32 / 36
第四章 あなたと友達になれない
どちらが可愛いかの話はしていない
しおりを挟む
「へぇ……本当だ」
従兄の神木は柊からスマホを受け取って、のんびりとした声を出した。
「あ、大学一緒だったんだ。じゃあ柊も同じだったんだよね」
「ああ」
「どんな子だったかは知ってるんだ」
「いや、知らない。話したこともないよ。でも小春がホワスタを始めてすぐ、投稿に反応してた。子どもの時からテレビで観てた人からいいねが来て嬉しいって言ってたから、あんまり厳しいことは言えなかったけど」
あの後、柊は写真を撮影してすぐに投稿するのはやめるよう小春に言った。その約束は守られるようになったが、彼女からの反応は続いていた。小春は本名でやっているわけでもないし、顔写真を撮っているわけでもない。同じ大学生だと気づいていない場合もあった。だが、この投稿をみる限りそんなことはなさそうだ。
「テレビ? あっ、なるほど。アカネって戸塚明音のことか」
「そうみたいだね」
「柊?」
「ちょっと、行ってくる」
「ちょっとって?」
柊は神木からスマホを取ると、どこかに移動しようとした。
神木はその腕を掴み、とどまらせる。
「これからお見合いだろう」
「そうだね」
「二人のことは俺が調べるから、任せてよ」
「いや、それだと遅い。今から小春のところに行く」
「どうやって? 写真は一時間前だ。どの店かも分からない。まずは電話をしよう。連絡先は消してないんだよね。冷静になって考えて」
「……ああ、そうだった」
急いで出るより、まずは小春に知らせるべきだ。小春のスマホに電話をかける。しばらく呼び出し音が続いた。音がやみ、繋がったと思った。だが、
『おかけになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていません――』
「だめだ」
むしろ電話はかけない方がよかったのかもしれない。柊は背筋が凍った。
「柊、どこに行くんだ」
「小春を探しに行く」
「もうそろそろ、お見合いが始まるんだろう。まさかこれから先もその友達に危機が訪れるたびに、助けに行くつもりかい?」
「離してくれ」
「警察に任せてくれ。まだ何かあったとは決まっていない。柊が動いても、周囲が混乱するだけだ」
「何もないと決まったわけでもないだろ」
「柊」
「俺が見合いをするって決めたのは、小春を殺そうとしている人を捕まえるためなんだ。会社のためじゃない。ここで何かあったら、俺は小春を助けることよりももっと周囲が混乱することをするだろうね」
柊の声は淡々としているようで、震えていた。
怒りよりも恐怖の方が勝っている。
永遠に、彼女がいなくなってしまうのだ。
何のためにこれから先、我慢しようと決心したのか分からなくなる。
こんなことなら、ずっとそばにいればよかった。小春を困らせることになっても、何度も好きだと伝えればよかった。死ぬ寸前の記憶が蘇ったら、そんなことを考えられないくらいに柊のことで頭を埋め尽くせばよかったのだ。どうしてそんなこともできなかったのだろう。
神木は柊の答えを聞いて息がとまった。何て顔をするのだろう。このままだと従弟が犯罪者になりかねなかった。
「……なるほど、分かった。だけど一体どこに行くつもり。手がかりもなく探したところで、柊が何もかも失うだけだよ」
「当てはある」
柊は持っているスマホでアプリを開く。
「うん……柊…………それ、何?」
「小春の居場所」
スマホの画面にはマップが表示されており、小春がいる場所を示していた。そこは小春の家ではない。
「何でそんなものが表示されているのかな」
「……小春に渡したGPSを回収し忘れてた」
「ふふ、友達は知っているのかい?」
「……知らないよ。でも、よかった。鞄の中にずっと入れたままだったみたい。小春も忘れてたんだね」
鎌倉で遊ぶ際、柊はもしものことを考えて小春にお守りを渡していた。その中には小型のGPSが入っている。小春にループ中の記憶があると知り、動揺のあまりお守りの存在をすっかり忘れてしまったのだ。
「うへぇー」
柊も頭がおかしい側の人間ではないか、と神木は視線を向ける。ものすごくドン引きしていた。
「まあでも、確かにこれだと……何もないとはいかないか」
GPSは廃墟ばかりで何もない町を示している。
廃墟を見る趣味でもない限り、わざわざ行くようなところではなかった。
「俺も行くよ。車の方が早いよね」
「ありがとう」
「……柊に初めて感謝された気がする」
「自分の行動を振り返ってみなよ」
神木は数回瞬きをすると、きょとんとした。お守りと称して相手の位置が分かるような物を渡すような男に言われましても――である。
「大丈夫かな、こんなことして」
「何が」
「お見合い」
「そもそも、このタイミングで俺に小春の話を聞かせたのは父さんだ。これくらい何とかするだろ」
柊と神木は車に乗り、すぐに移動を開始した。幸いなことに、小春がいる場所はそれほど遠くない。けれどそれで不安が拭えるわけではなかった。
「そうだ。さっきの戸塚明音の写真、もう一度よく見せてくれる?」
運転をしている神木に言われ、柊は言われるとおりに見せる。
「これがどうしたの」
「戸塚明音の顔をアップにして」
「……はい」
柊が人差し指と中指で写真を拡大すると、神木は「やってるかもしれないね」と嫌そうに答えた。
「何をやってるって」
「お薬だよ」
「顔を見ただけで分かるの?」
「絶対ってわけじゃないけど。俺が聞いた話だと配信者でやっている人が増えているみたいだ。通報もあって、泳がせ……ってこれは脱線したね。柊は大学時代の戸塚明音の顔は覚えてる?」
「話したことはないけど、目立つ顔をしているから。見たら分かるくらいだよ」
「この写真はあんまり加工がかけられていないみたいだし、変わっている部分が分からないかな」
「うーん……」
柊も写真を見て考える。しかし、失礼な単語が頭を掠めて困惑した。
「……年を取ったよね」
「…………友達は?」
「小春はいつも通り可愛い」
即答だった。
「俺は別に空気を和ませようと思って聞いたわけじゃないよ」
「俺も冗談を言ったつもりはないけど」
神木は数秒押し黙った後、話を続けることにした。
「戸塚明音の顔つきが変わったと思わなかった? 顔の輪郭とか、目元とか。肌の色は化粧や加工で分かりづらいけど、友達と比べると違うのが分かると思う」
だから別に、どちらが可愛いかの話はしていないんだよと神木は付け足した。
「言われてみると、肌の色がすこし違うような気がするけど……そういうこともあるんじゃない?」
「まあ、そうだけどさ。俺もそこまで詳しくないけど、実際に中毒者と何人か会ったことはある。顔つきが独特なんだよね。瞳孔が開いて、ちょっと怖いんだよ。目の隈も酷くなるし、頬がこけて、顔色も悪くなる。喋っている時を見た方が分かるんだけどね。目を合わせようとすると、おかしな動きをしているのが分かるんだ。……うん、他は言語化できないかな。それっぽいなぁって思うくらい。もしやっていたとすれば、戸塚明音って何だか可哀想だね」
「可哀想?」
「柊は小さかったから彼女が子役をやめた理由を知らないかな」
「成長したら仕事がなくなったとか?」
「そういう人もいるけど、違うよ。ドラマ撮影の事故で、顔に火傷を負ったんだ」
「大学で見た限り、顔に火傷なんてなかったけど」
「顔って言っても目立つ場所ではないからね。こめかみの方」
神木は左手で自身のこめかみを突く。
「髪で隠せるし、化粧で目立たなくすることもできると思う。子役だった頃もね、そうして撮影を再開しようとしたみたいだよ。でも撮影ライトを当てられると彼女は火傷の傷が痛み、演技ができなくなった。そんな状態からどれほど頑張ったか……」
柊は俯いて、GPSアプリを確認する。
小春がいる場所に動きはなかった。
従兄の神木は柊からスマホを受け取って、のんびりとした声を出した。
「あ、大学一緒だったんだ。じゃあ柊も同じだったんだよね」
「ああ」
「どんな子だったかは知ってるんだ」
「いや、知らない。話したこともないよ。でも小春がホワスタを始めてすぐ、投稿に反応してた。子どもの時からテレビで観てた人からいいねが来て嬉しいって言ってたから、あんまり厳しいことは言えなかったけど」
あの後、柊は写真を撮影してすぐに投稿するのはやめるよう小春に言った。その約束は守られるようになったが、彼女からの反応は続いていた。小春は本名でやっているわけでもないし、顔写真を撮っているわけでもない。同じ大学生だと気づいていない場合もあった。だが、この投稿をみる限りそんなことはなさそうだ。
「テレビ? あっ、なるほど。アカネって戸塚明音のことか」
「そうみたいだね」
「柊?」
「ちょっと、行ってくる」
「ちょっとって?」
柊は神木からスマホを取ると、どこかに移動しようとした。
神木はその腕を掴み、とどまらせる。
「これからお見合いだろう」
「そうだね」
「二人のことは俺が調べるから、任せてよ」
「いや、それだと遅い。今から小春のところに行く」
「どうやって? 写真は一時間前だ。どの店かも分からない。まずは電話をしよう。連絡先は消してないんだよね。冷静になって考えて」
「……ああ、そうだった」
急いで出るより、まずは小春に知らせるべきだ。小春のスマホに電話をかける。しばらく呼び出し音が続いた。音がやみ、繋がったと思った。だが、
『おかけになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていません――』
「だめだ」
むしろ電話はかけない方がよかったのかもしれない。柊は背筋が凍った。
「柊、どこに行くんだ」
「小春を探しに行く」
「もうそろそろ、お見合いが始まるんだろう。まさかこれから先もその友達に危機が訪れるたびに、助けに行くつもりかい?」
「離してくれ」
「警察に任せてくれ。まだ何かあったとは決まっていない。柊が動いても、周囲が混乱するだけだ」
「何もないと決まったわけでもないだろ」
「柊」
「俺が見合いをするって決めたのは、小春を殺そうとしている人を捕まえるためなんだ。会社のためじゃない。ここで何かあったら、俺は小春を助けることよりももっと周囲が混乱することをするだろうね」
柊の声は淡々としているようで、震えていた。
怒りよりも恐怖の方が勝っている。
永遠に、彼女がいなくなってしまうのだ。
何のためにこれから先、我慢しようと決心したのか分からなくなる。
こんなことなら、ずっとそばにいればよかった。小春を困らせることになっても、何度も好きだと伝えればよかった。死ぬ寸前の記憶が蘇ったら、そんなことを考えられないくらいに柊のことで頭を埋め尽くせばよかったのだ。どうしてそんなこともできなかったのだろう。
神木は柊の答えを聞いて息がとまった。何て顔をするのだろう。このままだと従弟が犯罪者になりかねなかった。
「……なるほど、分かった。だけど一体どこに行くつもり。手がかりもなく探したところで、柊が何もかも失うだけだよ」
「当てはある」
柊は持っているスマホでアプリを開く。
「うん……柊…………それ、何?」
「小春の居場所」
スマホの画面にはマップが表示されており、小春がいる場所を示していた。そこは小春の家ではない。
「何でそんなものが表示されているのかな」
「……小春に渡したGPSを回収し忘れてた」
「ふふ、友達は知っているのかい?」
「……知らないよ。でも、よかった。鞄の中にずっと入れたままだったみたい。小春も忘れてたんだね」
鎌倉で遊ぶ際、柊はもしものことを考えて小春にお守りを渡していた。その中には小型のGPSが入っている。小春にループ中の記憶があると知り、動揺のあまりお守りの存在をすっかり忘れてしまったのだ。
「うへぇー」
柊も頭がおかしい側の人間ではないか、と神木は視線を向ける。ものすごくドン引きしていた。
「まあでも、確かにこれだと……何もないとはいかないか」
GPSは廃墟ばかりで何もない町を示している。
廃墟を見る趣味でもない限り、わざわざ行くようなところではなかった。
「俺も行くよ。車の方が早いよね」
「ありがとう」
「……柊に初めて感謝された気がする」
