9 / 24
6
しおりを挟む
私は朝早くからある建物に来ていた。
「おはようございます」
「おや、おはよう。奈央ちゃん」
「まだ、中は開いていないですか?」
「大丈夫だよ。そうそう、奈央ちゃんが読みたがっていた本が昨日返却されていたから、誰も借りていなかったらオススメコーナーのところにあると思うよ」
「本当ですか! ありがとうございます」
今日は日曜日で学校はお休み。部活も入っていない私にとっては嫌な思いをしなくっていい日だからテンションが結構あがっているの。
日曜日はいつも街の図書館で過ごすことが多いの。たまに土曜日も過ごすことがあるかな。
「本当に奈央ちゃんは本が好きだよね」
「はい」
「友達と遊ばないのかい?」
「あっ……何だか、みんな忙しいみたいです」
「そうかぁ~。じゃあ、ゆっくりしていきなさい」
「はい。ありがとうございます」
図書館の係の人が居なくなってはぁ~とため息を漏らした。
(嘘……ついちゃったなぁ……)
いつも私に話しかけてくれる富山さんはおじいちゃん。いつも優しい人で私が何回も通っているからもう顔なじみだし。富山さんは図書館の係の人の中では結構年配の人。何かと私のことを心配してくれる人なの。
(友達がいないなんて……いえないよ。いくら富山さんでも……)
友達と言えるなら甘奈さんくらい。けど、今は微妙な関係。昔の嫌な思い出が私の頭の中、心の中から完全に消えないと甘奈さんとの関係は変わらないだろうなぁ~と思った。
(私のせいで甘奈さんはケガをした。もう、治っているけど……)
私が小学生の時にイジメられている甘奈さんを助けてあげだの。あの時は甘奈さんはこっちに引っ越し、始めてお友達になったのが私なの。家が近所ということもあったけど。
小学生の時は、私は明るかったし、甘奈さんも明るかったけど、しゃべり方が変だと言って男子にイジメられていたの。そんなイジメられている甘奈さんを私が助けてあげると今度は私が甘奈さんをイジメていたメンバーの標的になり、ある放課後。
図工で使った絵の具を投げては私に当てるゲームをしていて私に当たりそうになった絵の具の道具で、絵の具のパレットが当たると思った瞬間、甘奈さんが私を庇って変わりにパレットにあたり、当たりどころが悪かったせいでケガをさせた上、針で縫うまでの大きなケガをさせてしまった。
このことで、ケガをさせた男子は怒られ、私は自分を責めた。親や甘奈さんの両親や甘奈さんから気にすることはないよと言われたが自分では納得することができず、段々と距離を置くようになり、今に当たる。
(はぁ~気持ちが重くなっちゃった……。もう、忘れて読みたい本を探そう!)
暗い気持ちをその場でおさらばして図書館の中に向かった。図書館の中に入るとまずは、オススメコーナーに向かった。
「さぁーて、何を借りようかな……あっ、読みたかった本が3冊もある。これを借りよう」
自分で読みたい本を見つけて全部で5冊ほど、カウンターで借りる受付をして図書館を出ていったの。
「今日は早めに本を借りたから家でゆっくりと読もう~。楽しみだな~」
私は図書館以外に行くところがないのでまっすぐ家に向かうことにしたの。
図書館から家まで30分以上かかるけど、私は歩くのが好きだから、よく歩いて図書館に来る。
たまにお母さんの車や自転車で来ることもあるけど、ほとんどが歩きだ。
今日は歩きだからゆっくりと歩いて帰ろうと思って歩いていた。
「おはようございます」
「おや、おはよう。奈央ちゃん」
「まだ、中は開いていないですか?」
「大丈夫だよ。そうそう、奈央ちゃんが読みたがっていた本が昨日返却されていたから、誰も借りていなかったらオススメコーナーのところにあると思うよ」
「本当ですか! ありがとうございます」
今日は日曜日で学校はお休み。部活も入っていない私にとっては嫌な思いをしなくっていい日だからテンションが結構あがっているの。
日曜日はいつも街の図書館で過ごすことが多いの。たまに土曜日も過ごすことがあるかな。
「本当に奈央ちゃんは本が好きだよね」
「はい」
「友達と遊ばないのかい?」
「あっ……何だか、みんな忙しいみたいです」
「そうかぁ~。じゃあ、ゆっくりしていきなさい」
「はい。ありがとうございます」
図書館の係の人が居なくなってはぁ~とため息を漏らした。
(嘘……ついちゃったなぁ……)
いつも私に話しかけてくれる富山さんはおじいちゃん。いつも優しい人で私が何回も通っているからもう顔なじみだし。富山さんは図書館の係の人の中では結構年配の人。何かと私のことを心配してくれる人なの。
(友達がいないなんて……いえないよ。いくら富山さんでも……)
友達と言えるなら甘奈さんくらい。けど、今は微妙な関係。昔の嫌な思い出が私の頭の中、心の中から完全に消えないと甘奈さんとの関係は変わらないだろうなぁ~と思った。
(私のせいで甘奈さんはケガをした。もう、治っているけど……)
私が小学生の時にイジメられている甘奈さんを助けてあげだの。あの時は甘奈さんはこっちに引っ越し、始めてお友達になったのが私なの。家が近所ということもあったけど。
小学生の時は、私は明るかったし、甘奈さんも明るかったけど、しゃべり方が変だと言って男子にイジメられていたの。そんなイジメられている甘奈さんを私が助けてあげると今度は私が甘奈さんをイジメていたメンバーの標的になり、ある放課後。
図工で使った絵の具を投げては私に当てるゲームをしていて私に当たりそうになった絵の具の道具で、絵の具のパレットが当たると思った瞬間、甘奈さんが私を庇って変わりにパレットにあたり、当たりどころが悪かったせいでケガをさせた上、針で縫うまでの大きなケガをさせてしまった。
このことで、ケガをさせた男子は怒られ、私は自分を責めた。親や甘奈さんの両親や甘奈さんから気にすることはないよと言われたが自分では納得することができず、段々と距離を置くようになり、今に当たる。
(はぁ~気持ちが重くなっちゃった……。もう、忘れて読みたい本を探そう!)
暗い気持ちをその場でおさらばして図書館の中に向かった。図書館の中に入るとまずは、オススメコーナーに向かった。
「さぁーて、何を借りようかな……あっ、読みたかった本が3冊もある。これを借りよう」
自分で読みたい本を見つけて全部で5冊ほど、カウンターで借りる受付をして図書館を出ていったの。
「今日は早めに本を借りたから家でゆっくりと読もう~。楽しみだな~」
私は図書館以外に行くところがないのでまっすぐ家に向かうことにしたの。
図書館から家まで30分以上かかるけど、私は歩くのが好きだから、よく歩いて図書館に来る。
たまにお母さんの車や自転車で来ることもあるけど、ほとんどが歩きだ。
今日は歩きだからゆっくりと歩いて帰ろうと思って歩いていた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【コミカライズ&書籍化・取り下げ予定】お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。

君を愛することは無いと言うのならさっさと離婚して頂けますか
砂礫レキ
恋愛
十九歳のマリアンは、かなり年上だが美男子のフェリクスに一目惚れをした。
そして公爵である父に頼み伯爵の彼と去年結婚したのだ。
しかし彼は妻を愛することは無いと毎日宣言し、マリアンは泣きながら暮らしていた。
ある日転んだことが切っ掛けでマリアンは自分が二十五歳の日本人女性だった記憶を取り戻す。
そして三十歳になるフェリクスが今まで独身だったことも含め、彼を地雷男だと認識した。
「君を愛することはない」「いちいち言わなくて結構ですよ、それより離婚して頂けます?」
別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。
そして離婚について動くマリアンに何故かフェリクスの弟のラウルが接近してきた。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる