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新しい日々の始まり
新しい日々の始まり 12
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「あの~。お取り込み中、申し訳ありません。」
ターニャさんが泣いている状況を見て、おずおずと、ある人物が入ってきた。
ピンクの髪に瞳。神々しかった雰囲気はなりをひそめている。しかし、その容姿は紛れもなく。
「ラ、ラファエルさんですか?」
眠ったままだったラファエルさんが目を覚ましたのだ。
泣いているターニャさんも心配だが、ラファエルをそのままにしておく訳にはいかない。どうしたらいいのか……。
それに気が付いたのか、ララはターニャさんの肩を抱き慰めているようだ。そして、俺に目線を送る。
どうやら、ターニャさんの事は任せろ。と言っているようだ。ならば。
「はい。この度は、大変、ご迷惑をお掛けしました。」
ラファエルさんは、深々と頭を下げる。
鮮やかな淡いピンク色の長い髪が耳元からはらりと流れる。
そして、俺はある事に気が付いた。
「ラファエルさん、耳が……。」
「はい。目を覚ましたら、このような耳に……。」
イリア達はその耳を見て息をのみ。事前に昨日の話をしていたマーガレット達は唖然としていた。
ラファエルさんの耳は、俺と同じ人型だった。昨日、うどんをすする時に髪をかきあげた時に見ている。しかし、今はイリア達と同じエルフの尖った耳になっていたのである。
これは、かなりの一大事なのでは……。それを感じた俺達は言葉が出なくなる。
キッチンダイニングには、ターニャさんの泣き声だけが響いた。
まず、耳の話は置いといて、体調の事から聞いた方がいいだろか?それとも、丸一日以上寝ていたのだから、お腹が空いているかも知れない。お粥でも作って食べてもらおうか……。
俺がそう考えていると。
「ラファエル様。お体は大丈夫なのですか?」
俺より先にイリアが口を開いた。
「はい。おかげさまで、体調はすこぶる好調だと言えます。それに不思議とお腹が鳴くのです。これが空腹というものなのですね。初めての経験です。」
可愛らしくお腹をさすりながら、ラファエルさんは言う。
何だ?天使ってお腹減らなかったのか?
昨日は食事をしていたし……食事はするから、栄養などは必要なのか?
そもそも、体の構造は俺達と同じなのか?消化は??
と、とりあえず、お粥……重湯を食べてもらって話をするか。
重湯が大丈夫だったら、次はお粥って感じで様子を見た方がいいだろう。
話はまず、ラファエルさんの食事の後だな。
俺は後片付けを中断し、食事を作る事にした。
重湯を食べ終わったラファエルさんは物足りなさそうな表情を浮かべたが、腹は少し落ち着いたのだろう。手を合わせ。
「ごちそうさまでした。これは、ヤマトさんの世界の挨拶でしたね。」
ラファエルさんはそう言い、俺達に向きあった。
「そうですね。ウチではもう習慣になっていますが。それより、ラファエルさん、本当にもう体の調子は良いんですか?」
「はい。体調的には問題ありません。ただ……。」
そう言い、ラファエルさんは口をつぐんだ。
「どうかなさいましたか?」
口をつぐんだラファエルさんに、イリアは問い掛ける。
「……正直、考えがまとまらないのです。」
「考え?」
「はい。まず、皆さんが不思議、不可解に思っている事は、大きく二つだと思っています。一つは、天使の輪を失った事について。もう一つはこの耳のことでしょう。」
確かに、大まかに言えばそうだ。
「実は、天使が天使の輪を失うという出来事は度々あるのです。天界では。」
「あるんですか?なら、何で魔王様はあんなにビックリしていたんだよ?」
ラファエルさんの言葉に、エリが反応する。
そうだな。魔王様が知っていたら、あんなに驚く訳ない。
「もちろん、魔王様が天界に居られた時にも、その様な出来事はありました。魔王様が驚きになられたのには他に理由があります。」
「理由ですか?」
「はい。そもそも、天界で天使が天使の輪を失うとどうなるか……ご存知ではないですよね?」
「はい。」
「本来、天界の輪を失った天使は寝込んだりしません。天使の輪を天使が失うと、魔力などの能力が著しく低下するのです。それは恐ろしい程に。」
「著しく低下って、どのくらいなんですか?」
俺はラファエルさんにたずねる。
「そうですね。簡単にお見せ出来ますから。見ていて下さい。『ファイアーボール』。」
ラファエルさんは無詠唱で魔法を唱える。
しかし、魔法陣は展開される事なく、ラファエルさんの手の平の上にはマッチで火をつけた程度の弱々しい炎が揺らめいて消えた。
俺が今までに見てきたファイアーボールはあんなに直ぐには消えない。小さなファイアーボールなら、今はイリアが打てる。威力を圧縮したファイアーボールが。
そうなると、本当に能力が低下した影響??
でも、疑問も残る。
「無詠唱だからじゃないんですか?」
俺より先に、アリシアがラファエルさんにたずねる。
「いいえ。詠唱があっても変わりませんでした。ここに来る前、部屋で試したので。攻撃魔法は全て、この有り様でした。ただ、生活魔法は……『ファイア』。」
ファイアーボールみたいに飛ばす事の出来ない、火を点けるだけの生活魔法、ファイア。
そのファイアはメラメラと音を立てんばかりに激しく燃えていた。
このファイアの様子から、ラファエルさんの魔力は恐ろしい程だと言っていい。
ファイアをおさめ、ラファエルさんは続ける。
「生活魔法は問題なく使えるようなのです。そして、『パーフェクト・ルームウォッシュ』。」
ラファエルさんがそう唱えると、キッチンダイニングは淡い光に包まれる。
それは一瞬の出来事だった。
そして、反射的に目を覆った目を開けると、ラファエルさんが食事をした食器が綺麗になっている?いや……食器だけじゃない。テーブルや壁や天井にいたるまで、何もかもが綺麗になっていた。
「このように、一部の天使としての権能が使えるのです。ちなみに、この権能はお部屋の中の物全てを綺麗にする魔法で、どんな汚れでも残る事はありません。」
天使がこんな魔法を使えるなんて……。確か、天使は神様の世話係もやってるって聞いたな。だから、出来るのか?
「それじゃあ、攻撃魔法以外の能力は低下していないんですか?」
俺の質問に、ラファエルさんは首を横に振る。
「身体能力の方はまだ試していないので、分かりませんが……一番大事な能力が失われています。」
「一番大事な能力?」
「はい。天使の翼が無いのです。」
天使の翼だって?!
ターニャさんが泣いている状況を見て、おずおずと、ある人物が入ってきた。
ピンクの髪に瞳。神々しかった雰囲気はなりをひそめている。しかし、その容姿は紛れもなく。
「ラ、ラファエルさんですか?」
眠ったままだったラファエルさんが目を覚ましたのだ。
泣いているターニャさんも心配だが、ラファエルをそのままにしておく訳にはいかない。どうしたらいいのか……。
それに気が付いたのか、ララはターニャさんの肩を抱き慰めているようだ。そして、俺に目線を送る。
どうやら、ターニャさんの事は任せろ。と言っているようだ。ならば。
「はい。この度は、大変、ご迷惑をお掛けしました。」
ラファエルさんは、深々と頭を下げる。
鮮やかな淡いピンク色の長い髪が耳元からはらりと流れる。
そして、俺はある事に気が付いた。
「ラファエルさん、耳が……。」
「はい。目を覚ましたら、このような耳に……。」
イリア達はその耳を見て息をのみ。事前に昨日の話をしていたマーガレット達は唖然としていた。
ラファエルさんの耳は、俺と同じ人型だった。昨日、うどんをすする時に髪をかきあげた時に見ている。しかし、今はイリア達と同じエルフの尖った耳になっていたのである。
これは、かなりの一大事なのでは……。それを感じた俺達は言葉が出なくなる。
キッチンダイニングには、ターニャさんの泣き声だけが響いた。
まず、耳の話は置いといて、体調の事から聞いた方がいいだろか?それとも、丸一日以上寝ていたのだから、お腹が空いているかも知れない。お粥でも作って食べてもらおうか……。
俺がそう考えていると。
「ラファエル様。お体は大丈夫なのですか?」
俺より先にイリアが口を開いた。
「はい。おかげさまで、体調はすこぶる好調だと言えます。それに不思議とお腹が鳴くのです。これが空腹というものなのですね。初めての経験です。」
可愛らしくお腹をさすりながら、ラファエルさんは言う。
何だ?天使ってお腹減らなかったのか?
昨日は食事をしていたし……食事はするから、栄養などは必要なのか?
そもそも、体の構造は俺達と同じなのか?消化は??
と、とりあえず、お粥……重湯を食べてもらって話をするか。
重湯が大丈夫だったら、次はお粥って感じで様子を見た方がいいだろう。
話はまず、ラファエルさんの食事の後だな。
俺は後片付けを中断し、食事を作る事にした。
重湯を食べ終わったラファエルさんは物足りなさそうな表情を浮かべたが、腹は少し落ち着いたのだろう。手を合わせ。
「ごちそうさまでした。これは、ヤマトさんの世界の挨拶でしたね。」
ラファエルさんはそう言い、俺達に向きあった。
「そうですね。ウチではもう習慣になっていますが。それより、ラファエルさん、本当にもう体の調子は良いんですか?」
「はい。体調的には問題ありません。ただ……。」
そう言い、ラファエルさんは口をつぐんだ。
「どうかなさいましたか?」
口をつぐんだラファエルさんに、イリアは問い掛ける。
「……正直、考えがまとまらないのです。」
「考え?」
「はい。まず、皆さんが不思議、不可解に思っている事は、大きく二つだと思っています。一つは、天使の輪を失った事について。もう一つはこの耳のことでしょう。」
確かに、大まかに言えばそうだ。
「実は、天使が天使の輪を失うという出来事は度々あるのです。天界では。」
「あるんですか?なら、何で魔王様はあんなにビックリしていたんだよ?」
ラファエルさんの言葉に、エリが反応する。
そうだな。魔王様が知っていたら、あんなに驚く訳ない。
「もちろん、魔王様が天界に居られた時にも、その様な出来事はありました。魔王様が驚きになられたのには他に理由があります。」
「理由ですか?」
「はい。そもそも、天界で天使が天使の輪を失うとどうなるか……ご存知ではないですよね?」
「はい。」
「本来、天界の輪を失った天使は寝込んだりしません。天使の輪を天使が失うと、魔力などの能力が著しく低下するのです。それは恐ろしい程に。」
「著しく低下って、どのくらいなんですか?」
俺はラファエルさんにたずねる。
「そうですね。簡単にお見せ出来ますから。見ていて下さい。『ファイアーボール』。」
ラファエルさんは無詠唱で魔法を唱える。
しかし、魔法陣は展開される事なく、ラファエルさんの手の平の上にはマッチで火をつけた程度の弱々しい炎が揺らめいて消えた。
俺が今までに見てきたファイアーボールはあんなに直ぐには消えない。小さなファイアーボールなら、今はイリアが打てる。威力を圧縮したファイアーボールが。
そうなると、本当に能力が低下した影響??
でも、疑問も残る。
「無詠唱だからじゃないんですか?」
俺より先に、アリシアがラファエルさんにたずねる。
「いいえ。詠唱があっても変わりませんでした。ここに来る前、部屋で試したので。攻撃魔法は全て、この有り様でした。ただ、生活魔法は……『ファイア』。」
ファイアーボールみたいに飛ばす事の出来ない、火を点けるだけの生活魔法、ファイア。
そのファイアはメラメラと音を立てんばかりに激しく燃えていた。
このファイアの様子から、ラファエルさんの魔力は恐ろしい程だと言っていい。
ファイアをおさめ、ラファエルさんは続ける。
「生活魔法は問題なく使えるようなのです。そして、『パーフェクト・ルームウォッシュ』。」
ラファエルさんがそう唱えると、キッチンダイニングは淡い光に包まれる。
それは一瞬の出来事だった。
そして、反射的に目を覆った目を開けると、ラファエルさんが食事をした食器が綺麗になっている?いや……食器だけじゃない。テーブルや壁や天井にいたるまで、何もかもが綺麗になっていた。
「このように、一部の天使としての権能が使えるのです。ちなみに、この権能はお部屋の中の物全てを綺麗にする魔法で、どんな汚れでも残る事はありません。」
天使がこんな魔法を使えるなんて……。確か、天使は神様の世話係もやってるって聞いたな。だから、出来るのか?
「それじゃあ、攻撃魔法以外の能力は低下していないんですか?」
俺の質問に、ラファエルさんは首を横に振る。
「身体能力の方はまだ試していないので、分かりませんが……一番大事な能力が失われています。」
「一番大事な能力?」
「はい。天使の翼が無いのです。」
天使の翼だって?!
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