15 / 77
家飲み 1(司)
しおりを挟む
って事で、ただいまマンション一階のコンビニで買い出しの真っ最中。
数子は若干やけっぱちで、あれもこれもと俺が持っているカゴにバンバン入れてくる。
甘えられているようで、ちょっと可愛くもある。
「ん、数子これ飲むのか?」
「ええ、ちょっと興味があって飲んでみたいんですけど、ダメですか?」
と子猫の視線で小首をかしげる。
「良いよ」
我知らず笑みが零れる。
きっと猫がミルク飲むみたいに舐めて終わりだろうけど、無駄になっても良いさ……。
ひと通り、食べ物や飲み物をカゴに入れ終わった時だった。
「先生、私メイク落としとかお泊りグッズを買いたいので、先にお部屋に帰ってもらってて良いですか?」
「了解」
俺は、空っぽのカゴを持って別コーナーへ行く数子の背中を見送った。
あ、これ……でも……
少し迷ったが、手に取りかごに入れた。
*
家に帰って洗濯物を干していると数子が帰宅。
新たな洗濯をスタートさせて家飲みもスタート。
俺は三百五十mlのビールで、数子は行き成りの鬼ころし。
「このおにこ(鬼ころし)初めて見たので飲んでみたくなって」
まるで新製品のジュースか何かを手に入れたかのようにウキウキと言って、手慣れた様子で七百二十ml入りの瓶を傾け、トクトクとコップに注ぎ入れる。
にしても、おにこって……くくく
乾杯するなり数子は貝ひも片手にコップ酒をゴクゴク
「くぅぅしみるぅぅ」
「お前ガード下で飲んでるオヤジかよっ!?」
男らし過ぎるし面白すぎる!!
「あはは、つい地が。先生は飲まないんですか?」
数子は不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。
それにしてもさっきから『先生』って……、お仕置きは何にしようか?
くすりと笑ってビールで喉を潤す。
どうやら俺は数子の事を結構気に入っているらしい。
二人で過ごす初めての夜は、未だ始まったばかりだ。
数子は若干やけっぱちで、あれもこれもと俺が持っているカゴにバンバン入れてくる。
甘えられているようで、ちょっと可愛くもある。
「ん、数子これ飲むのか?」
「ええ、ちょっと興味があって飲んでみたいんですけど、ダメですか?」
と子猫の視線で小首をかしげる。
「良いよ」
我知らず笑みが零れる。
きっと猫がミルク飲むみたいに舐めて終わりだろうけど、無駄になっても良いさ……。
ひと通り、食べ物や飲み物をカゴに入れ終わった時だった。
「先生、私メイク落としとかお泊りグッズを買いたいので、先にお部屋に帰ってもらってて良いですか?」
「了解」
俺は、空っぽのカゴを持って別コーナーへ行く数子の背中を見送った。
あ、これ……でも……
少し迷ったが、手に取りかごに入れた。
*
家に帰って洗濯物を干していると数子が帰宅。
新たな洗濯をスタートさせて家飲みもスタート。
俺は三百五十mlのビールで、数子は行き成りの鬼ころし。
「このおにこ(鬼ころし)初めて見たので飲んでみたくなって」
まるで新製品のジュースか何かを手に入れたかのようにウキウキと言って、手慣れた様子で七百二十ml入りの瓶を傾け、トクトクとコップに注ぎ入れる。
にしても、おにこって……くくく
乾杯するなり数子は貝ひも片手にコップ酒をゴクゴク
「くぅぅしみるぅぅ」
「お前ガード下で飲んでるオヤジかよっ!?」
男らし過ぎるし面白すぎる!!
「あはは、つい地が。先生は飲まないんですか?」
数子は不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。
それにしてもさっきから『先生』って……、お仕置きは何にしようか?
くすりと笑ってビールで喉を潤す。
どうやら俺は数子の事を結構気に入っているらしい。
二人で過ごす初めての夜は、未だ始まったばかりだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,388
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる