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美咲がお泊りする・2

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 夜も更け、愛菜も凜花もぼくを挟んで寝静まり、美咲はぼくのお腹に頭をのせて、反り返った巨根に唇をつけたまま寝息を立てる。
 何時頃だっただろうか、スマホが振動する。IMCにビデオチャット着信。草野沙耶香という名前が大きく表示されているけれど、誰だかわからない。

 着信に出ると、薄暗い部屋でパジャマを着た子が覗き込む。ぼくはスマホを近づけて、ぼくに寄り添う愛菜と凜花が映らないように気をつける。どこかで会ったことのある少女。まつ毛が長くてエキゾチックな顔立ち。見覚えがあるのに思い出せない。
「雅巳くん、沙耶香です」
「こんばんは」
「思い出せない? 映画館で会った……」
 記憶が蘇る。BBBの雑貨店でフェラチオされているところを観られて、映画館まで追跡された挙げ句、ぼくたちを追いかけてきてIMCを交換した恵比寿の生徒の一人だ。
「あのときの……」
「そう、憶えてる?」
「憶えてます。エッチしてるの、みられちゃったし」
「えへへ、すっごいエロかったよ。映画館にずっとちゅぱちゅぱ音が響いてるし」
 具体的に表現されて、映画館で体験した一部始終を思い出してぎゅーっと勃起する。美咲が目を醒まさないことを祈る。
「あの子たちって、雅巳くんのセフレ?」
「そうです」
「性奴隷って言ってたよ」
「それは明日香が……」
「あー、紺野明日香なんだやっぱり。箭旻の理事のお孫さんだよね」
「うん」
「箭旻の理事長さんって、恵比寿でも監事をやってるからさ。一応知ってるんだ」
 そういえば恵比寿学園も学習支援AIアリスの導入校だ。アリス導入には紺野ファミリーが関わっていると道脇くんが訳知り顔で教えてくれたことがある。
「雅巳くんは……彼女とかいないの?」
「……いません」
「いまちょっと考えたよ」
「いろんな子とセックスするから……だけど、告白して付き合ってる子とかはいないんです」
「じゃあ、あたしたちとも友達にならない?」
「え、いいですけど……」
「一度会いたいんだけど、次の水曜日とか空いてる?」
 水曜日はお母さんが家にいるけど、明日香から誘いがある予定だ。だけど、その明日香からずっと連絡が来ていない。
「空けます」
「よかった。じゃあ、朝十時に方南町駅の改札に来てくれる? セフレの子たちも連れてきていいよ。あたしたち迎えに行くから」
「わかりました」
「こないだ映画館でしてたのと同じ格好で来られる?」
「裸パーカー?」
「そう、ウフフ、履いてないように見えて、ほんとに履いてない格好だよね」
「いいですよ。でも、あれ、お財布持てないから、短パンだけ履きたいんですけど……」
「いいよ、電車は乗れる?」
「スマホで乗れます」
「それなら大丈夫。あとは心配しないで。また連絡するから、じゃあね」
 沙耶香は通話を切る。ぼくは腕を伸ばしてスマホを頭上に置く。その動きに目を醒ました美咲がぼくの熱り勃ったおちんちんをにゅるりと咥えて、舌で転がすようににゅるにゅると愛撫する。
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