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第四十五話
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「毎日、私と別れた後も板額と二人きりで帰るなんてズルい。
どうせ与一の事だから板額とえっちなことでいてるでしょ。
板額だけなんてズルい!」
そう言って緑川は、僕を壁際に押し付けるのだ。その時の緑川は普段の彼女とは全然違う。まるで蕩けてしまいそうなほどの妖艶な表情を浮かべてる。『委員長』と言うあだ名の通り、事、異性関連の事に関してはすっごくお堅い、と言うか無関心だと言うメージの緑川だ。僕以外の男どもは『夜のおかず』にする時ならまだしも、絶対に本物の緑川がこんな表情を浮かべるなんて事なんで想像だにしないはずだ。だからこそ、こんなえっちな緑川を知ってるのは僕だけだと思うと、ものすごい優越感と高揚感を感じた。
そしていつも緑川の方からいきなり大人のキスを始めるのだ。
もちろんお返しに僕からも積極的に大人のキスをするだけじゃなく、緑川の綺麗な足とか柔らかい胸とかを触っていた。そして、そんな僕の愛撫を緑川は決して嫌がることなくすべて受け入れてくれていた。板額はいつも黒いストキングを履いている為、その肌触りはストッキング独特の物だ。それはそれでえっちなんだ。しかし、緑川の方はいつもハイソックスで生足なのだ。少し冷やりとして張りがあって吸いつく様な感触は生足でいる緑川ならではである。板額の場合はそのまま手をさらに上にしてパンストである為に肌触りはほとんど変わらないし、パンストが邪魔になってそれ以上の事は難しい。でも緑川の場合はあまり手を上げ過ぎてしまうと、もう防備するものがなくなってしまう。強く自制しなければ僕はここが人目につきにくいとは言え、学校である事をつい忘れてしまいそうで怖い。ではお前はどっちが好みなのかと問われても、やはり歳頃の僕としてはそのどちらも捨てが無い魅力があって選べないとしか答えられない。
こんな事を言ってると、何だかすっごく長い時間、緑川とエッチな事している様に聞こえるかもしれない。でも場所が校内だけあって、いつもは凄く短時間だった。そうほんの一分程度の事だ。緑川は僕に自分の本当の気持ちを告白して一皮むけたとは言え、あの性格なのだ。強く拒む事はなくとも決してだらだら青い衝動にそのまま流される事はなかった。ちゃんと最後の理性は残していた。それに僕自身も、板額にした以上の事は、緑川が許しても絶対にしないと決めていたのだ。それが僕が、僕自身に科した暗黙のルールだ。
しかし、それは板額にバレた時、怖いからじゃないぞ。これはこんな素敵な女の子が二人、真剣に僕を好きになってくれた以上、こちらもその気持ちに真摯に向き合いたいと言う男の真心から出た決意だ。決して安直な自己保身の為じゃない。まあ、あの板額の事、僕と緑川が密かにこんな密会を繰り返している事など百も承知なのだと僕は思っている。それを承知で知らない見て見ぬふりをしている。それが板額と言う女の子なのだ。だからこそ女嫌いで世捨て人みたいな状態だった僕が、初めて異性として興味を示し好きになったんだ。
さて色々とあったが、学生である僕らは、そんな甘い時間を過ごしてばかりはいられない。学生の本分は勉学なのだ。しかもこの葵高は県下有数の名門私立進学校、そこではやはり定期考査での順位が即、葵高生としての価値を決めるのだ。一学年約30名の五クラス約150人。一般的には全体の1/3にあたる学年50位以内を目標とする生徒がほとんだ。そこに入っていれば有名国公立大および私大のどこかには入れると言われる。まあ、中には通称『ランカー』と言われるBEST10を目標としているより高次元な奴らも居る。かく言う僕の今までの成績は決して悪いわけではないのだがランカーと言う訳ではない。入学以来何とか常時25位前後に入っていると言うレベルだった。
中間期末考査の成績は当然各教科ごとにランキングが個人には渡される。朝のHRでそれを渡されるのに先だって、その日の朝一に、毎回各教科別、および総合順位の10位までの成績優秀者が職員室脇に張り出される。つまりランカーとはこの成績表に名を連ねる事を目指している者たちなのだ。
どうせ与一の事だから板額とえっちなことでいてるでしょ。
板額だけなんてズルい!」
そう言って緑川は、僕を壁際に押し付けるのだ。その時の緑川は普段の彼女とは全然違う。まるで蕩けてしまいそうなほどの妖艶な表情を浮かべてる。『委員長』と言うあだ名の通り、事、異性関連の事に関してはすっごくお堅い、と言うか無関心だと言うメージの緑川だ。僕以外の男どもは『夜のおかず』にする時ならまだしも、絶対に本物の緑川がこんな表情を浮かべるなんて事なんで想像だにしないはずだ。だからこそ、こんなえっちな緑川を知ってるのは僕だけだと思うと、ものすごい優越感と高揚感を感じた。
そしていつも緑川の方からいきなり大人のキスを始めるのだ。
もちろんお返しに僕からも積極的に大人のキスをするだけじゃなく、緑川の綺麗な足とか柔らかい胸とかを触っていた。そして、そんな僕の愛撫を緑川は決して嫌がることなくすべて受け入れてくれていた。板額はいつも黒いストキングを履いている為、その肌触りはストッキング独特の物だ。それはそれでえっちなんだ。しかし、緑川の方はいつもハイソックスで生足なのだ。少し冷やりとして張りがあって吸いつく様な感触は生足でいる緑川ならではである。板額の場合はそのまま手をさらに上にしてパンストである為に肌触りはほとんど変わらないし、パンストが邪魔になってそれ以上の事は難しい。でも緑川の場合はあまり手を上げ過ぎてしまうと、もう防備するものがなくなってしまう。強く自制しなければ僕はここが人目につきにくいとは言え、学校である事をつい忘れてしまいそうで怖い。ではお前はどっちが好みなのかと問われても、やはり歳頃の僕としてはそのどちらも捨てが無い魅力があって選べないとしか答えられない。
こんな事を言ってると、何だかすっごく長い時間、緑川とエッチな事している様に聞こえるかもしれない。でも場所が校内だけあって、いつもは凄く短時間だった。そうほんの一分程度の事だ。緑川は僕に自分の本当の気持ちを告白して一皮むけたとは言え、あの性格なのだ。強く拒む事はなくとも決してだらだら青い衝動にそのまま流される事はなかった。ちゃんと最後の理性は残していた。それに僕自身も、板額にした以上の事は、緑川が許しても絶対にしないと決めていたのだ。それが僕が、僕自身に科した暗黙のルールだ。
しかし、それは板額にバレた時、怖いからじゃないぞ。これはこんな素敵な女の子が二人、真剣に僕を好きになってくれた以上、こちらもその気持ちに真摯に向き合いたいと言う男の真心から出た決意だ。決して安直な自己保身の為じゃない。まあ、あの板額の事、僕と緑川が密かにこんな密会を繰り返している事など百も承知なのだと僕は思っている。それを承知で知らない見て見ぬふりをしている。それが板額と言う女の子なのだ。だからこそ女嫌いで世捨て人みたいな状態だった僕が、初めて異性として興味を示し好きになったんだ。
さて色々とあったが、学生である僕らは、そんな甘い時間を過ごしてばかりはいられない。学生の本分は勉学なのだ。しかもこの葵高は県下有数の名門私立進学校、そこではやはり定期考査での順位が即、葵高生としての価値を決めるのだ。一学年約30名の五クラス約150人。一般的には全体の1/3にあたる学年50位以内を目標とする生徒がほとんだ。そこに入っていれば有名国公立大および私大のどこかには入れると言われる。まあ、中には通称『ランカー』と言われるBEST10を目標としているより高次元な奴らも居る。かく言う僕の今までの成績は決して悪いわけではないのだがランカーと言う訳ではない。入学以来何とか常時25位前後に入っていると言うレベルだった。
中間期末考査の成績は当然各教科ごとにランキングが個人には渡される。朝のHRでそれを渡されるのに先だって、その日の朝一に、毎回各教科別、および総合順位の10位までの成績優秀者が職員室脇に張り出される。つまりランカーとはこの成績表に名を連ねる事を目指している者たちなのだ。
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