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第一章 俺の職業? 魔術師だが?
ギルド下で渦巻く悪意
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どうやら俺が転生したのは、アサルセニアという名前の国らしい。王様がいるらしいので、アサルセニア王国ということか。
そして俺が倒れていたのは、その中の小さな地方領主のうちの一つ、レノンフィールド家の庭だったようだ。
そう、この口の悪いキャスリーは、貴族のお嬢様だったのだ。
レノンフィールド領は辺境にある。辺境だから平和というわけではなく、逆に魔獣の脅威は王都よりもずっと身近だ。
さっきのハイドラはさすがに例外としても、ゴブリンやらオーガの討伐程度なら珍しくはないようで、腕の覚えのある冒険者も多くいるらしい。当然、剣士や魔術師も多いのだろう。
本日はキャスリーの屋敷に泊まった。思った以上にしっかりした屋敷で、何人もの使用人もいた。
そして、何人もの正妻と側室。主人は留守であったが、なかなか豪放な人なのだろう。
男ならば武功を立てるなり頭を鍛えるなりして、のし上がっていくものだろうが、魔術が女性のものという世界で、どう生きてきたのだろうか。興味はつきない。
ん、もしかしたら当主は女性ということもあるか。いかんな、常識にとらわれては。
次の日。
だいたいの情報はゲットした。これ以上の長居は必要ない。
「いろいろありがとう。世話になったな、キャスリー」
キャスリーは恥ずかしそうに、もじもじしながら言った。
「いやですわ、助けてもらったのはこちらの方ですのに。それに、その、……キャシーって呼んでもいいんですのよ?」
「しかし、お嬢様相手にそれはなれなれしすぎないか?」
「むー、人の胸をもんどいて、今更何をおっしゃるのやら。……じゃあ、わたくしがあなたのことを”インギー”と愛称で呼ぶのは、かまいませんか?」
変な奴だな。
呼びたいなら勝手に呼べばいいだろう。俺がそう言うと、キャシーは小躍りして喜んでいた。
「では、またな。マッサージや魔力循環などの訓練を怠るなよ。地道に続ければ、少しずつ魔力が育つはずだ。がんばれ」
「ええ、インギーも。ご武運をお祈りしていますわ」
いいことをした後は気持ちがいいな。
さて、屋敷を出た俺は、てくてくと町へ向かって歩きだす。
冒険者ギルドがあるらしい。まずはそこを目指そう。
昼過ぎに大きな城下町についた。
王都アサルセニアだ。
王都を歩きつつ思いだすのが、日本のトーキョーという町の風景だ。
アサルセニアもそこそこ大きい街のはずなのだが、いかんせん現代日本のあの街並みを見てしまうと、まるで某遊園地の風景のようだ。
もちろんネズミやアヒルなどの、俺が知っている動物はいないが。
門番らしき人物に声をかける。
「こんにちは、俺はレノンフィールド領のほうからやってきた旅人だが、冒険者ギルドはどこにある?」
「ああ、ギルドならここをまっすぐ行ったところだ。レノンフィールドのほうは最近魔獣の活動が活発だって聞くけど、大丈夫だったか? そんなところから来たのなら、お前もきっと強いんだろうな。歓迎するぜ」
なかなか感じのいい男だ。
さて、ギルドはレンガ造りの頑丈な建物で、1階には酒場も併設されていた。うん、やはりこうでなくては。
俺はキャスリーにもらった路銀から、ウイスキーを注文する。値段の相場はわからないので、適当だ。
ぐびり。
やはりウイスキーはうまい。
まず色、そして香り。クセが強かったり洗練されていないものでも、どれもそれぞれの味が出るのがいいところだ。一番ダメなのは、においがしない上品なやつだ。
口に含み、アルコールが口内を漂うのを感じる。ああ、舌を刺激するこの感覚だ。これが酒だ。そして鼻に抜ける香り。つんと刺してくる感覚が、しっかりと残る。
少しマイルドで、わずかに水で割られたようなやさしさがあった。これもまた味があっていい。飲み込む前にゆっくりと舌に絡ませて、味わうのだ。そのあとは、半分だけ飲み込む。
熱い。
焼けた空気がのどをさかのぼってくるのを待って、残りを飲み込む。
かっと熱くなる感覚が素晴らしい。ああ、ここの世界もウイスキーがある。
これだけで俺は生きていける。
俺はつまみを手に取る。今回はチーズだ。つまみはなんでもいい、干し肉でもチーズでも。欲を言うなら、噛んだ後に旨味が染み出してくる奴だ。
味は濃ければ濃いほどいい。ウイスキーの後味を、チーズで変化させる。そう、消すのではない。変化させるのだ。
未だ刺激が残る舌の上に、俺の体温で柔らかく溶けかけたチーズが広がる。
塩気と酸味。それが舌の上を漂っている間に、二口目のウイスキーを浴びせるのだ。
素晴らしい。燻製臭さが鼻の奥に抜けていく。この瞬間がたまらない。
俺は少し天井を見上げると、ゆっくりと深呼吸をした。
さわやかな風が、鼻から喉に抜けていく。
旅の疲れをアルコールで中和した俺は、ギルドの受付嬢に話しかける。
「お嬢さん、冒険者として登録したいのだが、手順を教えてくれるかい」
「は、はいっ、喜んでっ!」
金髪さらさらヘアーの受付嬢は、俺の手を握りながら熱心にギルドの説明を始めた。
熱心なのはいいが、少し顔を近づけすぎじゃないか?
それにもう一つ。
さっきから、後ろの冒険者たちが殺気立っているのがわかる。
ゲームというわけではないし、初心者狩りなんて風習があるとも思えないのだが。
やる気があるのは良いことだが、気になってろくに説明が頭に入らない。
「あいつ、むかつくぜ。ギルドのアイドルのアリサちゃんを」
「ちょっと顔が良いからって、調子に乗ってんじゃねえぞ」
……ただの嫉妬だったようだ。
やり合っても、負ける気はしないけどな。
「――ということです! ではここにサインを――」
「ああ、わかった」
俺は言われるままにサインをする。イングウェイ・リヒテンシュタイン、っと。
「かっこいいお名前ですねっ!」
せやなー。
「次にこちらにクラスとレベルをお願いしまーす!」
ウィザード、レベル85……っと。
「書いたぞ」
ん? 沈黙が続くので顔を上げると、アリス嬢が眉間にしわを寄せて難しい顔をしている。
もしかしてこの世界は数学が未発展で、85まで数えられないのだろうか?
「イングウェイさん、マジメに書いてください。あなた男でしょう、なんですかウィザードって。それに、レベル85? 王国最強と呼ばれる勇者さんだって、やっとこさレベル42ですよ」
あー、しまった。俺は自分のうかつさを反省した。しかし、魔法についてはともかくとして、レベル42程度が最強だと? 本当なのか?
まあいい、国の外にはもっと強いやつもいるだろう。
そんなことより、俺はさっさとここを離れて、依頼の掲示板を見に行きたくて仕方がなかった。
そして俺が倒れていたのは、その中の小さな地方領主のうちの一つ、レノンフィールド家の庭だったようだ。
そう、この口の悪いキャスリーは、貴族のお嬢様だったのだ。
レノンフィールド領は辺境にある。辺境だから平和というわけではなく、逆に魔獣の脅威は王都よりもずっと身近だ。
さっきのハイドラはさすがに例外としても、ゴブリンやらオーガの討伐程度なら珍しくはないようで、腕の覚えのある冒険者も多くいるらしい。当然、剣士や魔術師も多いのだろう。
本日はキャスリーの屋敷に泊まった。思った以上にしっかりした屋敷で、何人もの使用人もいた。
そして、何人もの正妻と側室。主人は留守であったが、なかなか豪放な人なのだろう。
男ならば武功を立てるなり頭を鍛えるなりして、のし上がっていくものだろうが、魔術が女性のものという世界で、どう生きてきたのだろうか。興味はつきない。
ん、もしかしたら当主は女性ということもあるか。いかんな、常識にとらわれては。
次の日。
だいたいの情報はゲットした。これ以上の長居は必要ない。
「いろいろありがとう。世話になったな、キャスリー」
キャスリーは恥ずかしそうに、もじもじしながら言った。
「いやですわ、助けてもらったのはこちらの方ですのに。それに、その、……キャシーって呼んでもいいんですのよ?」
「しかし、お嬢様相手にそれはなれなれしすぎないか?」
「むー、人の胸をもんどいて、今更何をおっしゃるのやら。……じゃあ、わたくしがあなたのことを”インギー”と愛称で呼ぶのは、かまいませんか?」
変な奴だな。
呼びたいなら勝手に呼べばいいだろう。俺がそう言うと、キャシーは小躍りして喜んでいた。
「では、またな。マッサージや魔力循環などの訓練を怠るなよ。地道に続ければ、少しずつ魔力が育つはずだ。がんばれ」
「ええ、インギーも。ご武運をお祈りしていますわ」
いいことをした後は気持ちがいいな。
さて、屋敷を出た俺は、てくてくと町へ向かって歩きだす。
冒険者ギルドがあるらしい。まずはそこを目指そう。
昼過ぎに大きな城下町についた。
王都アサルセニアだ。
王都を歩きつつ思いだすのが、日本のトーキョーという町の風景だ。
アサルセニアもそこそこ大きい街のはずなのだが、いかんせん現代日本のあの街並みを見てしまうと、まるで某遊園地の風景のようだ。
もちろんネズミやアヒルなどの、俺が知っている動物はいないが。
門番らしき人物に声をかける。
「こんにちは、俺はレノンフィールド領のほうからやってきた旅人だが、冒険者ギルドはどこにある?」
「ああ、ギルドならここをまっすぐ行ったところだ。レノンフィールドのほうは最近魔獣の活動が活発だって聞くけど、大丈夫だったか? そんなところから来たのなら、お前もきっと強いんだろうな。歓迎するぜ」
なかなか感じのいい男だ。
さて、ギルドはレンガ造りの頑丈な建物で、1階には酒場も併設されていた。うん、やはりこうでなくては。
俺はキャスリーにもらった路銀から、ウイスキーを注文する。値段の相場はわからないので、適当だ。
ぐびり。
やはりウイスキーはうまい。
まず色、そして香り。クセが強かったり洗練されていないものでも、どれもそれぞれの味が出るのがいいところだ。一番ダメなのは、においがしない上品なやつだ。
口に含み、アルコールが口内を漂うのを感じる。ああ、舌を刺激するこの感覚だ。これが酒だ。そして鼻に抜ける香り。つんと刺してくる感覚が、しっかりと残る。
少しマイルドで、わずかに水で割られたようなやさしさがあった。これもまた味があっていい。飲み込む前にゆっくりと舌に絡ませて、味わうのだ。そのあとは、半分だけ飲み込む。
熱い。
焼けた空気がのどをさかのぼってくるのを待って、残りを飲み込む。
かっと熱くなる感覚が素晴らしい。ああ、ここの世界もウイスキーがある。
これだけで俺は生きていける。
俺はつまみを手に取る。今回はチーズだ。つまみはなんでもいい、干し肉でもチーズでも。欲を言うなら、噛んだ後に旨味が染み出してくる奴だ。
味は濃ければ濃いほどいい。ウイスキーの後味を、チーズで変化させる。そう、消すのではない。変化させるのだ。
未だ刺激が残る舌の上に、俺の体温で柔らかく溶けかけたチーズが広がる。
塩気と酸味。それが舌の上を漂っている間に、二口目のウイスキーを浴びせるのだ。
素晴らしい。燻製臭さが鼻の奥に抜けていく。この瞬間がたまらない。
俺は少し天井を見上げると、ゆっくりと深呼吸をした。
さわやかな風が、鼻から喉に抜けていく。
旅の疲れをアルコールで中和した俺は、ギルドの受付嬢に話しかける。
「お嬢さん、冒険者として登録したいのだが、手順を教えてくれるかい」
「は、はいっ、喜んでっ!」
金髪さらさらヘアーの受付嬢は、俺の手を握りながら熱心にギルドの説明を始めた。
熱心なのはいいが、少し顔を近づけすぎじゃないか?
それにもう一つ。
さっきから、後ろの冒険者たちが殺気立っているのがわかる。
ゲームというわけではないし、初心者狩りなんて風習があるとも思えないのだが。
やる気があるのは良いことだが、気になってろくに説明が頭に入らない。
「あいつ、むかつくぜ。ギルドのアイドルのアリサちゃんを」
「ちょっと顔が良いからって、調子に乗ってんじゃねえぞ」
……ただの嫉妬だったようだ。
やり合っても、負ける気はしないけどな。
「――ということです! ではここにサインを――」
「ああ、わかった」
俺は言われるままにサインをする。イングウェイ・リヒテンシュタイン、っと。
「かっこいいお名前ですねっ!」
せやなー。
「次にこちらにクラスとレベルをお願いしまーす!」
ウィザード、レベル85……っと。
「書いたぞ」
ん? 沈黙が続くので顔を上げると、アリス嬢が眉間にしわを寄せて難しい顔をしている。
もしかしてこの世界は数学が未発展で、85まで数えられないのだろうか?
「イングウェイさん、マジメに書いてください。あなた男でしょう、なんですかウィザードって。それに、レベル85? 王国最強と呼ばれる勇者さんだって、やっとこさレベル42ですよ」
あー、しまった。俺は自分のうかつさを反省した。しかし、魔法についてはともかくとして、レベル42程度が最強だと? 本当なのか?
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