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託児室で乱交する

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 朝の会が終わると、明日香の席には芽愛と莉子、それにあまり明日香のことを知らない子たちが集まってあれこれ質問する。芽愛が赤ちゃんの写真を撮る。明日香は以前のようにお高く振る舞うことがなくなって、人当たりがとても柔らかくなった。

「女の子いいなあ、あたしも女の子欲しい」と芽愛が言う。
「あたしは男の子がよかったんだけど、女の子やっぱかわいいわ」と明日香。
「出産って痛かった?」
「マジでヤバかった。死ぬって思ったもん。でも、あたしが死んでもこの子は無事に産まれてーって思って、超必死だった。すぐギブアップして帝王切開してもらったんだけど、何? 同意書? あたしイキんで死にかけてるのに、おかーさん来るまで書いてもらえないの」
「きゃー、すごい、動いてるよ。ほら、手々かわいーっ」
 芽愛が明日香の赤ちゃんの小さな手を指差す。赤ちゃんがひっく、ひっく、と小さな声を出す。周りで覗き込む女子たちをキラキラした瞳で見回す。目と眉の形がぼくにそっくり。産まれた時点で将来が約束された顔立ち。
「しゃっくりしてるね」
 明日香が笑う。
「託児室に預けるの?」と莉子が訊く。
「託児室ってなんか保母さんいないから使えないらしいじゃん。てかあんまりこの子を他の人に預けたくないんだよね。ウチのおかーさんとか子育てマジ下手だし。雅巳くんあたしが授業出てる間、子供の面倒みてよ。オムツの替え方とかミルクの作り方とか教えるから」
 明日香がそう言って、周りの子がぼくを見て笑う。赤ちゃんが泣き出す。

 * * *

 入学式のその日、記念撮影のあとは教科書をもらって下校することになる。明日香の教科書はぼくが持ち、お手伝いさんと一緒に明日香を駐車場まで連れて行く。明日香は黒いベビーカーに赤ちゃんを乗せる。送迎に来た車に乗せる。
「じゃあまた明日。雅巳くん、女の子たちを待たせないでね」
 そう言い残して小さな赤ちゃんに手を振らせる。車が走り去る。

 ぼくは校舎に戻って、一階の託児室に入る。職員室のある南棟ではなく東棟の一番北側で、去年の夏休みに他校の麻莉亜ちゃんと乱交したプールのすぐ傍。
 八畳ほどの広い部屋で、ジョイントマットが敷かれていて、コーナーカバーがついたカラーボックスが壁際に並び、壁に切り絵が飾られている。由香里と瑠美香、美咲、芽愛、莉子、それに愛菜と凜花が待っていた。美咲と由香里がぼくの手を引いて部屋に引っ張り込み、七人の少女たちがぼくのレンタルのスーツを脱がす。畳んでカラーボックスに入れる。

 六人の舌がぼくの全身を這い回り、由香里がぼくの顔を跨いで割れ目を押し付ける。ぼくは由香里のすべすべの割れ目を指で拡げて、濡れた肉色の陰唇を愛撫する。ぴちゃぴちゃくちゃくちゃ、ちゅばっ、ずちゅるるるっと極めて卑猥な音をわざと響かせる。
「由香里のおまんこ、美味しい」
「はあぁぁ、まぁくん、エロい……」
「去年より味が濃くなったね。ニガしょっぱくて、ちょっと甘いよ。お菓子ばっかり食べてる?」
「下のお口はまーくんのおちんぽ食べて、せーしごっくんしてるよ」
 由香里がぼくの髪をくしゃくしゃにする。腰を浮かして、ぼくの股間を跨ぐ。美咲と芽愛が巨根を支えて、由香里の膣口に突き刺す。みちゅるるるっと滑らかに滑り込む。あとの六人がぼくの脇腹や首筋、腋、胸、乳首をくすぐるように舌先で愛撫する。女の子たちの髪のひんやりした感触に撫でられ、鳥肌が立つ。きもちよくて仰け反ると、グラウンドに面した掃き出し窓にレースのカーテンだけがかかっているのがみえる。

 まだ校舎に大勢の生徒が残っていて、託児室の前を歩く子、写真を撮る子たちが行き交う。お昼時で明るいから外から託児室は見えないけれど、日が落ちるとぼくたちの乱交は外から丸見えになってしまう。アリスが「暗くなってからは利用できません」と言っていたのはそういう理由。
 入学式の日から他の生徒のすぐ近くで、サッシに顔を近づければ見られてしまう託児室で、七人の少女とセックスするスリルに、新宿の高松屋でセックスしたことを思い出す。仰向けの由香里をぼくは快楽に震える手をスマホに伸ばし、アリスを起動する。

「託児室の使い心地はいかがですか? プレイマットが敷かれているので、長時間の性行為でも身体が痛くなることがありません。使用後は体液を拭き取ってください」
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