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プルーンジャム
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山猫号の車窓から見渡す限りの果樹園が広がっている。りんごの木ぶどうの木、ちょっと変わった所では栗の木など。どことなく甘い香りのする道をひた走る。
「この辺りって果樹園ばっかりだから、道がわからなくなるのよね」
スマホのカーナビに従って進んでいるので迷ったりはしないが、確かにどこも似たような風景が延々と続いてる。
すいすいと道を進んでいると、やがて作業小屋が見えてくる。農園フルーツ王国だ。
作業小屋に張られた大きな看板にはフルーツ王国とあるが見た目は完全に農家の作業小屋だ。この時期に訪れる人はあまり多くないが、秋にりんごが採れる時期になると、りんご狩りを楽しもうという家族連れなどで賑わう。
山猫号を駐車場に停め優心と作業小屋に歩いて行こうとすると、小屋からおばさんが出てきた。
おばさんは作業服に大きな前掛けと手袋をしていた。どうやら収穫作業の合間だったようだ。
「あら、優心ちゃんじゃない、どうしたの?」
「おはようございます。おばさん、実はプルーンが欲しくて」
「プルーンはちょうど出始めが生ってるわよ、ってそっちの男の子は星河君?」
おばさんは星河をみて微笑んだ、とても嬉しそうに。
「ご無沙汰しています。おばさんも元気でしたか?」
「元気も元気、おばさん丈夫なだけが取り柄だからね」
確かにおばさんは血色もよく、肌艶も年齢を感じさせない、新鮮なフルーツをいつも食べているせいなのだろうか? と星河は思った。
「まずはにゃんこ達にお土産」
そう言うと優心は山猫号の荷台からドライフードと独特のテーマ曲が印象的なCMでおなじみのウェットの猫おやつを取り出す。猫たちが普段ご飯を食べるのに使っている皿にフードをだした。すると、匂いを嗅ぎつけたのか、母猫が仔猫を四匹連れて現れた。
三毛のお母さんにお母さんそっくりな仔猫が二匹、もう二匹はキジトラだ。
「は~い、ご飯あるよー」
まず仔猫の中で一番元気の良い三毛猫がご飯皿に走り寄って。食べ始めた。後から来た仔猫達もお皿に首を突っ込み、夢中で食べだす。お母さんは少し離れたところで仔猫達の様子をうかがう。
四匹の仔猫の内一匹のキジトラがあぶれてしまい、何とかご飯を食べようと首を伸ばすが、他の仔猫も譲らない。
「あぶれちゃった? じゃあこれあげるね」
優心はウェットの餌の封を切ると、少しだけ出しキジトラの鼻先へ持っていく。キジトラは夢中でおやつを舐め始めた。
「あははは……可愛いねぇ」
仔猫たちがご飯を食べていると、どこから現れたのか数匹の大人の猫が現れる。
「おお……いっぱい来たな」
星河はもう一枚お皿を受け取ると、そこにフードを出してやった。大人猫たちも勢いよくご飯を食べ始める。
これらの猫はただの飼い猫ではなく、農場をネズミから守る戦士たちだ。今はお母さんに甘えている仔猫達もそう遠くない将来、戦士になるのだ。
三毛、キジトラ、茶トラ、白黒猫、次々と集まった猫たちの大宴会が始まる。皆がこぞってフードを食べ、優心と星河はあぶれた猫におやつをあげるのに大忙しだった。
「いつも悪いわねえ」
おばさんが微笑む。なんとなくモナ・リザに似ている。目元の感じが特に。
「いいえぇ好きでやってることだもん、気にしないで」
餌やりが一通り済んだ優心は残ったフードを全部皿に盛ると、最後に仔猫達の頭を撫ぜた。
「プルーンは良いやつを持って行って、一番良い実がなってる木教えてあげるから」
「ありがとうございます」
ご飯を食べ終わった猫たちが、こぞって優心と星河の足に頭をこすりつけてくる。尻尾を踏んづけたりしないよう慎重に足を動かすが、猫はしつこく頭を擦りつけてきた。
「はい、はい、ご飯は全部そこに入れたからね。はい、良い子良い子」
