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おいかけて、マグロ丼
おいかけて、マグロ丼編7
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さて、どうしたものか……。
大森さんへのお礼はマグロ料理を振る舞う事で解決できると思うけど、量が多い。持って帰って貰う分を差し引いても、多い……。
中トロ、大トロは少しだけど、持って帰ってもらう分を差し引いて、刺身にして食べて、丁度、三人分くらい。赤身が多い。マグロステーキに、マグロのカルパッチョ。マグロかつ。……マグロ丼か……。
とりあえず、刺身用とカルパッチョ用を切り分けてっと。
僕が料理をしていると、姉さんの声がした。
「京ちゃん~。上がったわよ~。京ちゃんも入ったら~?」
姉さんと大森さんは揃ってキッチンへやってくる。
おぉ!大森さんのすっぴん姿だ!!メイクしている姿も勿論可愛いが、すっぴん姿は透明感と清楚さが増しているようだった。上着なんかも姉さんから借りたのだろう。ラフな部屋着でこれまた似合って可愛い。
「は、恥ずかしいです。そんなに見つめられると。」
僕は見とれていたのだろう。大森さんは姉さんの後ろに隠れ、恥ずかしそうに顔を両手で隠して顔を赤くする。
「あ、す、すみません。可愛かったので、つい見とれてしまいました。あはは……。」
僕も照れ隠しで笑ってみせた。
「うふふ。二人とも可愛いわね~。……あら?」
僕と大森さんのやりとりを見て、姉さんは面白そうに笑った後、マグロに気が付いたようだ。
「マグロよね?どうしたの??」
「あぁ。鉄男さんがお礼にって持ってきてくれたんだ。こんなに沢山。」
僕は冷蔵庫を開けて、姉さんに見せる。
「わぁ~!凄いわ!!こんなに大量に……。これって、解体ショーのマグロかしらね?」
「多分、そうだと思う。」
近くのショッピングモールでは、不定期だが、鉄男さんのお店が本マグロの解体ショーをやっている。普段買うマグロより安く、そして、美味しいマグロが食べられるとあって、大盛況なのだ。それを僕達の為に取っておいてくれたのだろう。大量過ぎるマグロが冷蔵庫をかなり占領していた。
「大森さん、今日のお礼もしたいですし、晩御飯一緒に食べて行ってくれませんか?」
「え!?お風呂までお借りして……。それだけでも十分なのに、晩御飯まで……。」
大森さんは申し訳なさそうにする。
そんな大森さんを姉さんは冷蔵庫の前まで連れて行き、中を見せて言う。
「こんな一杯のマグロ、早苗ちゃんに持って帰って貰う分を差し引いても、私達二人じゃ食べれないよ~。だからね。良かったら、食べるの手伝って。」
姉さんはお願い。と言わんばかりに手を合わせ。必殺技『目からチワワ光線』を出して、大森さんを見る。
もう、こうなると大森さんは断れないだろう。
僕はそう確信した。
大森さんへのお礼はマグロ料理を振る舞う事で解決できると思うけど、量が多い。持って帰って貰う分を差し引いても、多い……。
中トロ、大トロは少しだけど、持って帰ってもらう分を差し引いて、刺身にして食べて、丁度、三人分くらい。赤身が多い。マグロステーキに、マグロのカルパッチョ。マグロかつ。……マグロ丼か……。
とりあえず、刺身用とカルパッチョ用を切り分けてっと。
僕が料理をしていると、姉さんの声がした。
「京ちゃん~。上がったわよ~。京ちゃんも入ったら~?」
姉さんと大森さんは揃ってキッチンへやってくる。
おぉ!大森さんのすっぴん姿だ!!メイクしている姿も勿論可愛いが、すっぴん姿は透明感と清楚さが増しているようだった。上着なんかも姉さんから借りたのだろう。ラフな部屋着でこれまた似合って可愛い。
「は、恥ずかしいです。そんなに見つめられると。」
僕は見とれていたのだろう。大森さんは姉さんの後ろに隠れ、恥ずかしそうに顔を両手で隠して顔を赤くする。
「あ、す、すみません。可愛かったので、つい見とれてしまいました。あはは……。」
僕も照れ隠しで笑ってみせた。
「うふふ。二人とも可愛いわね~。……あら?」
僕と大森さんのやりとりを見て、姉さんは面白そうに笑った後、マグロに気が付いたようだ。
「マグロよね?どうしたの??」
「あぁ。鉄男さんがお礼にって持ってきてくれたんだ。こんなに沢山。」
僕は冷蔵庫を開けて、姉さんに見せる。
「わぁ~!凄いわ!!こんなに大量に……。これって、解体ショーのマグロかしらね?」
「多分、そうだと思う。」
近くのショッピングモールでは、不定期だが、鉄男さんのお店が本マグロの解体ショーをやっている。普段買うマグロより安く、そして、美味しいマグロが食べられるとあって、大盛況なのだ。それを僕達の為に取っておいてくれたのだろう。大量過ぎるマグロが冷蔵庫をかなり占領していた。
「大森さん、今日のお礼もしたいですし、晩御飯一緒に食べて行ってくれませんか?」
「え!?お風呂までお借りして……。それだけでも十分なのに、晩御飯まで……。」
大森さんは申し訳なさそうにする。
そんな大森さんを姉さんは冷蔵庫の前まで連れて行き、中を見せて言う。
「こんな一杯のマグロ、早苗ちゃんに持って帰って貰う分を差し引いても、私達二人じゃ食べれないよ~。だからね。良かったら、食べるの手伝って。」
姉さんはお願い。と言わんばかりに手を合わせ。必殺技『目からチワワ光線』を出して、大森さんを見る。
もう、こうなると大森さんは断れないだろう。
僕はそう確信した。
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