【R18】逆上がりの夏の空

藤原紫音

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第24話「菱田梨衣菜が秘密を明かすこと」

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 夜、座敷の丸窓の障子を開くと、そこから河川敷の祭りと花火の光がみえた。

 ぼくたちは窓の形に切り取られた花火を観ながら、並べた布団のうえでセックスに励む。抱き合ってキスをする亜香里と露杏奈を交互に犯す。陽菜と唯を両脇に抱いて、乳首を舐めさせる。
 間断のない快楽の波が十二時間続いていて、喘ぎ疲れているのにとまらない。まるいちにちセックスしている自分の体力と性欲に怖気立つ。快楽に喘いで声が枯れそう。セックスの往復運動を支える膝と手首が痛い。
 陽菜と唯がぼくの太腿に濡れた割れ目をこすりつける。何十回と絶頂したのに、まだ足りないと言われているみたい。うつ伏せの露杏奈がお尻をぐるぐる回転させて、おちんちんがいろんな角度で膣内をくちゃくちゃと踊る。もう、セックスをしらない普通の小学生には戻れない。

「乃蒼くん、露杏奈ちゃんに出して、みんなでフェラチオして終わりにしよう」
 菱田梨衣菜が言う。

 陽菜と唯が乳首を強く吸って、ぼくは露杏奈を一定のリズムで突く。突きすぎないように気をつける。欲望に身を任せてはいけない。スクワットか腕立て伏せを連続で続けるように、ひたすら振り子運動を繰り返し、露杏奈は子宮を突かれるたびに嗚咽を漏らし、ちゅるちゅる、ぴちゃぴちゃ、濡れた音が静かな座敷に響く。じぶんでも信じられないくらいきもちいいのに、即射精には結びつかない類のマイルドな快感が延々と持続する。

「あっ……ぐっ、あ……」
 露杏奈が呻いて、子宮頸がぎゅっと引き攣る。それでもピストンはとまらない。陽菜がぼくの陰嚢を掴んで、お尻に指を二本挿れる。二本とも根元まで挿れて、内側から精嚢と前立腺をゴリゴリ抉る。チクチクした快感があふれ、身体の芯にズシンと衝撃が走って、いままで体験したことのない絶頂に襲われ、あーっと絶叫して、露杏奈の膣にびじゃーっと精液を噴射する。
 結合から体液が一斉に溢れて、布団の上に敷いたタオルケットにドボドボ流れ落ちる。尻もちをついて、仰向けに転ぶ。おちんちんが露杏奈からすっぽ抜けて、びじゅっと一筋弧を描いて精液を撒き散らす。四人の少女たちがおちんちんに群がる。飢えた肉食獣に食い散らかされるような陰惨な気分で、まだ背中から脳天まで突き抜けた絶頂が全身に満ちて満ちて、どうしようもなくて身を捩る。菱田梨衣菜が四人の愛撫にカメラを寄せる。たすけて、たすけて、きもちよすぎて、きがくるいそう。

 * * *

 深夜二時過ぎ、ぼくは横向きになって露杏奈の背中を抱いて、おちんちんを挿れっぱなしで眠っていた。

 夢うつつで眠ったり起きたりを繰り返して、露杏奈の中をぬるぬる律動して、何度か射精したらしく、腰回りのタオルケットが精液にぐっしょり濡れて冷たい。ぼくの背中側で亜香里と陽菜が眠っていて、頭の方で唯がうつ伏せで寝息を立てる。
 撮影が終わった後も露天風呂や眺めの良いほかの座敷でセックスを続け、ここを訪れてから十六時間くらい快楽に溺れたぼくたちは、いつの間にか布団の上で事切れたように眠りこけていた。

 頭だけを起こす。閉じられた障子の向こうからたくさんの虫の鳴き声が聞こえる。セックスの匂いが部屋に充満してまだ消えない。襖の隙間から光が漏れて、微かに音がする。ぼくは露杏奈からおちんちんをゆっくり引き抜く。身体を起こす。床を這って、襖を少しだけ開く。

 座卓に向かう菱田梨衣菜が顔を上げる。
「乃蒼くん、まだ起きてるの?」
「梨衣菜さんは、寝ないんですか?」

 座卓の上に、ぼくたちが使うベビーオイルのボトルと、天秤、金属のスパチュラ、濾紙ろし、それにレンガくらいの大きさの白い固形物が紙の上に置かれて、端を削られて白い粉末になっている。ぼくは襖を開けて、隣の部屋に入る。そのまま畳の上を這って、座卓のそばに座る。菱田梨衣菜がやっている作業を眺める。

 プラスチックのポイントカードで固形物を削って細かく砕き、天秤の片方の濾紙にスパチュラで粉末を載せて、釣り合ったら粉末をベビーオイルに投入する。菱田梨衣菜は粉末を入れたベビーオイルをぼくに渡す。

