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迷惑はかけたくない。
しおりを挟む慶兄と距離を置いてから1週間が経った。
今日は病院に行く約束の日。
元気だし行きたくない、
でも、迷惑は絶対かけたくない、、、
《メール》
鈴「今日は元気だから病院には行かない
出来る限り迷惑はかけたくないから。」
送信して、仕事に行く準備をしていると
慶「わかった。無理矢理とは言わない。
でもなるべく早く来て欲しい。
あと俺は迷惑なんて思ってないから。」
私みたいなホントのことも言えない
患者なんて、、迷惑に決まってる、
それから2週間。
私は毎日自分の体調を
慶兄にメールで報告していた。
距離を置いてるとはいえ
流石に心配されたら
それこそ迷惑かけちゃうから。
《メール》
鈴「今日はなんか息がしずらいかな。
熱は無いから大丈夫。」
ここ2週間ずっと元気だったけど
今日はなんか不思議な感じ、
正直にそれを言うと今まで
うん。わかった。無理すんなよ。
って言っていた慶兄から電話が来た。
(電話は出る約束だったよね、、)
鈴「も、もしもし、、」
慶「鈴、?大丈夫か??」
鈴「うん。平気だよ。」
私はそう言うと電話を切った。
翌日には息苦しさは消えていた。
《メール》
鈴「今日は元気だよ。
病院はまだ無理かも、、、ごめん、」
病院に行かないことが
心配をかけると1番迷惑なんてことは
わかっていたけど、
どうしても聴診が嫌だった。
慶「わかった。謝んな。」
それから1ヶ月。 季節は冬。
たまに息苦しい時はあったけど
病院に行かずに普通な生活を送っていた。
(今日、、病院、行こうかな、)
《メール》
鈴「慶兄、、今日お仕事?」
慶「そうだよ。どうかしたのか?」
鈴「元気だけど、、
病院、行ってみよう、かな。」
慶「ほんとか!?いつでも待ってるからな。」
鈴「ありがと。」
病院に着いた。。。
うっ、、、
病院は嫌いじゃないけど
聴診されると思うと怖くて入れない、
慶「す、ず、、?久しぶり!
来てくれたんだな。」
よしよしと言って頭を撫でてくれた。
鈴「けい、にい、グスン
会いたかったよぉ~、」
慶「え笑
鈴が距離おこうって言ったじゃん笑
まぁとりあえず中入れよ。寒いだろ?」
鈴「う、ん。ねぇ慶兄、
今日診察受けなくてもいいでしょ?」
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