精霊に進化していろんなことをする物語

夢見る少年

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弟17話 発表

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「    ただいま帰りました」

「お疲れ。どうだった」

「正直に申し上げると契約精霊が知能がとても高く、ユミナさんと接触する可能性と契約精霊と敵対する可能性があると判断したので戻ってきました。申し訳ございません」

「お主がそう判断したのならしょうがない。しかしその契約精霊はどのくらいの知能を有していたのか?」

「頭の回転だけではこの国の上級貴族や大商人と会談を行っても引けを取らないでしょう。実際に初めから常にあっちのペースで会話が進み、私が私たちと言ってしまった事だけで、完全に主導権を取られました」

「そうか貴族とも話せるお主が常にペースを握られるとは考えにくいな。他には何があるのじゃ?」

「はい。その精霊は私たちが街では一度も話してすらいないのに3人組でいて私がリーダーとも理解しているようでした」

「何級なのじゃ?その精霊は」

「実際は霊でしたが上級の人型以上しか出来ない言葉をしゃべることなどを考えると、6祖の〈始原〉の可能性があります。」

「なぬ!6祖の精霊だと!あの〈始原〉〈終焉〉〈親愛〉〈憎悪〉〈秩序〉〈混沌〉のじゃよな。これがもし本当なら国を一瞬で滅ぼしてしまう能力を持っているから管理しないといけんの。してお主はなぜ〈始原〉と思ったのじゃ?」

「まず契約精霊から敵意は感じませんでしたし、出来るなら戦いをしたくないような言い回しをしていました。それにより、闇である〈終焉〉〈憎悪〉〈混沌〉は可能性から消えます。そして精霊は敵対するなら男だろうが女だろうが殺すと言ってましたので〈親愛〉は消えます。そして、〈始原〉か〈秩序〉のどっちかと言うと6祖なのに、出来るはずのない霊化等をしている。高い知能を有していることから〈始原〉かと」

「そうじゃの。確かに〈始原〉は精霊王の次に知能が高いと言われておるの。まさかティアルかもしれないと思って調べたらこんな結果になるとは…なおさらユミナがティアルである事を祈るしかないの」

「これからはもしかすると〈始原〉の可能性があるので、どのように対応するか考えないといけませんね」

「今日の会議は荒れそうじゃ」











とうとう来ました!!冒険者育成学校のセート冒険者ギルドの推薦者の発表日が!!

今日は凄い人であふれていた。

10時に発表なのに冒険者ギルドが開店する7時前からギルド前に列が出来ており前もって開けた程だ。今は9時だが、ギルド内はぎゅうぎゅう状態でお祭り騒ぎだ。

それだけEランク以下の冒険者にはとても大事な事なのだ。

一方その頃ユミナはと言うと、今起床しました。

正直ユミナはそこまで冒険者育成学校に興味が無いのだ。

それこそほんとうに、推薦されたらラッキー!程度にしか思っていないのだ。

何故ならユミナは今の生活で十分満足しているし、正直最近は少し生き急いでた感はあるけど休みもたくさん取って好きな時に仕事をしたい性格なので、決められたスケジュールで勉強する学校は嫌いなのだ。

(ユミナ!今日発表だよ!)

(あっ!この前イグニスがいってたやつ?)

(アクアチャンそうだよ。それにイグちゃん珍しく乗り気だね。私が推薦されてほしいの?)

(うん!推薦されたらイグニスも勉強出来るから!)

(あっそーゆーことね…イグちゃんが応援してくれてるのかとおもった…)

(ウン。オウエンシテルヨ)

(嘘下手過ぎ!!同情はしなくていいんだよ?余計さみしくなるから)

(ごめんなさい)

(気にしなくていいよ!これも空気を読むっていう勉強だ!)

(うん!)

(よしっ!今から行ったら間に合うはずだから急いで冒険者ギルド行きますか!!)

((おー!))

ユミナはすぐに着がえて、朝食を食べて俺たちは冒険者ギルドに行った。

そこには気持ち悪いぐらいの人がいた。

俺とアクアは高く浮遊したので大丈夫だがユミナはおしくらまんじゅうじょうたいだった。

そんな事思っていると、あいていたスペースにおじさんが来て、もっと会場のボルテージが上がった。

きっとこの人が発表するのだろう。

俺は少し待っているとおじさんが、

「静かにしろ!    よし、静かになったな。みんなまたしてすまなかったな。これから今年の冒険者育成学校、セート冒険者ギルドの推薦者を発表さしてもらう。今年のセート冒険者ギルドの推薦者はEランクの冒険者のユミナだ。おめでとう」

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