179 / 197
濃密な一夜 2
しおりを挟む
不敵に微笑んだ伊織くんは私の背中に腕を回してファスナーをゆっくりと下ろした。
肩からドレスが下ろされ伊織くんの前で下着姿の身体が晒される。
そんな姿を見て綺麗だ、と呟いた伊織くんは私の胸元にちゅっと触れるだけの口付けを何度も落とした。
そのままの手つきで私の下着に指をかけるとパチッと言ってブラジャーのホックを外す。
パサッと下着が剥ぎ取られ膨らみが伊織くんの前でぷるんと小さく揺れた。
それが恥ずかしくて身体の前でクロスさせるように腕で隠す。
「心春。立って」
「うん⋯」
立ち上がると腰に引っかかったドレスさえも伊織くんに脱がされいよいよ私はパンツだけとなってしまった。
明るい照明の下でこんな姿を見せるなんて恥ずかしすぎて死にそうだ。
「今日はちゃんとドレス丁寧に脱がせた」
「丁寧に脱がせてくれてありがとう⋯?」
「どういたしまして。じゃあお風呂行こうか」
丁寧に脱がされたドレスは優しくソファにかけられ、指に通していた婚約指輪も1度外しベルトとスーツのズボンを脱いだ伊織くんにお姫様抱っこされ風呂場に運ばれる。
お互いパンツ姿となり抱き抱えられているため素肌がより密着し恥ずかしすぎておかしくなりそうだ。
風呂場に到着し床に下ろして貰えたと思えばすぐにパンツを剥ぎ取られ産まれたままの姿になってしまう。
恥ずかしさの限界が来た私は伊織くんを置いて先に浴室に入った。
「俺を置いて先入るなんて、ひどいな心春」
「だって!明るいし、恥ずかしい!」
「いつももっと恥ずかしいとこ見てるのに」
「そういう問題じゃないの⋯!」
「ほらこっち座って。洗ってあげる」
浴室の椅子に座らされ私の髪の毛や全身は伊織くんによって隅々まで綺麗に洗われる。
至れり尽くせりでまるでお姫様のようだ。
私の全身を宝物ように触れる間の伊織くんの視線は優しすぎて私の身が溶けてしまいそうになる。
綺麗に洗われた私は大きすぎる浴槽に2人で浸かった。
「ん~最高に気持ちいい~」
「心春と一緒にお風呂いいな。家に戻ったあとも毎日こうして一緒に入りたい」
「え、毎日?!やだよ恥ずかしいし、毎日なんて⋯」
「なら週6」
「1回しか減ってないんだけど」
「これでも譲った方なんだが」
私の背後から腕を回しすっぽり包み込まれる。
腰元には既に固くなった彼のモノが押し当てられており、それに気付かないふりをした。
グリグリと押し付けられるモノはどんどん熱を帯びており、私に反応してくれていると思うとすごく嬉しい。
この火照りは湯船に浸かった熱からなのかそれともこの後を期待したものからなのかは考えないようにする。
「今日、少し緊張してた」
「え、そうなの?全然分からなかったよ」
「心春がどんなリアクションするか分からなかったから」
「今まで生きてきた中で1番嬉しかった」
伊織くんはたくさんの愛を私にくれるが、どんな愛よりも1番嬉しい。
もらった婚約指輪は私を妻にするという証のようなもので、契約結婚から始まった私からしたら縁のないものだと思っていた。
後ろから抱きしめられ少し引き寄せられると私の背中は伊織くんの厚い胸板に預ける形となる。
湯船の温度と伊織くんの体温が混ざりあってすごく心地いい。
「婚約指輪、いつからくれようとしてたの?」
「結婚1年記念が近づいてきて、心春に感謝したいなって思ってから考えてたよ」
「もらえるなんて思ってもなくてほんとに嬉しいしか言葉に出ないよ」
「プロポーズも言葉だけだったし。本当ならちゃんとこうして準備して言いたかったけど、始まりがあんな感じだったからな。心春にはちゃんとプロポーズしたくて」
誰もがこの瞬間を夢見ているだろう。
伊織くんと結婚して奥さんになれただけで十分幸せだったがそれ以上に幸せを私は手に入れたんだ。
理想的な家族に少しずつなれている気がしてすごく嬉しい。
伊織くんとだからそれも叶えられるんだろう。
そこでふと最近寧々ちゃんに相談したことが頭によぎった。
このタイミングで言うべきなのかもしれない。
肩からドレスが下ろされ伊織くんの前で下着姿の身体が晒される。
そんな姿を見て綺麗だ、と呟いた伊織くんは私の胸元にちゅっと触れるだけの口付けを何度も落とした。
そのままの手つきで私の下着に指をかけるとパチッと言ってブラジャーのホックを外す。
パサッと下着が剥ぎ取られ膨らみが伊織くんの前でぷるんと小さく揺れた。
それが恥ずかしくて身体の前でクロスさせるように腕で隠す。
「心春。立って」
「うん⋯」
立ち上がると腰に引っかかったドレスさえも伊織くんに脱がされいよいよ私はパンツだけとなってしまった。
明るい照明の下でこんな姿を見せるなんて恥ずかしすぎて死にそうだ。
「今日はちゃんとドレス丁寧に脱がせた」
「丁寧に脱がせてくれてありがとう⋯?」
「どういたしまして。じゃあお風呂行こうか」
丁寧に脱がされたドレスは優しくソファにかけられ、指に通していた婚約指輪も1度外しベルトとスーツのズボンを脱いだ伊織くんにお姫様抱っこされ風呂場に運ばれる。
お互いパンツ姿となり抱き抱えられているため素肌がより密着し恥ずかしすぎておかしくなりそうだ。
風呂場に到着し床に下ろして貰えたと思えばすぐにパンツを剥ぎ取られ産まれたままの姿になってしまう。
恥ずかしさの限界が来た私は伊織くんを置いて先に浴室に入った。
「俺を置いて先入るなんて、ひどいな心春」
「だって!明るいし、恥ずかしい!」
「いつももっと恥ずかしいとこ見てるのに」
「そういう問題じゃないの⋯!」
「ほらこっち座って。洗ってあげる」
浴室の椅子に座らされ私の髪の毛や全身は伊織くんによって隅々まで綺麗に洗われる。
至れり尽くせりでまるでお姫様のようだ。
私の全身を宝物ように触れる間の伊織くんの視線は優しすぎて私の身が溶けてしまいそうになる。
綺麗に洗われた私は大きすぎる浴槽に2人で浸かった。
「ん~最高に気持ちいい~」
「心春と一緒にお風呂いいな。家に戻ったあとも毎日こうして一緒に入りたい」
「え、毎日?!やだよ恥ずかしいし、毎日なんて⋯」
「なら週6」
「1回しか減ってないんだけど」
「これでも譲った方なんだが」
私の背後から腕を回しすっぽり包み込まれる。
腰元には既に固くなった彼のモノが押し当てられており、それに気付かないふりをした。
グリグリと押し付けられるモノはどんどん熱を帯びており、私に反応してくれていると思うとすごく嬉しい。
この火照りは湯船に浸かった熱からなのかそれともこの後を期待したものからなのかは考えないようにする。
「今日、少し緊張してた」
「え、そうなの?全然分からなかったよ」
「心春がどんなリアクションするか分からなかったから」
「今まで生きてきた中で1番嬉しかった」
伊織くんはたくさんの愛を私にくれるが、どんな愛よりも1番嬉しい。
もらった婚約指輪は私を妻にするという証のようなもので、契約結婚から始まった私からしたら縁のないものだと思っていた。
後ろから抱きしめられ少し引き寄せられると私の背中は伊織くんの厚い胸板に預ける形となる。
湯船の温度と伊織くんの体温が混ざりあってすごく心地いい。
「婚約指輪、いつからくれようとしてたの?」
「結婚1年記念が近づいてきて、心春に感謝したいなって思ってから考えてたよ」
「もらえるなんて思ってもなくてほんとに嬉しいしか言葉に出ないよ」
「プロポーズも言葉だけだったし。本当ならちゃんとこうして準備して言いたかったけど、始まりがあんな感じだったからな。心春にはちゃんとプロポーズしたくて」
誰もがこの瞬間を夢見ているだろう。
伊織くんと結婚して奥さんになれただけで十分幸せだったがそれ以上に幸せを私は手に入れたんだ。
理想的な家族に少しずつなれている気がしてすごく嬉しい。
伊織くんとだからそれも叶えられるんだろう。
そこでふと最近寧々ちゃんに相談したことが頭によぎった。
このタイミングで言うべきなのかもしれない。
3
お気に入りに追加
172
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》
隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません
如月 そら
恋愛
旧題:隠れドS上司はTL作家を所望する!
【書籍化】
2023/5/17 『隠れドS上司の過剰な溺愛には逆らえません』としてエタニティブックス様より書籍化❤️
たくさんの応援のお陰です❣️✨感謝です(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
🍀WEB小説作家の小島陽菜乃はいわゆるTL作家だ。
けれど、最近はある理由から評価が低迷していた。それは未経験ゆえのリアリティのなさ。
さまざまな資料を駆使し執筆してきたものの、評価が辛いのは否定できない。
そんな時、陽菜乃は会社の倉庫で上司が同僚といたしているのを見てしまう。
「隠れて覗き見なんてしてたら、興奮しないか?」
真面目そうな上司だと思っていたのに︎!!
……でもちょっと待って。 こんなに慣れているのなら教えてもらえばいいんじゃないの!?
けれど上司の森野英は慣れているなんてもんじゃなくて……!?
※普段より、ややえちえち多めです。苦手な方は避けてくださいね。(えちえち多めなんですけど、可愛くてきゅんなえちを目指しました✨)
※くれぐれも!くれぐれもフィクションです‼️( •̀ω•́ )✧
※感想欄がネタバレありとなっておりますので注意⚠️です。感想は大歓迎です❣️ありがとうございます(*ᴗˬᴗ)💕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる