【R18】偽物の君に恋をする

藤原紫音

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第79話「事務所の会議室で麗羅役の少女とセックスする」

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 麗羅のほんとうの名前は、やっぱり美濃怜吏だった。しかも、割と有名なモデルで、キッズフォーマルのアパレルブランドと契約していて、インスタグラムのアカウントもあって十万人くらいフォロワーがついていた。

「お芝居だったの。家族ごっこ? みたいなことを一年くらいやれば、演技の練習になるって言われて」
 ぼくの腰に腕を回したまま、怜吏がそう言って俯く。
「じゃあ、全部嘘だったの?」
「そう……、あたしのお父さんも、お母さんも、あたしの名前も、全部作り物だよ。だいたい、あたし、お父さんとは家族写真の撮影と、体験会のときしか会ってないから、ほとんど喋ってないんだ」
「……そうなんだ」
「ううん、でもね、優亜くんは……優亜くんのことが、好きなのは、嘘じゃないの……ねぇ、キスして、もっと」
 麗羅がぼくを床に押し倒す。壁を背にして座り込み、麗羅がぼくの太腿を跨いで貪るようにキスをする。舌を絡める。みるみる勃起するぼくのおちんちんに、股間をこすりつける。ぼくの頬を、麗羅のカールした髪がさらさらと撫でる。
「はあぁ……優亜くん、めっちゃしたい」
 麗羅の指がぼくのストレッチパンツのホックを外す。おちんちんを引っ張り出す。
「だっ……駄目だよ」
「大丈夫、誰も来ないから……はむ、んむ」
 にゅるるるっと飲み込まれる。モデル事務所の会議室で麗羅がフェラチオを始める。
「んはぁ……だめ、はぁ、はぁ、あ……」
「んふ……んっ、むはぁ、はぁ、出そうになったら、言ってね。飲んであげる」
 そう言って麗羅はぼくを跨いで、薄いショーツをずらして割れ目にぼくを導く。みちゅるるるっ、とはっきり音をたてて、濡れた粘膜にぼくの巨根が包まれる。緊張が融けて、深くため息を吐く。麗羅は動かずにつながったままぼくをみおろして、ぼくの前髪を指で掻き分ける。
「はぁーっ、きもちいい……」
「麗羅……どうして、いなくなったの?」
「あたしは、全部は知らないんだけど……あたしの偽家族、大麻栽培をやっていたみたいなの」
「ニュースで……みたよ」
「あたしのお父さん役とお母さん役の人が、あたしを娘として連れ回して、お金を持ってる人に大麻を売ってたの……。あたしはそれが悪いことだと全然知らなくて、体験会で大麻を巻いたりしてた。本条さんからは、ただ家族のふりをしていればいいからって言われて」
 麗羅がゆっくり上下に動く。
「どうして、家族のふりなんか……」
「アタシを元締めのオヤジに差し出すつもりだったの。ワタナベっていう奴。アタシは契約外だって突っぱねたら、本条さんが、あんた使えないからもういらないって……」
「ワタナベに会ったの?」
「うん……」
「どんな奴だった?」
「よく憶えてないよ、小太りのオヤジで、眼鏡かけててエロそうだった」
「それで、どうしたの?」
「あたしブチ切れて、本条さんを突き飛ばしたら、大麻を栽培してる棚が倒れて、電球から火が出て……。はぁ、はぁ、あ、ん……」
 麗羅がまた舌を絡めながらお尻を上下させる。濡れた音が狭い空間に響く。外に聞こえないか心配。おちんちんの先端が麗羅の子宮頸をぐりっ、ごりっと抉るように刺激して、お互いきもちよくて律動が速くなる。麗羅はぼくのニットをまくりあげて、シャツの上から乳首を弄る。
「あたし、逃げてしまって、お父さん役の人が亡くなったみたいなの……。あたしのせいだよね」
「麗羅は悪くないよ」
「ね……怜吏って呼んで、あたしのほんとうの名前で呼んで」
「怜吏……」
「優亜……好きだよ、愛してる」
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