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第11話 勉強

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俺たちは冒険者ギルドに行ってクエストの報告をすると、受付嬢や先輩冒険者に沢山褒められ、帰ってきたことによる安心感や緊張が無くなっていたユミナは、まだ昼になったばかりなのによほど報告と自慢をしたかったのか昨日の酒場に行ってしまったので、俺は町を散策する事にした。

気配を消したら人間にばれないと分ったので、これで心起きなくモンスターである俺が町を散策する事が出来るのだ。

俺はそして霊のモンスターなので壁とかもすり抜ける事が出来る。

これにより俺はこの町の全てを調べる事が出来るのだ。

まず確認したいのが俺はこの世界の字が読めるのかどうかだ。

いずれは人型精霊になって1人でいろんな事してみたいので字が読めるかはとても重要なのである。

なので図書館などあれば一番良いのだが、異世界と言えば図書館は紙が普及していなくて貴重なので貴族しか入れない。もしくは高いお金を支払わないと入れないが一般的だ。

だからまずは貴族街、もしくはお金持ちがあつまる所に行かないといけないだろう。

俺は森の方と反対側に行くとだんだんお店も武器とかではなく、高級そうな料理店になった。

俺はそのまま向うといかにも図書館といった外観の施設を見つけたので俺はそこに入った。

そこはやはり図書館で多くの本とお金持ちそうな人がいた。

俺はお金持ちそうな人の後ろに行き、読んでいる人の本をのぞいてみると、なんと普通に読む事が出来たのだ。

字体はアラビア語みたいなのだがなぜか日本語で読めるのだ。

物凄く気になるがこういうのは気にしたら負けなやつだろう。

そして字が読めると分ったならやりたい事がある。精霊について勉強する事だ。

人型精霊になるために勉強するのもそうだがなんたって転生物の主人公最強系は皆幼いころに努力や勉強を怠らないだろう?

俺もまだ子供なはずなんだ。だから今のうちに沢山勉強して俺TUEEEEになってやるんだ!

そのためにもしっかり自分の事をまず理解してないと駄目だから今日は精霊について勉強しよう。

俺は精霊について書かれている本を探していると、

「異端のモンスター精霊について」

という本を見つけた。

俺はその本を回り誰もいない事を確認して屋上に持って行って読んだ。

何故そんな事するって?だっていま俺は人間からは姿は見えないんだよ。だから本が勝手に宙に浮いて勝手にページが開いているように見えるからね。

俺はじっくり読んでいくと、題名にあったように何故精霊が異端のモンスターなのかが分かった。


まずはモンスターなのに戦いを好まない個体が多いいこと。


本来モンスターは自分が強くなるためや種を存続させるために戦いを仕掛ける獰猛な動物なのだが、精霊は小さい頃から精霊術師と契約をして戦いしかしてこなかった個体を除くとほとんどの個体が戦いを好まなく、上級精霊になると戦いをすすんでやる個体は全くいなくなるのだ。


次に異常的なまでの個体数の少なさである。


精霊はただでさえ精霊に進化しようと思ったら、ただでさえ物凄く少ないモンスターのユニーク個体が人間に愛が有り平和を愛する知能が高いモンスターしか進化出来ないという鬼畜条件なのに、精霊は生殖活動を全くしないのだ。

それに精霊には性欲そのものが無いのだ。これはモンスター云々生物として終わっているだろう。


最後は異常なまでの強さがあるのにそれを使わないのだ。


人間はマナというものを使って魔法陣や詠唱を行って魔法を撃つのに対して、精霊は理由は分っていないがそれらを使わなくて無限に撃つ事が出来るのだ。

そして普通のモンスターは常に全力を使って戦うのだが、精霊はまず全力で戦わ無い。

何故なら舐めプをしているのではなく知能が高いため、このモンスターならこの程度で勝てると瞬時に判断出来るからだそうだ。


そして最後のページにはこう書いてあった

「最後までこの本を読んでくれてありがとう。これで読んでくれた子も精霊がいかに異端なモンスターか分って頂いただろうか。精霊はめったに人前に現れなく戦いを好まないため安全だが、人間よりも知能が高いという事を忘れないでくれ。そして精霊は本気を出せば街も壊滅させる戦闘能力を持っている。最後まで読んだという事はある程度精霊について興味を持っていると窺える。どうか精霊とあっても選択を間違えて神の使徒を魔王にしないと約束してくれ。

                                      精霊術師 アント・クリア」

この本で精霊の事沢山学べたし面白かったなぁー。それにしても神の使徒を魔王にしないって面白い表現するな。

沢山勉強出来るからこれからも通うか。

俺はこっそり本をしまい、ユミナの元に帰った。
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