34 / 40
エリクサー
しおりを挟む
「どうしたの? 星河、泣いてるの?」
目を覚ましたら優心がこちらを覗き込んでいた。
「あ……うん……大丈夫」
「悲しい夢でも見た? あんたガチ泣きしてるわよ」
頬に涙の跡がくっきりとある。胸が締め付けられる様な感触もまだ残っている。
「ううん、嬉しい夢だよ。活美ちゃんが元気になるんだ」
とっさに嘘をつく、今の気持ちをうまく説明する言葉が無かったから。
「それなら正夢ね、これで活美も元気になるんだから」
優心は水筒を手に取り、少し揺すって良い笑顔で笑った。小さく水がちゃぷちゃぷ鳴る。
「今日は朝ごはんちゃっちゃと食べたら、すぐに活美のところに行くわよ」
「ああ……そうしよう」
星河は枕元に置いてあった屍鬼切りを手に取る。
――主様、良い朝でありんすね、ぐっすり寝られたようで何よりです。
そういえばあまり疲れを感じない、よほど深く眠っていたのか、昨日はあんなに大変だったのに。
「うん、屍鬼切りちゃんもおはよう」
テントを出ると今日も快晴で、虫の鳴き声がうるさいくらいだった。陽光に照らされた緑が眩い。
「優心ちゃん、星河君、おはようございます」
テントの外では知恵が待ち構えていた。ちょこんと行儀よく立っており、晴々とした笑顔だった。
「知恵さん、もう来てたんだ」
「ええ……屍鬼切りとご神体の石を回収しにきました」
「屍鬼切りちゃんとはここでお別れか~、また資料館へ遊びに行くからね」
――また、いつでも会いにくればいいんでありんす。
「うん……屍鬼切りちゃん今回は本当に世話になったね、ありがとう」
――これも使命でありんす。それにたぶんまた近いうちに再会する気がします。
ちょっとしんみりしながら星河は屍鬼切りを知恵に渡した。
「確かに受け取りました……これから二人はどうするんですか?」
「うん、朝ごはんをちゃちゃっと食べたら、水を活美に届けます」
「水……手に入ったんですね」
「ええ、ほんの少しですけど」
「ご友人……助かると良いですね」
「助けてみせます。知恵さんも今回は本当にありがとうございました」
「あ……それとこれ」
優心は山田邦夫の付けていた腕時計を知恵に渡した。
「やっぱり邦夫さんは」
「ええ、洞窟の中で息絶えていました。帰り道、洞窟が崩れそうだったのでそれだけ持ってきたんです」
「そう……ありがとう」
知恵はちょっとだけ涙を浮かべて、それから小さく頷いた。
屍鬼切りとご神体の石をもって、知恵はスクーターで去って行った。去り際に手を振ってきて優心はそれを見て知恵が見えなくなるまでずっと手を振った。
「じゃあ、朝ごはん食べるわよ」
「今日の朝ごはんは何だろう?」
「ティーバッグの紅茶に優心ちゃん印のカロリーメイトよ」
見るとすでに朝食の用意は出来ていて、テーブルの上にはティーポットに紅茶が、お皿にはカロリーメイトのたぶんチーズ味が包装から剥かれ置かれていた。
「なんだ……カロリーメイトか、まあ急いでいるからしょうがないか」
優心がカップに紅茶を注ぐ、ミルクと砂糖は? と訊いてきたので両方入れてもらった。
セイロンティーのほのかな柑橘の香りに、ミルクと砂糖が加わって甘く柔らかい味わいがした。
お皿の上のカロリーメイトを一口かじる。
「あれ? なんか美味しい、身体が栄養を求めているからかな? カロリーメイトってこんな味だったっけ?」
小麦粉の粉の感じからなんか違う、なんだかしっとりしていて滑らかだし、チーズの風味はまるでイタリア産のパルメザンチーズをふんだんに入れた様な味がした。
「だから……優心ちゃん印だって言ったでしょ」
「えっ!? これ優心が作ったの?」
「お遊びでね、要はビスケットだからそんなに難しくないわよ」
だからと言って見た目をここまで本物に似せる必要があったのだろうか? その才能の無駄遣いっぷりに舌を巻く。
「うん……美味い、美味い」
カロリーメイト改め優心ちゃん印のカロリービスケット二本はするすると星河の胃の中に消え、濃厚チーズ味を紅茶で洗い流した。
「ご馳走様でした」
食事を終えると優心はあっという間にキャンプを片付けテントを山猫号に積んだ。
「じゃあ、行くわよ」
山猫号は軽快かつ元気に走り出した。今日は希望を乗せているから。
☆
「本当にあの洞窟から水を汲んできたの?」
「うんまあ、その辺の詳しい話はあとでしてあげる。今はとりあえず水を飲んでみて」
優心は水筒を活美に渡した、活美は恐る恐るそれを受け取る。
「じゃあ……私、飲むよ」
病室内に緊張が走る、星河と優心も固唾を飲んで活美を見守った。
活美の喉が小さく上下する。ゴクンという音がやけに大きく響いた。
「うん……味は普通だ……」
「活美……様子はどう?」
「どうって……特に変わったことは……」
そこまで言ったところで活美はうっと唸り、身体を折り曲げた。
「なにこれ……うう」
「活美ちゃん! 大丈夫?」
星河が駆け寄る、活美はお腹を抱え身体を丸め、目を見開いている。
「身体の底から力が溢れてくるっ!」
活美はベッドから起き上がると病室の真ん中でぴょんぴょんと跳ねて見せた。
「あら……何の騒ぎかしら?」
物音を聞きつけ活美の母が様子を見に来た。
「見てっ! お母さん、私元気になったよ」
「嘘……まあ……どうしたの活美」
驚愕の表情を母は浮かべた。それもそうだ、ついさっきまで活美はベッドから起き上がる事さえできなかったのだから。
「凄い! 凄い……走れるよ」
活美は病室から飛び出し廊下を走り回った。
「ちょっと! ちょっと! 活美ストップストップ」
慌てて優心が止めに入る。
「はぁ……はぁ……走るとやっぱり息が上がるね」
「当然でしょ、無茶しないで」
「信じられない……何が起こったの?」
皆目を丸くしていた。活美を包んでいた死の気配がすっかり消えている。
診察した医師も驚きを隠せない様子だった。
「特に今までと変わった所見は見当たりません、なぜ急に動けるようになったのか、私にはわかりません」
医師はそう言うと、少し顔をしかめ、それから嬉しそうに笑った。
「でも、良かったんじゃないですか、もう駄目かと思っていたところですから。これが一時的なものなのかそれとも本当に健康を取り戻したのかわかりませんが、これまで通りに活美ちゃんの好きにさせてあげるのが良いと思います」
母親も嬉しそうに笑う。
「活美……あなたはどうしたいの?」
「優心ちゃんのキャンプに行きたい」
その場にいた全員が顔を見合わせて、しばらく沈黙してそれからうんうんと頷いた。
「行ってきなさい、好きなだけ楽しんで来ると良いわ」
「やったぁ! お母さんありがとう」
活美はぴょんぴょんと跳ね、全身で喜びを表した、活美のそんな姿を見るのは何年ぶりだろう。
「容態が変わったらすぐに連絡してください」
医師もそれだけ言うとその場を去った。
「優心ちゃん活美をよろしくお願いします」
母親は丁寧に頭を下げた、その目に涙が光っていた。
「よろしく任されました。活美! とことん遊び倒すわよ」
「うん、優心ちゃん大好き」
活美が優心に抱き着いて、頬をすり寄せた。それに応える様に優心は活美の頭をくしゃくしゃと撫ぜた。
「でも活美ちゃんにはあんまり無理はさせられないからな、僕がしっかり見張っているから優心の好きにはさせないぞ」
「なによっ! あんた、お邪魔虫ね、あたしと活美はこの夏休み遊び倒すと決めたのよ」
優心は星河を睨みつける、が星河も負けてはいない。
「ゆっくり確実にでもしっかり遊ぼう」
「わかってるじゃないの」
優心と星河がハイタッチして、そしてすぐに活美ともハイタッチした。
目を覚ましたら優心がこちらを覗き込んでいた。
「あ……うん……大丈夫」
「悲しい夢でも見た? あんたガチ泣きしてるわよ」
頬に涙の跡がくっきりとある。胸が締め付けられる様な感触もまだ残っている。
「ううん、嬉しい夢だよ。活美ちゃんが元気になるんだ」
とっさに嘘をつく、今の気持ちをうまく説明する言葉が無かったから。
「それなら正夢ね、これで活美も元気になるんだから」
優心は水筒を手に取り、少し揺すって良い笑顔で笑った。小さく水がちゃぷちゃぷ鳴る。
「今日は朝ごはんちゃっちゃと食べたら、すぐに活美のところに行くわよ」
「ああ……そうしよう」
星河は枕元に置いてあった屍鬼切りを手に取る。
――主様、良い朝でありんすね、ぐっすり寝られたようで何よりです。
そういえばあまり疲れを感じない、よほど深く眠っていたのか、昨日はあんなに大変だったのに。
「うん、屍鬼切りちゃんもおはよう」
テントを出ると今日も快晴で、虫の鳴き声がうるさいくらいだった。陽光に照らされた緑が眩い。
「優心ちゃん、星河君、おはようございます」
テントの外では知恵が待ち構えていた。ちょこんと行儀よく立っており、晴々とした笑顔だった。
「知恵さん、もう来てたんだ」
「ええ……屍鬼切りとご神体の石を回収しにきました」
「屍鬼切りちゃんとはここでお別れか~、また資料館へ遊びに行くからね」
――また、いつでも会いにくればいいんでありんす。
「うん……屍鬼切りちゃん今回は本当に世話になったね、ありがとう」
――これも使命でありんす。それにたぶんまた近いうちに再会する気がします。
ちょっとしんみりしながら星河は屍鬼切りを知恵に渡した。
「確かに受け取りました……これから二人はどうするんですか?」
「うん、朝ごはんをちゃちゃっと食べたら、水を活美に届けます」
「水……手に入ったんですね」
「ええ、ほんの少しですけど」
「ご友人……助かると良いですね」
「助けてみせます。知恵さんも今回は本当にありがとうございました」
「あ……それとこれ」
優心は山田邦夫の付けていた腕時計を知恵に渡した。
「やっぱり邦夫さんは」
「ええ、洞窟の中で息絶えていました。帰り道、洞窟が崩れそうだったのでそれだけ持ってきたんです」
「そう……ありがとう」
知恵はちょっとだけ涙を浮かべて、それから小さく頷いた。
屍鬼切りとご神体の石をもって、知恵はスクーターで去って行った。去り際に手を振ってきて優心はそれを見て知恵が見えなくなるまでずっと手を振った。
「じゃあ、朝ごはん食べるわよ」
「今日の朝ごはんは何だろう?」
「ティーバッグの紅茶に優心ちゃん印のカロリーメイトよ」
見るとすでに朝食の用意は出来ていて、テーブルの上にはティーポットに紅茶が、お皿にはカロリーメイトのたぶんチーズ味が包装から剥かれ置かれていた。
「なんだ……カロリーメイトか、まあ急いでいるからしょうがないか」
優心がカップに紅茶を注ぐ、ミルクと砂糖は? と訊いてきたので両方入れてもらった。
セイロンティーのほのかな柑橘の香りに、ミルクと砂糖が加わって甘く柔らかい味わいがした。
お皿の上のカロリーメイトを一口かじる。
「あれ? なんか美味しい、身体が栄養を求めているからかな? カロリーメイトってこんな味だったっけ?」
小麦粉の粉の感じからなんか違う、なんだかしっとりしていて滑らかだし、チーズの風味はまるでイタリア産のパルメザンチーズをふんだんに入れた様な味がした。
「だから……優心ちゃん印だって言ったでしょ」
「えっ!? これ優心が作ったの?」
「お遊びでね、要はビスケットだからそんなに難しくないわよ」
だからと言って見た目をここまで本物に似せる必要があったのだろうか? その才能の無駄遣いっぷりに舌を巻く。
「うん……美味い、美味い」
カロリーメイト改め優心ちゃん印のカロリービスケット二本はするすると星河の胃の中に消え、濃厚チーズ味を紅茶で洗い流した。
「ご馳走様でした」
食事を終えると優心はあっという間にキャンプを片付けテントを山猫号に積んだ。
「じゃあ、行くわよ」
山猫号は軽快かつ元気に走り出した。今日は希望を乗せているから。
☆
「本当にあの洞窟から水を汲んできたの?」
「うんまあ、その辺の詳しい話はあとでしてあげる。今はとりあえず水を飲んでみて」
優心は水筒を活美に渡した、活美は恐る恐るそれを受け取る。
「じゃあ……私、飲むよ」
病室内に緊張が走る、星河と優心も固唾を飲んで活美を見守った。
活美の喉が小さく上下する。ゴクンという音がやけに大きく響いた。
「うん……味は普通だ……」
「活美……様子はどう?」
「どうって……特に変わったことは……」
そこまで言ったところで活美はうっと唸り、身体を折り曲げた。
「なにこれ……うう」
「活美ちゃん! 大丈夫?」
星河が駆け寄る、活美はお腹を抱え身体を丸め、目を見開いている。
「身体の底から力が溢れてくるっ!」
活美はベッドから起き上がると病室の真ん中でぴょんぴょんと跳ねて見せた。
「あら……何の騒ぎかしら?」
物音を聞きつけ活美の母が様子を見に来た。
「見てっ! お母さん、私元気になったよ」
「嘘……まあ……どうしたの活美」
驚愕の表情を母は浮かべた。それもそうだ、ついさっきまで活美はベッドから起き上がる事さえできなかったのだから。
「凄い! 凄い……走れるよ」
活美は病室から飛び出し廊下を走り回った。
「ちょっと! ちょっと! 活美ストップストップ」
慌てて優心が止めに入る。
「はぁ……はぁ……走るとやっぱり息が上がるね」
「当然でしょ、無茶しないで」
「信じられない……何が起こったの?」
皆目を丸くしていた。活美を包んでいた死の気配がすっかり消えている。
診察した医師も驚きを隠せない様子だった。
「特に今までと変わった所見は見当たりません、なぜ急に動けるようになったのか、私にはわかりません」
医師はそう言うと、少し顔をしかめ、それから嬉しそうに笑った。
「でも、良かったんじゃないですか、もう駄目かと思っていたところですから。これが一時的なものなのかそれとも本当に健康を取り戻したのかわかりませんが、これまで通りに活美ちゃんの好きにさせてあげるのが良いと思います」
母親も嬉しそうに笑う。
「活美……あなたはどうしたいの?」
「優心ちゃんのキャンプに行きたい」
その場にいた全員が顔を見合わせて、しばらく沈黙してそれからうんうんと頷いた。
「行ってきなさい、好きなだけ楽しんで来ると良いわ」
「やったぁ! お母さんありがとう」
活美はぴょんぴょんと跳ね、全身で喜びを表した、活美のそんな姿を見るのは何年ぶりだろう。
「容態が変わったらすぐに連絡してください」
医師もそれだけ言うとその場を去った。
「優心ちゃん活美をよろしくお願いします」
母親は丁寧に頭を下げた、その目に涙が光っていた。
「よろしく任されました。活美! とことん遊び倒すわよ」
「うん、優心ちゃん大好き」
活美が優心に抱き着いて、頬をすり寄せた。それに応える様に優心は活美の頭をくしゃくしゃと撫ぜた。
「でも活美ちゃんにはあんまり無理はさせられないからな、僕がしっかり見張っているから優心の好きにはさせないぞ」
「なによっ! あんた、お邪魔虫ね、あたしと活美はこの夏休み遊び倒すと決めたのよ」
優心は星河を睨みつける、が星河も負けてはいない。
「ゆっくり確実にでもしっかり遊ぼう」
「わかってるじゃないの」
優心と星河がハイタッチして、そしてすぐに活美ともハイタッチした。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
坊主頭の絆:学校を変えた一歩【シリーズ】
S.H.L
青春
高校生のあかりとユイは、学校を襲う謎の病に立ち向かうため、伝説に基づく古い儀式に従い、坊主頭になる決断をします。この一見小さな行動は、学校全体に大きな影響を与え、生徒や教職員の間で新しい絆と理解を生み出します。
物語は、あかりとユイが学校の秘密を解き明かし、新しい伝統を築く過程を追いながら、彼女たちの内面の成長と変革の旅を描きます。彼女たちの行動は、生徒たちにインスピレーションを与え、更には教師にも影響を及ぼし、伝統的な教育コミュニティに新たな風を吹き込みます。
夏の決意
S.H.L
青春
主人公の遥(はるか)は高校3年生の女子バスケットボール部のキャプテン。部員たちとともに全国大会出場を目指して練習に励んでいたが、ある日、突然のアクシデントによりチームは崩壊の危機に瀕する。そんな中、遥は自らの決意を示すため、坊主頭になることを決意する。この決意はチームを再び一つにまとめるきっかけとなり、仲間たちとの絆を深め、成長していく青春ストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!
佐々木雄太
青春
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。
カクヨム・小説家になろうでも好評連載中!
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる