います」
そして一呼吸おくと母の方を向いて獣医師は尋ねた。
「入院させますか? つれて帰りますか?」
「今日、連れて帰ったらどうなりますか?」
「まだ体力が落ち着かない状態なので、いつ何が起きても仕方ない状態としか――」
いつ死んでもおかしくない――その言葉が香奈を現実に引き摺り下ろした。
「入院させてくださいっ!お願いしますっ」
香奈は必死だった。母は困ったように
「費用の用意がね、おとうさんとも相談しないと」
泣きながら香奈は言った。
「今までためたお年玉やお小遣い全部だすからっ、2万円ある……だからお母さん、お願……いだから」
母は決めた。とにかく一日入院させよう。香奈を落ち着かせ、夫と相談することが必要だった。
「とりあえず、入院させてください。今後のことは家族で相談したいので、今日は羽太郎をお願いします」
母が頭を下げた。香奈も泣きながら頭を下げた。羽太郎をお願いしますっ! 心の中で何度も何度もお願いしながら……。
処置台の羽太郎の小さなからだの息遣いが落ち着いてきていた。
羽太郎が病院側の用意したプラケースに移された。この状態で入院スペースに連れて行くのだという。看護助手の女性が泣いている香奈にケースを渡した。
「羽太郎くんに、今日はここに泊まることを伝えてあげてください」
おだやかな声が香奈を落ち着かせた。涙がとまった。香奈はプラケースを慎重にを受け取ると中にいる羽太郎に言った。羽太郎を不安にしたら駄目だ。
「今日はここで休んでね、明日、会いにくるからね」
羽太郎は丸くうづくまったままだ。香奈の声に反応する余裕もない。
香奈は羽太郎のケースを看護助手に渡した。看護助手はケースを受け取ると入院スペースに消えて行った。
帰宅の車中、母と娘は無言だった。重い空気の中、香奈はある決心をしていた。
香奈と母が帰宅すると父も帰宅して2人の帰りを待っていた。ラインで母は父とやり取りをしていた。父も事情はわかっていた。
香奈と両親は、今後の羽太郎の相談を始めた。口火をきったのは香奈だった。
「進路希望を私立から公立に変更したい」
思いがけない香奈の言葉に父も母も言葉を失った。
(つづく)
美優のアバターのニックネーム:もじゃ@
謎のアバター:u
羽太郎は、彼女が物心が付いたころにはすでに飼われていたセキセイインコだ。
香奈は覚えていないが、一歳をすぎたころ両親とペットショップに行ったとき、売れ残って少し大きくなった羽太郎の入っていた鳥かごの前から香奈はいつまでも離れなかったのだという。
無理に売り場から離そうとすると、火がついたように泣き喚いて大変だったのだと両親はあとで、香奈にそう語った。
香奈がそれまで両親を手こずらせることのなかった子供だったから、一人娘の香奈の相手になることを願って両親は羽太郎を飼う事を決心しだという。
「羽太郎と私は、運命の出会いだったんだよ」
香奈は肩の上の羽太郎に、何回もその話をきかせた。友人の美優もその話を何回もきかされていて、最近は「耳にタコができる」と香奈の話を遮るようになっていた。
オカメのきなこがきたのは彼女が中学生になった年だった。中学の入学祝いにリクエストしたのだ。
「入学祝いに鳥を欲しい子って、いる?」
両親はからかいながら、香奈といっしょにオカメのヒナを探してくれた。そうしてとあるブリーダーから譲り受けたのが、オカメインコのきなこだった。
両親がきなこを飼うことに反対しなかったのは、入学祝い以外にもう一つ理由があった。両親の危惧はそれから3年後に起こった――
その日も、いつもどおり、予定の受験勉強を終えると香奈はスマホを取り出し「星の遊び場」を開いた。香奈がスマホを持つのを合図に、羽太郎が肩にのってきた。何も変わった事は感じなかった。おとといと同じ、きのうと同じ、そして明日も同じだと――。
しかし、それは間違いだった。いつものように遊び場にログインして飛んできた羽太郎とほぼ出来上がった部屋の微調整をしていた時だった。
コロン……羽太郎が、肩から転がり落ちた。
「うたろ……?」
羽太郎は転がり落ちたまま床で荒く肩で息をしていた。あわてて、すくいあげると彼女は叫んだ。
「おかあさん! おかあさんっ! 羽太郎がっ!」
「羽太郎っ! しっかりしてよ!」
香奈は母に叫び、羽太郎に呼びかけ……
「病院に連れていかなきゃ……羽太郎! おかあさんっ!!助けてっ!」
ぐったりしている羽太郎を抱きながら、香奈は叫び続けた。動けなかった。
娘の異変に部屋に飛び込んできた母は衝撃を受けた。予想以上に香奈は取り乱していた。
「おかあさん! 羽太郎を病院へつれていって! お願いだから! 死んじゃうのは、いやだ、いやだ! 羽太郎っ! 羽太郎っ!」
母は羽太郎ときなこを何度か連れていったことのある動物病院に連絡をいれて、出かける準備を始めた。
「病院へいくから、羽太郎をキャリー用のプラケースに入れて。ペットボトルにお湯入れて湯たんぽを作って! プラケースとペットボトルをタオルに包んでプラケース温める、早くして!」
