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一章 勇者召喚

デートウィズデヴィス

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「どうだ、王都は?」

 恨めしそうなミライアを置いて来たスイとデヴィスは王城から出、王都の街を歩いていた。

「活気があって、皆楽しそうだ。勇者など必要なさそうだな」

 昼前ということもあり、店からは食欲をそそる香りが漂い、子供たちはきゃっきゃとはしゃいでいる。何より人が多い。

「これから必要になるのさ。スイの世界はどんな場所だったんだ?」

 デヴィスは今更な疑問を投げかけたが、スイは聞いていなかった。

「デヴ、あれはなんだ」

 スイの指差す方は建物の少ない王都の端、怪奇な建物が孤立していた。屋根には何本かの棒が刺さり、それはよく見れば斧や槍だったりする。建物全体に様々な色の蔓や葉が巻きつけられ、看板には『ルシウスの店』とだけ書かれていた。因みにその看板は燃えたり、紫電を放ったりしている。

「……ああ、あれか。やめといたほうがいいぞ。奇人ルシウス。いつの間にかあそこに居て、店と書いてあるのに人を入店させない変人野郎だ」

「そうか、ならデヴはここで待ってろ」

「はっ?スイ、冗談だろ?」



 声を掛けるデヴィスを置いて、スイは建物に近付く。そしてピンク色の芝生に踏み込んだ瞬間だった。

「キシェェア」

 襲いかかって来たのは丸々太った二羽の青い鳥。牙をむき出しにした形相は、幸せなど運んでくれそうにない。

火炎やきとり

 スイはオリジナルの詠唱魔法で鳥を丸焦げにする。
 ミライアが見れば驚かれる事だが、オリジナル詠唱というのは無詠唱よりも難しく、独自の魔法を創り出せる可能性に繋がってくる。
 もっとも、剣士のデヴィスも、異界人のスイもそんな事知らないが。

 そしてスイがもう一歩踏み出した時、建物に巻きつかれていた葉が、回転しながら襲ってくる。触れれば切れそうなその全てを剣で叩き落とし、もう一歩踏み出す。

 次に襲って来たのは蔓だ。何本もの蔓がスイを叩き潰さんと、音をあげて振り抜かれる。
 そしてスイは思った。

 ――めんどくさい。

 客として、店主に敬意を払ってアトラクションの相手をしていたが、早くも飽きた。

魔力鎧マジックアーマー

 スイは常人が使うよりかなり強度の高い魔力鎧を纏い、平然と店内に入る。
 途中で炎や雷も襲って来たが、薄い膜のような魔力鎧に防がれ、スイにダメージはない。



「はっはっは!とんでもねえ奴がきやがった、客は漆黒以来だな。俺はルシウス。お前は?」

「スイ」

 店内に入ると、カウンターで待ち構えて居たかのように男はスイを見ていた。
 金とは違う黄髪のポニーテールは長く、腰まで伸びて、スイによく似た眠そうな瞳は黄色くくすんでいた。
 ルシウスは引きこもりな為、勇者の容姿を知らなかった。故にスイを、容姿の良い強い餓鬼、と認識した。

「そうか、スイ。何の用だ?」

「用も金もないが、なんとなく来た」

「はっはっは!イカれてやがる!俺以上だな!いいぜ、特別に俺の恋人たちを見せてやる」

 ルシウスはそう言うと、奥の部屋から様々な道具を持ってきた。

「見ての通り俺は道具屋。まあ、ひと昔前は武器屋って言っても差し支えないモンも扱ってたんだけどな、そんな事はいい。どうだ、お前さんにこいつらの美しさがわかるか?」

 ルシウスのくすんだ瞳は道具を自慢している時だけは少年のように輝いている、スイはそう感じた。

「この薬はなんだ」

「ん、あぁ、すまねぇ、説明を忘れてた。端から、色を変えるポーション、声を変えるポーション、んでこの仮面が魔力認識阻害の仮面だ」

「変装でもするつもりか。……しかし、丁度俺には必要だな…」

「なんだスイ、金が無いのに欲しいのか?俺はそこまで太っ腹じゃ無いぜ?」

「わかってる。それより、そこに飾られてるブーメランを試させてくれないか」

 スイが指差したのは、壁の高いところに大事そうに飾られたブーメラン。それを使って見たいとルシウスを見ると、彼は驚愕に目を見開いていた。


「なっっ!!お前、何故知っている!?」

「……は?」


「ブーメランなんてとうの昔になくなっちまった玩具だ!お前みたいな餓鬼が知ってるなんて……」

(そう言えば確かに本にも載ってなかったな)

 昨日図書館にこもっていた時、『アルバリウシスの武器図鑑』なんて本を見つけたスイは、暇つぶしがてら読んでいた。
 しかし、剣の他に槍や斧、弓や太刀、盾や棍棒など、珍しいものまで書かれていたが、思い返せばブーメランなどなかった。

「そうか、玩具だから載ってなかったのか。しかし、その玩具に随分な思い入れがあるようだな」

 しかしルシウスはスイの言葉をまるで聞いておらず、ブツブツと口元を動かしながら何かを考え、やがて決心したようにブーメランを手に取る。

「いいぜ、使わせてやる」

 ルシウスはそう言ってスイに手渡した。

 艶があってしなやかな木材は、されど頑丈で、デヴィスの愛剣でも斬れないだろう。

「感謝する」

 スイは自分でも何故この店に入ったのか、何故ブーメランに興味を持ったのか、謎であった。
 しかし、ブーメランを投げた時に理解した。


「はぁぁぁああっっ!?おいおいおいおい!クレイジー過ぎんだろクソ餓鬼っっ!」

 スイが軽く振りかぶって投げたそれは、パリィンと軽快な音を立てて右側の窓を割り、ついでに巻き付いてた蔓をスパッと断ち切って外へ躍り出た。


 ――そうか、これが運命の出会いか。


 スイがそう感じたのは間違いでは無いだろう。


 身体に新たな感覚が生まれる。
 武器との一体感。
 目を閉じて、手を広げ、腰を捻り、ステップを踏む。



 ルシウスも窓を割られた怒りを忘れ、スイの美しい舞に見入っていた。


 店の外ではブーメランが上下左右前後、空間を支配し、世界を舞台に自由に踊り狂う。
 通常の弧を描いた様な軌道ではなく、スイの操るそれは、まるで一つの生物。


 最後にスイが回転し、左手を突き出すと、ブーメランはパリィンと軽快な音を立てて左側の窓を割って戻ってきた。





「っておぃいぃぃぃぃ!好き勝手壊すんじゃなぁぁあい!!」


 ルシウスが叫ぶと同時にスイが目を開く。
 更に、断ち切られた店の周りの蔓が、ボトボトと地に落ちた。


「…………それも、あんたがやったのか」

 綺麗に細かく切断された蔓を見て、ルシウスが呟いた。

「いや、俺と、こいつがやったんだ」

 そう言ってスイは左手に持ったブーメランを掲げ、笑った。



「ふふ、はっはっは!ひっさびさにいいもん見たわ!!でも店をボロボロにしたんは許さねえからな!出て行きやがれ!!!」


 そう言ってブーメランを持ったままのスイを店から追い出したのは暴力的な風圧。




「す、スイ!大丈夫かっ!ってか何があったんだ!?」


 吹き飛ばされた場所に居たデヴィスに介抱されてスイは立ち上がり、振り返った。


 風はスイを追い出して満足したのか、そよ風に変わり、それは優しい声を運んできた。

「託したぞ、クソ餓鬼……」



 ブーメランを背中のベルトに挿し、スイは頷いた。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 
 ルシウスの店を出て王都の中心街に戻ったスイとデヴィスは、鍛冶屋に来ていた。