「それ、よく振って、ここに並べて入れて」
 言われたとおり、ぼくはボトルを振る。ガシャガシャ振らずに、倒立撹拌とうりつかくはんする。高校の実験の授業で習ったやり方。
「今日は、楽しんだ?」
「はい、とても……」
「乃蒼くん、まだ小五なのに、大人でもしないようなエッチさせてごめんね」
「いえ……。梨衣菜さんのお陰で、きもちいいことをたくさん学べます」
「ほんと、乃蒼くん、セックス好きだよね」
「あの……教えられなかったら、答えなくてもいいんですけど」
「なに?」
「撮影した動画って、どこで売ってるんですか?」
「誰に聞いたの?」
「誰にも……」

 菱田梨衣菜は次のボトルをぼくに渡す。倒立撹拌する。オイルがゴポゴポと音を立てる。菱田梨衣菜は裸に浴衣を羽織っただけで、襟の隙間から形の良い乳房が覗く。
 ぼくは菱田梨衣菜になんどもフェラチオされてるし、VIOをつるつるに脱毛した割れ目でおちんちんを挟んでマッサージされてるのに、菱田梨衣菜はぼくと決してセックスしない。子供としかセックスしたことがないぼくは、菱田梨衣菜の大人のセックスに憧れている。

「どこで売ってるか、詳しくは知らないんだ。あたしは動画を撮影して、それをまとめて買ってくれる人に渡してるだけ」
「それって、危なくないですか?」
「平気だよ、十年前からやってるし」
「十年前……」
「あたしが小学生だったころ、友達と一緒に乃蒼くんみたいな男の子とエッチして、それを撮影して売ってたよ。一本で十万くらい貰えたかな。ロリコンに売れるんだって。もし見つかっても、売り子が捕まるだけだよ。ネットで販売はしてなくて、DVD郵送してるんだって。そんなの買う奴がいるんだね」
「ぼくたちは、捕まったりしないですか?」
「乃蒼くんたちは、あたしみたいな悪い大人に騙されてるだけなんだから、大丈夫だよ。あたしは絵里衣とエッチして配信とかやってるからヤバいけどね。それと、先月分の撮影料、今月末に貰えるから、もらったらみんなに少しずつ配るからね。両親に言っちゃだめだよ。どこか見つからないところに隠しておいて」
「はい」
「あたしとヤりたい?」
「え?」
「あたしとセックスしたい?」
「したいです」
「だめだよ。妊娠しちゃう」
「避妊すれば……」
「避妊の仕方、知ってるの?」
「知らないです」

 ぼくはボトルを箱に並べて入れる。菱田梨衣菜が次のボトルを渡す。ボトルはまだたくさんある。

「これ、なんですか?」
「何が?」
「何を混ぜてるんですか?」
「クスリだよ。セックスドラッグ。前にも話したでしょ」
 菱田梨衣菜がぼくの勃起したおちんちんに目を落とす。
「いつも撮影するスタジオあるじゃん」
「はい」
「あそこの裏に駐輪場あるのわかる?」
「ゴミ箱がおいてあるところですか?」
「そうそう、あそこのブロック塀に、ひとつだけ外れるブロックがあるんだけど、その穴にクスリ隠してあるから。もしあたしが捕まったら、持ち出してくれる?」
「ぼく……クスリは使わないです」
「そうじゃなくて、安全なところに移して欲しいの」
「ああ、それなら……」
「乃蒼くん、クスリなくても超絶倫だから平気そうだけど、普通の男の子はこれないと数回しかできないんだよ。女の子も、きみたちくらい幼いと、クスリ無しじゃきもちよくならないからね」

 菱田梨衣菜は箱詰めしたボトルを一本取って、キャップを開ける。ぼくに近づいて、おちんちんにオイルを垂らす。ぼくの股間にタオルを押し込む。じゃぶじゃぶ垂らす。おちんちんを握って、ちゅるちゅるマッサージする。
「あは……あぅ、あン」
「ね、きもちいいでしょ。もっと濃度上げれば、三日くらい寝ずにセックスできるよ。はむ……ちゅごっ、ちゅごっ、ちゅごっ、ぐぷっ」
 菱田梨衣菜がぼくを呑み込んで、舌と唇と喉で巧みにマッサージする。ぼくはその場で仰向けに寝転び、陰茎を咥えたままの菱田梨衣菜が両腕を伸ばしてぼくの乳首を摘む。きもちよすぎて自分から両脚を開いてしまう。
 唯と初めて大杉タウンでセックスしたとき、ベビーオイルを使っていた。絵里衣たちも同じものを持っていた。オイルを使うと、翌朝まで勃起が収まらなかったのは、ほんとうにクスリが入っていたから。ときどききがくるいそうなほど快楽の波に揉まれていたのは、ぼくが変態だからではなく、そのクスリのせいなのだ。

 涙で天井の灯りが滲む。菱田梨衣菜の愛撫の音と虫の声を聞きながら、菱田梨衣菜の喉に思い切り射精する。
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