219 / 236
第十二章 普通の旅
第二百十八話 普通の旅(2)
しおりを挟む
結論からいうとシュクロはボロボロにされていた。突如姿を消したルルクはその様子を感情の欠落したような表情でじっと見ている。寝起きだからというよりはいつもそんな表情をしているので、そこは気にしなくてもいいだろう。
現場はシュクロと気性の激しそうな三人組との取っ組み合いの大げんかだ。路地裏とはいえ、通りすがりの人がちらちらと見て行く。しかしよくあることなのだろう。誰も止めに入ったりはしない。
三対一ではさすがに分が悪い。どうやら相手は傭兵らしく腕っぷしに自信があるようだ。理由がくだらないので加勢する気にもなれないが、本当にまずい状況になったらなんとかして宿に連れ戻すくらいはしようという心構えでルルクの隣に並ぶ。
気がつけば何も食べていなかったので間に合わせのように路地裏の店でパンを買って、それをルルクにも渡す。シェイルは朝シュクロと食べたらしい。当のシュクロは殴られた弾みでそれを全部吐いているようだが。
傭兵とならず者と紙一重だという認識だったが、この三人はどちらかというとプロフェッショナルに近いかもしれない。かなり動きがいい。三人を相手にしているわりには健闘している方だが、さすがにシュクロの動きが鈍りだす。そろそろ勘弁してもらった方がいいのかなとエリッツは思案し始めていた。
エリッツが相手がプロフェッショナルだろうと感じたのは動きのよさに加え手加減が絶妙だからだ。殺してしまう可能性があることは避けて痛めつけているのがわかる。さすがに殺すまではしなくていいという良識がある人たちみたいでよかった。シュクロが一方的にやられはじめても安心して見ていられる。
しかし驚いたのはその後だ。何がどうなったのかよくわからないが、シュクロとその三人は急に意気投合し、あれよあれよという間に肩を組んで飲みに出かけてしまったのだ。
エリッツはシェイルとルルクと一緒にその一部始終をただ見守っていただけだ。何が起こったのかわからない。
「どういう意味?」
そのルルクがパンを片手にぼんやりとエリッツを見上げた。
「どういうって……」
エリッツも意味がわからない。反射的にシェイルを見上げる。
「知りませんよ」
シェイルは即座に首を振る。
「――とりあえず、シュクロは夜まで戻ってこないでしょうから、わたしたちはのんびりしましょうか」
「見張らなくて大丈夫ですか?」
「誰かが見張っているでしょう」
そうだった。どうせ後ろからいろんな人がついてきている。エリッツたちがやらなければいけないわけではない。
そう考えるととても穏やかな気分になる。最近忙しくてのんびりする時間がなかった。それもこれも全部シュクロのせいなのだが、皮肉なことにそのシュクロのおかげでしばらく休暇のような日々が過ごせるのだからお礼くらいいってもいいくらいかもしれない。ボロの旅装も汚してはいけないという配慮が不要なので気が楽だし、特に予定が定まっていないのも焦らなくていい。さらに今日はもうシュクロにも煩わされずにすみそうで清々しい気分だ。とりあえずいったん宿に戻ろうと歩き出したとき、ルルクがシェイルの服を引っ張った。
「御子様、あの人はどうして精霊を使わなかったの?」
久しぶりにルルクの声を聞いた気がした。無口にもほどがある。
しかしルルクのいう通り術を使えば怪我を負うこともなかったはずだ。シュクロは動きが悪いわけではないが腕っぷしが強いタイプではなく、術士としての能力を合わせて強いのだ。何しろシェイルを見張っていた人たちを全員倒してしまったくらいだ。術を使わなければ、二割の力も出せていないくらいではないか。相手は傭兵とはいえたった三人である。術を使えば一瞬で方が付く。
「ルルク、わたしのことはシェイルと呼んでください」
シェイルはルルクと目線を合わせるようにその場で腰をかがめる。ルルクは無表情のまま小さく頷いた。マイペースなことにパンをくわえ、もぐもぐしている。
「わたしもなぜだかわからないので考えてみます。ルルクも考えてごらんなさい」
どうやらシェイルはルルクのことをかっているようだ。保護区でも父親のことを話して聞かせたり、いろいろと悟すようなことをしたりと気にかけてあげていた。もしかして今回ルルクを連れてきたのも何らかの意図があってのことかもしれない。
――端的にいって妬ましい。
エリッツだってシュクロの旅行の件で課題を与えられて、それをちゃんとこなしたのだ。だからいろいろ期待されているのだと思う。あれからばたばたしてしまって、まだご褒美はもらっていないが。
しかしルルクやアルヴィンはもっとシェイルに近いところで期待されている気がする。同じ黒い髪をしている人たちだ。エリッツとは期待の性質が違うように思う。
「エリッツ?」
勘の鋭いシェイルはエリッツがよくない感情に支配されつつあることにすぐ気づいてしまう。
「エリッツはどうしてシュクロが術を使わなかったんだと思いますか?」
無理やり仲間に入れてもらったようでなんだか気恥ずかしい。
「それは……大ごとにしたくなかったんじゃないでしょうか」
そもそも術士の存在は機密事項だ。こんな場所で派手に戦われては前代未聞の大騒ぎになるし、下手をしたら相手は死んでしまう。
「そんな配慮ができる人でしょうか」
シェイルは首を傾げている。
確かにそんなに思慮深い人ではない。何しろレジス城下でシェイルに炎式で攻撃してきたくらいだ。もし通りすがりの人が目撃したら大騒ぎになるところだった。
「私と……同じ、かも」
ルルクがもぐもぐやりながらひとりごとのように声をもらした。
「何か、精霊との間に……問題を抱えて……」
考え途中であるかのように訥々とつぶやく。
「精霊に……嫌われている?」
エリッツは思わず吹き出しそうになる。人間に嫌われるだけじゃなくて精霊にまで嫌われているのだろうか。
「それはあり得ますね」
シェイルは大まじめに頷いている。
「ルーヴィック様が術士についてはかなり研究を進めていらっしゃいますが、一口に術士といっても実はかなり個性があるみたいなんですよね。シュクロは術素を集めるのにかなり時間がかかるタイプなのかもしれません。こういうタイプが先ほどのように一人で戦う場合は、術士であることをさとられないように体術などで時間を稼いで、不意打ちの一発で仕留めるのが常套です。しかし……」
シェイルはまた首を傾げた。
「精霊はいっぱいいたのに……」
ルルクがまたつぶやく。
「そうなんですよ。やろうと思えばもっと早く反撃できました。あれはルルクが集めたんですね?」
ルルクは頷いたのかパンを飲み込んだのかわからない仕草をする。両方同時にしたのかもしれない。
エリッツには術素が見えないのでよくわからなかったが、どうやらルルクは密かにシュクロに加勢していたらしい。これは意外だ。あまりお節介を焼くようなタイプではないように思っていた。
「実績……」
なるほど。アレックスの護衛の座を得るための点数稼ぎだったのか。なかなか打算的だ。
「不思議ですね」
いいながらシェイルは宿へ戻ってゆく。昨夜見たときもなかなか年季が入った宿だと思ったが、明るいところで見るとなおさらだ。一部の部屋の雨戸は外れかけ、気のせいかもしれないが全体的に傾いて見える。嵐が来たら大変なことになりそうだ。
「あ、ねぇ、ルルク、今からロイの言葉で話そうよ」
昨日はほとんど話さなかったルルクが、先ほど二日分くらい話をしたので、エリッツはちょっと調子に乗ってしまった。あれからさらに語学の勉強を続けているが、いかんせん会話の経験が少なすぎる。ルルクくらいの話のスピードが一番聞き取りやすいのだ。リギルもダフィットもシェイルによくロイの言葉で話しかけているが、とにかく速すぎる。
しかしルルクはエリッツを一瞥しただけで黙ってシェイルの後を追いかけていってしまった。 ルルクは視察のとき、他の保護区のロイたちとは違ってシェイルにさほど興味がないような様子だったが、今はわりとシェイルについて回っている。シェイルが何か聞けば八割くらいは素直に返事をしているが、エリッツの場合は十割無視している。ルルク自身は自分の都合でエリッツに話しかけてくるのに、だ。どうも嫌な予感がする。アルヴィンのときのように急にシェイルの弟子になりたいなどといい出したりしないか。
現場はシュクロと気性の激しそうな三人組との取っ組み合いの大げんかだ。路地裏とはいえ、通りすがりの人がちらちらと見て行く。しかしよくあることなのだろう。誰も止めに入ったりはしない。
三対一ではさすがに分が悪い。どうやら相手は傭兵らしく腕っぷしに自信があるようだ。理由がくだらないので加勢する気にもなれないが、本当にまずい状況になったらなんとかして宿に連れ戻すくらいはしようという心構えでルルクの隣に並ぶ。
気がつけば何も食べていなかったので間に合わせのように路地裏の店でパンを買って、それをルルクにも渡す。シェイルは朝シュクロと食べたらしい。当のシュクロは殴られた弾みでそれを全部吐いているようだが。
傭兵とならず者と紙一重だという認識だったが、この三人はどちらかというとプロフェッショナルに近いかもしれない。かなり動きがいい。三人を相手にしているわりには健闘している方だが、さすがにシュクロの動きが鈍りだす。そろそろ勘弁してもらった方がいいのかなとエリッツは思案し始めていた。
エリッツが相手がプロフェッショナルだろうと感じたのは動きのよさに加え手加減が絶妙だからだ。殺してしまう可能性があることは避けて痛めつけているのがわかる。さすがに殺すまではしなくていいという良識がある人たちみたいでよかった。シュクロが一方的にやられはじめても安心して見ていられる。
しかし驚いたのはその後だ。何がどうなったのかよくわからないが、シュクロとその三人は急に意気投合し、あれよあれよという間に肩を組んで飲みに出かけてしまったのだ。
エリッツはシェイルとルルクと一緒にその一部始終をただ見守っていただけだ。何が起こったのかわからない。
「どういう意味?」
そのルルクがパンを片手にぼんやりとエリッツを見上げた。
「どういうって……」
エリッツも意味がわからない。反射的にシェイルを見上げる。
「知りませんよ」
シェイルは即座に首を振る。
「――とりあえず、シュクロは夜まで戻ってこないでしょうから、わたしたちはのんびりしましょうか」
「見張らなくて大丈夫ですか?」
「誰かが見張っているでしょう」
そうだった。どうせ後ろからいろんな人がついてきている。エリッツたちがやらなければいけないわけではない。
そう考えるととても穏やかな気分になる。最近忙しくてのんびりする時間がなかった。それもこれも全部シュクロのせいなのだが、皮肉なことにそのシュクロのおかげでしばらく休暇のような日々が過ごせるのだからお礼くらいいってもいいくらいかもしれない。ボロの旅装も汚してはいけないという配慮が不要なので気が楽だし、特に予定が定まっていないのも焦らなくていい。さらに今日はもうシュクロにも煩わされずにすみそうで清々しい気分だ。とりあえずいったん宿に戻ろうと歩き出したとき、ルルクがシェイルの服を引っ張った。
「御子様、あの人はどうして精霊を使わなかったの?」
久しぶりにルルクの声を聞いた気がした。無口にもほどがある。
しかしルルクのいう通り術を使えば怪我を負うこともなかったはずだ。シュクロは動きが悪いわけではないが腕っぷしが強いタイプではなく、術士としての能力を合わせて強いのだ。何しろシェイルを見張っていた人たちを全員倒してしまったくらいだ。術を使わなければ、二割の力も出せていないくらいではないか。相手は傭兵とはいえたった三人である。術を使えば一瞬で方が付く。
「ルルク、わたしのことはシェイルと呼んでください」
シェイルはルルクと目線を合わせるようにその場で腰をかがめる。ルルクは無表情のまま小さく頷いた。マイペースなことにパンをくわえ、もぐもぐしている。
「わたしもなぜだかわからないので考えてみます。ルルクも考えてごらんなさい」
どうやらシェイルはルルクのことをかっているようだ。保護区でも父親のことを話して聞かせたり、いろいろと悟すようなことをしたりと気にかけてあげていた。もしかして今回ルルクを連れてきたのも何らかの意図があってのことかもしれない。
――端的にいって妬ましい。
エリッツだってシュクロの旅行の件で課題を与えられて、それをちゃんとこなしたのだ。だからいろいろ期待されているのだと思う。あれからばたばたしてしまって、まだご褒美はもらっていないが。
しかしルルクやアルヴィンはもっとシェイルに近いところで期待されている気がする。同じ黒い髪をしている人たちだ。エリッツとは期待の性質が違うように思う。
「エリッツ?」
勘の鋭いシェイルはエリッツがよくない感情に支配されつつあることにすぐ気づいてしまう。
「エリッツはどうしてシュクロが術を使わなかったんだと思いますか?」
無理やり仲間に入れてもらったようでなんだか気恥ずかしい。
「それは……大ごとにしたくなかったんじゃないでしょうか」
そもそも術士の存在は機密事項だ。こんな場所で派手に戦われては前代未聞の大騒ぎになるし、下手をしたら相手は死んでしまう。
「そんな配慮ができる人でしょうか」
シェイルは首を傾げている。
確かにそんなに思慮深い人ではない。何しろレジス城下でシェイルに炎式で攻撃してきたくらいだ。もし通りすがりの人が目撃したら大騒ぎになるところだった。
「私と……同じ、かも」
ルルクがもぐもぐやりながらひとりごとのように声をもらした。
「何か、精霊との間に……問題を抱えて……」
考え途中であるかのように訥々とつぶやく。
「精霊に……嫌われている?」
エリッツは思わず吹き出しそうになる。人間に嫌われるだけじゃなくて精霊にまで嫌われているのだろうか。
「それはあり得ますね」
シェイルは大まじめに頷いている。
「ルーヴィック様が術士についてはかなり研究を進めていらっしゃいますが、一口に術士といっても実はかなり個性があるみたいなんですよね。シュクロは術素を集めるのにかなり時間がかかるタイプなのかもしれません。こういうタイプが先ほどのように一人で戦う場合は、術士であることをさとられないように体術などで時間を稼いで、不意打ちの一発で仕留めるのが常套です。しかし……」
シェイルはまた首を傾げた。
「精霊はいっぱいいたのに……」
ルルクがまたつぶやく。
「そうなんですよ。やろうと思えばもっと早く反撃できました。あれはルルクが集めたんですね?」
ルルクは頷いたのかパンを飲み込んだのかわからない仕草をする。両方同時にしたのかもしれない。
エリッツには術素が見えないのでよくわからなかったが、どうやらルルクは密かにシュクロに加勢していたらしい。これは意外だ。あまりお節介を焼くようなタイプではないように思っていた。
「実績……」
なるほど。アレックスの護衛の座を得るための点数稼ぎだったのか。なかなか打算的だ。
「不思議ですね」
いいながらシェイルは宿へ戻ってゆく。昨夜見たときもなかなか年季が入った宿だと思ったが、明るいところで見るとなおさらだ。一部の部屋の雨戸は外れかけ、気のせいかもしれないが全体的に傾いて見える。嵐が来たら大変なことになりそうだ。
「あ、ねぇ、ルルク、今からロイの言葉で話そうよ」
昨日はほとんど話さなかったルルクが、先ほど二日分くらい話をしたので、エリッツはちょっと調子に乗ってしまった。あれからさらに語学の勉強を続けているが、いかんせん会話の経験が少なすぎる。ルルクくらいの話のスピードが一番聞き取りやすいのだ。リギルもダフィットもシェイルによくロイの言葉で話しかけているが、とにかく速すぎる。
しかしルルクはエリッツを一瞥しただけで黙ってシェイルの後を追いかけていってしまった。 ルルクは視察のとき、他の保護区のロイたちとは違ってシェイルにさほど興味がないような様子だったが、今はわりとシェイルについて回っている。シェイルが何か聞けば八割くらいは素直に返事をしているが、エリッツの場合は十割無視している。ルルク自身は自分の都合でエリッツに話しかけてくるのに、だ。どうも嫌な予感がする。アルヴィンのときのように急にシェイルの弟子になりたいなどといい出したりしないか。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
暗黒騎士様の町おこし ~魔族娘の異世界交易~
盛り塩
ファンタジー
現世転移してしまった暗黒騎士と現地の村民によるハートフルギャグ物語。
聖王国との戦争で追い詰められ、奈落の渓谷へと身を投げた暗黒騎士アルテマ。
辿り着いた先は谷底でも地獄でもなく、日本という国のとある限界集落だった。
現世の文明に驚愕したアルテマは、異世界への扉を開き、集落と帝国との交易を始める。
※カクヨムにて先行投降しております。
【完結】目覚めたら異世界で国境警備隊の隊員になっていた件。
みやこ嬢
ファンタジー
【2024年9月9日完結、全40話、ブロマンスファンタジー】
才智正哉(さいち・まさちか)は社会人一年生の会社員。ある日、真っ暗な闇の中で嘆く赤髪の青年の夢を見てから目を覚ますと異世界にいた。しかも、夢で見た赤髪の青年ゼノンの体に意識を宿した状態で。
仲間に事情を訴えてもまともに取り合ってもらえず、仕方なく『ゼノン』として過ごすことに。国境警備隊の任務について教わるうちに仲間たちと次第に打ち解けていく。
時折見る闇の夢で少しずつゼノンと交流し、入れ替わる前の記憶が欠落していることに気付く。元の体に戻るためには、まず記憶を取り戻さねばならない。
人情に厚く涙もろい隊長、隊長至上主義の班長、無愛想で油断ならない同僚、重い過去を持つ人懐こい同室の同僚、世話焼きな家政夫、心配性の優しい軍医、ワケあり腹ペコ魔術師に囲まれ、慣れない異世界で悪戦苦闘する青年のお話。
★1話と39話に挿し絵追加
★カクヨム掲載作品を加筆修正
★2024/09/06〜ホトラン入り感謝!
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
裕也の冒険 ~~不思議な旅~~
ひろの助
キャラ文芸
俺。名前は「愛武 裕也」です。
仕事は商社マン。そう言ってもアメリカにある会社。
彼は高校時代に、一人の女性を好きになった。
その女性には、不思議なハートの力が有った。
そして、光と闇と魔物、神々の戦いに巻き込まれる二人。
そのさなか。俺は、真菜美を助けるため、サンディアという神と合体し、時空を移動する力を得たのだ。
聖書の「肉と骨を分け与えん。そして、血の縁を結ぶ」どおり、
いろんな人と繋がりを持った。それは人間の単なる繋がりだと俺は思っていた。
だが…
あ。俺は「イエス様を信じる」。しかし、組織の規律や戒律が嫌いではぐれ者です。
それはさておき、真菜美は俺の彼女。まあ、そんな状況です。
俺の意にかかわらず、不思議な旅が待っている。
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました! ~いざなわれし魔の手~
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーの主人公は、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
主人公は、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
~いざなわれし魔の手~ かつての仲間を探しに旅をしているララク。そこで天使の村を訪れたのだが、そこには村の面影はなくさら地があるだけだった。消滅したあるはずの村。その謎を追っていくララクの前に、恐るべき魔の手が迫るのだった。
超常の神剣 タキオン・ソード! ~闘神王列伝Ⅰ~
駿河防人
ファンタジー
「ちょっと運命的かもとか無駄にときめいたこのあたしの感動は見事に粉砕よッ」
琥珀の瞳に涙を浮かべて言い放つ少女の声が、彼の鼓膜を打つ。
その右手には片刃の長剣が握られていた。
彼は剣士であり傭兵だ。名はダーンという。
アテネ王国の傭兵隊に所属し、現在は、国王陛下の勅命を受けて任務中だった。
その任務の目的の一つ、『消息を絶った同盟国要人の発見保護』を、ここで達成しようとしているのだが……。
ここに至るまで、彼の義理の兄で傭兵隊長のナスカと、その恋人にして聖女と謳われたホーチィニ、弓兵の少女エルと行動を共にしていたが……。紆余曲折あって、ダーンの単独行動となった矢先に、それは起こった。
咄嗟に助けたと思った対象がまさか、探していた人物とは……というよりも、女とは思わなかった。
そんな後悔と右頬に残るヒリヒリした痛みよりも、重厚な存在感として左手に残るあり得ない程の柔らな感覚。
目の前には、視線を向けるだけでも気恥ずかしくなる程の美しさ。
女性の機微は全く通じないし、いつもどこか冷めているような男、アテネ一の朴念仁と謳われた剣士、ダーン。
世界最大の王国の至宝と謳われているが、その可憐さとは裏腹にどこか素直になれない少女ステフ。
理力文明の最盛期、二人が出会ったその日から、彼らの世界は大きく変化していき――琥珀の瞳に宿る想いと追憶が、彼の蒼穹の瞳に封じられていた熱を呼び覚ます。
蒼穹の激情へと至る過程に、彼らの絆と想いが描く軌跡の物語。
めっぽう強い彼女の、めっぽう弱い部分。
猫ノ謳
ファンタジー
近未来の地球、なかでも日本の東京を舞台とした異能力バトルものです。
妖魔と戦ったり、人間同士で争ったり、ミステリーやラブコメの要素もあります。
表向き仲良さげなグループに潜んでいる敵の推理や、登場人物たちの恋の行方などを、お楽しみください☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる