1 / 19
1章 始まりの町
ヒキニート卒業します。
しおりを挟む
初めにこの物語の主人公である黒滝優馬くろたきゆうまのステータスについて話しておこう。
年齢二十歳、身長は低い、体重は普通、顔は中の下、彼女なんて出来た事ない童貞だ。
高校を二年前に卒業し大学に行かずバイトもせずにずっと家に居る……俗に言うところのヒキニート、高校だけでも憂鬱だったのに大学に進学する奴の気が知れない。
バイトする時間があるなプロゲーマーになる為ゲームをすると両親に堂々と言うくらいのゴミだ。
そんなヒキニートの唯一の趣味といえば……ネトゲだ。
ネトゲは自分の様な顔に自信が無い奴でもゲームさえ上手ければ人気者になれる!そして今日も可愛い自分のキャラクター彩花ちゃんを育て仲間達とチャットしながら狩りをしていた。
数時間ぶっ通しだったので十分程度の休憩をしようとリビングに向かいコーヒーを入れた。
部屋に戻り画面の前に座る、そこでメッセージが一通来ていた、PTの誘いかなと思い開いてみる。
だが予想は外れ書いてあったのは、
「君の願いを一つ叶える代わりに魔王を倒してほしい」
と謎のメッセージが届いていた。
送ってきた相手のキャラクターネームは〈神〉これは流石に笑いすら出なかったがこんな痛いメッセージを送ってきた勇気を称え
「魔王倒してやるよ」
と返信をした。
すると、突如PCの電源が切れモニターの中にはいかにも神様ですって感じの服を着た女性が居た。
その女性は
「ありがとうございます」
とにっこりして言ってきた。
驚いたが表情には出さず冷静を装ってみた、ここで驚いたらオタクとして何かに負ける気がした。
一呼吸置いて軽い挨拶を済ませ自称神に質問をした
「なぜ俺なんだ?」
すると自称神は
「このネトゲという所は魔王の居る異世界にそっくりなんです、なぜ貴方を選んだか、もちろん彩花ちゃんがこの世界で強かったからですよ」
ふむ、一理ある
「っておかしいだろ!ゲームと現実は全くの別物でしょうが!!」
と反論したが華麗にスルーされ
「彩花って名前でしたのでてっきり女の方だと思っていましたが男の方だったのですね、複雑な心境お察しいたします……」
と何故か神様から憐れみを受けてしまったが
「女キャラだと馬鹿な奴等が高価なアイテム渡してきたりするから得なんだよ」
と言い訳交じりの説明をすると自称神は、なるほど頭が良いのですねと納得をしてくれた。
「彩花さん」
「ちょっと待て現実では黒滝か優馬と呼んでくれ」
流石に彩花と呼ばれるのは勘弁していただきたい。
「分かりましたそれでは優馬さん、貴方の願いを教えてください」
と赤ん坊をあやすかの様な顔で聞いてきた。
俺は即答した……世界一の“美形”にして人生イージーモードにしてくれと!
話した通り俺はモテない童貞野郎だ、だからこそイケメンに生まれ変わって薔薇色人生というもの味わってみたいのだ!この物語を読んでいる同胞諸君なら分かってくれるだろう?いや、分かるだろう。
自称神様はその願いを了承して俺にこう告げた
「貴方は契約通り異世界に美形として転生します、向こうへ飛んでも心の中で女神様と呼んでいただけたら気分次第で応答いたしますので、それでは魔王討伐よろしくお願いしますね!」
心の中で気分次第って設定適当過ぎんだろ女神様、とツッコミを入れつつもこれから先起こる事を想像し、期待で胸を熱くしていた。
年齢二十歳、身長は低い、体重は普通、顔は中の下、彼女なんて出来た事ない童貞だ。
高校を二年前に卒業し大学に行かずバイトもせずにずっと家に居る……俗に言うところのヒキニート、高校だけでも憂鬱だったのに大学に進学する奴の気が知れない。
バイトする時間があるなプロゲーマーになる為ゲームをすると両親に堂々と言うくらいのゴミだ。
そんなヒキニートの唯一の趣味といえば……ネトゲだ。
ネトゲは自分の様な顔に自信が無い奴でもゲームさえ上手ければ人気者になれる!そして今日も可愛い自分のキャラクター彩花ちゃんを育て仲間達とチャットしながら狩りをしていた。
数時間ぶっ通しだったので十分程度の休憩をしようとリビングに向かいコーヒーを入れた。
部屋に戻り画面の前に座る、そこでメッセージが一通来ていた、PTの誘いかなと思い開いてみる。
だが予想は外れ書いてあったのは、
「君の願いを一つ叶える代わりに魔王を倒してほしい」
と謎のメッセージが届いていた。
送ってきた相手のキャラクターネームは〈神〉これは流石に笑いすら出なかったがこんな痛いメッセージを送ってきた勇気を称え
「魔王倒してやるよ」
と返信をした。
すると、突如PCの電源が切れモニターの中にはいかにも神様ですって感じの服を着た女性が居た。
その女性は
「ありがとうございます」
とにっこりして言ってきた。
驚いたが表情には出さず冷静を装ってみた、ここで驚いたらオタクとして何かに負ける気がした。
一呼吸置いて軽い挨拶を済ませ自称神に質問をした
「なぜ俺なんだ?」
すると自称神は
「このネトゲという所は魔王の居る異世界にそっくりなんです、なぜ貴方を選んだか、もちろん彩花ちゃんがこの世界で強かったからですよ」
ふむ、一理ある
「っておかしいだろ!ゲームと現実は全くの別物でしょうが!!」
と反論したが華麗にスルーされ
「彩花って名前でしたのでてっきり女の方だと思っていましたが男の方だったのですね、複雑な心境お察しいたします……」
と何故か神様から憐れみを受けてしまったが
「女キャラだと馬鹿な奴等が高価なアイテム渡してきたりするから得なんだよ」
と言い訳交じりの説明をすると自称神は、なるほど頭が良いのですねと納得をしてくれた。
「彩花さん」
「ちょっと待て現実では黒滝か優馬と呼んでくれ」
流石に彩花と呼ばれるのは勘弁していただきたい。
「分かりましたそれでは優馬さん、貴方の願いを教えてください」
と赤ん坊をあやすかの様な顔で聞いてきた。
俺は即答した……世界一の“美形”にして人生イージーモードにしてくれと!
話した通り俺はモテない童貞野郎だ、だからこそイケメンに生まれ変わって薔薇色人生というもの味わってみたいのだ!この物語を読んでいる同胞諸君なら分かってくれるだろう?いや、分かるだろう。
自称神様はその願いを了承して俺にこう告げた
「貴方は契約通り異世界に美形として転生します、向こうへ飛んでも心の中で女神様と呼んでいただけたら気分次第で応答いたしますので、それでは魔王討伐よろしくお願いしますね!」
心の中で気分次第って設定適当過ぎんだろ女神様、とツッコミを入れつつもこれから先起こる事を想像し、期待で胸を熱くしていた。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
ワタシ悪役令嬢、いま無人島にいるの。……と思ったけどチート王子住んでた。
ぷり
ファンタジー
私の名前はアナスタシア。公爵令嬢でいわゆる悪役令嬢という役回りで異世界転生した。
――その日、我が学園の卒業パーティーは、豪華客船にて行われていた。
――ですが。
もうこの時点でお察しですよね。ええもう、沈みましたとも。
沈む直前、ここにいるヒロイン、クソ王子withその他攻略対象の皆さんに私は船上で婚約破棄イベントで断罪されていた。 その最中にタコの魔物に襲われて。これ乙女ゲームですよね? そして気がつけば見知らぬ無人島。
私はそこで一人の青年に出会うのです。
ネタバレすると10年前に行方不明になった第一王子だったんですけどね!!
※※※
15Rですが品がない方面に舵を切ってますので、何でも許せる方向け予定です。
下品系が許せない方はご注意ください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
「お前は彼女(婚約者)に助けられている」という言葉を信じず不貞をして、婚約者を罵ってまで婚約解消した男の2度目は無かった話
ラララキヲ
ファンタジー
ロメロには5歳の時から3歳年上の婚約者が居た。侯爵令息嫡男の自分に子爵令嬢の年上の婚約者。そしてそんな婚約者の事を両親は
「お前は彼女の力で助けられている」
と、訳の分からない事を言ってくる。何が“彼女の力”だ。そんなもの感じた事も無い。
そう思っていたロメロは次第に婚約者が疎ましくなる。どれだけ両親に「彼女を大切にしろ」と言われてもロメロは信じなかった。
両親の言葉を信じなかったロメロは15歳で入学した学園で伯爵令嬢と恋に落ちた。
そしてロメロは両親があれだけ言い聞かせた婚約者よりも伯爵令嬢を選び婚約解消を口にした。
自分の婚約者を「詐欺師」と罵りながら……──
これは【人の言う事を信じなかった男】の話。
◇テンプレ自己中男をざまぁ
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げる予定です。
<!!ホットランキング&ファンタジーランキング(4位)入り!!ありがとうございます(*^^*)!![2022.8.29]>
ある平凡な女、転生する
眼鏡から鱗
ファンタジー
平々凡々な暮らしをしていた私。
しかし、会社帰りに事故ってお陀仏。
次に、気がついたらとっても良い部屋でした。
えっ、なんで?
※ゆる〜く、頭空っぽにして読んで下さい(笑)
※大変更新が遅いので申し訳ないですが、気長にお待ちください。
★作品の中にある画像は、全てAI生成にて貼り付けたものとなります。イメージですので顔や服装については、皆様のご想像で脳内変換を宜しくお願いします。★
スウィ〜トな神様ご降臨! 〜おいしい甘味はいかが?〜
未来乃 みぃ
ファンタジー
前世で世界一のパティシエになった七星陽幸(ななほしひさめ)。
暴走したトラックが陽幸の店に突っ込み、巻き込まれ死んでしまった。
なんと、この事故は神さまのせいだった! 異世界に転生することになり、もう一度パティシエールとしての生を謳歌する物語!
◇ ◇ ◇
この物語は友達(すぅ〜さん(偽名))と一緒に書きました!
更新は日曜12時にする予定です。
感想お待ちしてます!
いいね・お気に入り登録もよろしくお願いします!
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
王妃が死んだ日
神喰 夜
ファンタジー
【本篇完結】
王妃ユリアーナが自害した。次なる王妃として選ばれた美しい令嬢・マーガレットは、位を継ぐ条件として、王妃が死を選んだ原因を突き止めることを提示する。
王妃の死の理由を探る国王たちだが、遺体の消失、王妃の母である王太后の行動など、不審な影がついてまとう。
王妃は本当に死んだのか?何故死んだのか?国王は、謎を解くことができるのか。
【外伝 殺された皇子と名もなき王女】
王妃ユリアーナの両親が出会った頃のお話。
表紙は友達に頼んだら描いてくれました♪色塗り苦手という理由で線画で返ってきました(笑)
ワンパン無双の最強聖職者は、スローライフを夢見た最強魔王の転生者でした。
夢・風魔
ファンタジー
行動範囲は玉座から半径五メートル。百数十年に一度やってくる勇者一行をワンパンするだけの簡単なお仕事。
その繰り返しに飽きた魔王は、人の身に転生するべく勇者に討たれることにした。
見事に転生を果たした元魔王は、辺境領主の次男坊ルインとしての暮らしを満喫する――はずが、魔物の群れが領地を襲い、そこで自身が弱体化した(と勘違い)ことを知る。
魔物の弱点が聖属性=神聖魔法だと知ると、彼は大神殿の学び舎へと入学した。
全ては念願だったスローライフを邪魔する奴らをワンパンでぶちのめす為に。
*小説家になろうでも公開しております。
*更新方法変更のため、一度削除したものを再投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる