お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。

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学校

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翔「はい。
じゃあ聴診するので服まくってください。」



あ、また戻った、、笑



陽「はーい。」


はぁ~この時間やだなぁ~

てか翔兄やっぱ横顔かっこいい。




翔「おい。」


陽「は、はい!」



私何かした、、?



翔「息止めんな。」


陽「あ、ごめん。」


なんか無意識で息止めてた、、



翔「深呼吸して。
すってーはいてー、、上手。


吸入しとこうか。やったことある?」



やったことある、、、


呼吸しながら
あの白いもくもくしたやつを吸入する


でもやりたくない……



陽「やったことある。でもやらない。」


翔「あのさぁ、やったことあるなら
痛くないこと知ってるよね?
頑張ってみようよ。」


翔兄に゛嫌゛は通じない。

だったらやりたくない理由を言えばいい



陽「だって、
上手く呼吸出来なかったら辛いもん

しかも昨日点滴だけって約束したじゃん。。」



翔「じゃあ俺がそばに居るから。」


翔兄が居るなら頑張ってみようかな、



陽「やる。」

翔兄はにこって笑った。

翔「ん。偉い偉い」


そう言って頭を撫でてくれた




翔「はい。これ持って」


すると翔兄は機会のボタンをピッと押した


翔「終わるまでここにいるから。」


……


あ、止まった。しばらくすると
もくもくが出てこなくなった


翔「お疲れ様。
この後点滴終わったら学校行こうな。」


あぁー点滴の存在を忘れてた、、、


陽「やらなきゃダメ、、?」


翔「だめ!早く手出して。

ちょっとチクってするぞー」



陽「いった!!痛かった!
翔兄なんか嫌い!!」


本当はそんなこと思ってないけど
痛かったのは事実だし、、、


翔「なんとでも言え。
終わるまで寝ときな。」


……


陽「ん、、、」


翔「お、起きたか。点滴終わったぞ」


やっとか。。
早くこの病院独特の消毒のにおいから
解放されたい、、、



陽「学校行く。」


翔「あ、ちょっと待って、
最後に聴診だけ。」


!!


陽「やだっ!」


怖い、、聴診で音が悪かったら
学校に行かせてくれないかもしれない、、


翔「ちょっとだけ。

大丈夫、学校行かせてやるから」


私は大人しく椅子に座って
服をまくった。

服の隙間から翔兄の手と聴診器を
滑り込ませた。



翔「息止めないで。深呼吸してごらん。」


スーハースーハー


翔「うん。音も良くなったね!
俺上がりだから学校送っていくよ」


陽「あ、ありがと。」


翔兄はふふっと笑った

どういたしまして。っと言って着替えに行った


翔「おまたせ。行こっか」



私たちは駐車場に向かった。


……


翔「助手席乗って。」


陽「お邪魔します、、」


私がそう言いながら乗ると
ムスッとした翔兄がこっちを見ていた、、


翔「その、゛お邪魔します゛やめない?」


陽「だって、翔兄の車にお邪魔してるし、」


翔「でも兄妹なんだし、、、」


何だこの可愛いお兄ちゃんは、、笑


陽「じゃあ、お願いします!」


翔兄は満足そうに笑って「うん!」と言った


……


あっという間に学校に着いた。


陽「わざわざありがとう。行ってきます!」


翔「少しでも体調悪くなったら連絡しろよ?」


こうゆう時は医者なんだなぁって思う


陽「分かってる!じゃあね!」


……


ガラガラ
私は教室のドアを開けた。

この時視線が集まる時が一番苦手、

今は授業中で4時間目が終わる頃だった



陽「おはようございます、、」


先「おはよう!」


今は担任の先生の授業だった。

私の担任の先生はすごくいい人
どんな時も明るくて優しい。


先「もうすぐ終わるから
座って授業聞いててくれる?」


陽「はい。授業中断してすいません、」


私はそう言って椅子に座った




キーンコーンカーンコーン


先「今日はここまで。
如月は昼休み職員室来てな。」

陽「はい」


なんだろうと思いつつも
とりあえず返事をした


授業が終わると親友の楓(かえで)が
私に飛びついてきた


楓「ひなぁ~大丈夫ー?」


陽「うん!全然平気!!」



楓は唯一私が喘息なことを知っている


私は入院とかそんなした事ないし
何より特別扱いされるのが嫌だから。



楓「よかった!ご飯食べいこ!」


陽「うん!」


正直食べる気分じゃないから
食べてきたって言ってゼリーでも食べとこ。
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