56 / 75
第2章︙魔法都市編
探し物依頼とキラキラな柱
しおりを挟む「むむ……!このにんむ、おれたちがひきうけた!」
「ちょ、なに勝手に決めて……てかその依頼!!どう見ても面倒くさいやつじゃ…」
俺達はいつも通り冒険者ギルドに訪れると、なんか真っ白な狼が書かれた依頼書を持っている人を見かけたのだ。
話を聞くと、どうやらこの絵に描かれている狼が失踪してしまったらしいのだ。
従魔が失踪するなんて……と信じられない顔をしているレオンを見るに、とても大変なことなのだろう。
最強な人は人格者であらねばならない。
それに俺は更に強くなると心に決めたのだ。
俺はしかと決意を胸にこの依頼を引き受けることにした。
「めんどーとは、なにごとだレオン。おまえは、そんなにつめたいヤツだったのか…」
「いや違うだろ。てかお前依頼受けたの、この狼魔物の見た目がシルに似てたからだろ」
そ、そんなわけ……ちょっとしかないに決まってるじゃないか。
大体なんだ、内心どんなこと思っていようが善行を行えば良いんだよ。世の中残酷だが過程より結果を重視するからな。
「依頼を受けてくださってありがとうございます!」
「うむ。おれたちも、せーいっぱいをつくすぞ。かならずみつけてやる」
フッと笑いながらさっと髪を掻き上げて返事を返すと、依頼人はにこやかな笑顔で冒険者ギルドを出ていった。
……いや、まさか丸投げされるなんて思わなかったぞ。自分の従魔がいなくなったのは自分が悪いんだから、少しは手伝う素振りくらい見せて欲しかった。
「まったく、これだから……せちからいな」
「出た。その…せちからいって言葉、最近お前の流行語になってるよな」
「りゅーこー?フッ……おれはそんな、よーちなりゆうでいわない。おこさまではないからな!!」
流行語とか、もうそんなものに囚われているのはお子様だけ。
前の世界は毎年流行語大賞なんてあったけど、その言葉を実際に使うやつなんて小学生くらいだろ。
大人は流行語なんてものに流されず、自己を確立して言葉を使い分けているからそんなことにはならない。
そもそも……世知辛いを流行らせてる人がどこにいるんだよ。そんなやつは変人も変人、ものすごい変人と言わざる得ないだろう。
「おや、どうやらすごく珍しい任務を受けるようですね。私も参加させていただいてもよろしいでしょうか?」
来たか。
最近毎日のように俺達に張り付いてくるこの大神官、本当に迷惑だからやめて欲しい。
ギルド長にも相談したけれど、全然取り合ってくれなかった。
「大神官にお前たちの気分という理由で根拠もなく近づくなと言ったら、流石に心象が悪くなる。特に害もないのだし、このままでもよかろうよ」
なーにが「このままでもよかろうよ」だよ!!
あいつがやってるのはストーカーだぞ。変態に許しも甘えも慈悲も与えちゃいけないんだよ。
こういう奴が一番反省しないから、もう二度とこういう状況が作れないよう物理的制裁を与えるしかないってのに、トップにいるギルド長が怠けてるからこうなるんだ…
「やはりここは、おれのてで…!」
「良く分からんがやめろ。お前が何かすると余計ことが拗れる。絶対に辞めろ!」
なんかレオンが鬼気迫った表情で俺にやめろやめろ言ってくるけど、どうしたんだ一体。
もしかして……俺が失敗するかもしれないと思って不安になっているのか!
だからあんな心にもないことを……そうかそうか。レオンはまだ俺の有能さが良くわからないのか。お子様だから仕方がない。
しかし、俺は失敗することなどありえないのだ。この大神官を追い出す為あらゆる策を練り罠を張り、外堀を埋めて相手に反撃の隙を与えず最短ルートでとどめを刺す……俺なら余裕だ。
「だーじょぶだレオン、おれがしったいをさらすとでも?そんなにおバカじゃないからな!」
「そんなにお馬鹿だからやめろと言っているんだよ…」
「あ…?おまえ、おこさまのぶんざいでなまいきな!おまえがおバカだぞ!」
「お菓子にホイホイ釣られてついていくお前が何いってんだ」
む、むかつく!!
このお子様エルフ、いくらお子様だからってなんでも行っていいとは限らないんたぞ!
「おかしはこーいだ。まちのひとのこーいを、まさかむしするのか?まったくこれだからおこさまは……」
「……好意……好意!?」
愕然とした顔になったレオンは、俺の言ったことをブツブツと反復してまた愕然としている。本当にどうしたんだレオン。今日なんかおかしいぞ。
俺は何気に今も俺の横にいる大神官から逃げるため、レオンをガシッと掴みさっさと冒険者ギルドから出ていった。
幸いあの大神官は俺たちを執拗に外までは追ってこないため、これ以上面倒臭いのと関わらなくて済むのだ。
レオンと言い争っている暇はない。取り敢えず、この狼イラストを頼りに探さないといけないな。
でも、手当り次第探しても多分見つからない。ていうかそんな脳筋戦法で見つかるならとっくに見つかってるだろ。
せめてどこら辺で失踪したのか知りたかったけど、あの依頼主、俺達に押し付けて逃走したからな。そりゃ従魔も逃げたくなるわ。
そう思いながらボンヤリと街を歩いていると、なんか遠くのほうにキラキラした柱が見える。
なにがなんだかわからないけれどすごく綺麗だ。
今まであんなの見たことなかったので、俺はレオンにあの柱はなんなのか聞くと予想外の答えが返ってきた。
「キラキラな柱?なんだよそれ。お前、頭おかしくなったのか?」
……頭がおかしくなったは余計だが、どうやら冗談で言っているわけでは無さそうなので、これは俺にしか見えないらしい。
いや、自分で言ってみて全く意味がわからないけど、本当に俺にしか見えていないらしいのだ。
さっき手当たり次第に柱について聞いたけど、全く知らないと言った反応だったから……これはもしや、選ばれし者にしか見えないとか?
「フムフム……だったらおれはもしや、えらばれしゆーしゃのつるぎを……」
「……今度はなんだ。また面倒なことがありそうで怖いんだが」
そう。これは選ばれし者の試練なのだ。漫画によくある勇者の試練と一緒だ。
ここはファンタジー世界だし勇者の剣くらいあるだろう。勇者の剣じゃなくても、大魔法使いの杖とか……
とにかく、俺は選ばれたのだ。異論は受け付けない。こればかりは動かぬ事実であり真実。
そして今、伝説が幕を開けたのだ。
「よっし!レオン!あそこにいくぞ!!」
「は、あ?え?ちょ待てよ!!」
俺は遠くにある柱を目指して猛スピードで走り始めると、あまりの速さに驚いたレオンが慌てて追いかけてくる。
最強の俺にレオンがついてくれるとは思っていないので俺は更にギアを上げて走り始めた。
「はぁ………はぁ……く、これは……なんて、とーいみち……」
これだけ走ったのにまだ着いていない、だと?
確かにちょっと遠いなとは思っていたけど、この俺が全力を出してもまだ足りない……
「お前…突然走るなよな……こっちの心臓が悪くなる」
「な、なぜお前がここに!!」
つい驚きのあまりモブの悪役が言いそうなセリフを言い放ってしまった。
まさかレオンが俺に着いてこれたなんて……俺はレオンのことを甘く見ていたようだ。
確かにレオン、毎日朝早くに起きて走ったりトレーニングしているらしいし、日々の積み重ねは伊達じゃないってわけか。
「これだからダイキは……お前、なんでそんなに息を切らしてるんだよ。ちょっと走っただけなのに体力無さすぎ」
「ち、ちがわい!ま…まさかおまえ、シルのまほうでおれについてきた…?そうだ、そうにきまってる!!ひきょーだぞレオン!」
「なわけあるか」
フンッ、いくらレオンでも現役高校生だった俺にかなうわけがない。いくらちっちゃくなっても同年代に負けることなどありえないのだ。
「しかたない……ここからは、あるいていくぞ」
少しも疲れてはいないが、ここは適度に休憩を挟んでもしもの時のために体調を万全に整えておかなければならない。
俺は疲れていないが、レオンとシルは疲れてるだろう。特にシルはレオンが魔法でズルした代償で魔力を消耗してるはず。
「おばちゃん、これ、レオンとおれの、ふたつください」
「まぁー!!この子が最近噂の黒ちゃん?あらまあ可愛いわねー。2つ欲しいの?可愛いから1個おまけしちゃう」
おばちゃんのおまけにより3本のワーウルフの串焼きを買った俺は、神速でレオンとシルのもとへ戻るとワーウルフの串焼きを一本ずつ配ってあげる。
カリカリで肉汁が噛めば噛むほど溢れ出す絶品だが、今の俺にそんな余裕はなかった。
「レオンレオン!!あの……おれのこと、クロちゃんっていわれてるぞ」
「あーそれね。お前知らなかったのか?お前が黒髪黒目だから『黒ちゃん』って言われてるんだ。良かったな可愛がられて」
な……なんだと!?
「おれかわーくない!!かっこいーんだ!!クロちゃんって、ちゃんじゃない!!おれ、おんなのこじゃないぞ!!」
「はいはい。良かったなー黒ちゃん?」
こ、こいつ…!俺が嫌なの知っててわざと言ってやがる!!もしやあれか?俺がお子様って言ったことまだ根にもってるのか?
俺はチクチクと続けられるクロちゃん攻撃に必死に耐えていると、いつの間にかキラキラの柱の目の前に着いていた。
俺は未だクロちゃん攻撃を続けるレオンの口をベチッと塞ぐと、目の前を指差してキラキラしてることを伝える。
「……なんもないじゃんか」
「あるぞ!ほら、このキラキラ!!すごーくキラキラしてる!みえないのか?」
「……全く」
レオンはどうやら目と鼻の先にあるキラキラの柱を見ることができないらしい。なんか面白い。
でも、どうやらシルはキラキラの柱が見えてるらしい。
ガン見していて、どう見てもなにも見えていないようには思えない。
「シル…!もしかしておまえ、みえてるのか…?」
「キャンッ」
勝った。
これで2対1で俺の言う事の信憑性が増した。
さあレオン、お前だけだぞ見えない見えないとほざき散らかしているのは。
俺の無言の視線に居心地悪そうにしていたレオンが腕を組んで俺の方に向き直ると、自信満々に俺に向かって容赦無く言葉を吐き捨てた。
「ほら、俺にはなんも見えない。お前が何か見えているか知らないけど、お前は元々おかしいからアテにならない。こうなったら俺が証明してやるよ」
レオンはキラキラの柱がある場所へ容赦無く歩み寄ると、一寸の躊躇もなく手を前に出した。
「ほら、なんもないだろ。お前がキラキラしたなんかが…」
そして唐突にキラキラした柱の中に吸い込まれたレオンは、一瞬で姿を消した。
……いや、嘘だろ?
「シル。レオンはおばかだから、すいこまれちゃったな。だからおれ、あれだけキラキラあるいったのに……」
「キャン?」
「フンッ……しかたない。ここは、おれがレオンを、かっこよくたすけてあげよーではないか」
俺はキラキラの柱に向き直りスタタターッと走ろうとしたが、シルがおれの服の裾をつかんで必死に引き止めてくる。
どうやらクロスが恋しいのか家の方角を指して精一杯引っ張ってくるけど、俺は優しくシルを引き離した。
「ダメだ。クロスにたよってたら、おれはいつまでもせーちょーしない。ここは、おれひとりでやってやろうではないか!!」
もしかしたら勇者の剣もあるかもしれないしな。
俺はかっこよく宣言すると、シルと共に目の前のキラキラな柱に手を伸ばし中に飛び込んだ。
----------------
いつも読んてくださりありがとうございます!
最近急激に冷え込み、いつものように朝自転車を漕いでたらまさかの白い息が出ました。
まだ10月なのに……と驚愕しながらも寒さに震えながら自転車を漕いでいたわけですが、とても新鮮な体験ができました。
最近雨の頻度も多くて勿論気分は暗いんですが、明るくいこうとイヤホン聴きながらちょっと体を揺らしてリラックスしてます。
皆様もストレスは程々に、そして思いっ切り発散できることを願ってます!!
325
お気に入りに追加
2,625
あなたにおすすめの小説

スライムばかり食べてた俺は、今日から少し優雅な冒険者生活を始めます。
いけお
ファンタジー
人違いで異世界に飛ばされてしまった佐藤 始(さとう はじめ)は、女神システィナからとりあえず悪い物を食べて死ななければ大丈夫だろうと【丈夫な胃袋】と【共通言語】を与えられ放り出されてしまう。
出身地不明で一銭も持たずに現れた彼を怪しんだ村の住人達は簡単な仕事の紹介すら断る有様で餓死が目の前に迫った時、始は空腹のあまり右手で掴んだ物を思わず口に入れてしまった。
「何だこれ?結構美味いぞ」
知らずに食べていた物は何とスライム、弱って死ぬ寸前だった始を捕食しようと集まっていたのだった。食べられると分かった瞬間スライム達がごちそうに早代わり、始のスライムを食べる生活が始まった。
それから数年後、農作物を荒らすスライムを食べて退治してくれる始をいつの間にか村人達は受け入れていた。しかし、この頃になると始は普通のスライムだけの食生活に飽きてしまい誰も口にしない様な物まで陰でこっそり食べていた・・・。数え切れない程のスライムを胃袋に収めてきたそんなある日の事、彼は食べたスライム達からとんでもない能力を幾つも手に入れていた事に気が付いた。
始はこの力を活かす為に町に移住すると、悪徳領主や商人達が不当に得た金品を奪う冒険者生活を始めるのだった・・・。
仕事中の空いている時間に物語を考えているので、更新は不定期です。また、感想や質問にも出来る限り答えるつもりでいますが回答出来ない場合も有ります。多少の強引な設定や進行も有るかもしれませんが、そこは笑って許してください。
この作品は 小説家になろう ツギクル でも投稿しております。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

異世界でチート無双! いやいや神の使いのミスによる、僕の相棒もふもふの成長物語
ありぽん
ファンタジー
ある異世界で生きるアーベル。アーベルにはある秘密があった。何故か彼は地球での記憶をそのままに転生していたのだ。
彼の地球での一生は、仕事ばかりで家族を顧みず、そのせいで彼の周りからは人が離れていき。最後は1人きりで寿命を終えるという寂しいもので。
そのため新たな人生は、家族のために生きようと誓い、そしてできるならばまったりと暮らしたいと思っていた。
そんなマーベルは5歳の誕生日を迎え、神からの贈り物を授かるために教会へ。しかし同じ歳の子供達が、さまざまな素晴らしい力を授かる中、何故かアーベルが授かった力はあまりにも弱く。
だがアーベルはまったく気にならなかった。何故なら授かった力は、彼にとっては素晴らしい物だったからだ。
その力を使い、家族にもふもふ魔獣達を迎え、充実した生活を送っていたアーベル。
しかし変化の時は突然訪れた。そしてその変化により、彼ともふもふ魔獣達の理想としている生活から徐々に離れ始め?
これはアーベルの成長物語、いやいや彼のもふもふ達の成長物語である。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる