亡国の草笛

うらたきよひこ

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第七章 盛夏の逃げ水

第百七十三話 盛夏の逃げ水(38)

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※空白地帯はどこも支配していない土地です。

●大森林
 エルフをはじめとした長命種の魔族が住まう森。統治はされていない。
 魔素が多く、四精霊王も姿を見せる。

○カネフォラ王国(人間の国)
 大森林の北に位置する大国。
 勇者召喚の魔法を扱う。

○ロブスタ帝国(人間の国)
 大森林の東に位置する大国。
 騎獣に小型のドラゴンであるワイバーンを扱う。

○ツッケロ部族連合
 大森林の北西に位置する小国。
 短命種の魔族である獣人の部族が集まってできた国。
 猫族の他に、犬族、兎族などがいる。

○コラツィオーネ国
 大森林の北東に位置する小国。
 元長命種の魔族だといわれているドワーフが住む。
 鍛冶を生業とし、今では短命になり人間語を扱う。

○ラッテ神王国(人間の国)
 大森林の更に北東に位置する小国。
 四神を信仰する宗教国家。
 治癒魔法を扱う。

▼魔素
 世界を巡る魔力の源。
 大森林には多く、他の地域は少ない傾向にある。
 長命種の魔族は、魔素の少ない土地には住めない。

▼魔力
 魔法に必要な力。
 精霊に対価として支払う。

▼魔法
 精霊に魔力を支払い、ことを起こしてもらう。
 火を付けたり、水を生み出したり、内容は多岐にわたる。

▼精霊
 幼体である下級精霊と、成体である上級精霊がいる。
 姿を持つ上級精霊は好みにうるさく、滅多に人前には出ない。
 また土地の魔素に影響される。

▼魔族
 短命種、長命種がいる。
 短命種の寿命は十年単位。長命種の寿命は百年単位。

▼魔獣
 魔力を持つ動物。魔族が好んで食べる。
 最上位種にはドラゴンがいる。

▼人間
 短命で、魔族に比べると格段に魔力が少ないため、区別される。
 統治能力が優れ、数は多い。

▼動物
 短命で、魔力を持たない魔獣ともいえる。人間が好んで食べる。
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