釣りはじめました

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出逢いは突然に、だけど必然に?

出逢いは突然に、だけど必然に?23

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 「あれ?ヒロじゃないか??お前もここに来てたのか??」
 ヨシさんは少し驚きながらも笑顔で言う。
 ここにヨシさんが居ると言う事は……。
 「おう!瀬高じゃなかか??」
 あっ。やっぱり。島田社長も一緒だ。
 「こんばんは。島田社長。」
 少し、間抜けに挨拶してしまった。
 き、気まずい。一緒に行くのを断ったてるから ……。
 「よかとん釣れたね~。こりゃ、よか釣り納めになったなぁ~。」
 島田社長は何事も無いように話し掛ける。
 あれ?気にしてるのは僕だけ?
 「うんうん。これはいいサイズだよ。よく引いたんじゃないか?」
 ヨシさんも普通だ。
 「はい!凄く引きました。やっぱり、エギングは楽しいですね。」
 ぬ。やはり、自分だけ浮き足立ってるような……。
 「瀬高は今日、一人で来たとね?」
 「あ、いえ。……友達と来てます。」
 「お~。そぎゃんやったとね。友達は大切にせなんばい。俺達はもう帰るけん、楽しんではいよ~。」
 島田社長とヨシさんは「じゃあ。」と言って帰って行った。
 やっぱり、気にしているのは僕だけのようだった。
 よかった。大きなアオリイカも釣れたし。アジも釣れたし、古木さんと釣りも出来たし。釣り納めはいい思い出になりそうだ。
 アオリイカをエギに引っ掛け僕は古木さんの元へ帰った。
 「わあ!凄い大きいイカ!!」
 古木さんは投げたワームを素早く回収して僕の所へ早足でやってくる。
 やはり、可愛い……。
 「自己新記録だと思います。そう言えば、向こうの堤防で会社の人と会っちゃいましたよ。」
 「え?会社の人ですか??」
 「はい。よくお世話になってる二人です。」
 「……ん~。まさか……ね。考え過ぎかしら?」
 ん?古木さんは小さな声で何か言ったような?
 「どうかしましたか?」
 僕がそう効くと、古木さんは大袈裟に両手と首を振り言った。
 「いえいえ~。なにも無いですよ~。それにしても珍しい事もあるものですね。数ある釣り場の中で会うなんて。」
 確かにそうだ。今日は風が強いから偶然が重なったのかもしれないけど……。
 ヨシさん達も帰るくらいだから、時間的にはもう遅いのだろう。
 僕はスマートフォンの時計を見る。時計は夜中の3時近かった。
 しまった。かなり遅くなってしまった。
 「古木さん。どうします?もう、3時近いですけど?」
 「え?もう、そんな時間?……なら、後、アジ3匹釣っていいですか??」
 古木さんの言葉に賛成し、僕達は釣り納めを終わる事にした。
 
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