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第一章
第2話 赤毛の少女とアップルパイ
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俺は楽しみの一つの森の中で昼寝をしていた。
唯一、ヨーガ兄さんからの魔の手から逃げられる場所だった。
日差しは暖かく、とても暖かかった。
俺はのんびりしていると
「だ、だれかぁ助けてぇええええ!」
何やら助けを求める声が聞こえた。
俺のお昼寝タイムが・・・
しかし、俺は見過ごすにもいかない・・・。
俺は飛び上がると、そこには少女がこちらに向って
涙でぐしゃぐしゃになりながら必死に狼から逃げていた。
「うわあああああん!死にたくないよぉおおおお」
俺と同じぐらいの女の子だった。
真っ赤に燃えるような綺麗な髪、トパーズのような輝いた瞳。
僕は一瞬だけ見惚れてしまった。
ぐしゃぐしゃになった顔じゃなければ・・・、
てか、何故こんな所に女の子が?
俺は疑問に思いながらも、どうやって助けようかを考えてた。
正直、俺は頭が悪いから思いつかなかった、だけど・・・
体は既に動いてた。
不思議と"恐怖"はなかった。
それは自分にも分からなかった。
俺は拳を握り、自分の全体重を乗せるように狼の顔面を思いっきり殴った。
こちらに向って、走ってき来る力を利用する。
狼の走る力と俺の体重が衝突し、狼の顔がこの間のヨーガ兄さんの溝よりもめり込んだ。
そのまま、狼は後転しながら、ぐるぐると回って木に衝突した。
少女は目を見開いてこっちを見た。
やっべー・・・、やり過ぎたかな?
たまに俺のパンチが怖いっていう人がいるから、少女をビビらしてしまっただろうか?
「あ、あの・・・」
「あ、えーっと・・・」
そういや、女の子とこんなにも近くにいるのは初めてだな。
前の世界じゃ、見た目と体型で嫌な目で見られたからな、関わることはなかった。
しかし、よくよく見ると可愛い子だなぁ。
きっと、良い美人に育つだろう、それに比べて僕は"ぽっちゃり"だから見向きもしないだろうなぁ。
何故か、心の中で少し落胆してると。
グォオオオオオオオオオ
何やら、化け物の声みたいな音がした。
「な、なに!?」
少女はその音に聞くと、先ほどまでペタリと座ってたのが慌てて立ち上がる。
続けて、再びあの化け物の声のような音がなる。
少女は耳を澄ますと俺の方を見る。
そして、俺も気づいたのだ、これは・・・・
俺の腹の音だった。
少女はそれに気づくと、腹を抱えて笑う。
失敬だなぁ、さっきの戦闘で俺は疲れたんだ
少し恥ずかしいけど・・・。
「あははは!凄いおとー!!どうなってるの!?」
「お、おい・・・!」
少女は俺のお腹をつつくなり、触るなり気になるように触っていた。
俺は戸惑うと、少女は何やらバスケットから取り出す。
「はい!これ!」
渡されたのは美味しそうに光るリンゴパイだった。
俺は思わず、涎がでてくる。
なんたって、甘い匂いがすごかった。
「い、いいのか?」
「うん!元々私が作った物だから、あげる!!」
そう言って、私はパイを受け取って口の中に入れる。
「う、うまい・・・・!!!」
う、うますぎる!
生地がサクサクで、そのパイを食べれば食べる程、甘さ控えのクリームと甘いリンゴが合わさって程よい甘さになって食べやすくなる。
何よりもこのリンゴがすごい!!リンゴを齧るとシャキと音をなると同時に果実汁が口の中へと広がっていく!
あぁ!リンゴが俺の中に入っていくんじゃぁ~
そして、俺は気づいた・・・
俺の手には既にアップルパイがなくなっていた。
その事実を目の前にして・・・、絶望してしまった。
少女は心配しそうに言う。
「あ、あの・・・大丈夫?もしかして、不味かったですか・・・?」
「不味い・・・?」
何言ってんだ、俺は今までの中で食べた中で一番おいしいアップルパイだった。
「不味いなんて言うな!世界一美味しいアップルパイに決まっているだろう!?」
俺は思わず、泣いてしまった。
出来たのなら、もう一度、食べたかった。
すると、少女は俺の肩を叩く
俺は見上げると、少女があの"パイ"を渡してくる。
「あ、あげる・・・!」
「い、良いのか!?」
少女は何故か顔を赤くして話す。
「お、美味しいって、言ってもらえるのが嬉しくて・・・、それにすごく美味しそうに食べるから・・・」
俺はパイを受け取り、直ぐに口に入れた。
隣で少女は微笑むように笑った。
「そんなに美味しい~?」
「あぁ!何時も食べたいぐらいだ!」
「そ、そんな大袈裟な」
少女は褒められて嬉しいのか照れる
ふむ、可愛らしいじゃないか
そういや、名前を聞いていないな・・・
「そういや、名前は聞いていなかったね、俺の名前はヴェイン=ユージ」
「ユージ・・・ユージくんね!」
彼女は改めて、笑顔で自己紹介をする。
「私の名前はネムリス=アイラ!ユージくん、よろしくね!」
俺達はお互いに自己紹介をすして、分かれた。
この後、俺達は互いに遊ぶ仲となり、森の中で遊ぶと危ないから屋敷の中に招いたのだった。
唯一、ヨーガ兄さんからの魔の手から逃げられる場所だった。
日差しは暖かく、とても暖かかった。
俺はのんびりしていると
「だ、だれかぁ助けてぇええええ!」
何やら助けを求める声が聞こえた。
俺のお昼寝タイムが・・・
しかし、俺は見過ごすにもいかない・・・。
俺は飛び上がると、そこには少女がこちらに向って
涙でぐしゃぐしゃになりながら必死に狼から逃げていた。
「うわあああああん!死にたくないよぉおおおお」
俺と同じぐらいの女の子だった。
真っ赤に燃えるような綺麗な髪、トパーズのような輝いた瞳。
僕は一瞬だけ見惚れてしまった。
ぐしゃぐしゃになった顔じゃなければ・・・、
てか、何故こんな所に女の子が?
俺は疑問に思いながらも、どうやって助けようかを考えてた。
正直、俺は頭が悪いから思いつかなかった、だけど・・・
体は既に動いてた。
不思議と"恐怖"はなかった。
それは自分にも分からなかった。
俺は拳を握り、自分の全体重を乗せるように狼の顔面を思いっきり殴った。
こちらに向って、走ってき来る力を利用する。
狼の走る力と俺の体重が衝突し、狼の顔がこの間のヨーガ兄さんの溝よりもめり込んだ。
そのまま、狼は後転しながら、ぐるぐると回って木に衝突した。
少女は目を見開いてこっちを見た。
やっべー・・・、やり過ぎたかな?
たまに俺のパンチが怖いっていう人がいるから、少女をビビらしてしまっただろうか?
「あ、あの・・・」
「あ、えーっと・・・」
そういや、女の子とこんなにも近くにいるのは初めてだな。
前の世界じゃ、見た目と体型で嫌な目で見られたからな、関わることはなかった。
しかし、よくよく見ると可愛い子だなぁ。
きっと、良い美人に育つだろう、それに比べて僕は"ぽっちゃり"だから見向きもしないだろうなぁ。
何故か、心の中で少し落胆してると。
グォオオオオオオオオオ
何やら、化け物の声みたいな音がした。
「な、なに!?」
少女はその音に聞くと、先ほどまでペタリと座ってたのが慌てて立ち上がる。
続けて、再びあの化け物の声のような音がなる。
少女は耳を澄ますと俺の方を見る。
そして、俺も気づいたのだ、これは・・・・
俺の腹の音だった。
少女はそれに気づくと、腹を抱えて笑う。
失敬だなぁ、さっきの戦闘で俺は疲れたんだ
少し恥ずかしいけど・・・。
「あははは!凄いおとー!!どうなってるの!?」
「お、おい・・・!」
少女は俺のお腹をつつくなり、触るなり気になるように触っていた。
俺は戸惑うと、少女は何やらバスケットから取り出す。
「はい!これ!」
渡されたのは美味しそうに光るリンゴパイだった。
俺は思わず、涎がでてくる。
なんたって、甘い匂いがすごかった。
「い、いいのか?」
「うん!元々私が作った物だから、あげる!!」
そう言って、私はパイを受け取って口の中に入れる。
「う、うまい・・・・!!!」
う、うますぎる!
生地がサクサクで、そのパイを食べれば食べる程、甘さ控えのクリームと甘いリンゴが合わさって程よい甘さになって食べやすくなる。
何よりもこのリンゴがすごい!!リンゴを齧るとシャキと音をなると同時に果実汁が口の中へと広がっていく!
あぁ!リンゴが俺の中に入っていくんじゃぁ~
そして、俺は気づいた・・・
俺の手には既にアップルパイがなくなっていた。
その事実を目の前にして・・・、絶望してしまった。
少女は心配しそうに言う。
「あ、あの・・・大丈夫?もしかして、不味かったですか・・・?」
「不味い・・・?」
何言ってんだ、俺は今までの中で食べた中で一番おいしいアップルパイだった。
「不味いなんて言うな!世界一美味しいアップルパイに決まっているだろう!?」
俺は思わず、泣いてしまった。
出来たのなら、もう一度、食べたかった。
すると、少女は俺の肩を叩く
俺は見上げると、少女があの"パイ"を渡してくる。
「あ、あげる・・・!」
「い、良いのか!?」
少女は何故か顔を赤くして話す。
「お、美味しいって、言ってもらえるのが嬉しくて・・・、それにすごく美味しそうに食べるから・・・」
俺はパイを受け取り、直ぐに口に入れた。
隣で少女は微笑むように笑った。
「そんなに美味しい~?」
「あぁ!何時も食べたいぐらいだ!」
「そ、そんな大袈裟な」
少女は褒められて嬉しいのか照れる
ふむ、可愛らしいじゃないか
そういや、名前を聞いていないな・・・
「そういや、名前は聞いていなかったね、俺の名前はヴェイン=ユージ」
「ユージ・・・ユージくんね!」
彼女は改めて、笑顔で自己紹介をする。
「私の名前はネムリス=アイラ!ユージくん、よろしくね!」
俺達はお互いに自己紹介をすして、分かれた。
この後、俺達は互いに遊ぶ仲となり、森の中で遊ぶと危ないから屋敷の中に招いたのだった。
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