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里帰りの星河
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藤田星河は電車の車窓から外を見た。懐かしい景色だった。美しい田園風景と住宅地、遠く連なる山々。ああ……帰ってきたんだと星河は思った。
規則的な音を立て電車はレールの上を進む。程なくして車両は夜見の里駅に入っていった。
今年で十八になる高校最後の夏休み、星河は生まれ故郷の夜見市に帰省した。
少しぼさぼさした様な黒いくせっ毛をした、顔立ちそこそこ背丈そこそこ、見ようによってはイケメン! かもしれない顔だちの青年だった。
「よっと……」
旅行鞄を手に取り、乗車口へ向かう。電車は滑るようにホームへ停車してドアが開いた。降りたら夏の匂いがした。
朝のホームは清々しいそよ風が吹き、八月に入ったばかりの晴天の日差しでキラキラしている。
始まったばかりの夏休の駅舎には登山客と思しき人たちや、帰省したのだろうか幾人かの家族連れがいた。しかし随分と空いていた。
鞄片手に改札へ向かうと、駅員が切符を確認していた。今どき当たり前の自動改札の無いところが夜見の里駅だった。
ジリジリと日が差すホームを歩いて行った。改札口を通ってすぐの所にその娘はいた。
「星河……おかえり」
肩くらいまでのブラウンヘア、幾分おしゃれなカーディガンに黒のインナー、短いパンツにストッキング。ツリ目がちだが整った顔立ちにインナーから覗く胸元はふくよか、肌が綺麗で凄く健康的な元気の山盛り詰まったような女の子だった。
「優心、ただいま」
数年ぶりに会う幼馴染の会田優心を見て、綺麗になったなと星河は思った。
「おかえり星河、鞄持とうか?」
「いいっていいって、これ結構重いんだよ」
鞄をちょっと持ち上げて笑みを浮かべる。
「あたし実は力持ちなんだよ」
「そういえば優心って時々馬鹿力出したよな」
「もうっ! なによそれ」
優心がバンバンと肩や背中を叩いてくる。実は結構痛い。
「わっ! わっ! やめろって、そういうところが馬鹿力なんだって」
「なにおうっ!」
叩きながら優心は星河から鞄をひったくると、そのまま駅の外へ歩いて行ってしまった。
「おい、待てって」
優心はそのままスタスタと駅前に停めてある軽トラに向かって歩いていく。軽トラにはいくつか荷物が積まれているらしく、後部の荷台には雨除けのカバーがかかっていて、優心はそのカバーを少しめくると鞄をおいて、カバーをかけなおした。
「優心、軽トラ乗ってるんだ」
「うん、中古の……安かったんだ山猫号」
「山猫号?」
「うん、名前……この軽トラの」
なんだか優心らしいと星河は思った。言われてみればあまり可愛くない猫のステッカーがドアに貼られている。
「喉乾いてない?」
唐突に優心が訊いてきた。そういえば電車の中では何も飲んでいなかった。
「そういえば喉乾いてます」
「でしょ、そんな顔をしてた」
どんな顔だろう? と訊きそうになったがやめておいた。
「あたしトマトジュース買う、星河はどうする?」
「う~ん、僕は普通にコーラでいいや」
優心が自動販売機にコインを入れるとジュースを二つ買った。
「ほい、あたしのおごり」
「サンキュー優心」
受け取ったコーラは程よく冷えていた。栓を開けて一口飲む。炭酸が口の中で弾けて、お馴染みの甘い味がするような気もする。しかし、味はよくわからなかった。
「ふう……なんかホッとするな」
見れば優心はトマトジュースを難しい顔をして飲んでいた。昔は甘い物が大好きだったが、食事は程よく節制しているんだろうなということは、くびれたウエストを見ればわかる。
「良くないよ……活美」
何もかもが唐突だ。そういえばこういう話題の振り方をする女の子だった。
「そう……なんだ」
「このあと病院行くけど……活美を見ても驚かないで……そういうの敏感だから」
「うん……」
「変な事件も起こるし、今の夜見の里って……なんかいい雰囲気じゃないよ」
「みたいだね」
そうして一時二人で黙り込んでしまった。そう……星河は会いに来たのだ。余命幾ばくも無いもう一人の幼馴染に。
「星河は背が伸びたね」
「ん、ああ」
高校に入ってからもそこそこに背が伸び、星河の身長は百七十と少しあった。
「優心も女の子にしては背が高いよね。でもスタイルも良いしかっこよくなったよ」
「あんまり好きじゃないけどね……自分の身体」
「ふ~ん」
そういえば優心は昔から男の子っぽいものが好きだったなと星河は思い返す。自分も男に生まれたかったとか言っていた。でも優心はとても女の子らしくて綺麗な美人さんだった。
夏のそよ風が優心の香りを運んできた。ミントの様なシャンプーの香り、少しだけドキドキした。
「元気堂さ……覚えてるよね」
「ああもちろん、すぐそこだろ」
「おばあちゃんがもう年でお店閉めちゃったのよ」
元気堂とは夜見の里駅前の駄菓子屋さんの事だ。今、星河が立っている場所から、歩いてでもすぐたどり着ける場所にあった……はずだ。
中学校の時よく学校の帰り道によって、駄菓子やカップ麺を食べていた。
「少しずつ変わっちゃってるよ。夜見の里の風景も」
「変わらないものなんてないだろう」
「そうだよね……あたしたちも」
懐かしく思い出される駄菓子屋のあった日々、あの時はよく活美も一緒にいた。三人で遊んだり喧嘩したり勉強したり。思えば幸せな日々だった。
「色々変わっちゃったけど、どうか嫌いにならないで夜見の里のこと」
「うん……わかった。優心や活美ちゃんもいるこの場所を嫌いになんてならないよ」
「ありがとう」
そう言うと優心はクスリと笑った。
「このトマトジュース……あんまり好きじゃなかったんだけど、今は少しだけ、まあ、不味くはないわ」
「僕のコーラは味がしないけどなんか落ち着くよ」
「ふふふふ……コーラには元気堂のチーズたい焼きがよく合ったよね」
「食べたくなったよ。ああ……元気堂のたい焼き」
そう、あれはたしかに美味しかった。
「元気堂が無いとなると、皆どこに集まるんだろう」
「う~ん、コンビニできたよ」
コンビニ、ファミレスこうして地方は顔のない都市になっていく。
「これからどうするの?」
「ん……まず僕の実家行っておばあちゃんに挨拶してくる。それからとりあえず活美ちゃんの顔が見たいな」
「うん……活美、喜ぶと思う。やっぱり活美は星河のこと好きだから」
「そうなのかな?」
「そうよっ! 星河は昔から鈍くて……もう全然にダメダメなんだから」
「そんなことないよ。花とか送ったことあるし、優心の知らないところでデートだってしたことあるんだぜ」
「花とかデートなんてぬるいのよ。もっとこうっ! がばっと押し倒すとかしないと」
熊みたいに両手を上げる妙なジェスチャーで優心がそう言った。
「身体の弱い活美ちゃんにそんな無茶は出来ないだろう。健康脳筋の優心とはちがうんだぞ」
「誰が脳筋じゃっ!」
そう言ってまたバシバシと叩いてくる。
「痛いっ! 痛いっ! 暴力反対」
ひとしきり星河を叩いた後、じとっとした目でこちらを睨んでくる。
「もう……悪かったよ。脳筋は取り消す……そんで活美ちゃんにも優しくします」
「当然よっ! と・う・ぜ・ん」
「はぁ……優心のこの元気を活美ちゃんにもうちょっと分けてあげられればな」
「ホントに……なんで活美みたいな良い娘があんな辛い目にあわなきゃいけないのかしら」
さっきまでふーふー言って興奮していたのに、もう悲しい顔になってる。優心の表情は本当にくるくる変わる。
「じゃ、行こうか」
ジュースの缶を回収ボックスに投げ入れ、車に向かった。
「さあ、乗って乗って」
二人は軽トラに乗り込むとシートベルトを締めた。ちょっとだけ優心の胸が強調されてドキドキしたのは星河の秘密だ。
「山猫号……出発進行!」
軽快に車は滑り出す。ウィンドウを開けていたから夏の心地よい風が星河の顔を撫でた。
こうやって優心と星河と活美の夏休みは始まった。それは宝探しの夏休み。彼と彼女達の青春の終わり。
規則的な音を立て電車はレールの上を進む。程なくして車両は夜見の里駅に入っていった。
今年で十八になる高校最後の夏休み、星河は生まれ故郷の夜見市に帰省した。
少しぼさぼさした様な黒いくせっ毛をした、顔立ちそこそこ背丈そこそこ、見ようによってはイケメン! かもしれない顔だちの青年だった。
「よっと……」
旅行鞄を手に取り、乗車口へ向かう。電車は滑るようにホームへ停車してドアが開いた。降りたら夏の匂いがした。
朝のホームは清々しいそよ風が吹き、八月に入ったばかりの晴天の日差しでキラキラしている。
始まったばかりの夏休の駅舎には登山客と思しき人たちや、帰省したのだろうか幾人かの家族連れがいた。しかし随分と空いていた。
鞄片手に改札へ向かうと、駅員が切符を確認していた。今どき当たり前の自動改札の無いところが夜見の里駅だった。
ジリジリと日が差すホームを歩いて行った。改札口を通ってすぐの所にその娘はいた。
「星河……おかえり」
肩くらいまでのブラウンヘア、幾分おしゃれなカーディガンに黒のインナー、短いパンツにストッキング。ツリ目がちだが整った顔立ちにインナーから覗く胸元はふくよか、肌が綺麗で凄く健康的な元気の山盛り詰まったような女の子だった。
「優心、ただいま」
数年ぶりに会う幼馴染の会田優心を見て、綺麗になったなと星河は思った。
「おかえり星河、鞄持とうか?」
「いいっていいって、これ結構重いんだよ」
鞄をちょっと持ち上げて笑みを浮かべる。
「あたし実は力持ちなんだよ」
「そういえば優心って時々馬鹿力出したよな」
「もうっ! なによそれ」
優心がバンバンと肩や背中を叩いてくる。実は結構痛い。
「わっ! わっ! やめろって、そういうところが馬鹿力なんだって」
「なにおうっ!」
叩きながら優心は星河から鞄をひったくると、そのまま駅の外へ歩いて行ってしまった。
「おい、待てって」
優心はそのままスタスタと駅前に停めてある軽トラに向かって歩いていく。軽トラにはいくつか荷物が積まれているらしく、後部の荷台には雨除けのカバーがかかっていて、優心はそのカバーを少しめくると鞄をおいて、カバーをかけなおした。
「優心、軽トラ乗ってるんだ」
「うん、中古の……安かったんだ山猫号」
「山猫号?」
「うん、名前……この軽トラの」
なんだか優心らしいと星河は思った。言われてみればあまり可愛くない猫のステッカーがドアに貼られている。
「喉乾いてない?」
唐突に優心が訊いてきた。そういえば電車の中では何も飲んでいなかった。
「そういえば喉乾いてます」
「でしょ、そんな顔をしてた」
どんな顔だろう? と訊きそうになったがやめておいた。
「あたしトマトジュース買う、星河はどうする?」
「う~ん、僕は普通にコーラでいいや」
優心が自動販売機にコインを入れるとジュースを二つ買った。
「ほい、あたしのおごり」
「サンキュー優心」
受け取ったコーラは程よく冷えていた。栓を開けて一口飲む。炭酸が口の中で弾けて、お馴染みの甘い味がするような気もする。しかし、味はよくわからなかった。
「ふう……なんかホッとするな」
見れば優心はトマトジュースを難しい顔をして飲んでいた。昔は甘い物が大好きだったが、食事は程よく節制しているんだろうなということは、くびれたウエストを見ればわかる。
「良くないよ……活美」
何もかもが唐突だ。そういえばこういう話題の振り方をする女の子だった。
「そう……なんだ」
「このあと病院行くけど……活美を見ても驚かないで……そういうの敏感だから」
「うん……」
「変な事件も起こるし、今の夜見の里って……なんかいい雰囲気じゃないよ」
「みたいだね」
そうして一時二人で黙り込んでしまった。そう……星河は会いに来たのだ。余命幾ばくも無いもう一人の幼馴染に。
「星河は背が伸びたね」
「ん、ああ」
高校に入ってからもそこそこに背が伸び、星河の身長は百七十と少しあった。
「優心も女の子にしては背が高いよね。でもスタイルも良いしかっこよくなったよ」
「あんまり好きじゃないけどね……自分の身体」
「ふ~ん」
そういえば優心は昔から男の子っぽいものが好きだったなと星河は思い返す。自分も男に生まれたかったとか言っていた。でも優心はとても女の子らしくて綺麗な美人さんだった。
夏のそよ風が優心の香りを運んできた。ミントの様なシャンプーの香り、少しだけドキドキした。
「元気堂さ……覚えてるよね」
「ああもちろん、すぐそこだろ」
「おばあちゃんがもう年でお店閉めちゃったのよ」
元気堂とは夜見の里駅前の駄菓子屋さんの事だ。今、星河が立っている場所から、歩いてでもすぐたどり着ける場所にあった……はずだ。
中学校の時よく学校の帰り道によって、駄菓子やカップ麺を食べていた。
「少しずつ変わっちゃってるよ。夜見の里の風景も」
「変わらないものなんてないだろう」
「そうだよね……あたしたちも」
懐かしく思い出される駄菓子屋のあった日々、あの時はよく活美も一緒にいた。三人で遊んだり喧嘩したり勉強したり。思えば幸せな日々だった。
「色々変わっちゃったけど、どうか嫌いにならないで夜見の里のこと」
「うん……わかった。優心や活美ちゃんもいるこの場所を嫌いになんてならないよ」
「ありがとう」
そう言うと優心はクスリと笑った。
「このトマトジュース……あんまり好きじゃなかったんだけど、今は少しだけ、まあ、不味くはないわ」
「僕のコーラは味がしないけどなんか落ち着くよ」
「ふふふふ……コーラには元気堂のチーズたい焼きがよく合ったよね」
「食べたくなったよ。ああ……元気堂のたい焼き」
そう、あれはたしかに美味しかった。
「元気堂が無いとなると、皆どこに集まるんだろう」
「う~ん、コンビニできたよ」
コンビニ、ファミレスこうして地方は顔のない都市になっていく。
「これからどうするの?」
「ん……まず僕の実家行っておばあちゃんに挨拶してくる。それからとりあえず活美ちゃんの顔が見たいな」
「うん……活美、喜ぶと思う。やっぱり活美は星河のこと好きだから」
「そうなのかな?」
「そうよっ! 星河は昔から鈍くて……もう全然にダメダメなんだから」
「そんなことないよ。花とか送ったことあるし、優心の知らないところでデートだってしたことあるんだぜ」
「花とかデートなんてぬるいのよ。もっとこうっ! がばっと押し倒すとかしないと」
熊みたいに両手を上げる妙なジェスチャーで優心がそう言った。
「身体の弱い活美ちゃんにそんな無茶は出来ないだろう。健康脳筋の優心とはちがうんだぞ」
「誰が脳筋じゃっ!」
そう言ってまたバシバシと叩いてくる。
「痛いっ! 痛いっ! 暴力反対」
ひとしきり星河を叩いた後、じとっとした目でこちらを睨んでくる。
「もう……悪かったよ。脳筋は取り消す……そんで活美ちゃんにも優しくします」
「当然よっ! と・う・ぜ・ん」
「はぁ……優心のこの元気を活美ちゃんにもうちょっと分けてあげられればな」
「ホントに……なんで活美みたいな良い娘があんな辛い目にあわなきゃいけないのかしら」
さっきまでふーふー言って興奮していたのに、もう悲しい顔になってる。優心の表情は本当にくるくる変わる。
「じゃ、行こうか」
ジュースの缶を回収ボックスに投げ入れ、車に向かった。
「さあ、乗って乗って」
二人は軽トラに乗り込むとシートベルトを締めた。ちょっとだけ優心の胸が強調されてドキドキしたのは星河の秘密だ。
「山猫号……出発進行!」
軽快に車は滑り出す。ウィンドウを開けていたから夏の心地よい風が星河の顔を撫でた。
こうやって優心と星河と活美の夏休みは始まった。それは宝探しの夏休み。彼と彼女達の青春の終わり。
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