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第五章 風のわたる日
第百十六話 風のわたる日(1)
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それは休暇も近い朝のことだった。
エリッツはいつもの日課通りに、郵便物を取りに王命執行主席補佐事務室を訪れていた。部屋の名前が長いが、ようはラヴォート殿下についている事務方が詰めている事務室である。王命執行主席補佐官というのが、ラヴォート殿下の正式な役職だ。王子といえどもきちんと役職があり仕事がある。実力主義の体制を敷いているレジスであれば、きっと昇格も降格もあり得るのだろう。ちなみにシェイルは王命執行主席補佐官相談役という役職になるらしい。
そういえばエリッツは何なのだろう。辞令には一種事務だったか、二種事務だったか、そんなことが書いてあっただけで役職名はなかった気がする。とりあえず平の事務官という意味で間違いはないだろう。
普段は役職名など意識しないが部屋のプレートを見るとその仰々しい役職名を思い出し気後れする。
「お前、何をやっているんだ。用が済んだらさっさと出ていけ」
しかもここの事務官たちのエリッツへの風当たりが強い。
聞くところによると、ラヴォート殿下の人事周辺にやや軋轢があるらしい。本来ならばここの事務官の長官がラヴォート殿下の相談役となるのが普通だが、シェイルがそのポジションにいるためないがしろにされているように感じているようだ。
そんなことあの優秀なラヴォート殿下が気づかないはずがないのに、それを押し通してでもシェイルをそばに置きたいのだろうか。
「す、すみません」
エリッツはあわててシェイル宛の手紙をまとめようとして、ふと手がとまる。
「どうかしたの?」
エリッツに好意的に接してくれる貴重な事務官の一人であるカーラが不思議そうにエリッツの手元を見ていた。
「カウラニー様宛以外のものが混ざってしまってたかしら」
大きな目をくるりと動かし首をかしげる。森を走り回るリスを思い起こす人だ。実際この事務室でも一番の若手らしく、常にちょこちょこと動き回っている。郵便物の仕分けなどもカーラが担当しているのだろう。
「わ、いや、その、大丈夫です」
エリッツはカーラの視線をさえぎるように郵便物を抱えると事務室を飛び出す。後ろから「へ?」という間の抜けたカーラの声が聞こえた。
しかし飛び出したところですぐに足が止まる。
「さっきの、何だろう」
エリッツは気になってたまらなくなり、物陰に隠れてしゃがみ込むと抱えていた郵便物を確認しながら、一通ずつ持参した鞄に入れていった。
「これだ」
花で染めたようなきれいなあわい色の封筒で、わりと分厚い。シェイル宛には間違いがないが、明らかに私信である。
「しかも、これ、絶対女の人だ」
何となくエリッツは匂いを嗅いでみる。紙とインクと長い道中だったのか砂埃のような匂いがした。
封筒の裏には「エチェット」とだけ名前が書かれている。字も流れるように美麗だ。ちゃんとしたところで文字を習った人に違いない。
事務室に届くシェイル宛の手紙に私信が入っていることなど今までなかった。少なくともエリッツが働き始めてからは皆無である。
「エチェットって誰……」
エリッツは呆然と虚空につぶやく。
「やっぱり宛先違ってた?」
「わっ」
見あげるとカーラがいる。
「大丈夫です。全部シェイル宛でした。問題ないです」
エリッツはしどろもどろになって手にしていた手紙を制服のポケットに押しこんで勢いよく立ち上がった。カーラにこれを気にしている姿を見られたくないという思いで挙動不審になる。
「合ってたならいいけど……」
やはり腑に落ちないような表情を浮かべるカーラから早く逃れようと歩き出すエリッツを「あ、ねぇ、ねぇ」と、やたらと親しげに呼びとめる。仕事中じゃないんだろうか。あのきつい事務官たちに叱られたらと思うとエリッツなどは震えあがるが、カーラは変に肝が据わっている。
「風のわたる日に実家に帰るの?」
風のわたる日というのは夏の休暇のことである。夏、気候の関係上風が強く吹く日々が続くことがあり、だいたいその辺りに地方から出てきた役人たちが休みをもらって実家の畑の強風対策を手伝ったりするというのが元々の由来らしいが、今は実家に畑があろうがなかろうが、街中に実家がある役人も含めて全員に数日間の休暇が与えられる。部署によっては日をずらしたりするが、基本的には全員休みだ。
「遠いし、面倒だからそのつもりはないんだけど」
早く解放して欲しいが、カーラの方は誰かと雑談がしたくてたまらないという様子で「遠いの?」と続けて聞いてくる。
「サムティカだよ」
仕方なくこたえると、「そんなに遠くないじゃない」と言いながら笑っている。確かに国土の広いレジスではもっと遠くから出てきている役人も多い。
しかしカーラはなかなかこの雑談から抜け出させる隙を見せなかった。エリッツの勝手な想像だが、あの事務室では気軽に雑談ができる人がいないのだろう。飢えた動物が餌を求めるような勢いで話し続けようとする。
エリッツはそわそわと辺りを見渡した。
「カウラニー様に女の人から手紙が来るのがそんなに気になるの?」
――全部見抜かれていた。
よく考えれば、郵便物の仕分けをしていたのだから当たり前か。
「……あの、エチェットって人、知ってる?」
「知らない」
即答される。
「私信とかって一般的によく来るのかな」
「あー、まぁ、数は少ないけど、来るには来るね。寮に入ってる人とか宛に来ることは普通にあるよ。ほとんどは寮の方に届くんものなんだけどね」
エリッツも寮に入っている。兄のダグラスの屋敷が近くにあるため、兄からは何度も屋敷に住めばいいと勧められたが、とにかく自立したかったし、結婚している兄の邸宅では居心地も悪いのでエリッツは寮生活を選択していた。そんなエリッツへの私信は確かに寮の方に届いている。
しかしシェイルはどうだろう。
エリッツの知る限りあまり公にできない場所に住んでいる――気がする。
まだそのことについてきちんと話を聞いたことがないが、そもそもシェイルに関しては国家機密レベルの事実が関わっている可能性が高くエリッツごときが首をつっこんでいい雰囲気ではない。
「カウラニー様への恋文かしら」
カーラが続きそうな話題を見つけたとばかりに、その話を蒸し返す。
「仕事に戻らなくてもいいの?」
いいかげん戻りたくてエリッツがそういうと、カーラは「あそこ息苦しいんだもの」と、ため息をつく。
「それにあなたと仲よくしておいた方がいいと思うのよね」
どういう思考回路でそういう結論に至るのか。エリッツが不思議そうな顔をしていると、カーラは悪だくみをしているような顔つきでにやにやと笑う。
「先輩たちは仕事ができるには違いないけど、ちょっとプライドが高すぎて本質が見えてないのよね。つまり、私たちの上司であるラヴォート様はカウラニー様に全幅の信頼を寄せているわけじゃない。カウラニー様がどうにかしようと思えばおそらく私たちなんて簡単に左遷できるわけよ」
そんなことできるだろうか。それにシェイルの性格的に気に入らないからラヴォート殿下に告げ口をして左遷させるなんてあり得ないと思うが。そもそもラヴォート殿下にものを頼むことを嫌がりそうだ。
「それに私が見たところ、カウラニー様はあなたのことをとても大切にしている。要するにもしあなたが事務官の誰々にいじわるをされたと密告をすればカウラニー様はあまりいい感情を抱かないんじゃないかしら。即座に左遷とならなくても、もしもラヴォート殿下から人員削減の相談を受けたら名前が出てしまうってことにはなるんじゃない?」
「うーん」
どこからつっこんだらいいのかわからないが、全体的にずれている気がする。
「あのね、私は先輩全員を差し置いてあそこの事務官長になるつもりなの」
「ええっ」
手紙の件で頭がいっぱいになっていたエリッツもさすがに声をあげる。なんという自信と野心だろうか。
「だから何かあったら私に相談してよ。うまいこと先輩たちにつないであげる。その代わりに、カウラニー様に伝えておいてね。次期長官はカーラ・ミランディーをよろしく」
確かにあの事務官たちに何かを頼む必要があるときは胃が痛くなるので、カーラの申し出はものすごくうれしい。しかしいろいろと誤解があるのがまたしんどい。
「――で、その恋文が気になってるんでしょう」
カーラはさっそく相談にのってくれるらしく、エリッツの制服の内ポケットを指さす。さっきまでの話が冗談とも思えないが、今はとりあえず雑談がしたくてたまらないようだ。
「恋文……」
しかしそんなもの、職場に送ってくるだろうか。だがもちろんエリッツが気にしているのはそのことだ。
「恋文じゃなくて、身内の方からっていう可能性もあるんじゃないかな」
シェイルの身内といえば、オズバル・カウラニーしか思いつかない。
だがエリッツは最初から一番精神的にダメージが大きいひとつの可能性に思いいたっていた。
「カーラはシェイルに婚約者がいるって話、聞いたことある?」
エリッツはいつもの日課通りに、郵便物を取りに王命執行主席補佐事務室を訪れていた。部屋の名前が長いが、ようはラヴォート殿下についている事務方が詰めている事務室である。王命執行主席補佐官というのが、ラヴォート殿下の正式な役職だ。王子といえどもきちんと役職があり仕事がある。実力主義の体制を敷いているレジスであれば、きっと昇格も降格もあり得るのだろう。ちなみにシェイルは王命執行主席補佐官相談役という役職になるらしい。
そういえばエリッツは何なのだろう。辞令には一種事務だったか、二種事務だったか、そんなことが書いてあっただけで役職名はなかった気がする。とりあえず平の事務官という意味で間違いはないだろう。
普段は役職名など意識しないが部屋のプレートを見るとその仰々しい役職名を思い出し気後れする。
「お前、何をやっているんだ。用が済んだらさっさと出ていけ」
しかもここの事務官たちのエリッツへの風当たりが強い。
聞くところによると、ラヴォート殿下の人事周辺にやや軋轢があるらしい。本来ならばここの事務官の長官がラヴォート殿下の相談役となるのが普通だが、シェイルがそのポジションにいるためないがしろにされているように感じているようだ。
そんなことあの優秀なラヴォート殿下が気づかないはずがないのに、それを押し通してでもシェイルをそばに置きたいのだろうか。
「す、すみません」
エリッツはあわててシェイル宛の手紙をまとめようとして、ふと手がとまる。
「どうかしたの?」
エリッツに好意的に接してくれる貴重な事務官の一人であるカーラが不思議そうにエリッツの手元を見ていた。
「カウラニー様宛以外のものが混ざってしまってたかしら」
大きな目をくるりと動かし首をかしげる。森を走り回るリスを思い起こす人だ。実際この事務室でも一番の若手らしく、常にちょこちょこと動き回っている。郵便物の仕分けなどもカーラが担当しているのだろう。
「わ、いや、その、大丈夫です」
エリッツはカーラの視線をさえぎるように郵便物を抱えると事務室を飛び出す。後ろから「へ?」という間の抜けたカーラの声が聞こえた。
しかし飛び出したところですぐに足が止まる。
「さっきの、何だろう」
エリッツは気になってたまらなくなり、物陰に隠れてしゃがみ込むと抱えていた郵便物を確認しながら、一通ずつ持参した鞄に入れていった。
「これだ」
花で染めたようなきれいなあわい色の封筒で、わりと分厚い。シェイル宛には間違いがないが、明らかに私信である。
「しかも、これ、絶対女の人だ」
何となくエリッツは匂いを嗅いでみる。紙とインクと長い道中だったのか砂埃のような匂いがした。
封筒の裏には「エチェット」とだけ名前が書かれている。字も流れるように美麗だ。ちゃんとしたところで文字を習った人に違いない。
事務室に届くシェイル宛の手紙に私信が入っていることなど今までなかった。少なくともエリッツが働き始めてからは皆無である。
「エチェットって誰……」
エリッツは呆然と虚空につぶやく。
「やっぱり宛先違ってた?」
「わっ」
見あげるとカーラがいる。
「大丈夫です。全部シェイル宛でした。問題ないです」
エリッツはしどろもどろになって手にしていた手紙を制服のポケットに押しこんで勢いよく立ち上がった。カーラにこれを気にしている姿を見られたくないという思いで挙動不審になる。
「合ってたならいいけど……」
やはり腑に落ちないような表情を浮かべるカーラから早く逃れようと歩き出すエリッツを「あ、ねぇ、ねぇ」と、やたらと親しげに呼びとめる。仕事中じゃないんだろうか。あのきつい事務官たちに叱られたらと思うとエリッツなどは震えあがるが、カーラは変に肝が据わっている。
「風のわたる日に実家に帰るの?」
風のわたる日というのは夏の休暇のことである。夏、気候の関係上風が強く吹く日々が続くことがあり、だいたいその辺りに地方から出てきた役人たちが休みをもらって実家の畑の強風対策を手伝ったりするというのが元々の由来らしいが、今は実家に畑があろうがなかろうが、街中に実家がある役人も含めて全員に数日間の休暇が与えられる。部署によっては日をずらしたりするが、基本的には全員休みだ。
「遠いし、面倒だからそのつもりはないんだけど」
早く解放して欲しいが、カーラの方は誰かと雑談がしたくてたまらないという様子で「遠いの?」と続けて聞いてくる。
「サムティカだよ」
