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第二章 もう一度、あなたと友達でいられる最後の日
平気じゃない
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夕方、店に行くとすでに柊がいた。夢と同じように、店の縁側にある席だ。ソファは一台。緑豊かな庭園を見る形で配置されている。何かの道筋を辿るような不思議な感覚で柊を見る。もう会うこともないと思った人がそこにはいた。
柊は小春を見ると、表情を緩める。けれどその顔には疲労の色があった。
「寒かったらブランケットがあるから使って」
「うん、ありがとう」
会話は同じ。なのに、歯車がわずかに狂った気がした。
ソファに座り、小春はブランケットを膝の上にかける。一度、柊の隣に座ったからだろうか。夢と比べれば、それほど緊張しなかった。
「何食べようか」
柊はメニューを広げ、さりげなく小春の方に寄せる。
「柊くんはもう決めた?」
小春は夢の内容通りに話す。一言一句覚えているわけではないが、だいたいの流れは覚えている。最初から別の行動をするより、同じ流れに持っていった方が次の行動が考えやすい。小春の作戦はシンプルだ。ヤケ酒をしてぐったりした柊を家の中に入れたらさっさと帰る。わざわざベッドまで行かなくてもいい。申し訳ないが、玄関に入ったら床に寝かせることにした。そうしないと小春は捕らわれてしまう。絶対に拒めるかと聞かれたら、自信がない。
他に何をしただろうかと小春は考える。メニューから視線を外して、隣に座る柊はそれほど近くに座っていないことを知った。夢では肩が触れそうなくらい近かったはずだったが、三十センチほど距離がある。
メニューを決めて、柊が店員を呼ぶ。料理は夢と同じものを頼んだ。飲み物もあの真っ赤なブラッドオレンジにした。だが、柊が頼んだ飲み物はウーロン茶だ。
「あれ、お酒じゃなくてよかったの?」
「あー……しばらく禁酒することにしたんだ」
「別に酒癖は悪くないよね。どこか体が悪いとか?」
「どこも悪くないよ。小春とならアルコールなしでも楽しく話せるかなって」
「……そうだといいんだけど」
会社の中ではあれほど夢の内容と一致していたのに、柊は違う行動を取っている。小春はまだ何も違う行動を起こしていない。この誤差はなんだろう。見合いの話をきっかけに、柊が酒を頼む可能性もある。まだそれほどレールを外れていないはずだ。
「それに、ちゃんと話さないといけないことがあってさ」
「話?」
小春は柊を見る。彼はじっと前を見ていた。その横顔には笑みがなく、顔に暗い影が差している。
「俺の父さんから聞いてるかもしれないけど、見合いするんだ」
「うん、聞いたよ。大変だね」
「だから……こういうのは小春に悪いんだけどさ、もう会えないと思う」
「そうだよね。忘れてたけど、柊くんのお父さんは大企業の社長だから……結婚するなら同じような人と考えるよね」
この流れは小春にとって幸いなことだった。一番言いにくい内容を先に柊が言ってくれたのだ。
なのに肝心の柊は大事な話をしている最中、ずっと前を向いていた。将来のことを話しているはずだが、その瞳はどこか虚ろで小春は寂しくなる。
やっぱり夢は夢なのだ。途中まで一致していたから、構えていたけれど現実は変わらない。
あれこれ考えた計画はすべて無駄だった。
「ごめん」
「私は大丈夫。これから大変なのは柊くんでしょう」
しばらく禁酒すると言ったのは、見合いを控えているからだろうか。柊には慎重なところがある。直前に何かあってはならないと考えての行動だとしてもおかしくない。
気にしていないと微笑みを向けても、その先にいる柊と目が合うことはなかった。現実だとこういう別れ方になってしまうのか。今まで何か話すにも目が合わないなんてことはほとんどなかった。向けられる言葉は優しいのに、小春は何だか嫌われているみたいで心細くなる。柊はもうすっかり小春に心を閉ざしているようだった。
せっかく最後に会える日だというのに、小春はもう帰りたいと思ってしまう。それなのに適当な理由をつけて帰らないのは、柊が好きだからだった。一分一秒でもいいからそばにいたい。大学を卒業してから数年が経った今はそれほど顔を合わせる機会もないのだから。
小春は柊と視線を交わすことを諦め、前を向く。夢の中ではそれほど見なかった美しい庭園が広がっている。青々とした樹木。竹や紅葉はライトアップされ小池に反射している様子が見え、水が流れる音とししおどしの音も聞こえる。ずっと柊にドキドキしていたから、しっかりと観賞できていなかった。夜の幻想的な風景を見ていると、励まされているように感じて小春は泣きたくなる。
柊が嫌がるようなことをしただろうか。心当たりは一つもなかった。嫌がられるようなことができるほど、もう二人の間に話題はないのだ。それにもう、この縁も切れるのだから何も探らずに終わりが来るのを待てばいい。
話はそれほど盛り上がらず、頼んだ料理は食べるばかりですぐになくなった。これでいよいよお別れだ。会計を終えて、二人で店を出る。
「家まで送るよ」
「でも、柊くんの家は私とは反対側だけど……」
「友達でいられるのも今日で最後だろ。居酒屋で別れるとか、早すぎる」
もう一緒にいたくないのではないか。そう思いたくなるほど素っ気ない態度だったのに、柊は送ると言って聞かなかった。小春はそれならと頷いて、柊と歩く。
彼は電車ではなくタクシーを呼んだ。後部座席に二人で座ったが会話はない。どういうつもりなのだろう。電車ならすこしは長くいられたかもしれないのに、タクシーなのですぐに家の前までついてしまった。小春を送り届けたら、そのままタクシーで帰るからだろうか。
その予想に反して、小春が住むアパートの前に辿り着くと一緒になってタクシーから降りてしまった。どうして、と聞けば電車で帰ると言う。さっきから柊の行動は不可解だ。
「俺、小春に結構迷惑をかけただろ」
「どうして? むしろずっとお世話になってたよ。私にはもったいないくらいのいい友達」
「いい友達か」
タクシーが去ってしまったアパートの前で、柊がへらりと笑う。彼らしくない、分かりやすいくらいに作ったような顔だった。
「幸せになってくれよ、小春」
「その台詞って私が言うべきでしょう」
「俺は別にいい。もう何もいらない」
「何もいらないって、そんなこと言わないで」
「考えてみれば、俺は充分満ち足りているんだ」
そう言うのならば、どうして何もかも諦めたような顔をするのか。小春は胸が裂けるような思いがした。片想いの痛みとはまるで違う。もっと悲痛なものだ。
だけど今の小春に何が言えるだろう。
友達をやめるのだ。もうじき他人になる。悩みを聞いたところで、力になってあげられない。踏みこむのは無責任なことだ。それに柊は小春がいなくても、彼なりに努力して解決するだろう。
「今まで、ありがとうな。ほら、さっさと帰れ。家の中に入るのを見たら、俺も帰るから」
「柊くん」
熱い何かが喉から迫り出てくるのを感じ、小春はぐっと呑み込んだ。伝えそうになった言葉に呆然とする。もう最後だと思うと、勢いで言うべきではない言葉が飛び出そうになった。
「……私も、今までありがとう」
結局、月並みな言葉しか出なかった。
小春は柊に見守られながらアパートの中に入る。二階に上がると、柊がいるのが見えた。家の鍵を開けて、もう一度柊がいるのを確認する。彼がそっと手をあげた。さようなら、と手を振っているのを見て小春も振り返す。足が鉛のように重たかった。
でも、いつまでもアパートの前に柊を立たせるわけにもいかない。
自らの手で、家の扉を開けて中に入る。ドアノブから手を離すとガタン、と冷たい音とともに鍵がかかった。
閉まった扉に手を添え、小春は俯く。堰きとめていたものが濁流のように胸へ流れこんできた。
こんな風に、友達って終わるんだ。
いとも簡単な終わりだった。
小さな喧嘩一つない。
柊の中ではもう小春と縁を切ることは決まっている。それは小春だって決めていた。けれど、こんなにあっさりとしたものになるとは思わなかったのだ。夢で四月十七日を過ごし、もう一度柊と会ったのに、小春の内側は後悔でまみれていた。これは小春が望んだものではない。
スマホを見ると、トークアプリには柊からブロックされていた。会話の履歴だけが残っている。
――小春は俺がいなくても平気だよな
いつだったか、その言葉が蘇ってくる。それは夢の内容だったけれど、小春の頭からなかなか消えてくれなかった。
柊がいなくても、平気なんてそんなはずない。
小春の目から我慢していた涙が溢れていく。拭っても拭っても、終わらない。
