【R18】ハロー!ジャンキーズ

藤原紫音

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第2部

第5話「ラックレスで歓待を受ける顛末」

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 ステージがよくみえる二階席のギャラリーにガラス張りのVIPルームがあった。

 サチは煙管キセルを渡され、乳房を露出してニットマスクを被った女が、カラフルな電脳ドラッグのカートリッジケースを選ばせる。黄色いカートリッジを手にとって、サチが煙管にセットする。吸い込むと、カートリッジの液体が黄金色に発光する。芳醇な香りが立ち込める。

 楕円形の部屋の中央にベッドがあって、ぼくはほとんど裸の六人の女たちに囲まれ、ベッドに寝かされる。服を脱がされる。サチがみている眼の前で、美女たちがぼくの肌に舌を滑らせると、瞬く間に緊張が溶けていく。
 四人が陰茎を交互に飲み込み、二人がぼくの脇腹から乳首、首筋までつるつると舐める。ここの女達特有の、甘くて気怠い唾液の香り。

 二人の女がぼくを跨ぎ、一人がぼくの陰茎を膣に沈め、もうひとりを背中から抱いて、ぼくの目の前で割れ目に指を出し入れする。二人がその抱かれた女の乳首を舐めて、二人がぼくの乳首に吸い付く。
 ぼくは両腕を伸ばして、ぼくの乳首に吸い付く二人の女の割れ目に指を挿れる。出し挿れする。きもちよくて、鳥肌がたつ。

「どうぞ、有線でお楽しみください」

 ニットマスクの女がサチにケーブルを差し出す。サチが後頭部に接続すると、身体をぐーっと仰け反らせる。ニットマスクの女がサチのビキニパンツを下ろし、つるつるの割れ目に舌を滑らせる。じゅるじゅると下品な音を立てて啜る。六人の女に奉仕を受けているのに、サチが羨ましい。

 窓からみえるステージが赤紫に照らされ、壁一面のエアリアルモニタにセックスするぼくの映像がライブ表示され、俗悪なガバサウンドのリズムに合わせて、喘ぎ声が響き、セックスの律動が会場を縦に揺らす。
 密集したダンスホールで踊る男女がVIPルームを見上げて手をのばし、手首のアームバンドが燐光りんこうの軌跡を描く。

 身体を密着させた半裸の男女が踊り、しばしば裸の男女がソファの上でセックスし、アンプの傍でいかつい男たちが女をナンパして、デジタルドラッグの煙管を燻らす女達が目があった男たちに色目を使い、ステージ上のDJが着けたサイケなゴーグルにキリル文字で今日の株価がレトロな電掲のようにサラサラと流れ、乳首と陰唇に発光するピアスを着けたバニーの耳のダンサーが、ぼくの上で腰をふる女と同じ動きで踊る。
 欲望の限りを尽くした東部のクラブはみているだけでお腹いっぱいになるのに、ぼくは六人の美女と絡み合い、その映像と快楽をステージにライブする。

「ねえ、リオの有線は会場にも配信してるの?」とサチがニットマスクの女に聞く。
「はい、チップの六割がリオ様にバックされます」
「大盤振る舞いだね」
「特別なお客様ですから」

 ニットマスクの女は、太腿までの丈の長い黒いニットを着る。胸から股間までが大きくくり抜かれたデザインで、背中はニットに覆われる。目出し帽のようなものを被り、唇から下だけを露出し、ぼくのと似た銀色のバイザーをかける。さっきまで着けていた乳首の魚と股間のカップを脱いで、乳首も性器も露出しているのに、顔を隠すスタイル。

 ぼくを跨いだ女が絶頂する。サチが悲鳴をあげる。
 別の女が交代し、にゅるるるっと潤いで包む。ぼくの乳首を舐める女が交代でぼくと舌を絡める。

「あーっ、うそ、待って……まだ、あっ、まだ、ひっ、あっ」

 さっきの女の絶頂がおさまらないうちに、ぼくを跨いだ女の律動が始まり、押し寄せる快感にぼくはあられもない声をあげる。ニットマスクの女がサチの濡れた陰唇を指先でマッサージする。股を開かせて、ぼくにみせつける。

 リオ様のおちんぽ素敵です、生のおちんぽほんときもちいい、膣に出していいんですよ、あたしたちの子宮を生のせーしで満たしてください。カットモデルのような洗練された美女がエキゾチックな顔立ちを快楽に緩ませて、そんな卑猥な台詞を耳元で次々に囁くものだから、ぼくは女の魔力に酔ってズブズブと溺れてしまう。

「だめ、アタシ我慢できない」

 サチが起き上がってスポーツブラを脱ぎ、女達の間に割り込んでぼくを跨ぐ。律動する女が腰を浮かして、サチと交代する。
 女たちがぼくの陰茎を支えて、サチの濡れた割れ目が先っぽをにゅるりと咥える。

「あっ、だめだよ、サチ……」
「内緒にしなよ」

 サチが人差し指を唇にあてて、みちゅるるるっと卑猥な音をたててぼくを胎内に沈めてしまう。瑞々しくて柔らかな粘膜が陰茎に吸いついて、根元まで優しく包み込む。
 ボーイッシュなサチからは想像できない華やかな女の滑らかさに抱かれ、ぼくはたまらずサチの膣を精で溢れさせる。
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