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第60話「半グレが梨衣菜さんを探していることを伝える」
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午後三時、休憩時間。
シャワーを浴びたけれど、身体の火照りがおさまらず、ソファに座って英玲奈と苺香にフェラチオしてもらう。里奈と友梨奈はまだシャワー。未唯は裸のままスツールに座ってテーブルの皿に盛られたカットフルーツを摘む。
帆乃香さんがカメラをぼくたちの前に固定して、マイクをオフにする。マスクをつけていないぼくたちの素顔と愛撫がリアルタイムに配信される。どうせ動画は素顔だし、顔の上半分しか覆わないベネチアンマスクにあまり意味はない。エロい雰囲気が出るから、レイチェルあたりが買ってきたんだろう。
「優亜くん、何か飲む? カップケーキとマカロンもあるけど……」
帆乃香さんがしゃがんで尋ねる。帆乃香さんの後ろ姿がカメラに映り込む。
「水でいいです……」
「英玲奈ちゃんと苺香ちゃんは?」
「あたし、優亜くんのせーし飲むから」と英玲奈。
「あたしも水で」と苺香。
英玲奈が割と本気で愛撫する。休憩時間だから休めばいいのに。苺香はぼくの胸に舌を滑らせる。
雨は止む気配がない。気圧が下がると、全身がむずがゆい性欲に満たされる。以前は、こういうときにあの頭痛が襲ってきたのだけど、まいにちセックスしているお陰か、一度も再発していない。だけど、治ったという感じはしない。頭の奥に、あの異物感が残っている。あの異物が、苦痛の代わりに終わりのない快楽を受け入れてくれるような、奇妙な感じがする。
部屋の中央に下がった白いカーテンが開いて、梨衣菜さんが現れる。
「優亜くん、この後もあるから、出さないでね。英玲奈、水分摂ってよ」
英玲奈は、はーい、と答えて、再びぼくを喉の奥まで飲み込む。陰嚢をマッサージする。
「梨衣菜さん、伝えたいことがあるんです」
「何?」
苺香が「告白?」と言って笑う。
「梨衣菜さんのことを、チンピラっぽい男二人が探しています」
「えー? どういう男?」
「内野と佐竹というガラの悪い二人組です。梨衣菜さんの写真をみせられて、知らないかって聞かれました」
「なんて答えたの?」
「知りませんって」
「それで……?」
「闇バイトに誘われました。特殊詐欺の出し子とか、ハメ撮り販売とか……」
梨衣菜さんは固定されたカムコーダーの隣に突っ立ったまま、ぼんやり宙をみつめる。何か心当たりがあるのかないのか、表情からは伺いしれない。
「その二人って、なんでアタシを探してるの?」
「その二人は、ワタナベという人を探しているらしいんです」
「あたしワタナベじゃないよ、菱田だよ」
「はい、あの、ワタナベの本名も顔もわからないらしくて……。内野という人が言うには、ワタナベにお金を渡していたのが梨衣菜さんだと知って、ワタナベのことを訊くために探しているみたいです」
比較的近いところに落雷、カラカラ、どーんと地鳴りがする。苺香がビクッと震えてぼくに抱きつく。
「なにそれ、こわーい」
「心当たり、無いんですか?」
「ないない、ヤダ……優亜くんしらばっくれてくれたんだね、ありがとう」
「梨衣菜さん、うちの中学に撮影に行きますか?」
「優亜くんの中学に?」
「行事撮影とかで……」
「あー、うん、ブループリントじゃないけど」
「それ、知られてるみたいです。内野と佐竹に」
「マジかー……」
梨衣菜さんの表情がみるみる強張る。レイチェルと美浜すずが新しい円形のマットレスを運んできて、シーツを替えて、ベッドを整える。友梨奈と里奈が裸のまま戻ってくる。大きなスリッパをパタパタさせて、未唯と一緒にカットフルーツを摘む。雨すごいねー、と友梨奈が言う。
英玲奈が口を離して、濡れた陰茎をマッサージしながら苺香と共にぼくの胸を舐める。肌がブワッと粟立つ。英玲奈が後ろ向きにぼくを跨いで、濡れた割れ目におちんちんを沈める。ぼくの上で仰向けになって、カメラにみせつけるように腰をスナップし、苺香とキスをする。
「あたしちょっと気をつける。優亜くんも、あたしのこと内緒にして」
「勿論……言いません。梨衣菜さんがいないと……ほんと困るので」
そう答えて、英玲奈の乳房を両手でマッサージする。下から突き上げる。五十インチモニタの映像を見上げる。濡れた陰茎が色素の薄い割れ目に出入りする姿と、流れる外国語のコメントを目で追う。
Prohibit Anoy『Really superab pussy. I want this pussy.』
XxLolitaxX『ela é perfeita, pé bonitinho, xota linda e rosinha, cara de sorte.』
'Watanabe' logged in.
Sophia chilled『Como eu adoro uma japoneses da buceta rosinha!』
'煎りごま' logged in.
'カゴメめあ' logged in.
Donna van deek『Soy la unica de que siente envidia de la chica? Que rico coje soy su fan.』
Donna van deek『かわいい巨根の男の子』
Numa Camo『WHAT is her name?』
Watanabe『I know you.』
'Watanabe' logged out.
シャワーを浴びたけれど、身体の火照りがおさまらず、ソファに座って英玲奈と苺香にフェラチオしてもらう。里奈と友梨奈はまだシャワー。未唯は裸のままスツールに座ってテーブルの皿に盛られたカットフルーツを摘む。
帆乃香さんがカメラをぼくたちの前に固定して、マイクをオフにする。マスクをつけていないぼくたちの素顔と愛撫がリアルタイムに配信される。どうせ動画は素顔だし、顔の上半分しか覆わないベネチアンマスクにあまり意味はない。エロい雰囲気が出るから、レイチェルあたりが買ってきたんだろう。
「優亜くん、何か飲む? カップケーキとマカロンもあるけど……」
帆乃香さんがしゃがんで尋ねる。帆乃香さんの後ろ姿がカメラに映り込む。
「水でいいです……」
「英玲奈ちゃんと苺香ちゃんは?」
「あたし、優亜くんのせーし飲むから」と英玲奈。
「あたしも水で」と苺香。
英玲奈が割と本気で愛撫する。休憩時間だから休めばいいのに。苺香はぼくの胸に舌を滑らせる。
雨は止む気配がない。気圧が下がると、全身がむずがゆい性欲に満たされる。以前は、こういうときにあの頭痛が襲ってきたのだけど、まいにちセックスしているお陰か、一度も再発していない。だけど、治ったという感じはしない。頭の奥に、あの異物感が残っている。あの異物が、苦痛の代わりに終わりのない快楽を受け入れてくれるような、奇妙な感じがする。
部屋の中央に下がった白いカーテンが開いて、梨衣菜さんが現れる。
「優亜くん、この後もあるから、出さないでね。英玲奈、水分摂ってよ」
英玲奈は、はーい、と答えて、再びぼくを喉の奥まで飲み込む。陰嚢をマッサージする。
「梨衣菜さん、伝えたいことがあるんです」
「何?」
苺香が「告白?」と言って笑う。
「梨衣菜さんのことを、チンピラっぽい男二人が探しています」
「えー? どういう男?」
「内野と佐竹というガラの悪い二人組です。梨衣菜さんの写真をみせられて、知らないかって聞かれました」
「なんて答えたの?」
「知りませんって」
「それで……?」
「闇バイトに誘われました。特殊詐欺の出し子とか、ハメ撮り販売とか……」
梨衣菜さんは固定されたカムコーダーの隣に突っ立ったまま、ぼんやり宙をみつめる。何か心当たりがあるのかないのか、表情からは伺いしれない。
「その二人って、なんでアタシを探してるの?」
「その二人は、ワタナベという人を探しているらしいんです」
「あたしワタナベじゃないよ、菱田だよ」
「はい、あの、ワタナベの本名も顔もわからないらしくて……。内野という人が言うには、ワタナベにお金を渡していたのが梨衣菜さんだと知って、ワタナベのことを訊くために探しているみたいです」
比較的近いところに落雷、カラカラ、どーんと地鳴りがする。苺香がビクッと震えてぼくに抱きつく。
「なにそれ、こわーい」
「心当たり、無いんですか?」
「ないない、ヤダ……優亜くんしらばっくれてくれたんだね、ありがとう」
「梨衣菜さん、うちの中学に撮影に行きますか?」
「優亜くんの中学に?」
「行事撮影とかで……」
「あー、うん、ブループリントじゃないけど」
「それ、知られてるみたいです。内野と佐竹に」
「マジかー……」
梨衣菜さんの表情がみるみる強張る。レイチェルと美浜すずが新しい円形のマットレスを運んできて、シーツを替えて、ベッドを整える。友梨奈と里奈が裸のまま戻ってくる。大きなスリッパをパタパタさせて、未唯と一緒にカットフルーツを摘む。雨すごいねー、と友梨奈が言う。
英玲奈が口を離して、濡れた陰茎をマッサージしながら苺香と共にぼくの胸を舐める。肌がブワッと粟立つ。英玲奈が後ろ向きにぼくを跨いで、濡れた割れ目におちんちんを沈める。ぼくの上で仰向けになって、カメラにみせつけるように腰をスナップし、苺香とキスをする。
「あたしちょっと気をつける。優亜くんも、あたしのこと内緒にして」
「勿論……言いません。梨衣菜さんがいないと……ほんと困るので」
そう答えて、英玲奈の乳房を両手でマッサージする。下から突き上げる。五十インチモニタの映像を見上げる。濡れた陰茎が色素の薄い割れ目に出入りする姿と、流れる外国語のコメントを目で追う。
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