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二日目の朝
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目が覚めた時、涙の痕が一筋頬を伝わっていた。不意に込み上げてきた懐かしさが胸を満たした。
テントの中に優心はいない、じゅうじゅうとクッカーで何かを焼く音と香ばしい香りがした。
マットを敷いて寝ていたからそれほどでもないが、やはり体が少し固まったようで痛い、背筋や肩を伸ばすと気持ちが良かった。
「星河……起きたの?」
音で気がついたのか優心がテントの中を覗いた。
「うん……おはよう、優心」
「汗かいた? 水いる?」
「あ、うん、もらえるかな」
「オッケーオッケー」
優心は炊事場まで走るとステンレスのマグカップに水を注いでくれた。その間にテントから起き出す。
スマホで時間を確認すると午前七時くらいだった。夏休みの朝としては遅くも、早くもない起床だ。空には気持ち良い青空が広がり、太陽は煌々とあたりを照らしていたが、キャンプ場は立木で日が遮られており柔らかな光が気持ち良かった。
「はい、お水」
「ありがとう」
ただの水道水なのに妙に美味しかった。夜見の里はとても水が綺麗なところなのだ。やや大き目のマグカップの水を一気に飲み干す。
「ぷはー、美味い」
「カップ洗っておいて」
「うん、わかった」
炊事場までカップを持って行って洗う、ついでに顔を洗うととてもすっきりした、冷たい清水が眠気を覚ましてくれる。
それから優心の所に戻ると、魚肉ソーセージを焼いているところだった。
「朝ごはんは軽めにホットドックだから、インスタントだけどコーヒーあるから」
優心にカップを渡すと手際よくコーヒーを淹れてくれた。
「コンデンスミルクあるけどどうする?」
「多めに入れて、インスタントをブラックで飲むのってきつくない?」
「全くね」
練乳をコーヒーに入れるのは東南アジアではよく見る。優心は使い勝手が良いのでコンデンスミルクを常備しているようだ。
コーヒーを一口飲むと優しい甘さが口一杯に広がる。インスタントだけどしっかりコーヒーの香りがして、コンデンスミルクの甘さでまるで缶コーヒーの様な味わいだ。思わず顔が綻びそうに美味しい。
コーヒーを飲んでいるうちに、優心は焼いた魚肉ソーセージとちぎりレタスをホットドックパンに挟みこみ、マスタードとケチャップをかけた。
「優心ちゃん印の特製ホットドックの出来上がり~」
嬉しそうにそう言うと、ふたつ作ったホットドックの一本をこちらにくれた。
「食べてみて」
「うん、美味しそうだね」
一口かじってみると、パンの程良い甘さと、魚肉ソーセージの控え目だけど力強い味わいに、ケチャップとマスタードが程よく利いていた。簡単な料理だが食材たちがハーモニーを奏でている様にバランスが良い。
「あまったレタスでサラダもあるから」
そう言って出してくれたのはクッカーに盛り付けられたレタス。どうやらマヨネーズがかかっているようだ。フォークでレタスを口に運ぶと、爽やかなマヨネーズの酸味と共に、食欲を誘う独特の香りがした。
「マヨネーズのほかに隠し味のハーブソルトがかかってるんだよ」
「うん……美味しい」
やっぱり優心は料理上手だ。簡単にみえる料理にも手抜きがない。
サラダをペロリと平らげ、残ったホットドックをよく噛んで食べる。
「ごちそうさま、凄く美味しかったよ」
「どういたしまして」
二人して料理を食べ終わると星河が調理器具を洗った。
「別にそんなのあたしがやってもいいのに」
「いいの、いいの優心が料理してくれたんだもん、片付けくらい僕がやるよ」
炊事場で食器やクッカーを綺麗に洗い、戻ると優心がアウトドアチェアに腰掛けていた。どうやら星河を待っていたようだ。