「自分の行動を振り返ってみなよ」
神木は数回瞬きをすると、きょとんとした。お守りと称して相手の位置が分かるような物を渡すような男に言われましても――である。
「大丈夫かな、こんなことして」
「何が」
「お見合い」
「そもそも、このタイミングで俺に小春の話を聞かせたのは父さんだ。これくらい何とかするだろ」
柊と神木は車に乗り、すぐに移動を開始した。幸いなことに、小春がいる場所はそれほど遠くない。けれどそれで不安が拭えるわけではなかった。
「そうだ。さっきの戸塚明音の写真、もう一度よく見せてくれる?」
運転をしている神木に言われ、柊は言われるとおりに見せる。
「これがどうしたの」
「戸塚明音の顔をアップにして」
「……はい」
柊が人差し指と中指で写真を拡大すると、神木は「やってるかもしれないね」と嫌そうに答えた。
「何をやってるって」
「お薬だよ」
「顔を見ただけで分かるの?」
「絶対ってわけじゃないけど。俺が聞いた話だと配信者でやっている人が増えているみたいだ。通報もあって、泳がせ……ってこれは脱線したね。柊は大学時代の戸塚明音の顔は覚えてる?」
「話したことはないけど、目立つ顔をしているから。見たら分かるくらいだよ」
「この写真はあんまり加工がかけられていないみたいだし、変わっている部分が分からないかな」
「うーん……」
柊も写真を見て考える。しかし、失礼な単語が頭を掠めて困惑した。
「……年を取ったよね」
「…………友達は?」
「小春はいつも通り可愛い」
即答だった。
「俺は別に空気を和ませようと思って聞いたわけじゃないよ」
「俺も冗談を言ったつもりはないけど」
神木は数秒押し黙った後、話を続けることにした。
「戸塚明音の顔つきが変わったと思わなかった? 顔の輪郭とか、目元とか。肌の色は化粧や加工で分かりづらいけど、友達と比べると違うのが分かると思う」
だから別に、どちらが可愛いかの話はしていないんだよと神木は付け足した。
「言われてみると、肌の色がすこし違うような気がするけど……そういうこともあるんじゃない?」
「まあ、そうだけどさ。俺もそこまで詳しくないけど、実際に中毒者と何人か会ったことはある。顔つきが独特なんだよね。瞳孔が開いて、ちょっと怖いんだよ。目の隈も酷くなるし、頬がこけて、顔色も悪くなる。喋っている時を見た方が分かるんだけどね。目を合わせようとすると、おかしな動きをしているのが分かるんだ。……うん、他は言語化できないかな。それっぽいなぁって思うくらい。もしやっていたとすれば、戸塚明音って何だか可哀想だね」
「可哀想?」
「柊は小さかったから彼女が子役をやめた理由を知らないかな」
「成長したら仕事がなくなったとか?」
「そういう人もいるけど、違うよ。ドラマ撮影の事故で、顔に火傷を負ったんだ」
「大学で見た限り、顔に火傷なんてなかったけど」
「顔って言っても目立つ場所ではないからね。こめかみの方」
神木は左手で自身のこめかみを突く。
「髪で隠せるし、化粧で目立たなくすることもできると思う。子役だった頃もね、そうして撮影を再開しようとしたみたいだよ。でも撮影ライトを当てられると彼女は火傷の傷が痛み、演技ができなくなった。そんな状態からどれほど頑張ったか……」
柊は俯いて、GPSアプリを確認する。
小春がいる場所に動きはなかった。
21
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
すべてフィクションです。読んでくだり感謝いたします。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
あまやかしても、いいですか?
藤川巴/智江千佳子
恋愛
結婚相手は会社の王子様。
「俺ね、ダメなんだ」
「あーもう、キスしたい」
「それこそだめです」
甘々(しすぎる)男子×冷静(に見えるだけ)女子の
契約結婚生活とはこれいかに。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる