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冒険者として
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綺麗な建物が立ち並び、道行く人は煌びやかな衣装に身を包む。
一瞬久しぶりの人ごみに気落ちしそうになりながらも、前世で都会に住んでいた記憶のおかげかスムーズに人ごみの間を縫うように進んでいけた。
そして暫く行くと、目的の建物についた。
その建物は、冒険者ギルド帝都支部。
ピナトスの町のギルドと比較すると、そこはかなり大きく多くの冒険者達で賑わっていた。
しかしその風景は周りの煌びやかな印象と比較すると明らかに浮いている。
無骨な黒いレンガ造りの建物がどこかしら威圧感を与え、訪れす冒険者達の姿も煌びやかな印象とは対照的にどこか不潔感を滲ませる。
いや別に冒険者全員が汚いというわけではない。
たしかに古そうな服や薄汚れ擦り切れた服を着ている者もいる。
だがそれでも清潔感で言うと、きちんと手入れして洗濯しているのが見て取れた。
それに別に匂っているわけでもない。
ただ、帝都に住む一般の人たちの風貌が綺麗すぎるだけなのだ。
帝都という綺麗に澄んだ水の中に、冒険者ギルドという墨汁を垂らしたような、ただそこだけが少し薄汚れて浮いているという印象だ。
そして、わたしが今日冒険者ギルドへ来たのは2つの目的がある。
1つは自身の冒険者ランクアップ。
今のわたしのランクはE。
しかし今回、護衛依頼を終えているので次のDランクに上がる実績を満たしていた。
護衛依頼は依頼主のカシム達が悪人であったことから途中で頓挫したものの、逆に犯罪を未然に防いだということで高評価で依頼達成したと見なされるらしい。
その為、今回ランクアップの基準を満たすに至った。
そしてもう1つはセレナ様からのわたしを直接指名した護衛依頼の受注だ。
わたしはセレナ様を守ることを誓った。
すると皇帝陛下からある提案がされた。
◇◇◇◇
「そうか!メイ殿、いや勇者メイ。よく決断してくれた。
それではそなたを我がワイマール帝国の護衛騎士に任命しよう」
「申し訳ございませんが、わたしは騎士にはなりません」
しかしわたしはすぐにその提案を否定で返す。
「なぜじゃ?そなたは先程、我が娘を守ると誓ったではないか?」
「そうよ・・・メイ。私を守ってくれると約束したではありませんか?」
その言葉に皇帝陛下達は困惑した顔を浮かべる。
「いえ、わたしはこのまま冒険者を続けたいのです。セレナ様の護衛は指名依頼という形で、依頼をしてください」
そう、わたしは冒険者を続けるつもりでいた。
たしかに護衛騎士という役職はかなり破格の待遇だ。
騎士階級はあまり詳しくないが、王女の専属護衛というとかなりの地位と名誉であろう。
しかし、わたしはこのまま冒険者を続けていきたかった。
セレナ様を守るとは誓ったが、それは襲ってくる魔人を退ければいつかは終わる。
だが護衛騎士になっしまうと、このままワイマール帝国に縛られることになってしまうのだ。
わたしはそれが嫌だった。
せっかくこの世界に生まれてきたのだから、まだ見ぬいろいろな場所や国に行ってみたい。
そして自分の目でたくさんの景色を見てみたい。
それが今のわたしの夢だった。
そしてその夢を実現させるためには、冒険者としての立場の方が都合がいいと思ったのだ。
それにわたしには冒険者ギルドにはかなりお世話になっている。
ライラさん達やソフィアさん、そしてハルクさん。
彼らはわたしにいろいろなことを教えてくれて、サポートをしてくれた。
わたしは彼らに恩返しをしたい。
そしてその恩返しは、冒険者として活躍することで返していきたいと思っている。
ソフィアさんとハルクさんは、冒険者ギルドの職員達であり、ギルドの仕事としてわたしをサポートしてくれた。
個人的な気持ちはあったと思うが、彼らの根本はやはり冒険者ギルドという組織の仕事の一部なのだ。
だからわたしが冒険者として活躍することで、組織に利益という形で還元することが一番の恩返しだと思っている。
その為、今回のセレナ様の護衛も、冒険者ギルド経由の護衛依頼という形式をとったのだ。
ギルド経由の依頼なら、冒険者ギルドにも手数料という利益が入るからだ。
そしてライラさん達、星空の集いの仲間達。
彼女達は既に亡くなってしまい、もうこの世界にはいない。
わたしが転生できたことを考えると、もしかしたら別の世界に転生しているということもありえるだろうが、それでもわたしは彼女達にはもう会うことができないのだ。
それなら、わたしは彼女達がこの世界で生きた証を残すことを恩返しにしようと思っている。
それは、星空の集いの名前を残し、その名前を全世界に轟かせることだ。
ライラさん達は星空の集いを最高のパーティーにすることを夢見ていた。
まだ見ぬ未踏のSランクパーティー。
それを実現して、全世界にその名を轟かせる。彼女達はよくわたしにその夢を語っていた。
それならわたしがその夢を引き継ごう、わたしが冒険者として活躍することで星空の集いの名前を轟かせよう。
いろいろ考えたがそれが一番の彼女達の恩返しであると、わたしはそう判断し目標を立てたのだ。
わたしは皇帝陛下とセレナ様にその内容を語り、その訳を説明する。
「だから、わたしは勇者ではなく冒険者として扱ってほしいのです。『星空の集い』の名前を轟かせる。それがわたしの夢なんです!」
「メイ素晴らしい目標だわ。わかりました、星空の集いのメイ。私から指名依頼という形でギルド経由で依頼させて頂きます」
「うむ・・・・。我が帝国としてはそなたのような貴重な人材を迎え入れられないのは非常に残念なのだが、そなたの意思を尊重しよう」
こうしてわたしは皇帝陛下とセレナ様の承諾を得て、冒険者として仕事を受けることになったというわけだ。
◇◇◇◇
冒険者ギルドの扉を開けて中に入る。
すると、ぎろりと中に居た冒険者達が一斉にわたしに注目の視線を投げかけた。
(ああっやっぱりこうなるのね・・・)
だがわたしはその対処方法を知っている。
それはライラさん達が教えてくれたからだ。その会話の内容を頭の中で思い起こす。
「いい?メイ。貴女の容姿はすごく目立つわ。だから冒険者達はいつも貴女に注目した視線を向けてくると思うの・・・」
「ええ、特に男性にね」
「え?だから妙に視線を感じるのですね。どうしよう・・・なんだか怖いです」
星空の集いの仲間、盾使いのスイさん、魔法使いのフェイさんの言葉に、わたしはブルリと体を震わせる。するとそんなわたしに、ライラさんが笑顔で言葉を投げかけた。
「いい?男ってのはね視線が合うと自分に気があると勘違いする生き物なの。だから絶対に視線を合わせてはだめよ。視線を受けても無視無視。
そしたらよっぽどの馬鹿か自信過剰の男しか寄ってこないから覚えておいて。
それは恋愛でも使えるから、かなり重要な知識よ。メモメモ」
「はっはい!」
その言葉にわたしは慌てて、カバンからノートを取り出しメモを取る。
「ライラさー。それって完全に防げてないよね?」
すると、その話を聞いたフェイさんが疑問を投げかけた。
その言葉にライラさんは嬉しそうに拳を前に突き出し熱く語る。
「よくぞ聞いてくれました!それでも声をかけてきた男がいたら、その時は、めっちゃくっちゃのボッコボッコにするのよ!うちに声をかけるなんて不敬よ不敬!そんな男は死あるのみ」
「いや駄目だろそんなことをしたら・・・。メイ、その時は仲間の僕たちに頼るか、周りの人に助けを求めるんだよ。それか大声を出すのもいいかもしれない。周りが注目する中で、荒事をするのは中々ハードルが高いからね」
「そうですね・・・。わたしもそっちの方がいいかもしれません」
「まあ、メイはうち達が絶対守るから。なにせ貴女は大切な『星空の集い』の一員なんだからね!!」
「ええ」
「もちろんだ」
(ああ、なんだか、懐かしいな)
ライラさん達とのやりとりを思い出し、わたしはクスリと笑みを浮かべる。
そして周りの視線と目を合わせないように気をつけながら、ギルドの受付へと足を運んだ。
「こんにちは。あら、初めて見る方ですね?冒険者の新規登録ですか?」
カウンターの前まで来たわたしに、受付の女性はニッコリと微笑みかける。
その女性は、青い長い髪と瞳をした10代後半くらいのお姉さんだった。
わたしは横に首を振ると、自分の冒険者カードを彼女に手渡した。
「わたしはピナトスの町から来た冒険者です。ランクアップ手続きと指名依頼が来ている筈ですので、受注の手続きをお願いします」
「ピナトスの町から来たんですか。遠路はるばるご苦労様です。って!」
冒険者カードを見た、受付の女性は驚いた顔を浮かべ暫く膠着する。
それからハッと意識を取り戻すと、神妙な顔でヒソヒソとわたしの耳元でささやいた。
「貴女が勇者メイ様ですね・・・。まさかこんなに幼・・・若いなんて驚きました。
帝国から直々に話をきいております。ギルドマスターがお呼びですので、私に付いてきてくれますか?」
その言葉にわたしはコクリと頷く。
そしてギルド内奥のギルドマスターの執務室へと案内されるのであった。
一瞬久しぶりの人ごみに気落ちしそうになりながらも、前世で都会に住んでいた記憶のおかげかスムーズに人ごみの間を縫うように進んでいけた。
そして暫く行くと、目的の建物についた。
その建物は、冒険者ギルド帝都支部。
ピナトスの町のギルドと比較すると、そこはかなり大きく多くの冒険者達で賑わっていた。
しかしその風景は周りの煌びやかな印象と比較すると明らかに浮いている。
無骨な黒いレンガ造りの建物がどこかしら威圧感を与え、訪れす冒険者達の姿も煌びやかな印象とは対照的にどこか不潔感を滲ませる。
いや別に冒険者全員が汚いというわけではない。
たしかに古そうな服や薄汚れ擦り切れた服を着ている者もいる。
だがそれでも清潔感で言うと、きちんと手入れして洗濯しているのが見て取れた。
それに別に匂っているわけでもない。
ただ、帝都に住む一般の人たちの風貌が綺麗すぎるだけなのだ。
帝都という綺麗に澄んだ水の中に、冒険者ギルドという墨汁を垂らしたような、ただそこだけが少し薄汚れて浮いているという印象だ。
そして、わたしが今日冒険者ギルドへ来たのは2つの目的がある。
1つは自身の冒険者ランクアップ。
今のわたしのランクはE。
しかし今回、護衛依頼を終えているので次のDランクに上がる実績を満たしていた。
護衛依頼は依頼主のカシム達が悪人であったことから途中で頓挫したものの、逆に犯罪を未然に防いだということで高評価で依頼達成したと見なされるらしい。
その為、今回ランクアップの基準を満たすに至った。
そしてもう1つはセレナ様からのわたしを直接指名した護衛依頼の受注だ。
わたしはセレナ様を守ることを誓った。
すると皇帝陛下からある提案がされた。
◇◇◇◇
「そうか!メイ殿、いや勇者メイ。よく決断してくれた。
それではそなたを我がワイマール帝国の護衛騎士に任命しよう」
「申し訳ございませんが、わたしは騎士にはなりません」
しかしわたしはすぐにその提案を否定で返す。
「なぜじゃ?そなたは先程、我が娘を守ると誓ったではないか?」
「そうよ・・・メイ。私を守ってくれると約束したではありませんか?」
その言葉に皇帝陛下達は困惑した顔を浮かべる。
「いえ、わたしはこのまま冒険者を続けたいのです。セレナ様の護衛は指名依頼という形で、依頼をしてください」
そう、わたしは冒険者を続けるつもりでいた。
たしかに護衛騎士という役職はかなり破格の待遇だ。
騎士階級はあまり詳しくないが、王女の専属護衛というとかなりの地位と名誉であろう。
しかし、わたしはこのまま冒険者を続けていきたかった。
セレナ様を守るとは誓ったが、それは襲ってくる魔人を退ければいつかは終わる。
だが護衛騎士になっしまうと、このままワイマール帝国に縛られることになってしまうのだ。
わたしはそれが嫌だった。
せっかくこの世界に生まれてきたのだから、まだ見ぬいろいろな場所や国に行ってみたい。
そして自分の目でたくさんの景色を見てみたい。
それが今のわたしの夢だった。
そしてその夢を実現させるためには、冒険者としての立場の方が都合がいいと思ったのだ。
それにわたしには冒険者ギルドにはかなりお世話になっている。
ライラさん達やソフィアさん、そしてハルクさん。
彼らはわたしにいろいろなことを教えてくれて、サポートをしてくれた。
わたしは彼らに恩返しをしたい。
そしてその恩返しは、冒険者として活躍することで返していきたいと思っている。
ソフィアさんとハルクさんは、冒険者ギルドの職員達であり、ギルドの仕事としてわたしをサポートしてくれた。
個人的な気持ちはあったと思うが、彼らの根本はやはり冒険者ギルドという組織の仕事の一部なのだ。
だからわたしが冒険者として活躍することで、組織に利益という形で還元することが一番の恩返しだと思っている。
その為、今回のセレナ様の護衛も、冒険者ギルド経由の護衛依頼という形式をとったのだ。
ギルド経由の依頼なら、冒険者ギルドにも手数料という利益が入るからだ。
そしてライラさん達、星空の集いの仲間達。
彼女達は既に亡くなってしまい、もうこの世界にはいない。
わたしが転生できたことを考えると、もしかしたら別の世界に転生しているということもありえるだろうが、それでもわたしは彼女達にはもう会うことができないのだ。
それなら、わたしは彼女達がこの世界で生きた証を残すことを恩返しにしようと思っている。
それは、星空の集いの名前を残し、その名前を全世界に轟かせることだ。
ライラさん達は星空の集いを最高のパーティーにすることを夢見ていた。
まだ見ぬ未踏のSランクパーティー。
それを実現して、全世界にその名を轟かせる。彼女達はよくわたしにその夢を語っていた。
それならわたしがその夢を引き継ごう、わたしが冒険者として活躍することで星空の集いの名前を轟かせよう。
いろいろ考えたがそれが一番の彼女達の恩返しであると、わたしはそう判断し目標を立てたのだ。
わたしは皇帝陛下とセレナ様にその内容を語り、その訳を説明する。
「だから、わたしは勇者ではなく冒険者として扱ってほしいのです。『星空の集い』の名前を轟かせる。それがわたしの夢なんです!」
「メイ素晴らしい目標だわ。わかりました、星空の集いのメイ。私から指名依頼という形でギルド経由で依頼させて頂きます」
「うむ・・・・。我が帝国としてはそなたのような貴重な人材を迎え入れられないのは非常に残念なのだが、そなたの意思を尊重しよう」
こうしてわたしは皇帝陛下とセレナ様の承諾を得て、冒険者として仕事を受けることになったというわけだ。
◇◇◇◇
冒険者ギルドの扉を開けて中に入る。
すると、ぎろりと中に居た冒険者達が一斉にわたしに注目の視線を投げかけた。
(ああっやっぱりこうなるのね・・・)
だがわたしはその対処方法を知っている。
それはライラさん達が教えてくれたからだ。その会話の内容を頭の中で思い起こす。
「いい?メイ。貴女の容姿はすごく目立つわ。だから冒険者達はいつも貴女に注目した視線を向けてくると思うの・・・」
「ええ、特に男性にね」
「え?だから妙に視線を感じるのですね。どうしよう・・・なんだか怖いです」
星空の集いの仲間、盾使いのスイさん、魔法使いのフェイさんの言葉に、わたしはブルリと体を震わせる。するとそんなわたしに、ライラさんが笑顔で言葉を投げかけた。
「いい?男ってのはね視線が合うと自分に気があると勘違いする生き物なの。だから絶対に視線を合わせてはだめよ。視線を受けても無視無視。
そしたらよっぽどの馬鹿か自信過剰の男しか寄ってこないから覚えておいて。
それは恋愛でも使えるから、かなり重要な知識よ。メモメモ」
「はっはい!」
その言葉にわたしは慌てて、カバンからノートを取り出しメモを取る。
「ライラさー。それって完全に防げてないよね?」
すると、その話を聞いたフェイさんが疑問を投げかけた。
その言葉にライラさんは嬉しそうに拳を前に突き出し熱く語る。
「よくぞ聞いてくれました!それでも声をかけてきた男がいたら、その時は、めっちゃくっちゃのボッコボッコにするのよ!うちに声をかけるなんて不敬よ不敬!そんな男は死あるのみ」
「いや駄目だろそんなことをしたら・・・。メイ、その時は仲間の僕たちに頼るか、周りの人に助けを求めるんだよ。それか大声を出すのもいいかもしれない。周りが注目する中で、荒事をするのは中々ハードルが高いからね」
「そうですね・・・。わたしもそっちの方がいいかもしれません」
「まあ、メイはうち達が絶対守るから。なにせ貴女は大切な『星空の集い』の一員なんだからね!!」
「ええ」
「もちろんだ」
(ああ、なんだか、懐かしいな)
ライラさん達とのやりとりを思い出し、わたしはクスリと笑みを浮かべる。
そして周りの視線と目を合わせないように気をつけながら、ギルドの受付へと足を運んだ。
「こんにちは。あら、初めて見る方ですね?冒険者の新規登録ですか?」
カウンターの前まで来たわたしに、受付の女性はニッコリと微笑みかける。
その女性は、青い長い髪と瞳をした10代後半くらいのお姉さんだった。
わたしは横に首を振ると、自分の冒険者カードを彼女に手渡した。
「わたしはピナトスの町から来た冒険者です。ランクアップ手続きと指名依頼が来ている筈ですので、受注の手続きをお願いします」
「ピナトスの町から来たんですか。遠路はるばるご苦労様です。って!」
冒険者カードを見た、受付の女性は驚いた顔を浮かべ暫く膠着する。
それからハッと意識を取り戻すと、神妙な顔でヒソヒソとわたしの耳元でささやいた。
「貴女が勇者メイ様ですね・・・。まさかこんなに幼・・・若いなんて驚きました。
帝国から直々に話をきいております。ギルドマスターがお呼びですので、私に付いてきてくれますか?」
その言葉にわたしはコクリと頷く。
そしてギルド内奥のギルドマスターの執務室へと案内されるのであった。
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