いつかは柊と会えなくなると分かっていたから心の準備をしていたのに、涙がとまってくれなかった。彼と時々、会えるだけで小春は幸せだった。何かの気まぐれで誘ってもらえるだけで、嬉しかったのだ。
「あ……――――」
声に鳴らない嗚咽が喉の奥からどろどろと溢れる。
心臓が傷つき、悲鳴をあげているようだった。
柊は小春を見ると、表情を緩める。けれどその顔には疲労の色があった。
「寒かったらブランケットがあるから使って」
「うん、ありがとう」
会話は同じ。なのに、歯車がわずかに狂った気がした。
ソファに座り、小春はブランケットを膝の上にかける。一度、柊の隣に座ったからだろうか。夢と比べれば、それほど緊張しなかった。
「何食べようか」
柊はメニューを広げ、さりげなく小春の方に寄せる。
「柊くんはもう決めた?」
小春は夢の内容通りに話す。一言一句覚えているわけではないが、だいたいの流れは覚えている。最初から別の行動をするより、同じ流れに持っていった方が次の行動が考えやすい。小春の作戦はシンプルだ。ヤケ酒をしてぐったりした柊を家の中に入れたらさっさと帰る。わざわざベッドまで行かなくてもいい。申し訳ないが、玄関に入ったら床に寝かせることにした。そうしないと小春は捕らわれてしまう。絶対に拒めるかと聞かれたら、自信がない。
他に何をしただろうかと小春は考える。メニューから視線を外して、隣に座る柊はそれほど近くに座っていないことを知った。夢では肩が触れそうなくらい近かったはずだったが、三十センチほど距離がある。
メニューを決めて、柊が店員を呼ぶ。料理は夢と同じものを頼んだ。飲み物もあの真っ赤なブラッドオレンジにした。だが、柊が頼んだ飲み物はウーロン茶だ。
「あれ、お酒じゃなくてよかったの?」
「あー……しばらく禁酒することにしたんだ」
「別に酒癖は悪くないよね。どこか体が悪いとか?」
「どこも悪くないよ。小春とならアルコールなしでも楽しく話せるかなって」
「……そうだといいんだけど」
会社の中ではあれほど夢の内容と一致していたのに、柊は違う行動を取っている。小春はまだ何も違う行動を起こしていない。この誤差はなんだろう。見合いの話をきっかけに、柊が酒を頼む可能性もある。まだそれほどレールを外れていないはずだ。
「それに、ちゃんと話さないといけないことがあってさ」
「話?」
小春は柊を見る。彼はじっと前を見ていた。その横顔には笑みがなく、顔に暗い影が差している。
「俺の父さんから聞いてるかもしれないけど、見合いするんだ」
「うん、聞いたよ。大変だね」
「だから……こういうのは小春に悪いんだけどさ、もう会えないと思う」
「そうだよね。忘れてたけど、柊くんのお父さんは大企業の社長だから……結婚するなら同じような人と考えるよね」
この流れは小春にとって幸いなことだった。一番言いにくい内容を先に柊が言ってくれたのだ。
なのに肝心の柊は大事な話をしている最中、ずっと前を向いていた。将来のことを話しているはずだが、その瞳はどこか虚ろで小春は寂しくなる。
やっぱり夢は夢なのだ。途中まで一致していたから、構えていたけれど現実は変わらない。
あれこれ考えた計画はすべて無駄だった。
「ごめん」
「私は大丈夫。これから大変なのは柊くんでしょう」
しばらく禁酒すると言ったのは、見合いを控えているからだろうか。柊には慎重なところがある。直前に何かあってはならないと考えての行動だとしてもおかしくない。
気にしていないと微笑みを向けても、その先にいる柊と目が合うことはなかった。現実だとこういう別れ方になってしまうのか。今まで何か話すにも目が合わないなんてことはほとんどなかった。向けられる言葉は優しいのに、小春は何だか嫌われているみたいで心細くなる。柊はもうすっかり小春に心を閉ざしているようだった。
せっかく最後に会える日だというのに、小春はもう帰りたいと思ってしまう。それなのに適当な理由をつけて帰らないのは、柊が好きだからだった。一分一秒でもいいからそばにいたい。大学を卒業してから数年が経った今はそれほど顔を合わせる機会もないのだから。
小春は柊と視線を交わすことを諦め、前を向く。夢の中ではそれほど見なかった美しい庭園が広がっている。青々とした樹木。竹や紅葉はライトアップされ小池に反射している様子が見え、水が流れる音とししおどしの音も聞こえる。ずっと柊にドキドキしていたから、しっかりと観賞できていなかった。夜の幻想的な風景を見ていると、励まされているように感じて小春は泣きたくなる。
柊が嫌がるようなことをしただろうか。心当たりは一つもなかった。嫌がられるようなことができるほど、もう二人の間に話題はないのだ。それにもう、この縁も切れるのだから何も探らずに終わりが来るのを待てばいい。
話はそれほど盛り上がらず、頼んだ料理は食べるばかりですぐになくなった。これでいよいよお別れだ。会計を終えて、二人で店を出る。
「家まで送るよ」
「でも、柊くんの家は私とは反対側だけど……」
「友達でいられるのも今日で最後だろ。居酒屋で別れるとか、早すぎる」
もう一緒にいたくないのではないか。そう思いたくなるほど素っ気ない態度だったのに、柊は送ると言って聞かなかった。小春はそれならと頷いて、柊と歩く。
彼は電車ではなくタクシーを呼んだ。後部座席に二人で座ったが会話はない。どういうつもりなのだろう。電車ならすこしは長くいられたかもしれないのに、タクシーなのですぐに家の前までついてしまった。小春を送り届けたら、そのままタクシーで帰るからだろうか。
その予想に反して、小春が住むアパートの前に辿り着くと一緒になってタクシーから降りてしまった。どうして、と聞けば電車で帰ると言う。さっきから柊の行動は不可解だ。
「俺、小春に結構迷惑をかけただろ」
「どうして? むしろずっとお世話になってたよ。私にはもったいないくらいのいい友達」
「いい友達か」
タクシーが去ってしまったアパートの前で、柊がへらりと笑う。彼らしくない、分かりやすいくらいに作ったような顔だった。
「幸せになってくれよ、小春」
「その台詞って私が言うべきでしょう」
「俺は別にいい。もう何もいらない」
「何もいらないって、そんなこと言わないで」
「考えてみれば、俺は充分満ち足りているんだ」
そう言うのならば、どうして何もかも諦めたような顔をするのか。小春は胸が裂けるような思いがした。片想いの痛みとはまるで違う。もっと悲痛なものだ。
だけど今の小春に何が言えるだろう。
友達をやめるのだ。もうじき他人になる。悩みを聞いたところで、力になってあげられない。踏みこむのは無責任なことだ。それに柊は小春がいなくても、彼なりに努力して解決するだろう。
「今まで、ありがとうな。ほら、さっさと帰れ。家の中に入るのを見たら、俺も帰るから」
「柊くん」
熱い何かが喉から迫り出てくるのを感じ、小春はぐっと呑み込んだ。伝えそうになった言葉に呆然とする。もう最後だと思うと、勢いで言うべきではない言葉が飛び出そうになった。
「……私も、今までありがとう」
結局、月並みな言葉しか出なかった。
小春は柊に見守られながらアパートの中に入る。二階に上がると、柊がいるのが見えた。家の鍵を開けて、もう一度柊がいるのを確認する。彼がそっと手をあげた。さようなら、と手を振っているのを見て小春も振り返す。足が鉛のように重たかった。
でも、いつまでもアパートの前に柊を立たせるわけにもいかない。
自らの手で、家の扉を開けて中に入る。ドアノブから手を離すとガタン、と冷たい音とともに鍵がかかった。
閉まった扉に手を添え、小春は俯く。堰きとめていたものが濁流のように胸へ流れこんできた。
こんな風に、友達って終わるんだ。
いとも簡単な終わりだった。
小さな喧嘩一つない。
柊の中ではもう小春と縁を切ることは決まっている。それは小春だって決めていた。けれど、こんなにあっさりとしたものになるとは思わなかったのだ。夢で四月十七日を過ごし、もう一度柊と会ったのに、小春の内側は後悔でまみれていた。これは小春が望んだものではない。
スマホを見ると、トークアプリには柊からブロックされていた。会話の履歴だけが残っている。
――小春は俺がいなくても平気だよな
いつだったか、その言葉が蘇ってくる。それは夢の内容だったけれど、小春の頭からなかなか消えてくれなかった。
柊がいなくても、平気なんてそんなはずない。
小春の目から我慢していた涙が溢れていく。拭っても拭っても、終わらない。
いつかは柊と会えなくなると分かっていたから心の準備をしていたのに、涙がとまってくれなかった。彼と時々、会えるだけで小春は幸せだった。何かの気まぐれで誘ってもらえるだけで、嬉しかったのだ。
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