「いらっしゃい、団長と…………ゆ、勇者様!?」

「はは、有名人だな。ドルフ、預けてた剣と鎧を引き取りに来た」


「あ、あぁ、すまないな、僕には何の素材かわからなかった。というか未だ発見されてない素材だろう」

 そう言って鍛冶屋の店主ドルフは鎧と剣を差し出した。

「まあ、そうだよな。勇者と一緒に召喚されたんだ。そこらのモンとは違うだろうな」


 デヴィスの言葉に頷きながら、ドルフはスイの装備を確認した。

「おや、勇者様が身につけてるのはメリーちゃんの『ホワイトローブ』じゃないかい?」

「わかるのか?」

「ああ、メリーちゃんが旅装にと、お給金を貯めて買った物だからね、特別に隠密効果と反射速度を強化してあるのさ。魔物から逃げられるようにね。ただ、確かにランクの高い装備だけど、勇者様に相応しいかと言ったら……ね。もし普段使いの軽いローブが欲しいなら、隣の『ハルフローブ店』を見てみるといい。そのローブもそこで買ってくれたものだし、もっと高ランクの物も揃えてるからね」

「はは、ドルフ。ちゃっかり妹の店の宣伝か。しかしそうだな、スイ、実はセバス様に勇者の身の回りの物を揃えるように言われてるんだ。気に入ったもんがあれば言うんだぞ」

「助かる。しかし武具と防具はもういらんだろ」


「……店主の前でそういう事言うか」

 スイは「気遣いなんてめんどっちぃ」と口にしそうになったが、ミライアに「勇者たる態度で」と言われた事を思い出し、辛うじて抑えた。


「……ははは、勇者様のお眼鏡にかなわず残念だが、いつでもお待ちしてるよ」


 デヴィスは鎧を背中に担いでいたリュックに入れ、スイは剣を腰にさし、店を出た。



「あ、いらっしゃーい」

 続いて紹介があった『ハルフローブ店』に入る。
 所狭しと並べられていた鍛冶屋に比べ、こちらの店は広めの店内に、空間に余裕を持って様々なローブが飾られている。
 手前には庶民でも手を出せる物が多く、店の奥に行くほど魔力や質が高くなっていた。


「あれ、勇者様!?おっどろきー。どんな物をお探しで?」

「これと同じものが欲しい。気に入ってるんだが、持ち主に返した方がいいだろう」

 スイはヒラヒラとローブをはためかせて見せると、ドルフの妹であり、店主であるハルフは驚きから呆れた表情に変わった。


「んーー。ふーーーん。勇者様って女心がわからないんだねー。メリーちゃんから貰ったんでしょ?あの子凄くソレ大事にしてたのよー?それを譲り受けたって事はどういう事かわからないかなー。返すべきは、それじゃなくてー想いだよねー」


 店内に数人いた客は勇者が珍しく、すっかり野次馬になっている。野次馬はハルフの無礼に眉を顰めたが、次の勇者の清々しさに感嘆する事になる。

「そうか、そういうもんか。すまなかったな。ではデヴィス、ここに用はなさそうだ。それと、後で金の稼ぎ方を教えて貰えると助かる」

「い、いいのか、スイ。国の金で高ランクの物も買っていいんだぞ?」

 デヴィスがちゃっかり下衆な発言をしたが、スイはきっぱり言った。

「言っただろ、俺はこれを気に入った。ランク至上主義は面倒だ。ハル、近いうちにプレゼントを買いに来る。まあ、他の場所で良い物を見つけたら来ないがな」

「ふふっ、一言余計だよ!でもわかってくれたなら嬉しーな、メリーちゃんも喜ぶし。待ってるよ勇者様!」


 スイは野次馬の拍手に怠そうに手を振りながら店を出た。











「ではリザードステーキとポワロー煮、アロマエールを頼む」

 日が暮れて、スイが昼を食べていない事に気がつき、早めのディナーはデヴィスのお気に入りの店に入った。

「なんだスイ、酒が飲めるのか。そういえばいくつなんだ?」

「十五年、前の世界で生きた」

 酒場ほど騒がしくなく、されど程よい音に包まれた店内の照明は若干暗めで、スイは居心地の良さを感じていた。

「そうか、なら成人だな。って言ってもまだ子供だけどな。それよりスイの世界は争いなんかなかったのか?」

「……そうだな、平和だ」

 恐らく平和な地球の話をしても、アルバリウシスの人間には想像も出来ないのだろう。故に説明し難い。
 スイはそんなもどかしさを感じながらもしっかり受け答えていた。

「そうか、どうやってそんな世界が出来たんだろうな……あ、そういえばスイ、ルシウスの店で何貰ってきたんだ?」

 スイも今思い出したかの様に、背中に挿した物を取る。

「最も俺に合った武器、ブーメラン。知らないか?」

「……知らないなぁ。それより、最もってどういう事だ、剣はどうする。何よりそれ、強いのか?」

「最強だ」

 デヴィスは顔をしかめながら、ちょうど運ばれてきたビールを呷った。

「まあ、そうだな、明日の訓練で使ってみろ。勿論、剣の訓練も続けるぞ」

「楽しみにしてろ。それとデヴ、そのリュックの中どうなってるんだ」


 そう言ってスイが指差したのは、隣の椅子に置かれた、スイの鎧が入っている筈なのに、明らかに軽そうで小柄なリュックだ。

「ん?あぁ、空間拡張リュック、魔道具さ。あまり多くは収納できないが……欲しいのか?」

「欲しいな」

「楽しみにしてな」


 デヴィスの笑みを見て、スイは無表情で喜んだ。



「……お前は、表情を変える事もめんどくさいのかよ……」




 そんな会話で二人の夜は更けてゆく。



 ――――――――――――――



「黒狼 召喚」

「なっ、召喚まで……しかも二十体も!?」

「魔封じのアクセサリーまでつけて、大丈夫なのか?」


 翌日の訓練所に集まったのはスイ、ミライアとデヴィス。
 いつも通り剣の訓練を行った後に、スイの新たな武器を見ようと集まった。

「よし。では一斉にかかって来い駄犬ども」

 主人の挑発に乗った黒狼は一斉に動き出す。
 しかしその半数が消えたのも同時だった。

 ――ザンッ。

 片目を閉じて舞い踊るスイ。しなやかに揺れる腕に合わせてブーメランは回転しながら敵を殲滅する。

 ――ザシュッ。ザザン。

 スイの身体全身が武器を操るタクトの様で。操られる芸術は威力を落とさず自由に舞い続ける。


「す、すげえ……」

「スイの魔力は消費してないってことは、あの武器マジックアイテムなの?」

 ミライアの問いは半分は正解なのだが、ここに答えが解る者はいない。



 そして残るは二体。

 一体がスイを無防備だと判断し、襲いかかる。
 しかし――

「キャゥン」

 開いた片目で周囲の状況を把握していたスイの、回し蹴りによる一撃で消滅する。

 その動きに合わせたかの様にブーメランは大きく曲線を描きながら最後の一体を貫いた。





「……まるでスイと武器が主役の舞踏会ね………」

 殲滅を終えて、訓練所に響いたミライアの呟きに反応したのはスイ。


「では、これからの俺の相棒はこいつだ。それと、この世界に来てから活動し過ぎた。俺は疲れたから長期休暇に入る。自由に過ごさせてもらうから用があったらメリーに伝えておいてくれ」



「はぁっ!?何を勝手に!貴方訓練だって短時間しか受けてないじゃない!」

 スイの突然の我儘に驚くミライアだが、思わぬ所から助けが入る。

「まあミライア、少しくらいいいんじゃないか?短時間とは言え、剣術はもう実践に出ても心配ないくらい鍛えた。そろそろギルドに登録させようと思っていた所だったんだ。それに突然異世界から召喚されたんだ、少しくらい甘えさせてやろう」


 デヴィスの言葉に、頷かざるを得ないミライアだった。

「助かる」


 しかし果たして、スイが要求したのは本当に休暇だったのだろうか。

「ブーメランは剣より楽で良いな」なんて呟くスイを見送る二人には、未だ知る由は無い。
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