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最終章 釣りっていいもんだぁ~
釣りっていいもんだぁ~1
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熊本の冬は寒い。一年前に実感したこと。
南国、九州。そんなイメージはどこへやら……。雪はほとんど降らないが、とにかく冷たい。住宅の構造も違うのだろうけど、底冷えがする。空気も冷たいし……。正直、侮っていた。
う~。寒い。
私は何時ものように、愛車の原付き『ジョセッペ1号』に乗り、アルバイト先の釣り人居酒屋 魚んちゅ~へと向かっている。
それにしても、本当に寒い。今にも震えて歯を鳴らしてしまいそうだ。早く、早く、お店に着いて、暖まりたい。私はそう思いながら、お店へ急いだ。
そして、お店に到着する。
「お疲れ様で~す。」
最早、かって知ったる感じでお店へ入る。
そして、ストーブの前に陣取る。
「お疲れ様~。アヤカちゃん。はい。あたたか~いお茶。」
ハルカさんはカップにあたたかいお茶を入れてくれた。
「ありがとうございます。」
私はそう言い、ストーブの前で暖をとる。
「お疲れ様です!」
私に遅れる事、数分。ユウちゃんも現れ、同じようにストーブの所へやってくる。どうやら、同じ九州出身のユウちゃんにも寒いようだ。
「ユウちゃん。お疲れ様~。しばれるねぇ~。」
「ん?しばれる??」
ユウちゃんは不思議そうにした後、私と同じようにハルカさんからお茶を入れてもらっていた。
寒いと言っても、魚んちゅ~は繁盛していた。
不思議なもので、寒いのに、ビールはよく出る。何でなんだろう?
「アヤカちゃん。二番テーブルの寒ブリの刺身上がったよ。」
大将の声が厨房から聞こえてくる。
「は~い。」
私は寒ブリのお刺身を二番テーブルのお客さんの元へと運ぶ。脂がのっていて、とても美味しそうだ。冬だから、お魚の身も引き締まっているし。やっぱり、何度も言うけど、脂のりが……。これは、お魚も美味しいけど、焼いても美味しいだろう。いや、最近、このお店でもよく出る、ブリしゃぶなんて……。そ、想像しただけでよだれが出そうになる。早く、お客さんに届けなくては。
私は妄想を振り解き、お客さんの元へ寒ブリのお刺身を届けた。
そして、空いた皿を下げて厨房に戻ろうとした時、カウンター席に何時もの二人組を見つけた。
シゲルさんにミチナガさんだ。
「シゲルさん、ミチナガさん。いらしてたんですね。」
私は二人に声を掛けた。
南国、九州。そんなイメージはどこへやら……。雪はほとんど降らないが、とにかく冷たい。住宅の構造も違うのだろうけど、底冷えがする。空気も冷たいし……。正直、侮っていた。
う~。寒い。
私は何時ものように、愛車の原付き『ジョセッペ1号』に乗り、アルバイト先の釣り人居酒屋 魚んちゅ~へと向かっている。
それにしても、本当に寒い。今にも震えて歯を鳴らしてしまいそうだ。早く、早く、お店に着いて、暖まりたい。私はそう思いながら、お店へ急いだ。
そして、お店に到着する。
「お疲れ様で~す。」
最早、かって知ったる感じでお店へ入る。
そして、ストーブの前に陣取る。
「お疲れ様~。アヤカちゃん。はい。あたたか~いお茶。」
ハルカさんはカップにあたたかいお茶を入れてくれた。
「ありがとうございます。」
私はそう言い、ストーブの前で暖をとる。
「お疲れ様です!」
私に遅れる事、数分。ユウちゃんも現れ、同じようにストーブの所へやってくる。どうやら、同じ九州出身のユウちゃんにも寒いようだ。
「ユウちゃん。お疲れ様~。しばれるねぇ~。」
「ん?しばれる??」
ユウちゃんは不思議そうにした後、私と同じようにハルカさんからお茶を入れてもらっていた。
寒いと言っても、魚んちゅ~は繁盛していた。
不思議なもので、寒いのに、ビールはよく出る。何でなんだろう?
「アヤカちゃん。二番テーブルの寒ブリの刺身上がったよ。」
大将の声が厨房から聞こえてくる。
「は~い。」
私は寒ブリのお刺身を二番テーブルのお客さんの元へと運ぶ。脂がのっていて、とても美味しそうだ。冬だから、お魚の身も引き締まっているし。やっぱり、何度も言うけど、脂のりが……。これは、お魚も美味しいけど、焼いても美味しいだろう。いや、最近、このお店でもよく出る、ブリしゃぶなんて……。そ、想像しただけでよだれが出そうになる。早く、お客さんに届けなくては。
私は妄想を振り解き、お客さんの元へ寒ブリのお刺身を届けた。
そして、空いた皿を下げて厨房に戻ろうとした時、カウンター席に何時もの二人組を見つけた。
シゲルさんにミチナガさんだ。
「シゲルさん、ミチナガさん。いらしてたんですね。」
私は二人に声を掛けた。
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