「今日の予定なんだけど」
「うん、どうしようかな、お見舞いは欠かせないとして」
「当然活美には会いに行くわよ。星河だってそのために戻ってきたんでしょ?」
星河は首肯する。活美に残された大切な時間だ、大事に使いたい。
「活美ちゃんに山おじさんの話もしたいもんね」
「ああ……あれはしょっちゅう起きるからもう話してあるわよ」
「ええっ! そうなんだ」
「まあ一応話題にはするけどね」
そう言った優心の顔はとても良い笑顔だった。あの時の写真みたいに。
「お見舞いにフルーツを持っていきたいの」
「ああ、良いんじゃないかな、産直で買うの?」
「フルーツ王国でもぎたてのプルーンをゲットしたいんだけど」
「フルーツ王国か、おばさんと猫たちは元気かな?」
「元気も元気、今年もまた仔猫生まれてたわよ」
フルーツ王国は優心達三人と仲が良いおばさんの経営する農園だ。一番の特産はりんごなのだが、今の時期はプルーンやベリーが収穫できる。
「活美プルーン好きでしょ」
活美は身体が弱い割には好き嫌いをしない娘だった。しかし好きなものもしっかりと決まっていてプルーンは大好物だ。
「うん、そうだったね」
「猿との死闘も懐かしいな」
優心達は昔、りんごを守るモンキードックと共に農園を襲う猿を撃退したことがある。優心がガスブローバックのエアガン、星河は電動ガンのアサルトライフルで猿を蹴散らしたのだ。あの時お礼に貰ったりんごの味は今でも覚えている。
「じゃあまずはフルーツ王国へ行って、それでお見舞いして……」
「その後は図書館いくわよ。例の伝説について調べたいし」
里の伝説の調査する、活美の小説のために、それが今の星河たちの目標、お見舞いの次くらいに大事な用だ。
「ああ……そうだったね」
「ねえ……ちょっとだけでいいから殺人事件も追ってみない?」
「危ないのはダメだって言ったろ」
キッパリと星河は言った。こういう時は優心が凄んでも星河は一歩も引かない。
「別に殺人鬼相を相手に斬った張ったをしようっていうんじゃないわよ。ただちょろ~と調査をね」
じっととした目で優心を睨む、どうせそのうち調子に乗って鬼退治とか言い出すに違いない。
「やだな~星河は、もちろん調査だけよ。そんな危険な相手に勝負を挑むわけないわよ」
「約束できる?」
星河はまだ疑っている。じろりと優心をにらむ目には積年の恨みがこもっていた。
「約束するわ、あたしが死んだりしたら活美が悲しむからね」
「うん……それが分かってるならいいよ。少しだけ調査してみよう」
不謹慎だが星河も少し殺人事件の謎に興味があった。もしかすると良い小説のネタになるんじゃないかとも思った。
「事件を調査してできれば解決につなげたいところだけど」
ニコニコしながらそう言う彼女は、晴天に浮かぶ太陽のようにエネルギッシュな精気に満ちていた。根っからのミステリー好きなのである。
「まあ、素人が協力したって何ができるの? って感じだけどね」
と星河が言った。せいぜい見回りをして運が良ければ、いや悪ければ猛獣を見つけてしまうくらいだ。
「あたしたちがわかるようなこと警察はとっくに知ってるでしょうしね」
なんだかんだ言って優心はしっかりとわきまえてる。子供の時の様な無茶な暴走はもうしないだろうなと星河は思った。
「そんじゃあテントを片付けて、フルーツ王国へ行きましょうかね」
「うん、おばさん久しぶりに会うな」
「きっと喜ぶわよ」
優心があっという間にテントをたたむ。その手際の良さはやっぱり普通じゃなかった。
「さすが冒険家」
星河が半ば呆れながら言う。
「冒険家の卵よ。まだそんな大した冒険はしていないわ」
畳んだテントをバッグに収め、軽トラの荷台に乗せるとシートを被せた。
「ほらっ! 行くわよ。ちゃっちゃと動きなさい」
「はい、はい」
軽トラに乗り込むと、中は少し暑かった。優心が窓を開ける。吹き込んでくる夏の風が心地よい。
「それじゃあ山猫号……出発進行」
こうして二日目の冒険は始まった。
テントの中に優心はいない、じゅうじゅうとクッカーで何かを焼く音と香ばしい香りがした。
マットを敷いて寝ていたからそれほどでもないが、やはり体が少し固まったようで痛い、背筋や肩を伸ばすと気持ちが良かった。
「星河……起きたの?」
音で気がついたのか優心がテントの中を覗いた。
「うん……おはよう、優心」
「汗かいた? 水いる?」
「あ、うん、もらえるかな」
「オッケーオッケー」
優心は炊事場まで走るとステンレスのマグカップに水を注いでくれた。その間にテントから起き出す。
スマホで時間を確認すると午前七時くらいだった。夏休みの朝としては遅くも、早くもない起床だ。空には気持ち良い青空が広がり、太陽は煌々とあたりを照らしていたが、キャンプ場は立木で日が遮られており柔らかな光が気持ち良かった。
「はい、お水」
「ありがとう」
ただの水道水なのに妙に美味しかった。夜見の里はとても水が綺麗なところなのだ。やや大き目のマグカップの水を一気に飲み干す。
「ぷはー、美味い」
「カップ洗っておいて」
「うん、わかった」
炊事場までカップを持って行って洗う、ついでに顔を洗うととてもすっきりした、冷たい清水が眠気を覚ましてくれる。
それから優心の所に戻ると、魚肉ソーセージを焼いているところだった。
「朝ごはんは軽めにホットドックだから、インスタントだけどコーヒーあるから」
優心にカップを渡すと手際よくコーヒーを淹れてくれた。
「コンデンスミルクあるけどどうする?」
「多めに入れて、インスタントをブラックで飲むのってきつくない?」
「全くね」
練乳をコーヒーに入れるのは東南アジアではよく見る。優心は使い勝手が良いのでコンデンスミルクを常備しているようだ。
コーヒーを一口飲むと優しい甘さが口一杯に広がる。インスタントだけどしっかりコーヒーの香りがして、コンデンスミルクの甘さでまるで缶コーヒーの様な味わいだ。思わず顔が綻びそうに美味しい。
コーヒーを飲んでいるうちに、優心は焼いた魚肉ソーセージとちぎりレタスをホットドックパンに挟みこみ、マスタードとケチャップをかけた。
「優心ちゃん印の特製ホットドックの出来上がり~」
嬉しそうにそう言うと、ふたつ作ったホットドックの一本をこちらにくれた。
「食べてみて」
「うん、美味しそうだね」
一口かじってみると、パンの程良い甘さと、魚肉ソーセージの控え目だけど力強い味わいに、ケチャップとマスタードが程よく利いていた。簡単な料理だが食材たちがハーモニーを奏でている様にバランスが良い。
「あまったレタスでサラダもあるから」
そう言って出してくれたのはクッカーに盛り付けられたレタス。どうやらマヨネーズがかかっているようだ。フォークでレタスを口に運ぶと、爽やかなマヨネーズの酸味と共に、食欲を誘う独特の香りがした。
「マヨネーズのほかに隠し味のハーブソルトがかかってるんだよ」
「うん……美味しい」
やっぱり優心は料理上手だ。簡単にみえる料理にも手抜きがない。
サラダをペロリと平らげ、残ったホットドックをよく噛んで食べる。
「ごちそうさま、凄く美味しかったよ」
「どういたしまして」
二人して料理を食べ終わると星河が調理器具を洗った。
「別にそんなのあたしがやってもいいのに」
「いいの、いいの優心が料理してくれたんだもん、片付けくらい僕がやるよ」
炊事場で食器やクッカーを綺麗に洗い、戻ると優心がアウトドアチェアに腰掛けていた。どうやら星河を待っていたようだ。
「今日の予定なんだけど」
「うん、どうしようかな、お見舞いは欠かせないとして」
「当然活美には会いに行くわよ。星河だってそのために戻ってきたんでしょ?」
星河は首肯する。活美に残された大切な時間だ、大事に使いたい。
「活美ちゃんに山おじさんの話もしたいもんね」
「ああ……あれはしょっちゅう起きるからもう話してあるわよ」
「ええっ! そうなんだ」
「まあ一応話題にはするけどね」
そう言った優心の顔はとても良い笑顔だった。あの時の写真みたいに。
「お見舞いにフルーツを持っていきたいの」
「ああ、良いんじゃないかな、産直で買うの?」
「フルーツ王国でもぎたてのプルーンをゲットしたいんだけど」
「フルーツ王国か、おばさんと猫たちは元気かな?」
「元気も元気、今年もまた仔猫生まれてたわよ」
フルーツ王国は優心達三人と仲が良いおばさんの経営する農園だ。一番の特産はりんごなのだが、今の時期はプルーンやベリーが収穫できる。
「活美プルーン好きでしょ」
活美は身体が弱い割には好き嫌いをしない娘だった。しかし好きなものもしっかりと決まっていてプルーンは大好物だ。
「うん、そうだったね」
「猿との死闘も懐かしいな」
優心達は昔、りんごを守るモンキードックと共に農園を襲う猿を撃退したことがある。優心がガスブローバックのエアガン、星河は電動ガンのアサルトライフルで猿を蹴散らしたのだ。あの時お礼に貰ったりんごの味は今でも覚えている。
「じゃあまずはフルーツ王国へ行って、それでお見舞いして……」
「その後は図書館いくわよ。例の伝説について調べたいし」
里の伝説の調査する、活美の小説のために、それが今の星河たちの目標、お見舞いの次くらいに大事な用だ。
「ああ……そうだったね」
「ねえ……ちょっとだけでいいから殺人事件も追ってみない?」
「危ないのはダメだって言ったろ」
キッパリと星河は言った。こういう時は優心が凄んでも星河は一歩も引かない。
「別に殺人鬼相を相手に斬った張ったをしようっていうんじゃないわよ。ただちょろ~と調査をね」
じっととした目で優心を睨む、どうせそのうち調子に乗って鬼退治とか言い出すに違いない。
「やだな~星河は、もちろん調査だけよ。そんな危険な相手に勝負を挑むわけないわよ」
「約束できる?」
星河はまだ疑っている。じろりと優心をにらむ目には積年の恨みがこもっていた。
「約束するわ、あたしが死んだりしたら活美が悲しむからね」
「うん……それが分かってるならいいよ。少しだけ調査してみよう」
不謹慎だが星河も少し殺人事件の謎に興味があった。もしかすると良い小説のネタになるんじゃないかとも思った。
「事件を調査してできれば解決につなげたいところだけど」
ニコニコしながらそう言う彼女は、晴天に浮かぶ太陽のようにエネルギッシュな精気に満ちていた。根っからのミステリー好きなのである。
「まあ、素人が協力したって何ができるの? って感じだけどね」
と星河が言った。せいぜい見回りをして運が良ければ、いや悪ければ猛獣を見つけてしまうくらいだ。
「あたしたちがわかるようなこと警察はとっくに知ってるでしょうしね」
なんだかんだ言って優心はしっかりとわきまえてる。子供の時の様な無茶な暴走はもうしないだろうなと星河は思った。
「そんじゃあテントを片付けて、フルーツ王国へ行きましょうかね」
「うん、おばさん久しぶりに会うな」
「きっと喜ぶわよ」
優心があっという間にテントをたたむ。その手際の良さはやっぱり普通じゃなかった。
「さすが冒険家」
星河が半ば呆れながら言う。
「冒険家の卵よ。まだそんな大した冒険はしていないわ」
畳んだテントをバッグに収め、軽トラの荷台に乗せるとシートを被せた。
「ほらっ! 行くわよ。ちゃっちゃと動きなさい」
「はい、はい」
軽トラに乗り込むと、中は少し暑かった。優心が窓を開ける。吹き込んでくる夏の風が心地よい。
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