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疾風の靴
疾風の靴4
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「ん~!美味しい!!周りはサクッとしていて、中のお肉はジューシーだわ。ビフカツは中がピンクなのね。柔らかくて美味しいわ。それにしても、よく焼けてなくて大丈夫なのかしら?」
アリシアは満足そうに、トンカツとビフカツを食べ、ビッグホーンの肉が赤いのを気にしている。
「お口にあって良かったよ。中は赤くても、ちゃんと火は通っているから安心して食べられるよ。」
ビッグホーンはレアでも食べられる。何度も食して問題はなかった。火も通っているし、もっと赤くても良いくらいだ。
「ヤマト君。このトンカツとビフカツを前倒しをして、お店に出さない?」
「どうして?」
「この二つなら、今のからあげと人気を分けると思うのよ。だから、大ニワトリの仕入れも減るんじゃないかな?と思って。推測だけどね。」
大ニワトリの仕入れが減る?減ると何のメリットがあるんだ??
「からあげの売り上げがトンカツやビフカツに回れば、大ニワトリ出荷量も減って養殖場だけでまかなえる。大ニワトリの狩りには行かなくて済むじゃない?エンジェルポークやビッグホーンは養殖場がある訳だし、仕入れは狩りに行かなくても出来ると思うの。」
確かに大ニワトリの売り上げが減ってトンカツやビフカツに上手い事回れば、大ニワトリの狩りには行かなくてよくなるだろう……。言いたい事はよくわかる。でも、そんなに上手く事は運ぶだろうか?
「心配なら、からあげの時みたいにみんなに食べさせると直ぐに分かるわよ?みんなの反応が道を示してくれるわ。」
アリシアはなぜか自信満々だった。そして、アリシアの中では大ニワトリの問題は解決しているようで、次の問題へと話しは進んでいた。
「問題はスライムやトード、ホクホクグマをどうするかよね……。」
アリシアは考え込む。
「いっそのこと、スライムとトードの養殖を始めてみる?ホクホクグマの養殖は危険過ぎるから無理だろうけど。」
「え?そんな事出来るのか??」
アリシアは突拍子の無いことを言う。
そもそも養殖なんて、そんなに簡単に出来るものなのか?
「ん~。出来るか出来ないかは、魔王様に聞くと手っ取り早く分かるわよ。出来ると分かれば、王宮から許可証を貰えれば出来るわ。」
そうなのか……。出来るか出来ないか分かって、許可証さえ貰えれば養殖は作れるのか……。それなら、この先、美味しくて新しいモンスターを発見した時も、役に立つのかもしれないな。
「ありがとう。魔王様に聞いてみる事にするよ。魔王様に聞いた後、またアドバイス貰いに来ていいか?」
「もちろん!」
アリシアはご機嫌な様子で微笑んでそう言ってくれた。
アリシアは満足そうに、トンカツとビフカツを食べ、ビッグホーンの肉が赤いのを気にしている。
「お口にあって良かったよ。中は赤くても、ちゃんと火は通っているから安心して食べられるよ。」
ビッグホーンはレアでも食べられる。何度も食して問題はなかった。火も通っているし、もっと赤くても良いくらいだ。
「ヤマト君。このトンカツとビフカツを前倒しをして、お店に出さない?」
「どうして?」
「この二つなら、今のからあげと人気を分けると思うのよ。だから、大ニワトリの仕入れも減るんじゃないかな?と思って。推測だけどね。」
大ニワトリの仕入れが減る?減ると何のメリットがあるんだ??
「からあげの売り上げがトンカツやビフカツに回れば、大ニワトリ出荷量も減って養殖場だけでまかなえる。大ニワトリの狩りには行かなくて済むじゃない?エンジェルポークやビッグホーンは養殖場がある訳だし、仕入れは狩りに行かなくても出来ると思うの。」
確かに大ニワトリの売り上げが減ってトンカツやビフカツに上手い事回れば、大ニワトリの狩りには行かなくてよくなるだろう……。言いたい事はよくわかる。でも、そんなに上手く事は運ぶだろうか?
「心配なら、からあげの時みたいにみんなに食べさせると直ぐに分かるわよ?みんなの反応が道を示してくれるわ。」
アリシアはなぜか自信満々だった。そして、アリシアの中では大ニワトリの問題は解決しているようで、次の問題へと話しは進んでいた。
「問題はスライムやトード、ホクホクグマをどうするかよね……。」
アリシアは考え込む。
「いっそのこと、スライムとトードの養殖を始めてみる?ホクホクグマの養殖は危険過ぎるから無理だろうけど。」
「え?そんな事出来るのか??」
アリシアは突拍子の無いことを言う。
そもそも養殖なんて、そんなに簡単に出来るものなのか?
「ん~。出来るか出来ないかは、魔王様に聞くと手っ取り早く分かるわよ。出来ると分かれば、王宮から許可証を貰えれば出来るわ。」
そうなのか……。出来るか出来ないか分かって、許可証さえ貰えれば養殖は作れるのか……。それなら、この先、美味しくて新しいモンスターを発見した時も、役に立つのかもしれないな。
「ありがとう。魔王様に聞いてみる事にするよ。魔王様に聞いた後、またアドバイス貰いに来ていいか?」
「もちろん!」
アリシアはご機嫌な様子で微笑んでそう言ってくれた。
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