初めての恋愛

嫉妬と葛藤

13.

ゆづるに言われ
何も言わず頷く琴音……

『そうだなぁ・・。どこから話せばいいかなぁ。野球部の応援の時に関わって・・・。でも、あの時は琴音もずっと僕と一緒にいたよね？？』とゆづる

『うん・・。いたよ。けど・・・』


『あっ・・そうだよな。僕が軽すぎるからいけないよね。ごめん。』と頭を掻きながら話すゆづる


『ゆづるがみんなと仲いいのは知ってるから。私が・・』と悪そうに応える琴音


『琴音のせいじゃないよ。僕が曖昧な態度とってたからいけないんだし。でも、役員まで一緒になると思ってなかったから・・』と困るゆづる

『ゆづる・・。』と不安な顔をする琴音

『ごめん。そんな顔しないで。琴音には笑ってて欲しいから。・・・あっ！そうだっ！！一緒に役員やる？？』と微笑むゆづる


『えっ？でも、あれってそんな簡単にできないんじゃ・・。』とびっくりする琴音


『琴音は特別だから。先生に頼んで僕の補助やってもらえるよう頼むよ。』と微笑むゆづる


『うっ・・。ゆづる～』と泣く琴音


『あっ！えっと嫌なら。無理にとは言わないから』と必死になるゆづる


そんなゆづるを見て
『ううん。私も一緒にやりたい・・・』と応える

すると
ゆづるに手を引っ張られ

また、抱きしめられる琴音………


『高橋と話する時は、琴音も一緒に参加して。』と話すゆづる

『わかった。』と頷く琴音

『ごめん。こんなに泣かす予定じゃなかったのに。・・琴音・・・』と琴音の頬を触るゆづる


『うん？』とゆづるを見つめる………


ゆづるの顔が近づき
今度こそキスを落とす……

『琴音しか見てないから・・。』とじっと見つめられ囁くゆづる