仕方なくこたえると、「そんなに遠くないじゃない」と言いながら笑っている。確かに国土の広いレジスではもっと遠くから出てきている役人も多い。
しかしカーラはなかなかこの雑談から抜け出させる隙を見せなかった。エリッツの勝手な想像だが、あの事務室では気軽に雑談ができる人がいないのだろう。飢えた動物が餌を求めるような勢いで話し続けようとする。
エリッツはそわそわと辺りを見渡した。
「カウラニー様に女の人から手紙が来るのがそんなに気になるの?」
――全部見抜かれていた。
よく考えれば、郵便物の仕分けをしていたのだから当たり前か。
「……あの、エチェットって人、知ってる?」
「知らない」
即答される。
「私信とかって一般的によく来るのかな」
「あー、まぁ、数は少ないけど、来るには来るね。寮に入ってる人とか宛に来ることは普通にあるよ。ほとんどは寮の方に届くんものなんだけどね」
エリッツも寮に入っている。兄のダグラスの屋敷が近くにあるため、兄からは何度も屋敷に住めばいいと勧められたが、とにかく自立したかったし、結婚している兄の邸宅では居心地も悪いのでエリッツは寮生活を選択していた。そんなエリッツへの私信は確かに寮の方に届いている。
しかしシェイルはどうだろう。
エリッツの知る限りあまり公にできない場所に住んでいる――気がする。
まだそのことについてきちんと話を聞いたことがないが、そもそもシェイルに関しては国家機密レベルの事実が関わっている可能性が高くエリッツごときが首をつっこんでいい雰囲気ではない。
「カウラニー様への恋文かしら」
カーラが続きそうな話題を見つけたとばかりに、その話を蒸し返す。
「仕事に戻らなくてもいいの?」
いいかげん戻りたくてエリッツがそういうと、カーラは「あそこ息苦しいんだもの」と、ため息をつく。
「それにあなたと仲よくしておいた方がいいと思うのよね」
どういう思考回路でそういう結論に至るのか。エリッツが不思議そうな顔をしていると、カーラは悪だくみをしているような顔つきでにやにやと笑う。
「先輩たちは仕事ができるには違いないけど、ちょっとプライドが高すぎて本質が見えてないのよね。つまり、私たちの上司であるラヴォート様はカウラニー様に全幅の信頼を寄せているわけじゃない。カウラニー様がどうにかしようと思えばおそらく私たちなんて簡単に左遷できるわけよ」
そんなことできるだろうか。それにシェイルの性格的に気に入らないからラヴォート殿下に告げ口をして左遷させるなんてあり得ないと思うが。そもそもラヴォート殿下にものを頼むことを嫌がりそうだ。
「それに私が見たところ、カウラニー様はあなたのことをとても大切にしている。要するにもしあなたが事務官の誰々にいじわるをされたと密告をすればカウラニー様はあまりいい感情を抱かないんじゃないかしら。即座に左遷とならなくても、もしもラヴォート殿下から人員削減の相談を受けたら名前が出てしまうってことにはなるんじゃない?」
「うーん」
どこからつっこんだらいいのかわからないが、全体的にずれている気がする。
「あのね、私は先輩全員を差し置いてあそこの事務官長になるつもりなの」
「ええっ」
手紙の件で頭がいっぱいになっていたエリッツもさすがに声をあげる。なんという自信と野心だろうか。
「だから何かあったら私に相談してよ。うまいこと先輩たちにつないであげる。その代わりに、カウラニー様に伝えておいてね。次期長官はカーラ・ミランディーをよろしく」
確かにあの事務官たちに何かを頼む必要があるときは胃が痛くなるので、カーラの申し出はものすごくうれしい。しかしいろいろと誤解があるのがまたしんどい。
「――で、その恋文が気になってるんでしょう」
カーラはさっそく相談にのってくれるらしく、エリッツの制服の内ポケットを指さす。さっきまでの話が冗談とも思えないが、今はとりあえず雑談がしたくてたまらないようだ。
「恋文……」
しかしそんなもの、職場に送ってくるだろうか。だがもちろんエリッツが気にしているのはそのことだ。
「恋文じゃなくて、身内の方からっていう可能性もあるんじゃないかな」
シェイルの身内といえば、オズバル・カウラニーしか思いつかない。
だがエリッツは最初から一番精神的にダメージが大きいひとつの可能性に思いいたっていた。
「カーラはシェイルに婚約者がいるって話、聞いたことある?」
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