51 / 119
4章 ラグナロクの大迷宮
45.罠
しおりを挟む
エーミールが消えた瞬間、一欠片の肉片が吹き飛んだ。
よく見るとーー足だった。
数秒遅れてドサリと音がする。左足を失ったルカクが倒れた音だった。
「片手片足のお主じゃあもう逃げることも出来ないのう。さあ、どうするのじゃ?」
ルカクを見下ろし、微笑を浮かべるエーミール。
わざと片手片足を斬ったのか。性格ホント悪いなあの爺さん。悪役のすることだろそれ。
「くっ...........ふっ、ハッハッハッハッハ!」
何かと思いきやいきなりルカクが笑い出した。物凄く気持ち悪いが、片手片足失えば誰だってそうなるか。いや笑いはしないな。
「何がおかしいのじゃ?」
片足でルカクの傷口を抉るように踏むエーミールが尋ねる。爺さんマジ怖い。
「何がって!?決まってるじゃないか!?今から起こることを想像しただけだよ!!」
ルカクはさぞ可笑しそうにヘラヘラ笑っている。
誰もがルカクの妄言だと思ったその時、エーミールが高速で1歩下がった。
「.......ほう。なかなか強者じゃのうお主」
エーミールの元いた場所には銀色に輝く剣が振り下ろされていた。
「.......えっ?」
いつの間にかルカクの後ろに人がいた。そのことに今まで誰も気付かなかったことが不思議なくらいに。
「ハッハッハ!何の用意もせずに俺がここに来ていると思ったか?残念ー!あと一息だったなあ!.......おい、取り敢えず俺を守れ」
散々興奮したように叫んだあと、ルカクが這い蹲りながら偉そうに命じた。
それに応じてルカクの後ろにいた、全身黒服で包まれた顔を見せない男が片手を上げる。
その瞬間、どこから湧き出たのか大量の黒服達が俺たちを囲んだ。
「この者達は?」
くぐもった声で黒服がルカクを治療しながら尋ねる。
「殺せ」
「了解しました」
黒服が片手を上げる。
その瞬間、囲むように立っていた黒服が俺達との間合いを詰めーーーようとして吹っ飛ばされた。
「仲間には手出しはさせんでよ。ワシはリーダーじゃからなあ」
エーミールは剣を鞘に収めながらそう言った。
格好よさすぎるぜあの爺さん。普段はアレだけどいざとなったら凄いな。普段はアレだけど。
「とは言えこのままじゃ、ちとまずい。お前さんらそこの薬箱からアドルフを治せる薬を探してくれんか?」
「あ、ああ」
エーミールの言葉で我を取り戻したようにフレッドは薬箱を弄り始めた。
てか俺倒れたまんまだけど放置っすか。魔力使いすぎて立てないんだけど.....?
「レイ、大丈夫?」
誰か助けてっー、と思っていたらシルクが膝立ち状態で俺を見下ろすのが見えた。
「ん、魔力使いすぎた。しばらく動けないかも。シルクは?」
「私もあと上級1つが限界。フウも私以上に疲弊してる。何か打開策がないと厳しいかもね」
ほら、とシルクは周囲を指差した。
「おいおい.....まじかよ....」
さっきエーミールが吹っ飛ばしたはずの黒服達が蘇っている。
向こうは復活する多数の黒服、こっちはエーミールと疲弊したメンバーだけ。精霊を呼び出そうにもいくらかの魔力がいるから魔力がほとんど無い今、呼び出すのは賭けになる。
本当にまずい。いくらエーミールが踏ん張ってもいつかはジリ貧だ。
何か....何か打開策は......。
「ねえ、この地面に何か書かれてない?」
唐突にシルクがそう切り出した。
言われてみれば地面に消えないチョークのような白い線が書かれている気がする。
円だ。半径10mはある円に見える。
「・・・・恐らく魔法陣。魔法陣中央に魔力を流し込めば発動する。・・・何が発動するかは賭けだけど・・・」
フウが疲れ果てて地面に横になりながら教えてくれた。
何かしらが発動する魔法陣。正直賭けなわけだがこの状況を打開するにはこれしか無いか。
だが見える限り魔法陣中央までは黒服達を突っ切って行かないといけない。いや、まず魔力がないから発動すること自体不可能、か。
せめて少しの魔力さえあれば......。
いや、待てよ。確か俺は魔力を回復する術を持っている。
「.......魔力結晶!」
しばらく取り出していなかった水晶玉をポケットから取り出す。
「....なんで貴重な魔力結晶を、と言いたいところだけど今は聞かないわ。それがあれば魔方陣を発動できるはず」
早速俺は魔力結晶を使おうとーーーして気付いた。
あれ?これどうやって使うんだ?
取り敢えず胸に当ててみるーーが何も起こらない。
「......何やってるの?」
「いやー使い方がわかんない」
「...呆れた。魔力を吸い取るように念じればいいだけよ」
念じるだけかよ!なんか、こう、神秘的な動作とか、いるかとねえ?
えーっと?魔力を吸い取るイメージ、吸い取る吸い取る......。
「おおっ!なんか魔力が回復した!」
「はい良かった。次はどうやってあれを突破するかだね」
なんか対応が雑だ。いやこんな状況だから間違ってはいないけれども。
魔力が回復したため、体を起き上がらせ"あれ"を見ると再びエーミールが粉砕していた。
まだ大丈夫そうだが落ちるのも時間の問題だ。
「これ以上エーミールさんに負担はかけられない。だれか突破できる人が他にーー」
「俺が行く」
突然背後から声がかかり、振り返ると目の下にクマができているアドルフだった。
「もう大丈夫なんですか!?」
「ああ。いつまでも休んではいられない。あれを突破するんだろう?その役目、俺に任せてくれ」
「いや、俺がやる。アドルフはまだ無理だ」
ストップをかけたのはフレッドだった。
確かに今まで大怪我を負っていた人に任せるのは危険だ。
「いや、君はどちらかというと1対1が得意だろう?俺は多人数相手が得意だ。だから俺がやる」
「.......どうしてもやるようだな。だったら2人でーー」
「いや、フレッドは敵の意識がこっちに向かないように陽動してくれ」
「.......わかったよ。だが、死ぬなよ?」
「フッ、雷剣と呼ばれた男の凄まじさ見せてやるよ」
フレッドとアドルフはお互いがっちり握手を交わした。なんてハリウッドなアメリカンなんだ。
なんて言ってる場合じゃない。
「じゃあ、行くぞ!」
そう掛け声を上げ、まずフレッドが飛び出した。大声を上げ、黒服に斬りかかる。
ルカクや黒服の意識がそちらへ向いた瞬間、すべての準備は整った。
「よし。今だ」
そう小さくつぶやき、アドルフは颯爽と飛び出した。
一瞬で3人を斬り伏せ、魔法陣の中央へ道を開ける。
俺は置いて行かれないよう全力で走った。
「.......やつら何をする気だ?」
やっとルカクらの意識がこっちに向いた時、俺たちはすでに魔法陣中央に到達していた。
あとは魔法陣に魔力を込めるだけ。
俺は魔法陣に手を置き、魔力を込める。
魔法陣中心部から光の波がどんどん広がっていく。
「.......ッ!!魔法陣かっ!まずい!魔力を込めさせるな!」
魔法陣に気付いたルカクが黒服に命令し、黒服達は俺の元へ駆け寄るーーーつもりが再び吹っ飛ばされる。
「邪魔するでない」
「くっそ!老ぼれジジイが!!」
そんな戦いを横目で見ながら、さらに魔力を込める。
どんどん光は広がっていき、やがて魔法陣全体を覆おうとしていた。
その時、急に体の力が抜けた。
まさかもう魔力が無くなったのか.....?
もう直ぐ発動できそうな時に......!
「手を離さないで!」
誰かが俺の手を握った。握りながら魔法陣に魔力が流れているのを感じる。
「シルク.....?」
「言ったでしょ。上級一発分は魔力残ってるって」
あーーなるほど。
そんな納得と共に、ついに魔法陣が全て輝いた。
地面に直径20mの大きな魔法陣が浮かび上がる。
誰もがその輝きに目を奪われていた。
隣で戦っていたアドルフがふと漏らす。
「これは.....転移の魔法陣.....」
よく見るとーー足だった。
数秒遅れてドサリと音がする。左足を失ったルカクが倒れた音だった。
「片手片足のお主じゃあもう逃げることも出来ないのう。さあ、どうするのじゃ?」
ルカクを見下ろし、微笑を浮かべるエーミール。
わざと片手片足を斬ったのか。性格ホント悪いなあの爺さん。悪役のすることだろそれ。
「くっ...........ふっ、ハッハッハッハッハ!」
何かと思いきやいきなりルカクが笑い出した。物凄く気持ち悪いが、片手片足失えば誰だってそうなるか。いや笑いはしないな。
「何がおかしいのじゃ?」
片足でルカクの傷口を抉るように踏むエーミールが尋ねる。爺さんマジ怖い。
「何がって!?決まってるじゃないか!?今から起こることを想像しただけだよ!!」
ルカクはさぞ可笑しそうにヘラヘラ笑っている。
誰もがルカクの妄言だと思ったその時、エーミールが高速で1歩下がった。
「.......ほう。なかなか強者じゃのうお主」
エーミールの元いた場所には銀色に輝く剣が振り下ろされていた。
「.......えっ?」
いつの間にかルカクの後ろに人がいた。そのことに今まで誰も気付かなかったことが不思議なくらいに。
「ハッハッハ!何の用意もせずに俺がここに来ていると思ったか?残念ー!あと一息だったなあ!.......おい、取り敢えず俺を守れ」
散々興奮したように叫んだあと、ルカクが這い蹲りながら偉そうに命じた。
それに応じてルカクの後ろにいた、全身黒服で包まれた顔を見せない男が片手を上げる。
その瞬間、どこから湧き出たのか大量の黒服達が俺たちを囲んだ。
「この者達は?」
くぐもった声で黒服がルカクを治療しながら尋ねる。
「殺せ」
「了解しました」
黒服が片手を上げる。
その瞬間、囲むように立っていた黒服が俺達との間合いを詰めーーーようとして吹っ飛ばされた。
「仲間には手出しはさせんでよ。ワシはリーダーじゃからなあ」
エーミールは剣を鞘に収めながらそう言った。
格好よさすぎるぜあの爺さん。普段はアレだけどいざとなったら凄いな。普段はアレだけど。
「とは言えこのままじゃ、ちとまずい。お前さんらそこの薬箱からアドルフを治せる薬を探してくれんか?」
「あ、ああ」
エーミールの言葉で我を取り戻したようにフレッドは薬箱を弄り始めた。
てか俺倒れたまんまだけど放置っすか。魔力使いすぎて立てないんだけど.....?
「レイ、大丈夫?」
誰か助けてっー、と思っていたらシルクが膝立ち状態で俺を見下ろすのが見えた。
「ん、魔力使いすぎた。しばらく動けないかも。シルクは?」
「私もあと上級1つが限界。フウも私以上に疲弊してる。何か打開策がないと厳しいかもね」
ほら、とシルクは周囲を指差した。
「おいおい.....まじかよ....」
さっきエーミールが吹っ飛ばしたはずの黒服達が蘇っている。
向こうは復活する多数の黒服、こっちはエーミールと疲弊したメンバーだけ。精霊を呼び出そうにもいくらかの魔力がいるから魔力がほとんど無い今、呼び出すのは賭けになる。
本当にまずい。いくらエーミールが踏ん張ってもいつかはジリ貧だ。
何か....何か打開策は......。
「ねえ、この地面に何か書かれてない?」
唐突にシルクがそう切り出した。
言われてみれば地面に消えないチョークのような白い線が書かれている気がする。
円だ。半径10mはある円に見える。
「・・・・恐らく魔法陣。魔法陣中央に魔力を流し込めば発動する。・・・何が発動するかは賭けだけど・・・」
フウが疲れ果てて地面に横になりながら教えてくれた。
何かしらが発動する魔法陣。正直賭けなわけだがこの状況を打開するにはこれしか無いか。
だが見える限り魔法陣中央までは黒服達を突っ切って行かないといけない。いや、まず魔力がないから発動すること自体不可能、か。
せめて少しの魔力さえあれば......。
いや、待てよ。確か俺は魔力を回復する術を持っている。
「.......魔力結晶!」
しばらく取り出していなかった水晶玉をポケットから取り出す。
「....なんで貴重な魔力結晶を、と言いたいところだけど今は聞かないわ。それがあれば魔方陣を発動できるはず」
早速俺は魔力結晶を使おうとーーーして気付いた。
あれ?これどうやって使うんだ?
取り敢えず胸に当ててみるーーが何も起こらない。
「......何やってるの?」
「いやー使い方がわかんない」
「...呆れた。魔力を吸い取るように念じればいいだけよ」
念じるだけかよ!なんか、こう、神秘的な動作とか、いるかとねえ?
えーっと?魔力を吸い取るイメージ、吸い取る吸い取る......。
「おおっ!なんか魔力が回復した!」
「はい良かった。次はどうやってあれを突破するかだね」
なんか対応が雑だ。いやこんな状況だから間違ってはいないけれども。
魔力が回復したため、体を起き上がらせ"あれ"を見ると再びエーミールが粉砕していた。
まだ大丈夫そうだが落ちるのも時間の問題だ。
「これ以上エーミールさんに負担はかけられない。だれか突破できる人が他にーー」
「俺が行く」
突然背後から声がかかり、振り返ると目の下にクマができているアドルフだった。
「もう大丈夫なんですか!?」
「ああ。いつまでも休んではいられない。あれを突破するんだろう?その役目、俺に任せてくれ」
「いや、俺がやる。アドルフはまだ無理だ」
ストップをかけたのはフレッドだった。
確かに今まで大怪我を負っていた人に任せるのは危険だ。
「いや、君はどちらかというと1対1が得意だろう?俺は多人数相手が得意だ。だから俺がやる」
「.......どうしてもやるようだな。だったら2人でーー」
「いや、フレッドは敵の意識がこっちに向かないように陽動してくれ」
「.......わかったよ。だが、死ぬなよ?」
「フッ、雷剣と呼ばれた男の凄まじさ見せてやるよ」
フレッドとアドルフはお互いがっちり握手を交わした。なんてハリウッドなアメリカンなんだ。
なんて言ってる場合じゃない。
「じゃあ、行くぞ!」
そう掛け声を上げ、まずフレッドが飛び出した。大声を上げ、黒服に斬りかかる。
ルカクや黒服の意識がそちらへ向いた瞬間、すべての準備は整った。
「よし。今だ」
そう小さくつぶやき、アドルフは颯爽と飛び出した。
一瞬で3人を斬り伏せ、魔法陣の中央へ道を開ける。
俺は置いて行かれないよう全力で走った。
「.......やつら何をする気だ?」
やっとルカクらの意識がこっちに向いた時、俺たちはすでに魔法陣中央に到達していた。
あとは魔法陣に魔力を込めるだけ。
俺は魔法陣に手を置き、魔力を込める。
魔法陣中心部から光の波がどんどん広がっていく。
「.......ッ!!魔法陣かっ!まずい!魔力を込めさせるな!」
魔法陣に気付いたルカクが黒服に命令し、黒服達は俺の元へ駆け寄るーーーつもりが再び吹っ飛ばされる。
「邪魔するでない」
「くっそ!老ぼれジジイが!!」
そんな戦いを横目で見ながら、さらに魔力を込める。
どんどん光は広がっていき、やがて魔法陣全体を覆おうとしていた。
その時、急に体の力が抜けた。
まさかもう魔力が無くなったのか.....?
もう直ぐ発動できそうな時に......!
「手を離さないで!」
誰かが俺の手を握った。握りながら魔法陣に魔力が流れているのを感じる。
「シルク.....?」
「言ったでしょ。上級一発分は魔力残ってるって」
あーーなるほど。
そんな納得と共に、ついに魔法陣が全て輝いた。
地面に直径20mの大きな魔法陣が浮かび上がる。
誰もがその輝きに目を奪われていた。
隣で戦っていたアドルフがふと漏らす。
「これは.....転移の魔法陣.....」
1
お気に入りに追加
5,076
あなたにおすすめの小説
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します
カオリグサ
ファンタジー
病で幼いころから病室から出たことがなかった少年
生きるため懸命にあがいてきたものの、進行が恐ろしく速い癌によって体が蝕まれ
手術の甲斐もむなしく死んでしまった
そんな生を全うできなかった少年に女神が手を差し伸べた
女神は少年に幸せになってほしいと願う
そして目覚めると、少年は少女になっていた
今生は精霊王女として生きることとなった少女の
チートクラスに強い仲間と共に歩む旅物語
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる