だいすき －愛の歌－

日に日に

　今もアロハ、モア二を死んでしまった悲しみは消えません。あの日のことは今も絶えず後悔をしています。でも、そのことだけを考えて悔やむことはほとんどなくなりました。
　今は元気なパパ犬、ママ犬、そして、やんちゃな２匹の子犬、オハナとロカヒが休む暇をほとんどくれません。本当に大変でため息をつくときもあります。イライラしてゴラァ！　と怒鳴るときもあります。
　でも、この子たちがいてくれるおかげで、自分の大事な家族ができたようでほっこりとあったかくなります。 
　心からありがとうと言いたいです。


　生まれたすぐは今とはまったく違う見た目で、どんな風になっていくのか想像もつきませんでした。目も開かずにうつ伏せで、ケージの中をママ犬のおっぱいを求めて這っていました。
　ロカヒと名付けた男の子は鼻がピンク色をしていたのに３日ほど経つと黒くなっていきました。顔つきも少しは犬らしくなってきたのかな？　という感じです。
　10日くらい経った頃、目が開くと本に書いてあったんですが、なかなか開かずに少し心配をしていました。どうしたらいいのかわからず、とりあえずインターネットで調べてみることにしました。すると、15日くらいや１ヶ月かかったなど、さまざまなことがあるんだなと知り、ゆっくり焦らず見守ることにしました。
　15日頃になるとやっと２匹とも目が開きはじめ、可愛い顔がよくわかるようになりました。
　ちょうど同じ頃、毎日やっているケージの掃除中のことです。いつも犬用のベッドに子犬たちを寝かせているんですが、いつの間にやらそこから這いずり出すようになり、あれっ？　……手足が少し立つようになってました。
　足を少し滑らしながらよちよちと歩く姿は、親犬ではないけど、ぺろぺろと全身を舐め回して褒めてあげたいくらいの喜びがありました。
　オハナと名付けた女の子はどっちものいいところを取ったような美人さんで、見る人を虜にするような可愛らしい子です。
　ロカヒはとぼけた顔をして、まるでミニチュアゴールデンリトリバーと言いたいくらいの姿をしてきました。
　１ヶ月経つ頃までは毎日体重を計っていました。子犬の成長ってすごいなと驚いたのが、毎日毎日体重が増えて、10日目くらいには生まれたときの倍の体重まで成長するし、１ヶ月のときはあんなに小さかったのが嘘だったのかと思うほどに犬らしくなりました。