【R18】逆上がりの夏の空

藤原紫音

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第20話「露杏奈がお泊りすること」

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 ぼくの部屋のベッドに、裸の露杏奈ろあながいた。

 仰向けのぼくを亜香里あかりと二人で一緒にぬるぬる愛撫して、勃起したおちんちんを交代で咥える。シーリングライトを少し暗くして、ヘッドボードに載せた新しいノートパソコンを開いて、今日撮影したばかりの動画を全画面表示で流す。ぼくの部屋にふたりの甘い匂いと、パソコンから響く少女たちの喘ぎ声が充満する。

「三人で寝るには狭いよね」
 ぼくは首だけを起こして言う。
「あたし、下で寝るよ」と露杏奈が言う。
「一緒に寝よう。お兄ちゃん、れっぱなしで寝てくれるよ」
 亜香里が言う。夜、セックスしながら寝落ちすると、朝まで挿れっぱなしになっていることがある。
「うーん、でも……」
「狭いの嫌い?」
「ううん……なんか、あたしの匂いがついちゃうかも」
「いいよ、いっぱい匂いつけて」
「あたし……ちょっと臭うかも……」
 そう言って、露杏奈は腕を上げて自分のわきの匂いを嗅ぐ。頬を赤くする。
「露杏奈ちゃんは臭くないけど……シャワー浴びたし」とぼく。
「あたしシャワー浴びた直後から臭いよ」
「どんな匂い?」
「いやっ、だめ……あん」

 ぼくは露杏奈を抱き寄せて、胸に鼻先を押し付ける。薄く膨らみかけた乳房に舌を滑らせて、乳首に吸いつく。舌で乳首を転がす。亜香里がおちんちんを喉の奥まで呑み込んで、ぐじゅぽっ、ぶじゅぽっ、と卑猥な音を響かせる。ぼくは露杏奈の左右の乳首を交互に吸いながら、露杏奈の独特な匂いと味を感じる。他の子にはない、鼻腔にツンとくる野性的なフェロモンが、ぼくの性欲をますます掻き立てる。ぼくは露杏奈とキスをする。舌を出し入れする。
「ぼく露杏奈の匂い、好きだよ。好き。ねえ……、おまんこ舐めたい」
「恥ずかしい……」
「舌挿れてあげる」
 亜香里がぼくを跨いで、濡れたおちんちんを割れ目におしつけ、ためらいなくちゅるりと膣に沈める。露杏奈も起き上がり、ぼくの顔を跨ぐ。ぼくの上で亜香里と向かい合って、女の子どうしでキスをする。

 ぼくは露杏奈の薄い肉色の陰唇を指で拡げて、舌先でぬるぬる舐め回す。白濁した愛液を垂れ流す膣口に舌を挿れる。くちゃくちゃかき回す。味も匂いも他の子と違う。遺伝子の距離を感じる。
 ぼくは両手を伸ばして、露杏奈の乳首を摘む。露杏奈は亜香里の乳首を摘んで、亜香里はぼくの乳首を摘む。愛撫がループするこの形がぼくは大好き。
「はあぁ……あっ、あーっ、きもちいい、乃蒼くん……亜香里ちゃん……」
「お兄ちゃんのおちんぽ、挿れたい?」
「挿れたい……乃蒼くんの、お……おちんぽ……」
「いいよ、交代しよ」
 亜香里が腰を浮かしておちんちんを抜き取り、今度は露杏奈がぼくを跨ぎ、ちゅるるるっと一気に底まで沈める。柔らかいのに膣圧ちつあつがすごくて、ぼくは一瞬でのぼりつめてしまうのを必死で堪える。
 びじゅっ、びゅっ……びゅくっ、ぶじゅうううっ。
 耐えきれずに盛大に噴射し、露杏奈のすべすべの割れ目から濁った精液がどばーっと噴き出す。今日の撮影で十八回も射精したのに、精液は尽きるどころかますます増える。ぼくの下腹部を流れ落ちる精液に、亜香里が唇をつけてじゅるじゅる啜る。頬を膨らませて口いっぱいにためた精液を、露杏奈に口移しする。二人の顎から泡だらけの精液がボタボタ滴る。ぼくは亜香里のお尻を撫でて、膣に指を挿れる。露杏奈を下から突き上げて、片手で精液に濡れた胸を撫でる。

「亜香里ちゃん、毎晩こんなに……いっぱいエッチしてるの?」
「まだ、これからだよ」
「羨ましい……あたしも乃蒼くんの妹がよかった」
「露杏奈ちゃんもウチの子になる?」
「ウフフ……なりたい」

 ぼくは露杏奈とつながったまま起き上がって、露杏奈を仰向けにして、腰を大きくスイングさせてピストンする。ぶちゃっ、ぶちゃっ、ぶちゃっ、と残酷な音が響き、結合から精液が溢れる。
 亜香里が露杏奈に覆いかぶさって、舌を絡め合う。撮影のときも亜香里は露杏奈とぼく以上に愛し合っていた。そういう女の子どうしで愛し合う姿に、いつも奇妙な嫉妬を覚える。ぼくが女の子とセックスするのとは違う艶めかしく耽美に華やいで、男の子には知ることのできない底なしの甘さがあって、女の子になりたいわけではないのに、羨ましくて悩ましくて狂おしい。
 露杏奈を滅多突きにして、腰を引いておちんちんを抜き取り、精液がどぼりと溢れ、ぼくは手で支えずに亜香里の割れ目におちんちんをぶちゅりと沈める。小さなお尻を掴んで前後にスイングさせ、ぶちゃぶちゃ突き上げる。陰嚢が露杏奈の割れ目にぺちゃぺちゃあたって、溶けそうなくらいきもちいい。露杏奈が手を伸ばして、ぼくと亜香里の結合に指を絡める。
「乃蒼くんと、いつからエッチしてるの?」
「ちょうど、一ヶ月前……くらいかな、ろっ、六月二十日はつか、あっあっあっ」
「覚えてるんだ」
「忘れないよ……きもち、よかっ……あっあっ、はーっ、あん、いくっ」
 亜香里が露杏奈を抱きしめて、膣をぎゅっと引き絞る。

 お父さんが帰国したときを除いて、一ヶ月間まいにちセックスを繰り返したせいで、亜香里はひどくイキやすい身体に成長した。ぼくは痙攣する亜香里の膣からおちんちんを抜き取って、露杏奈に沈める。マイルドな亜香里の膣腔と違って、強い膣圧なのに、ぼくをじゅるりと呑み込んでしまう。ピストンすると、引っ張られるような感覚に刺激される。ヘッドボードのノートパソコンに、唯と露杏奈を交互に抜き挿しする姿が流れる。ぼくの緩みきった表情が恥ずかしい。
「あっあっおっ……きい、乃蒼く……うん、あん、あーっ、きもちいい」
「露杏奈、すごいよ、音が……ぢゅぽぢゅぽ」
「恥ずかしい……あっあっあっあっ」

 そのとき、ヘッドボードに置かれた露杏奈のスマホが着信音を鳴らす。露杏奈の膣がきゅっと締まる。亜香里がスマホを取って、露杏奈に渡す。露杏奈はぼくとつながったまま電話に出る。

「もしもし……お母さん、うん、う……、食っべたよ……」
 露杏奈のお母さんから電話。ぼくはピストンをやめられない。露杏奈は言葉を切って喋る。ノートパソコンから喘ぎ声が響く。
「うん、テレビ……みてる。明日、うーん、朝から、唯ちゃん家、いっ……いく、から。うん、いいよ……、ふうぅ……」
 露杏奈が指を噛む。角度を変えると、おちんちんの先端が子宮頸しきゅうけいをえぐって、ぬちゃっ、ぬちゃっ、と派手な音が響く。露杏奈が亜香里の肩越しにぼくを涙目でみつめて、首を横に振る。可愛そうになってくる。ぼくは腰の動きを緩めて、ストロークを大きくする。
「ん……、んう、ダイジョブ、じゃ……朝、電話……するね、うん、じゃあね……」
 露杏奈が通話を切ると同時にぶちゃぶちゃ突き下ろす。
「はぁーっ、あっあっあっあっいくっ、いくっ」
 露杏奈の子宮頸が引き攣って、膣がびくびく蠕動する。露杏奈の絶頂はハッキリわかるくらい、大きな変化がある。呑み込まれるような、乳搾りされるような強い吸引を感じる。
「はあーっ、あっ……く……ふうぅ、はぁ、はぁ、はぁ、もお、おかーさんと喋ってるのに……」
「ごめんね、きもちよくて」
「おちんぽ、舐めてあげる」
 亜香里と露杏奈は起き上がって、二人でぼくの濡れたおちんちんに舌を巻きつける。ぼくは仰向けになって、肘をついて二人の愛撫を鑑賞する。二人はぼくのおちんちんを挟んで、ハーモニカのようにちゅるちゅる唇を滑らせる。巨根が二人の愛撫にくねくね踊る。亜香里がぼくのお尻に指を挿れて、前立腺と精嚢を直に抉ると、おちんちんの先端から、ぶちゅっと精液が一筋ほとばしる。

 * * *

 壁の時計は日付けを跨ぐ寸前。
 仰向けのぼくに露杏奈が覆いかぶさり、お尻をゆっくり上下させる。ぼくの隣にうつ伏せになって、お尻を突き上げたまま痙攣する亜香里が、ほうけた眼差しを向け、おさまらない絶頂に、あ、あ、とか細い喘ぎ声を漏らす。ベビーオイルのせいか、亜香里は長い時だと五分近く絶頂したまま戻らない。露杏奈がぼくにキスをして、ぬるぬると舌を絡ませる。精液の匂いがする。

「乃蒼くんって、こんなにエロいひと……だったんだね」
 露杏奈が唇をつけたまま言う。
「エロいことされたから、こうなっちゃった……」
「もっと、なにもしてくれないかと……おっ、あん、思ってた」
「幻滅した?」
 露杏奈は身体を起こして、腰を前後になまめかしく動かす。つっちゃ、つっちゃと濡れた音が響く。
「体育館で唯たちとエッチしてるの見ちゃって、あたしすごく嫉妬して、泣いちゃった」
「ごめんね……」
「好きだったの……乃蒼くんのこと」
「ぼくもだよ」
「すごくショックだったけど、なんか……だんだんあたしもみんなとエッチしてみたくなって……。そしたら、亜香里ちゃんと唯ちゃんたちが声をかけてくれて。めちゃくちゃきもちいいから、一緒にしようって、みんなの圧がすごかった……アハハ、あん、あっ、あっ、あっ」
 ぼくが下から突き上げると、露杏奈は敏感に反応して、底なしに甘い声を漏らす。ぼくは手を伸ばして、露杏奈の薄い乳房を撫でる。指先で乳首を挟む。露杏奈もぼくの汗と精液に濡れた胸を撫でて、乳首を摘む。
 レトルトの牛丼と美咲叔母さんが作ってくれた肉じゃが、サラダ、インスタントのお味噌汁で夕食を摂って、シャワーを浴びてから五時間以上セックスに溺れているのに、お互いセックスを始めたばかりのような表情で、飽きること無く快楽を貪る。カーテンを開けたままのサッシの向こうは夜の闇で、さっきからサラサラと小雨が降り注ぐ。雨樋あまどいを流れる水の音がきこえる。絶頂がおさまった亜香里は、いつの間にか寝息を立てる。

「ねぇ、へ……へんなこと、訊いて……あっ、いい?」
 露杏奈が訊く。
「なあに?」
「乃蒼くんって、逆上がり……できたっけ」
「え?」
「アハハ……ごめん、なんでも……ない、あっ、あっ、あっ、あーっ」
 露杏奈の膣がぎゅっと締めつける。ガクガク震える。ぼくは起き上がって、露杏奈の身体を抱く。キスをする。お互いを求め合うキスと抱擁。頭の芯がじんじんと痺れる。
 三十秒程度の浮遊の末、露杏奈はぐったり力尽きて、仰向けになる。ぼくは露杏奈に覆いかぶさって、抜かずにピストンを続ける。ベッドがセックスのリズムに揺れ、亜香里の突き上げたお尻の割れ目から垂れる精液もだらしなく揺れる。露杏奈がぼくの乳首を摘むと、ぼくは女の子みたいな声で快感を訴える。
「乃蒼くん……大丈夫? 今日、朝から、あっ……ずーっと、エッチしてるけど、休まなくて、いいの?」
「まいにち、こんな感じだよ」
「すごいね、強いんだね」
「ぼく、逆上がりできるよ」
「あ……うん、そっか」
「一緒にしたでしょ、体育の時間」
「そうだね……」
「なんで?」
「乃蒼くん、キスして……」
 ぼくは露杏奈とキスをする。舌を絡め合いながら、子宮頸を抉るように突く。上からも下からも、ぬちゃぬちゃ、くちゃくちゃ、潤った粘膜が卑猥な音を立てる。
「なんでもない、忘れて」
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