何とか猫の猛攻を振り切り、おばさんと一緒に農園の中を進む、辺りは甘い匂いがして、夏の日差しを受けた緑が眩い。
「あなた達も最近は物騒だから気を付けてね」
歩きながらおばさんが言った。
「例の殺人事件の事よね? おばさん何か知ってるの?」
優心が目を輝かす。
「やっぱり優心ちゃんは興味津々だった?」
「あたしたち今、里の伝説を調査しているの。それで今回の殺人事件を鬼伝説に絡めて調べてるんだけど」
優心が若干早口で言った。
「鬼ねえ……おばさんの知り合いが例の最初の事件の鑑識をやってたみたいで教えてくれたんだけど、見たことも無い獣の歯形がついてたっていうわ」
「へ~初耳、そんなのニュースでやってなかったよね」
ニュースでは熊なのではないかと推測される、としか言っていなかった。
そんな噂話を聞く優心の顔はやはり満面の笑み、嬉しそうだ。
「警察のお偉いさんはあの事件を頑なに獣の仕業だと決めつけているそうよ、それで熊を必死で探しているみたいね」
「熊ではないんでしょうか?」
星河は優心よりだいぶ落ち着いているが、それでも興味は隠しきれない。
「おばさんの知り合いの話だと、熊にはあの事件を起こすのは無理だって言ってたけどね」
「ふ~む、謎の獣か~」
「危ないことに首を突っ込んじゃ駄目よ。優心ちゃんたちがそんな獣を倒せるわけじゃないんだからね」
「はいは~い、わかってますよ」
今ひとつわかってない様子の優心だった。
「それでプルーンなんだけど早生種がもうちょっとで旬になるなんだけど、うちの畑ではぼちぼちと食べられるのが生ってきてるわよ」
気が付くと周りにはたくさんのプルーンの木があった。ぽつりぽつりと実が生り始めている。
「まだちょっと酸っぱいけど食べてみて」
おばさんは木からプルーンをもいで、布巾で拭いて優心に渡した。
「いただきま~す。かぷっ……ふはっ! けっこう酸っぱい」
「どれ、どれ……」
星河もおばさんからプルーンを受け取り食べてみる。
「うん、ホントだ。けっこう酸っぱいね、ジャムにしたら美味しそう」
「お砂糖とジャムを入れる瓶ならあるわよ」
「おばさんナイスッ!」
優心はパチンと指を鳴らした。
「今ここでもいだやつをすぐ煮ちゃおう」
そうと決まれば優心は早かった。次々とプルーンをもいでカゴに入れていく。
「活美はそんな沢山食べないからこんなもんでいいかしらね」
小さな籠には小山にプルーンが入っている。
「十分十分」
収穫を終え、山猫号まで戻ると優心はクッカーとガスバーナーコンロを取り出した。次いで作業台を出してまな板とナイフでプルーンを小さく切り、種を除いていく。
「砂糖はざっとこんなもんね」
目分量一発でベストな量の砂糖をクッカーに入れると、切ったプルーンを投入していく。
バーナーに点火してクッカーを温める。焦げないように絶妙な火加減を調節する姿は熟練の職人の様だ。甘い香りが辺りに漂い出す。
「うん、美味しそうだね」
「美味しいわよ。おばさんのフルーツはマジで最高なんだから」
優心がプルーンを煮ている間におばさんが煮沸消毒した瓶を持ってきてくれた。
「サンキューおばさん」
「いいのいいの、活美ちゃんに良いお土産が出来たわね」
煮る事二十分ジャムが出来つつある。煮あがると優心は相変わらず手際よくジャムを瓶に詰めていく。
「優心ちゃんお料理は上手だし、美人だし体つきもうんと綺麗になったわね。星河君とは付き合ってるの?」
「いやいやいや、こんな凶暴な女に彼氏とかいないですから」
そう言って手をパタパタと顔の前で振る星河は少し赤らんでいた。
「誰が凶暴よ」
漫才の突っ込みのように空手でいう抜き手を星河の脇腹に突き刺す。
「いったぁっ! そういうところが凶暴なんだって」
「あはははは……あなた達相変わらずね」
おばさんは本当に楽しそうに笑った。
「よしっ! 瓶詰完了、お見舞いに行くわよ」
ガラスボトルに見た目も鮮やかなジャムが入っている。大事そうにそれを抱えると箱に入れて山猫号の荷台に積んだ。
「おばさん、どうもありがとう、お騒がせしました」
「良いのよ、また来なさい」
手を振るおばさんに見送られ、フルーツ王国を後にした。
「この辺りって果樹園ばっかりだから、道がわからなくなるのよね」
スマホのカーナビに従って進んでいるので迷ったりはしないが、確かにどこも似たような風景が延々と続いてる。
すいすいと道を進んでいると、やがて作業小屋が見えてくる。農園フルーツ王国だ。
作業小屋に張られた大きな看板にはフルーツ王国とあるが見た目は完全に農家の作業小屋だ。この時期に訪れる人はあまり多くないが、秋にりんごが採れる時期になると、りんご狩りを楽しもうという家族連れなどで賑わう。
山猫号を駐車場に停め優心と作業小屋に歩いて行こうとすると、小屋からおばさんが出てきた。
おばさんは作業服に大きな前掛けと手袋をしていた。どうやら収穫作業の合間だったようだ。
「あら、優心ちゃんじゃない、どうしたの?」
「おはようございます。おばさん、実はプルーンが欲しくて」
「プルーンはちょうど出始めが生ってるわよ、ってそっちの男の子は星河君?」
おばさんは星河をみて微笑んだ、とても嬉しそうに。
「ご無沙汰しています。おばさんも元気でしたか?」
「元気も元気、おばさん丈夫なだけが取り柄だからね」
確かにおばさんは血色もよく、肌艶も年齢を感じさせない、新鮮なフルーツをいつも食べているせいなのだろうか? と星河は思った。
「まずはにゃんこ達にお土産」
そう言うと優心は山猫号の荷台からドライフードと独特のテーマ曲が印象的なCMでおなじみのウェットの猫おやつを取り出す。猫たちが普段ご飯を食べるのに使っている皿にフードをだした。すると、匂いを嗅ぎつけたのか、母猫が仔猫を四匹連れて現れた。
三毛のお母さんにお母さんそっくりな仔猫が二匹、もう二匹はキジトラだ。
「は~い、ご飯あるよー」
まず仔猫の中で一番元気の良い三毛猫がご飯皿に走り寄って。食べ始めた。後から来た仔猫達もお皿に首を突っ込み、夢中で食べだす。お母さんは少し離れたところで仔猫達の様子をうかがう。
四匹の仔猫の内一匹のキジトラがあぶれてしまい、何とかご飯を食べようと首を伸ばすが、他の仔猫も譲らない。
「あぶれちゃった? じゃあこれあげるね」
優心はウェットの餌の封を切ると、少しだけ出しキジトラの鼻先へ持っていく。キジトラは夢中でおやつを舐め始めた。
「あははは……可愛いねぇ」
仔猫たちがご飯を食べていると、どこから現れたのか数匹の大人の猫が現れる。
「おお……いっぱい来たな」
星河はもう一枚お皿を受け取ると、そこにフードを出してやった。大人猫たちも勢いよくご飯を食べ始める。
これらの猫はただの飼い猫ではなく、農場をネズミから守る戦士たちだ。今はお母さんに甘えている仔猫達もそう遠くない将来、戦士になるのだ。
三毛、キジトラ、茶トラ、白黒猫、次々と集まった猫たちの大宴会が始まる。皆がこぞってフードを食べ、優心と星河はあぶれた猫におやつをあげるのに大忙しだった。
「いつも悪いわねえ」
おばさんが微笑む。なんとなくモナ・リザに似ている。目元の感じが特に。
「いいえぇ好きでやってることだもん、気にしないで」
餌やりが一通り済んだ優心は残ったフードを全部皿に盛ると、最後に仔猫達の頭を撫ぜた。
「プルーンは良いやつを持って行って、一番良い実がなってる木教えてあげるから」
「ありがとうございます」
ご飯を食べ終わった猫たちが、こぞって優心と星河の足に頭をこすりつけてくる。尻尾を踏んづけたりしないよう慎重に足を動かすが、猫はしつこく頭を擦りつけてきた。
「はい、はい、ご飯は全部そこに入れたからね。はい、良い子良い子」
何とか猫の猛攻を振り切り、おばさんと一緒に農園の中を進む、辺りは甘い匂いがして、夏の日差しを受けた緑が眩い。
「あなた達も最近は物騒だから気を付けてね」
歩きながらおばさんが言った。
「例の殺人事件の事よね? おばさん何か知ってるの?」
優心が目を輝かす。
「やっぱり優心ちゃんは興味津々だった?」
「あたしたち今、里の伝説を調査しているの。それで今回の殺人事件を鬼伝説に絡めて調べてるんだけど」
優心が若干早口で言った。
「鬼ねえ……おばさんの知り合いが例の最初の事件の鑑識をやってたみたいで教えてくれたんだけど、見たことも無い獣の歯形がついてたっていうわ」
「へ~初耳、そんなのニュースでやってなかったよね」
ニュースでは熊なのではないかと推測される、としか言っていなかった。
そんな噂話を聞く優心の顔はやはり満面の笑み、嬉しそうだ。
「警察のお偉いさんはあの事件を頑なに獣の仕業だと決めつけているそうよ、それで熊を必死で探しているみたいね」
「熊ではないんでしょうか?」
星河は優心よりだいぶ落ち着いているが、それでも興味は隠しきれない。
「おばさんの知り合いの話だと、熊にはあの事件を起こすのは無理だって言ってたけどね」
「ふ~む、謎の獣か~」
「危ないことに首を突っ込んじゃ駄目よ。優心ちゃんたちがそんな獣を倒せるわけじゃないんだからね」
「はいは~い、わかってますよ」
今ひとつわかってない様子の優心だった。
「それでプルーンなんだけど早生種がもうちょっとで旬になるなんだけど、うちの畑ではぼちぼちと食べられるのが生ってきてるわよ」
気が付くと周りにはたくさんのプルーンの木があった。ぽつりぽつりと実が生り始めている。
「まだちょっと酸っぱいけど食べてみて」
おばさんは木からプルーンをもいで、布巾で拭いて優心に渡した。
「いただきま~す。かぷっ……ふはっ! けっこう酸っぱい」
「どれ、どれ……」
星河もおばさんからプルーンを受け取り食べてみる。
「うん、ホントだ。けっこう酸っぱいね、ジャムにしたら美味しそう」
「お砂糖とジャムを入れる瓶ならあるわよ」
「おばさんナイスッ!」
優心はパチンと指を鳴らした。
「今ここでもいだやつをすぐ煮ちゃおう」
そうと決まれば優心は早かった。次々とプルーンをもいでカゴに入れていく。
「活美はそんな沢山食べないからこんなもんでいいかしらね」
小さな籠には小山にプルーンが入っている。
「十分十分」
収穫を終え、山猫号まで戻ると優心はクッカーとガスバーナーコンロを取り出した。次いで作業台を出してまな板とナイフでプルーンを小さく切り、種を除いていく。
「砂糖はざっとこんなもんね」
目分量一発でベストな量の砂糖をクッカーに入れると、切ったプルーンを投入していく。
バーナーに点火してクッカーを温める。焦げないように絶妙な火加減を調節する姿は熟練の職人の様だ。甘い香りが辺りに漂い出す。
「うん、美味しそうだね」
「美味しいわよ。おばさんのフルーツはマジで最高なんだから」
優心がプルーンを煮ている間におばさんが煮沸消毒した瓶を持ってきてくれた。
「サンキューおばさん」
「いいのいいの、活美ちゃんに良いお土産が出来たわね」
煮る事二十分ジャムが出来つつある。煮あがると優心は相変わらず手際よくジャムを瓶に詰めていく。
「優心ちゃんお料理は上手だし、美人だし体つきもうんと綺麗になったわね。星河君とは付き合ってるの?」
「いやいやいや、こんな凶暴な女に彼氏とかいないですから」
そう言って手をパタパタと顔の前で振る星河は少し赤らんでいた。
「誰が凶暴よ」
漫才の突っ込みのように空手でいう抜き手を星河の脇腹に突き刺す。
「いったぁっ! そういうところが凶暴なんだって」
「あはははは……あなた達相変わらずね」
おばさんは本当に楽しそうに笑った。
「よしっ! 瓶詰完了、お見舞いに行くわよ」
ガラスボトルに見た目も鮮やかなジャムが入っている。大事そうにそれを抱えると箱に入れて山猫号の荷台に積んだ。
「おばさん、どうもありがとう、お騒がせしました」
「良いのよ、また来なさい」
手を振るおばさんに見送られ、フルーツ王国を後にした。
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