母のするどいが的確な指示で、香奈は動き出した。言われたとおりプラケースに羽太郎を入れて、ペットボトルにお湯を入れた。プラケースと湯たんぽがわりのペットボトルをタオルで包むと自分も支度をして母の運転する車に乗り込んだ。
母は予想していた危惧がついにきたのを感じた。羽太郎の寿命が来た時のことを両親は数年前から考えていたのだ。きなこを飼うことを許したのは、羽太郎亡き後の香奈を考えてのことだった。でも、なぜ娘の受験を控えたこの時期なのだろう、母は羽太郎だけを心配しているわけにはいかなかった。香奈が心配だったのだ。
動物病院に着くなり、待っていたほかの患蓄をとばして、診察室に通された。様々な検査が羽太郎に施される。それだけで羽太郎が死んでしまうのではないかと香奈は恐ろしい思いを抱えながら診察室で座っていた。
集まったデータを手元のパソコンで確認しながら、獣医師は言った。
「今から流動食を羽太郎くんに与えます。見ていてください」
検査から戻された羽太郎の口をあけ細いチューブを羽太郎ののどの奥までさしこみ、嫌がる間も与えず、あっという間に流動食を注入して、チューブをぬいた。
「よし、がんばったね」
獣医師は、羽太郎に語り掛けるとプラケースに羽太郎を戻した。羽太郎は目を閉じ丸くうづくまって肩で大きく息をしている。
「老衰で内臓機能が全て弱っています。今日はほとんど餌も食べることができなかったようですね。羽太郎くんは……十三才半ですか。うーーん……。寿命だと思ってください」
「え……?」
「がんばってここまで生きていると思いますよ」
獣医師が香奈に優しく声をかけた。
しかし香奈には飲み込めなかった。老衰? 羽太郎が? 突拍子もない話にきこえた。しかし、母はまるでわかっていたようにうなずきながら獣医師に尋ねた。
「今後の処置は?」
「同意があれば、数日入院させて体力の回復をはかります。その後退院させたら、家の方で流動食を一日に四、五回与えてもらい、フンの排泄補助を行う――つまり介護状態になります。今みたとおり、流動食はのどの奥までチューブを通します。直接体内に栄養食をいれます」
「それで、どれくらいもってくれますか?」
「わかりません、羽太郎くん次第ですとしか」
羽太郎が死ぬ? 香奈は自分の目からぼたぼたおちる涙もこの空間も全部、うそのような気がした。
話は続いていた。
「今日からの入院や検査でざっと数万円かかります。さらに退院後も介護が長引くほど費用がかさむことになります」
母は絶句した。大きな金額である。獣医師はさらに苛酷な話を続けた。
「おそらく、一旦回復しても、自力で食事摂取では栄養が足りないと思われます。流動食を与える練習が必要ですので、羽太郎くんの入院中に訓練に来ていただいた方がいいと思います」
そして一呼吸おくと母の方を向いて獣医師は尋ねた。
「入院させますか? つれて帰りますか?」
「今日、連れて帰ったらどうなりますか?」
「まだ体力が落ち着かない状態なので、いつ何が起きても仕方ない状態としか――」
いつ死んでもおかしくない――その言葉が香奈を現実に引き摺り下ろした。
「入院させてくださいっ!お願いしますっ」
香奈は必死だった。母は困ったように
「費用の用意がね、おとうさんとも相談しないと」
泣きながら香奈は言った。
「今までためたお年玉やお小遣い全部だすからっ、2万円ある……だからお母さん、お願……いだから」
母は決めた。とにかく一日入院させよう。香奈を落ち着かせ、夫と相談することが必要だった。
「とりあえず、入院させてください。今後のことは家族で相談したいので、今日は羽太郎をお願いします」
母が頭を下げた。香奈も泣きながら頭を下げた。羽太郎をお願いしますっ! 心の中で何度も何度もお願いしながら……。
処置台の羽太郎の小さなからだの息遣いが落ち着いてきていた。
羽太郎が病院側の用意したプラケースに移された。この状態で入院スペースに連れて行くのだという。看護助手の女性が泣いている香奈にケースを渡した。
「羽太郎くんに、今日はここに泊まることを伝えてあげてください」
おだやかな声が香奈を落ち着かせた。涙がとまった。香奈はプラケースを慎重にを受け取ると中にいる羽太郎に言った。羽太郎を不安にしたら駄目だ。
「今日はここで休んでね、明日、会いにくるからね」
羽太郎は丸くうづくまったままだ。香奈の声に反応する余裕もない。
香奈は羽太郎のケースを看護助手に渡した。看護助手はケースを受け取ると入院スペースに消えて行った。
帰宅の車中、母と娘は無言だった。重い空気の中、香奈はある決心をしていた。
香奈と母が帰宅すると父も帰宅して2人の帰りを待っていた。ラインで母は父とやり取りをしていた。父も事情はわかっていた。
香奈と両親は、今後の羽太郎の相談を始めた。口火をきったのは香奈だった。
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思いがけない香奈の言葉に父も母も言葉を失った。
(つづく)
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