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第二章:俺の存在と護衛人
つっかれたぁーー
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**********
五十嵐さんが落ち着き、鼻血も収まったところで俺は小さな部屋に案内された
「ごめんね 優心くん 恥ずかしいところ見せちゃって」
「いえ、大丈夫ですよ」
ぶっちゃけて言うとちょっと慣れたし...
「早速なんだけど、優心くんの情報はなかったわ 国のデータベースにも照合無し
優心くんが気絶してた公園の周囲15kmのところも探したけど、男性の情報はなかったわ」
「そう..ですか」
いつの間にということもあったが、それ以上に自分が本当にどんな存在なのか分からなくなってしまった
俺は..一体...
「まぁ、そう落ち込まないで 私が調べたのは情報のみだったからこれから血液調査するのよ
本格的に調査しないと、ダメな案件だからね」
「あ...ありがとうございます」
なるほど、今回呼ばれたのはこういうことだったのか
「まぁ、検査だけじゃないんだけどね」
「え?」
「ほら、優心くんってなにも分からない状態じゃない?
それに、そろそろ4月 新生活が始まるって時期だから学力調査も、ね」
「確かにそうですね 自分の学力がどんなものか分かりませんし」
年齢は15って確証は持てる ってことは、今年高校生になるんだけど学力が分からないと
入る学校も分からないか
「じゃ、最初に血液検査 その後に学力検査ね ついてきて優心くん」
「私はここでやることあるから待ってるねー」
「分かりました 五十嵐さんよろしくお願いします」
「だーめ」 「へ?」
「苗字だと他人行儀に聞こえるから私も名前で呼んで」
えっ、いや、まぁ、理は叶っているの....か?
「わ、分かりました よろしくお願いします『真希さん』」
....
「ちょっと!紅葉! 想像以上なんだけど!?!?」
「あなたねぇー 私が見てない間に手を出さないでよ まだ何も分からないんだから」
「ぬぅぅぅぅ」
「ちゃんと仕事しなさいよ 男性課課長さん」
「役職で言わないでよぉ」
ため息の後、「行こう 優心くん」と言われ付いていった
紅葉さんからくぎを刺されたので、有事はないだろうけど一応、警戒しておこう
*********
最初に、保健室のようなところで血液検査を受けた
血液検査をするのは真希さんであり、凄いびっくりした
「大丈夫なんですか!?」と聞いたが、真希さんは看護師免許を取得しているため、大丈夫とのことだ
注射したときの手際やその後の手順もスルスルとこなし、有能なことが証明された
人は見かけによらない、なんて言葉を聞いたことがるが本当だな
検査が終わった後に俺は紅葉さんがいる部屋に戻ってきた
「大丈夫!?真希になんか変なことされなかった??」
「はい 慣れた手つきで検査してくれました」
「良かったぁ 毒牙にかけられてたらどうしてやろうかと...」
「どんだけ私の信用無いのよ...」
「あそこまで興奮してなけりゃ、ここまで心配してないわ」
「んもう 失礼しちゃうわ 仕事だからちゃんとこなすわよ
さ、優心くん ちょっと忙しいけどこれから学力調査するわね やるのは基本の五教科
時間はそれぞれ1時間ってとこね 紅葉は時間の計測お願い 私は調査してくるわ
終わったらスマホで連絡よろしく」
「はーい、頼むわね」「よろしくお願いします」
そう言って、真希さんは部屋を去った
さ、ここからは俺が俺自身を知る番だ 頑張らないと
**********
結果の話になるが、国社は自信を持てる 理数は微妙 英語はもっと微妙って感じだ
俺ってマジ文系だったんだぁ....
役場に来たのが午前9時だったが、調査を終えた時間は午後4時
五教科一気にやったから当たり前なんだけど、めちゃくちゃ時間経ったな
「お疲れ様 優心くん」
「あ..ありがとうございます 紅葉さん」
「ここで待っててもやることないだろうし、霧子さんと一緒にでかけてくる?」
「え、でも 血液と学力検査の結果を聞かないといけないんじゃ...」
「それなんだけど... 学力の方は早く出るんだけど血液の方が難攻しているらしいの
私は真希と一緒に帰るから 気にしないで」
難攻?一体俺の血になにがあったんだ....
分からないことしかないが、この提案はありがたい
まだ、役場と公園、七瀬家しか知らなかった俺にとっては社会勉強になるありがたい機会だ
「あ、そうだ これ渡しとくわね」
差し出されたのは黒いクレジットカードだ
「これで必要なもの買ってらっしゃい」
いや、ありがたいだけど スマホとか持ってなかったからめちゃくちゃありがたいんだけど
このカードは尊大すぎるよぉおおおお
「い..いいん..ですか?」
「ええ 気にしないでいいわ ほぼ着の身着のまま状態だったから欲しい物いっぱいあるだろうし」
「わ、分かりました....」
一介の未成年が絶対に持ってはいけないものを手に、俺は出かける
最初は血液とかの心配してたけど、こっちも重大だ
無くすのは言語道断 だ
五十嵐さんが落ち着き、鼻血も収まったところで俺は小さな部屋に案内された
「ごめんね 優心くん 恥ずかしいところ見せちゃって」
「いえ、大丈夫ですよ」
ぶっちゃけて言うとちょっと慣れたし...
「早速なんだけど、優心くんの情報はなかったわ 国のデータベースにも照合無し
優心くんが気絶してた公園の周囲15kmのところも探したけど、男性の情報はなかったわ」
「そう..ですか」
いつの間にということもあったが、それ以上に自分が本当にどんな存在なのか分からなくなってしまった
俺は..一体...
「まぁ、そう落ち込まないで 私が調べたのは情報のみだったからこれから血液調査するのよ
本格的に調査しないと、ダメな案件だからね」
「あ...ありがとうございます」
なるほど、今回呼ばれたのはこういうことだったのか
「まぁ、検査だけじゃないんだけどね」
「え?」
「ほら、優心くんってなにも分からない状態じゃない?
それに、そろそろ4月 新生活が始まるって時期だから学力調査も、ね」
「確かにそうですね 自分の学力がどんなものか分かりませんし」
年齢は15って確証は持てる ってことは、今年高校生になるんだけど学力が分からないと
入る学校も分からないか
「じゃ、最初に血液検査 その後に学力検査ね ついてきて優心くん」
「私はここでやることあるから待ってるねー」
「分かりました 五十嵐さんよろしくお願いします」
「だーめ」 「へ?」
「苗字だと他人行儀に聞こえるから私も名前で呼んで」
えっ、いや、まぁ、理は叶っているの....か?
「わ、分かりました よろしくお願いします『真希さん』」
....
「ちょっと!紅葉! 想像以上なんだけど!?!?」
「あなたねぇー 私が見てない間に手を出さないでよ まだ何も分からないんだから」
「ぬぅぅぅぅ」
「ちゃんと仕事しなさいよ 男性課課長さん」
「役職で言わないでよぉ」
ため息の後、「行こう 優心くん」と言われ付いていった
紅葉さんからくぎを刺されたので、有事はないだろうけど一応、警戒しておこう
*********
最初に、保健室のようなところで血液検査を受けた
血液検査をするのは真希さんであり、凄いびっくりした
「大丈夫なんですか!?」と聞いたが、真希さんは看護師免許を取得しているため、大丈夫とのことだ
注射したときの手際やその後の手順もスルスルとこなし、有能なことが証明された
人は見かけによらない、なんて言葉を聞いたことがるが本当だな
検査が終わった後に俺は紅葉さんがいる部屋に戻ってきた
「大丈夫!?真希になんか変なことされなかった??」
「はい 慣れた手つきで検査してくれました」
「良かったぁ 毒牙にかけられてたらどうしてやろうかと...」
「どんだけ私の信用無いのよ...」
「あそこまで興奮してなけりゃ、ここまで心配してないわ」
「んもう 失礼しちゃうわ 仕事だからちゃんとこなすわよ
さ、優心くん ちょっと忙しいけどこれから学力調査するわね やるのは基本の五教科
時間はそれぞれ1時間ってとこね 紅葉は時間の計測お願い 私は調査してくるわ
終わったらスマホで連絡よろしく」
「はーい、頼むわね」「よろしくお願いします」
そう言って、真希さんは部屋を去った
さ、ここからは俺が俺自身を知る番だ 頑張らないと
**********
結果の話になるが、国社は自信を持てる 理数は微妙 英語はもっと微妙って感じだ
俺ってマジ文系だったんだぁ....
役場に来たのが午前9時だったが、調査を終えた時間は午後4時
五教科一気にやったから当たり前なんだけど、めちゃくちゃ時間経ったな
「お疲れ様 優心くん」
「あ..ありがとうございます 紅葉さん」
「ここで待っててもやることないだろうし、霧子さんと一緒にでかけてくる?」
「え、でも 血液と学力検査の結果を聞かないといけないんじゃ...」
「それなんだけど... 学力の方は早く出るんだけど血液の方が難攻しているらしいの
私は真希と一緒に帰るから 気にしないで」
難攻?一体俺の血になにがあったんだ....
分からないことしかないが、この提案はありがたい
まだ、役場と公園、七瀬家しか知らなかった俺にとっては社会勉強になるありがたい機会だ
「あ、そうだ これ渡しとくわね」
差し出されたのは黒いクレジットカードだ
「これで必要なもの買ってらっしゃい」
いや、ありがたいだけど スマホとか持ってなかったからめちゃくちゃありがたいんだけど
このカードは尊大すぎるよぉおおおお
「い..いいん..ですか?」
「ええ 気にしないでいいわ ほぼ着の身着のまま状態だったから欲しい物いっぱいあるだろうし」
「わ、分かりました....」
一介の未成年が絶対に持ってはいけないものを手に、俺は出かける
最初は血液とかの心配してたけど、こっちも重大だ
無くすのは言語道断 だ
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